恵方巻きの大量廃棄がニュースで取り上げられていましたが、私達のような小さな店では売れ残りそうな大量の恵方巻きを強引に半額で販売してさらに売れ残ったものを廃棄するなんてことはありません。 というか、出来ません。
普段よりも大量に仕入れた原料を使って沢山の恵方巻を作るために、従業員には普段よりも早く出勤して普段よりも遅くまで作業していただく訳ですからそういう人件費も含めた原価が発生します。 そして夕方以降は町全体のスーパーや総菜屋さんや弁当屋さんで一斉に半額販売が始まって、販売数量の一部なら問題ないのですが、販売数量全体の半数近くを半額販売している店もあるでしょう。 そのうえ売れ残りを廃棄するとなると、・・私の店の規模でそんなことをするとその日の売上金額は増えても収支は赤字になってしまいます。

私の店が入っている小さなスーパーの中では、魚屋と惣菜屋さんが恵方巻きの販売をしているので、魚屋の方では夕方には売りつくせる程度に恵方巻きを少な目に販売しています。
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毎日買い物に来て下さるお客様に申し訳ないのでなるべく売り切れないようにしたいところですが、魚屋の恵方巻きが売り切れた後は、お隣の惣菜屋さんが山積みにして販売している恵方巻きがあるのでお客様にはそれほど迷惑は掛けていないはずですし、いつも買う魚の入った海鮮巻きの恵方巻きが食べたいけど夕方にしか取りに来れないというお客様の分は注文によってお取り置きしています。
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(普段販売している海鮮巻き)
そして、魚屋の恵方巻きが売り切れた後には惣菜屋さんの恵方巻きの売れる速度が加速しますから、惣菜屋さんも在庫を減らすことが出来て一安心のはずです。

しかし、この惣菜屋さんは大きな惣菜会社の支店なので、隣の魚屋が毎年少な目に販売していることなど気付いていないのか? 毎年の実績から節分の日だけは夕方から客数が増えると勘違いしてしまったのか? 今年は夕方になって魚屋の恵方巻きが売り切れた頃に、えっ?この時間からそんなに!? と私が驚くほど店の奥から沢山の恵方巻きを出してきて並べていました。 しかも、全て半額で!
どこかの加工場でまとめて大量生産して各店にばらまいているから生産コストが下がってこんな売り方をしても赤字にならないのか? と、いらぬ心配をしてしまいましたが、翌朝惣菜屋さんの店頭に残っている廃棄処分されるはずの恵方巻きを見るとモッタイナイなあ、と思ってしまうのでした。