子供の頃、魚屋の手伝いをしていて(本人は手伝っているつもりだったのですが、たぶん仕事の邪魔をしていただけ)気になったのが、この魚の名前です。
馬ハゲ
魚屋の店員さんやお客さん達が「ウマ」と呼んだり「ハゲ」と呼んだりしていました。
そして、もう一種類。
丸ハゲ
よく似た魚ですが、こちらはただ「ハゲ」と呼ばれていました。
これらの魚は店頭に並べる前に皮を剥いでしまうので、皮を剥いだ写真の方が見覚えがあるかもしれません。
馬ハゲ剥き
大分の方言ではハゲと呼ばれるこの魚、本当の名前はカワハギです。
見ての通り、皮を剥いで食べるので(簡単に皮が剥げるから?)この名前なのです。
カワハギの皮はとても丈夫で、表面の質感はちょうどサンドペーパーのようにざらざらとしています。 というか、サンドペーパーとして使用できます。

さて、話を戻して、子供の頃の私はこのカワハギの事をたまにウマと呼ぶことにささやかな疑問を抱いたので父親に聞いてみました。
「ねえ、この魚、『ウマ』って言ったり『ハゲ』って言ったりしてるけど、本当は何ていう名前なの?」
「ウマヅラハゲ」
ウマヅラハゲ? 「馬面で、ハゲっ!」  
ウマヅラ
いや、確かにウマヅラだけど、もう子供の笑いのツボにハマって大爆笑、なんてヒドイ名前の魚なんだと、とにかく可笑しくて仕方がなかったのですが、ふと、もう一つのハゲが気になりました。
「そういえば、こっちのハゲは皆が『ハゲ』って呼んでるけど、本当の名前は何なの?」
まだ笑いながら聞いてみると、父が一言「マルハゲ」。
丸ハゲ!?
丸ハゲって、なんてストレートな名前!!
馬面ハゲよりヒドイ気がして、もう、完全にツボです。
腹が痛いほど笑い転げてしまいました。

・・・・
今でも魚を売っていると、県外から来たお客様が魚のパックの表示を見て、「ハゲって書いてる!」と言って笑っているのを見かける事がありますが、そのたびに子供の頃に大爆笑したことを思い出して、「本当の名前は丸ハゲですよ」って教えてあげたい衝動に駆られるのです。

あ、もちろん本当の正式名称はカワハギ、そうじゃなくてもマルハギなんですけどね。