今年2018年の台風21号による高潮で関西空港の滑走路が冠水、そして風にあおられたタンカーが関空への連絡橋に衝突するというあり得ない被害の様子が連日テレビのニュースを賑わせて、やっと落ち着いたと思ったら今回の台風24号、さらに続いて発生した25号も同様の進路を取りそうなので再び関西空港の滑走路が冠水するのか気になるところです。

ところで、関西空港は何もない海上にずらりと杭?を打ち込み埋め立てられた人工島の上に建設されています。
海水で満たされている場所を囲って(海水を排水して)土砂を放り込んで埋めたのですから、地面の下は地下水というか海水まみれの緩く柔らかな地盤?となっていて、埋め立てた土砂の重さや空港設備の重さによって徐々に地盤が沈下します。
当然そんなことは承知の上で空港を建設したのですから地盤沈下への対策が取られているのですが、その方法が凄いのです。
空港の地下に巨大な空間がある!というか、初めから人工の島ですから埋め立てた地盤の上に超巨大な油圧ジャッキをずらりと並べてその上に滑走路を建造しています。
つまり、最初から想定されていた地盤の沈下によって滑走路が波打たないように巨大なジャッキを地盤沈下に合わせてコントロールしながら伸ばすことで滑走路を支えているのです。
ニュースでは関空の地盤沈下が今回の冠水の原因のように報道していましたが、空港建設当初からこのように地盤沈下は想定されていましたから、想定外だったのは今回の強力な台風による高潮の方だったのでしょう。
関西空港の管制塔
(写真は関西空港の管制塔、Googleマップのストリートビューからコピーしました)

私は関西空港の建設中に、奄美~関空までの関西エリア全体の空港設備の異常を関西空港でまとめて把握するためのソフトウェア開発に携わっていたので、この写真の管制塔とつながっている中央の建物に勤務していました。
当時、関空の地下を支えるジャッキの模型と説明文がこの建物の入り口付近に展示されていましたから、おそらく現在でも空港のどこかにその模型と説明が展示されているはずです。

さて、関西空港冠水のニュースを見ていると懐かしい記憶が甦ると同時に気になるのがこの巨大な地下空間のことです。

テレビの映像では滑走路全体が水没しているようでしたし、空港ターミナルビルにも浸水したようですからその下の巨大な地下空間と巨大なジャッキ群は水没しなかったのか? 海水は入ったはずだから、それだけの巨大空間の排水状況はどうなってるのか?など気になっているのですが、台風21号による関空の被害状況を解説する番組では私が見た限りではこの地下空間には全く触れられていませんでした。

もしかすると、このような海上空港ですから高潮による冠水や水没も最初から想定されていて、この程度の被害では滑走路の地下には海水が入らないように設計されているのかも知れませんが、この巨大な地下空間のことが少し気になっているのです。