魚屋のたわごと、ざれごと、ひとりごと

たわごと(戯言)と、ざれごと(戯言)って同じ漢字ですね。

Category: 笑える話

妻の誕生日にTシャツを買ってやろうとショッピングセンターに出かけた時のこと。
女性物の売り場で妻に似合いそうなTシャツを見繕って会計を済ませようとカウンターに持って行くと、女性の店員さんが「胸のサイズはこれでよろしいですか?」と言うので、なぜそんなことを聞くのかよくわからず、「身長が自分と同じくらいの人が着るのでたぶん大丈夫だと思います」と答える。妻は身長が私と同じくらいで女性にしては長身なのだ。

すると今度は「何カップですか?」と聞かれた。
Tシャツを買うだけなので予期せぬ質問に驚いて、「何カップ?って言われても、私と同じくらいの背格好なので・・」と、しどろもどろに答えると、これでいいんですね?と念を押される。
何が起こっているのか?咄嗟に考える。
あれだ!TVCMで見た記憶がある、Tシャツの裏側にブラジャー代わりのカップが付いてるアレをうっかり選んでしまっていたようだと気付いたが今更どうしようもないので、プレゼント用に包装してもらいサイズが合わなければ後日交換してくださいという事で、平静を装いその場を切り抜けた。
しかし、どう考えても自分で着ると思われてるよなあ、カップ付きのTシャツ。
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二匹のアマダイの写真を並べて見ると、左のアマダイは随分色あせているように見える。
この色褪せたアマダイにまつわる、ほろ苦い少し笑える思い出。アマダイ比較
私がサラリーマンを辞め魚屋を手伝い始めるとすぐに父が病気で入院して、全くの素人だった私が市場で魚を仕入れることになった。
当時、市場での競りに参加する資格を得るには2年間市場に通う必要があったが、病気の家族の代わりということで特別措置として競りへの代理参加が認められた。
しかし、結局私は素人なので市場へはベテラン従業員のA氏に同行してもらう。
このA氏は魚屋歴20年のベテランだが市場で競りに参加した経験はほとんど無かった。

そのような日に限って、たまにしか店で売ることのない高級魚アマダイの注文が入る。

A氏への入場許可は荷物を運ぶためのもので競りへの直接参加は出来ないから、必要な魚種と大まかな販売価格をA氏と相談しながら私が魚を買うのだが、そんな買い方では追い付けない勢いで魚が次々と競り落とされていく。

注文を受けたアマダイは新鮮な、出来れば1.5kg超えの大きさ。
重さが1.5kg程のアマダイの店頭価格は場合によっては10,000円を越える高級魚だ。
そのアマダイの競りの順番が近付いてくる。
冒頭の写真のような色褪せたアマダイが先で、いかにも新鮮そうな綺麗なアマダイがその次、大きめのアマダイはこの2匹だけなので買い損なうと注文に応えられない。

アマダイのセリが始まり参加者が一斉に値段を提示した指文字を挙げる。
競り子が一番高い金額を叫ぶのと同時に次々に指文字を替えて値段を吊り上げていくのだが、素人の私はそんなスピードには付いていけないので一つ覚えの裏技を駆使する。
競り子が一番高い金額を叫ぶのに合わせて「おう!」と声を出しながら腕を振ると、指文字を作る必要が無く競り子の判断で価格が釣り上げられて行くというもの。 手を挙げているのが私一人になるまでこれを続けていれば一番高い金額での落札となる。
色の悪いアマダイの価格が急上昇する中で私が腕を振り続けていると、A氏が私の肩を叩いて「Kちゃん、これは古いのに高すぎる」と声を掛けてきたので腕の動きが止まったところで誰かが落札した。 
間髪入れずに次の(最後の)綺麗なアマダイに競りが移り、私がまた何度か腕を振ると意外と簡単に落札できてしまった。
競合相手が少なくて、先ほどの色あせたアマダイより少し安く買えてしまったので不思議に感じたがA氏は「Kちゃん良かったな、あんな腐りかけのを高く買わずに済んで」と喜んでいた。

その日の夜、父の病室に寄ってアマダイの競りの事を話すと、「何故色の悪い方を買わんのか!それはアマダイの中でも一番高級な白アマダイだ」と言われたのだが、それまで私は白アマダイなんて知らなかったし聞いたこともなかった。

「でも、ベテランのAさんも腐りかけの鮮度の落ちたアマダイだと言ってたから、やはり鮮度落ちして色褪せてたのでは。」と伝えると、白アマダイはあまり獲れないうえに価格が高くて色が悪いように見えるので店頭に置いても売れないからスーパーの魚屋では仕入れない。 だからスーパーの魚屋で何年働いていても市場に行かない従業員は白アマダイなんて見る機会が無いし、その存在さえ知らない事がある。
Aさんが白アマダイを知らなかったのは仕方が無い事だけど、アマダイを注文してくるような人は白アマダイが最高級だと知っているから白い方が喜ばれるのだと教えてくれた。

そもそも、よく見かける綺麗な種類のアマダイは保存状態が悪いと市場に並ぶ頃には色褪せている事があり、これが白アマダイに似ているし、キレイな状態で仕入れても魚屋の冷蔵庫で鮮度が落ちるとやはり白っぽくくすんだように変色して、これも白アマダイに似ているのでA氏の判断は仕方の無い事だった。

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随分前の出来事。
見慣れない男性が、陳列している鯛を見ながら「もう少し大きな天然鯛を予約したい」と、作業中の私に窓越しに話しかけてきた。
年齢は六十代後半くらいだろうか、もしかすると七十代なのかも知れない。白髪混じりの長髪と髭で、落ち着いたジャケットを着ていた。

「幾らになるかな?」と聞かれ、「これより大きいと3㎏ぐらいになるので、その日の入荷状況にもよるけれど 8,000円~9,000円になると思いますよ」、と私が答えると、「それは安いな。先日スーパー◯◯で買ったときには 12,000円以上だった。 明日必ず来るから用意しといてくれ」
と言うので、名前と電話番号(当時は携帯電話が今ほど普及していなかったので自宅の電話番号)と来店予定時刻をメモして予約を受けた。

するとその客が、「今、持ち合わせがなくて帰りのバス代が少し足りないので 500円貸してくれ、明日鯛の代金と一緒に払うから」と言い出した。
客との金銭の貸し借りは揉め事の原因になるので貸すつもりは全く無かったのだが以前読んだ本の影響からか、この人はどんな靴を履いているのだろう? 良く磨きあげられた革靴? 上着がスーツではないので薄汚れたスニーカー? サンダルかも。などと、彼の足元が気になった。

ぐるりと回り客の待つ売り場へと出て彼の足元を見ると、巾着のように足を覆った布の束を足首にまとめて紐で縛っている!? 靴なんて履いていなかった。
これには少し意表を突かれ驚いたが、平静を装い、客との金銭の貸し借りはできない決まりになっているので 500円だけと言われても貸すことは出来ませんとお断りすると。
「それなら紙と筆を貸してくれ、達磨の絵を描いてやる。わしの描く達磨の絵は 10,000円で売れるから、それを売ると良い」と言い出した。
どんな高名な絵師だか知らないが、文字通り足元を見られた後では説得力に欠ける。 達磨の絵を描かせてみたい気もしたが、それではバス賃を貸すのをOKしたことになるので丁重にお断りする。
このとき私の頭のなかではフォークソングデュオ『ふきのとう』の曲『達磨おやじの唄』が流れ始めていた。
~~♪色紙に墨で器用に今にも動き出しそうな♪恐い達磨を描いてる朝から晩まで♪~~
(街角で達磨の絵を描いて売っている名物おじさんの唄、以前はこのような人が日本のあちこちにいたらしい)

おじさんはバス代を諦め、何度か「鯛は必ず明日取りに来るから」と繰り返して帰っていった。

おじさんが帰るとすぐに、メモした連絡先に電話してみる。
誰か家族が出てくれれば今受けた注文内容を確認しておいた方が良さそうだと思ったからだ。
なかば誰も出ないだろうと思いながら電話をかけてみると、すぐに若い男性の声が電話に出た。
息子さんかと思ったのは一瞬のことで、電話の向こうの彼は「BE◯◯電器◯◯店の◯◯です」と、西日本一の電器店の名前を名乗ったが彼の息子という可能性も否定できないので、先程のおじさんの事を確認してみた。
すると彼は、「ああ、またですか。 連絡先にうちの(電器店の)電話番号を使うから困ってるんですよ」と言うので、「全く知らない人ですか?」と聞いてみると、「裏の公園に寝泊まりしてるみたいです」とのこと。

これは絶対に明日、鯛を受け取りには現れないだろうなと思ったが、一応注文として受けている以上、万が一ということも否定できない。

翌日、市場で注文通りの鯛を競り落とし、取り敢えず指定された時間まで保管しておいた。
時間が過ぎてから急いで捌き、全て刺身にして販売したが、大半が夕方からの値引き対象となってしまった。

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中学生の次男君が、「ヤギ(山羊)とヒツジ(羊)はどう違うの? 山に居るのがヤギで、平地に居るのがヒツジってだけの違い?」
と質問してきたので、「悪魔を呼び出す時に捧げるのがヤギで、神様に感謝して捧げるのがヒツジ」って教えました。(笑)
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室内に干した洗濯物に、なにやら恐ろしげな顔が見えるんだけど。ヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァ
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私が家に帰ると、待ち構えていた妻がレジ袋とレシートを差し出して「これ、溶けてたからちょっと行ってきて」と言う。
スーパーで買った商品が不良品だったから苦情を言って商品を交換してもらってという事なのだが、手渡された商品を見ると、湯通しされたワカメが溶けかかっていた・・・。

湯通しされたワカメは私の店でも売っていて、メーカーの処理の問題か?気温が関係しているのか?原因はよく判らないが、たまに賞味期限よりも早く溶けたようになることがあるので販売するときには賞味期限が残っていても毎日状態をチェックしておかないと苦情の対象になりやすい。
だから魚屋の経営者としては「あー、これかあ、仕方ないなあ」と思ってしまう。
それに仕入れした時点では傷んでいないものを小分けして販売していて溶けてしまうと、仕入れた時の箱や袋等は捨ててしまっているので卸し業者やメーカーには返品しづらくて販売店(魚屋)だけが客に怒られた上に謝罪して損をすることも判っている。

レシートを見ると、スーパーの取扱商品ではなくてテナントの魚屋が販売している商品だと判る。
この魚屋の店員とはほとんど面識がないが、市内の魚屋は毎朝市場に集まるのでお互い顔ぐらいは知っている。

妻に促されて、商品とレシートを持って家を出ようとしたのだが気が進まない。
普段市場で仲良くしている魚屋であれば笑いながら「コレ溶けてたよ、他のもチェックした方が良いよ」と笑顔で交換してもらうし、全く知らない相手なら普通に交換してもらうのだが、ビミョーに顔見知りだと何だか変に意識してしまって魚屋の商品を交換には行きづらかったりする。

ワカメの値段は100円。
「やっぱり何だか魚屋には苦情言いづらいから、100円あげるから許して」と、なぜか私が妻に謝って勘弁してもらった。

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もうすぐ土用丑の日、ウナギの価格が年々高騰を続け丑の日のウナギの蒲焼きの売れ行きもだんだんと鈍くなっているように思えますし、売る方としてもこんなに高くて売れるのか?と疑心暗鬼になって、お客様に買っていただける安い蒲焼はないか?と模索してしまいます。
うなぎ蒲焼完成

そこでここ数年急速に増えていると感じるのがウナギ以外の蒲焼きです。
ウナギに似ているけど味が全然違うアナゴの蒲焼きはもちろんですが、イワシやサンマやニシンの蒲焼き、ウナギの味がする?ナマズの蒲焼きやウナギみたいなカマボコの蒲焼き、豚肉の蒲焼きなんてのもあります。

さて、ここで原点に戻って考えてみましょう。
そもそも何故ウナギの蒲焼きを土用丑の日に食べるのか?
諸説あるようですが、江戸時代には土用丑の日は名前に『ウ』の付く長いものを食べる習慣があった、そして有名な逸話にあるように、当時ウナギの旬は冬なので何とかして夏にウナギを売りたいウナギ屋が平賀源内に相談して『本日土用丑の日』とだけ書かれた張り紙を店頭に掲げると、ウナギが飛ぶように売れたのだとか。 
確かにウナギは『ウ』のつく長いもの。

さてさて、最初の話題に戻ってみると、ウナギの代わりに何の蒲焼きが増えているんでしたっけ?(笑)
『ウ』の付く食べ物 → ウナギの蒲焼き → サンマの蒲焼き?ナマズの蒲焼き?豚?
いつの間にか蒲焼を食べる日になっていて、全然『ウ』なんて付いてません。(笑)(笑)
サンマの蒲焼き

ところでサンマの蒲焼きは以前から売られていたのですが、ニシンやナマズの蒲焼き等、色々な種類の蒲焼きが目に付くようになったのは最近の事のように思います。
ここ数年ウナギだけではなくサンマの水揚げも減少しているので、そのことが原因なのでしょうか?
そういえば先日、札幌のセリでサンマ1尾(1箱じゃないですよ、1尾)に7万円の高値が付いたことをニュースで見て驚きました。 
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