社会保険に加入すると厚生年金も連動する。本人の支払う金額も収入で決まるので独身ではけっこう高くなる。そしてそれと同額を会社でも払うため積み上がる金額は国民年金とは比較にならない。ましてや国民年金は本人が払わなければならないので生活が苦しいと真っ先に省略してしまうのでもらう権利さえ無い者も建設業界には多い。国民年金は基礎年金と言われるものでそれだけでは老後の生活など成り立たない。建設業に働く職人たちの将来のためにも一刻も早く完全加入を実現すべきだろう。
しかし現状では難しい問題もある。現在は経営者もあわせて5人未満の個人経営の事業所は加入の義務がなく除外扱いになってしまう。かつては小さな事業所が社会保険等の負担に耐えられないことを想定して免除していたらしい。しかしこの規定がある以上そこに働く者は社会保障を受けられないことになってしまう。経営者は自己責任で経営しているのでいいのだが働く者はそうはいかない。建設業は重層下請負も多く一人親方の集合体で施工する業種も多い。しかし建設業の将来像を考えればたとえ従業員が一人だろうが社会保険には加入すべきだろう。
最近、若い人に話す機会があれば必ず言っていることがある。「将来どんな職業に就こうとも、たとえどんな小さな会社に就職しようとも、社会保険には必ず加入している会社を選びなさい」ということ。そうでないと老後は本当に困ったことになるよと。