様々な面で優れている鉄筋コンクリート住宅を普及したいと思うが、お客様に言われるのはまずは「RC造は固定資産税が高い(長い?)からねえ・・・」が第一の壁になる。どうして?RC造には木造住宅にはない良いところもたくさんあるし地域に対するメリットも大きい。現在の法律が決められたのも相当前であるし時代の要請にも合っていない。そろそろ見直す時期に来ているのではないだろうか。
〈耐用年数について〉

一般住宅に比較し、RC住宅は耐用年数が2倍ほどとされ、固定資産税の生涯納付金額で不利な状況になっている。(法定耐用年数木造モルタル住宅20年(償却率(定額法)0.05)、鉄筋コンクリート住宅47年(償却率(定額法)0.022))

かつての木造住宅は構造的に弱いうえ耐用年数も短かったようだが、最近では木造住宅の構造強度や材料性能もかなり進化し、強度ばかりではなく建築工事費でもRC造と遜色ないものが多くある。また、RC造においても47年もたてば相当古いうえにデザインや使用環境なども時代とともに変化し、なおかつ時代に合わせた構造基準にも適合しなくなり、塩害やクラック(ひび)で補修が必要になるなど当初の耐久性を維持していないものも多い。ですから現在では資産価値としては構造に変わりなくほぼ同等であると思われる。現在の償却率(定額法)ではRC造に不利になっているため、同等に見直すべきと考える。

 

〈地産地消の観点〉

少子高齢化が進む地方ではさらに経済が縮小してゆくと予想され、地域内の資源がいかに地域内で循環されるかが焦点の一つになる。そのため一般的に輸入資材による建築が多い木造住宅に比較し、RC住宅はほぼ地域内、あるいは国内の原材料で建築ができ、型枠資材においてもカラマツ等の国産材を使えるため、地域資源の有効活用につながる。
〈災害への備え〉

地震や暴風雨など地球温暖化に伴い激甚化する自然災害により、かつては考えられなかった被害が発生する。これからの建築はそうした災害も考慮した強い家づくりを検討してゆくべきと思われる。RC造は構造的に災害に強い形態であることから、今後の高い災害リスクを考えると、むしろ積極的に建設を促進すべきではないかと考える。