大谷計介野生の世界 虎・ライオンからパンダ迄

野生動物観察から世界をのぞき見る 僕が出合った世界中の動物たちを紹介

2012年04月

恋の季節は順調に過ぎている。 池周辺の出来事

IMG_8103 キジ2羽

キジが2羽いりゃ『ニワトリ』で~す。オスとメスが一緒で、恋の季節か?

IMG_7189 キジとスイセン 24日


前の水仙が霞すむくらい、僕の方がキレイでしょって、勘違い、キミにピンが行ってるから君が目立つんだよ! 超望遠では手持ちでこんなものにしか写らなくて、黄色の水仙の後に赤いキジのハナが咲いてるのさ。(鼻は白いって? ハナ白む話をするな!)


IMG_7136 草地のキジ 24日

近距離で撮れたのは、最近、助手をかって出る、中学1年生のイタズラ小僧・聖太少年のお蔭だ。彼との出会いは、河原で撮影を見ているうち、すっかり仲良しになり、今回もキジを後ろから、こちらに追い出してくれるからこんなシーンが撮れたに違いない。 『ありがとうね! 相棒』

4月のイタチ

ニホンイタチの伊太郎くんも、相変わらず元気で、暖かくなったためか、よく川を泳いで渡るのを見る。


IMG_9584 3月26日プレゼント


上の写真は前回のブログで使ったが、巣穴の経緯を説明する為もう一度使わせていただく。撮影日は3月26日、もう一か月になるが、このオスは、今、100メートル程池の下流で巣穴を掘っている片割れで、魚を給餌用に頭を先に咥えて飛び去る瞬間だ。
この時には、意中の相手(メス)と恋仲になり、上流に巣穴を掘ったものと考えられるが、なぜか、途中で放棄して、下流に4月8~9日から、今の巣穴を掘り、現在に至っていると断言できる。
根拠は、この写真の時期は、クチバシも羽根も美しく、損傷がないことと、4月9日に巣穴堀りを撮影で確認した時には、既に大きく損傷を受けていたからだ。(オスメスとも)


IMG_4703 最初の給餌

翌4月10日、オスが給餌をして、その後、ここでの穴掘りは、2羽が一心不乱で掘り進め、10日程続いた。
カワセミの巣穴は、時に2メートルに及ぶと聞いていたので、相当の時間がかかると考えていた。この穴は、過去に他の個体が20センチ程掘り、放棄したもので、2月初旬に確認しており、念のため、撮影しやすいように藪を払い、目の前のブランコの様な蔦だけを残しておいたもので、結果、計算通りの巣穴となってくれた。
因みに、詳しい観察者の報告によれば、カワセミの巣穴は50~100センチほどで、このカワセミたちも、1日5センチ掘り進めていけば、10日で50センチ、それに、元の穴の深さを20センチと、計ってあるので、最低でも70センチから1メートル程まで掘ったのだろうと推測が出来ていて、毎日一度は巣穴のブランコに留まるオスの姿を撮影していて、抱卵は間違いないと思われる。
その研究者の観察でも、メスの抱卵が60%以上で、夜はメスが抱いているらしいが、オスは時々、メスの採餌時などに交代するらしい。
そのレポートによると、給餌は、交尾が済み、穴掘りが始まると殆ど無くなり、育雛時などには、双方がヒナに餌を運ぶそうだ。

IMG_5100 オスとメスが重なった 交尾

その頃、この様なシーンを撮影して、これは交尾の後先だったが、瞬間を逃してしまった。
2羽とも穴掘りの為、泥と砂にまみれている。


IMG_5106 メス悦ぶ 交尾後

メスが万歳をしているように見えた。これは水浴びの後か?きれいだ。

IMG_4918 オスが交替で入る12日

その後は休む間もなく、この様に穴に入り、2時間ほど交代で掘り続けて、1時間はエサ取りに飛んで行ったり、土砂でまみれた体を洗う為の飛び込みを幾度も繰り返した。

IMG_4139 メスの掻い出しを待つオス

オスが主に掘り進み、メスが脚で土砂を掻き出し、ここではオスが休憩してメスが掻きだすのを待っていて、頭から土砂が落ちている。


IMG_4169 巣穴のブランコ2羽

交代時に蔦のブランコに乗ったオスメスだが、下の写真の様に、オスが掘りにもぐっていく。

IMG_4195 巣穴10日

双方とも土砂にまみれ、痩せこけて見えるが、それなりのヘビーな仕事である。
この後、メスも後から続き、掻きだしを行った。


IMG_6378 給餌エビ 4月17日

こちらは1週間以上遅れて、誕生したカップルで、上流で目をつけていた崖に巣穴を作り出した様で、貴重な給餌の場面を撮る事に成功した。 心なし、この2羽の方がふっくらして見えるのは、まだそれほど掘っていなかったからか?

IMG_5882 クチバシが出た

一方、この苔の宮殿は、それまで、出入りする時、後ずさりで、後ろから回転して巣穴を出ていたのが、掘り出して10日程で、この様にクチバシから出てくるようになった。(前号参照)
中で体勢が変えられるということは、産卵のスペースが出来たので可能になった訳で、この時巣穴の完成を感じさせてくれた。


IMG_5895 4月16日前から出た

連日、雨が降ろうが、風が吹こうが、朝から晩まで、観察を続け、その経過を見て、その後巣穴の完成を確信させることが続き、気も使ったが、現在は、メスが主に抱卵して、時々、オスが交代で温めているような状況にまでなった。今後は過度な観察は不要で、ただ、巣の近くに行く人間に注意して、見守る必要がありそうだ。
その為、私は常時、巣穴の写真を持ち、近づこうとする人に、見せて、丁重に協力をお願している現状だ。

IMG_7985 24日の池

一方、池には、カワセミの来訪は、順調であったが、この頃は、変則的な来訪で、その他の要素もあり、ここを守り、やがて1か月以上先の、一番子の飛び立ちや、餌取りなどに、自然に利用してもらう為にも、常時コンディションを整えておかねばならず、メンバーの皆さんの協力なしには、なし得ない事でもある。 4月25日撮影 雨が続くと背景が水没して美しい。


IMG_7947 川エビはお持ち帰り?

これも一昨日の撮影で、池には大小様々な魚が、豊富にあるのに、この様に川エビを咥えたが、傷んだクチバシには、やはり、カルシュウムが必要なのか、理由は分からない。


IMG_4049 巣穴の様子をうかがう


巣穴にも、この様にオスが毎日来ていて、恐らくメスと交代で抱卵をしているのだろう。この出入りの瞬間はとても用心深く、目にも留まらぬ速さで行く為、その撮影は困難である。
ヒナの誕生と、巣立ちの瞬間を楽しみにしている。


春のカワセミニュース 巣穴の観察 他

女子中学生の勇気



4月のある日、春めいた河原に不似合な光景に出合ったが、それは猫の死骸が上流から流れて来て、渡渉地点の近くの瀬に引っ掛かり、惨い有様だった。 飼猫に違いなく、誰かに虐待を受けて、命を失い、流れついたものに違いなかった。 そこで、市役所の指示を仰ぎ、国交省の河川事務所に連絡して、その躯を引き取って貰おうと考えて居たところ、そこで遊んでいた近くの女子中学生4名が川に入り、猫を引き上げて、ビニール袋に入れて、対岸の一段高い草地にそれを埋葬した。
そして、その丁重な扱いが、勇気あり、優しい心が伝わり、この世の中も捨てたものではないと、爽やかな気分になれた。彼女たちの行動に拍手を送りたい。 これが、最初のニュースである。

IMG_3617 残酷なカモの亡骸

その日その前に、河川敷の外れで、無残にも人間に惨殺されたとしか考えられない、カモの亡骸を見つけ心が痛んだばかりだ。首に付いたプラスチックのリングに小枝が刺さり、それが人為的なものである事がすぐわかり、許せない行為だと思い、その後に見た猫の亡骸だったので、暗い気持ちになりかけたが、上記の中学生たちの行動で救いを見出したのだった。 この場所には数日前に来たときには無かったもので、この様な行為は断じて許せない。


GP0G0047 4月9日カワセミ池


暗いニュースはここまでで、私たちのカワセミ池には、いつもの強いオスが戻って来て、貪欲に魚を食べている。


雨の小田野公園でツバメを撮る

4月7日、雨模様になり、カワセミ池を後にして、河津さくらの満開となった北浅川上流の小田野公園に行ってカワセミを探しに行った。 ここは最近メンバーになった戸高さんの家に近く、彼がつがいのカワセミを偶然見つけて撮影した場所である。

河津サクラが満開だったが生憎の小雨模様で、やたら、ツバメが飛び交っていて、初めての挑戦で、ツバメに挑んだ。 最初全くピンが来ず、追うのにも苦労したが、100枚程撮るうちにコツがつかめ、この高速被写体を捉える事が出来た。 何事も勉強だ。


春らしいキジ


その頃、池周辺の桜も咲きだし、春本番、連日キジを見る様になり、田中さんと柿沢さんの3人でいたところ、柿沢さんがいきなり、ク・ク・クジャクが、と叫んで大笑いで、話は笛吹き童子に及んだが、互いに、齢を感じさせる話題に苦笑いしたが、私も、時に、カワセミをウ・ウ・ウグイス!と叫ぶこともあり、人の事は言えない。
200ミリのレンズにフルサイズの1D マークⅡ では、遠過ぎる距離だった。

IMG_5360 イタチ 13日

カワセミの巣穴近くで撮影中、対岸にイタチのイタちゃんが来て、久しぶりの対面で照れたが、池で撮影中の皆さんも真近で良いショットを撮れたことが、巣穴の観察点からよく見えた。

IMG_5367 イタチ 13日

藪がうるさいが、コンクリートブロックよりは良かったかなと思ったりした。相変わらず愛い奴だ。

魔女と怪人カワセミの巣穴

4月9日、前日くらいから、下流の方向で啼くカワセミの声を聴き、その日の朝、本格的に探す体制を柿沢さんと作り、同じ地点で、何回も飛び込む姿を見つけ、それが、身体を洗っている行為と理解出来、観察を続けるとやがてメスが来て、2羽が揃い、穴掘りも確認した。
そこは、2月の初旬から、調査をしていた候補地で、蔦や藪に覆われた3メートル程の崖になった場所で、その時に藪を払っておいたところだった、その崖にある石が、糞で覆われ、角度から怪人の顔に見える場所で、過去に世代の違う個体が、掘ったらしい穴がいくつかあり、カワセミたちは4月8日か9日位に掘り出した場所である事が、過去の観察から理解出来た。

巣穴の謎


この巣穴は2月に確認した際、苔むした穴があり、それは20センチ程の深さしかなく、過去に別の個体が掘り、途中で放棄したものである事は分かっていたが、何故、この様な時に掘り出したのかの疑問があり、3月の下旬から、カワセミの動向に変化があり、どの個体も、痩せて、クチバシや羽が傷つき、巣穴を掘っていることが理解出来、周辺に5か所程の候補地があり、毎日、交代で皆と探していたが、ここもその場所のひとつだった。
しかし、池から近く、毎日観察して気付かなかった訳で、穴掘りの様子を5日程続けるうち、それを掘り出したのが最近(たぶん見つけた日か、前日jか)で、他を放棄してここに鞍替えしたものに違いがないと確信した。


IMG_8120 メス 1月

このメスは1月に撮ったもので、今来ているメスに違いなく、やはり、痩せたなと思わせる容貌で、この時はこの様に体格もよく、1月まではドミナントとして、君臨していた。


12月オス のコピー

上の写真は、12月に撮ったオスの個体で、痩せていたが、クチバシも羽もキレイで、前年5月生まれの幼鳥だと考えていた。

GP0G0034 1月のオス(5日)

これは1月の後半に撮った同じオスの個体と思えるが、少し体重もまし、2月にはドミナントとして池に来るようになり、他の個体を見ると攻撃的になった。 美しい体躯のオスになった。

IMG_1501 4月の刈上げくん


これは4月初めの同じオスで、現在の巣穴を前記のメスと掘っており、目つきも鋭くなり、大きな変化は、3月後半から、クチバシや羽が傷み、巣穴を掘っていることを認識させたが、12月に池を拓いた頃、風に吹かれると頭が刈り上げの様になり、私はこのオスを秘かに刈り上げクンと呼んでいたが、頭に文字の様な文様があり、風格を増してきた。この時も微風でなびく後ろ髪が、刈り上げクンのものと識別できる。



カワセミが巣穴を出る時

カワセミがこの頃巣穴から出る時、尾から出て、上の写真の様に後ろに1回転して、出るのだが、そのスピードの速さは、写真を見ればわかり、この6枚は連続写真で、零コンマ数十秒の速さであり、肉眼で上の動きを確認するのは困難だ。
いずれにせよ、まだ巣穴が完成にほど遠い事が、このバック転降下が証であり、子を孵す頃には、内部で転回して、頭から降りられる様に巣穴を拡げねばならず、観察には距離を置いて、慎重に行う必要性があり、川遊びに来る人たちにも協力を頼まなければならない。


IMG_5202 オスメスが巣穴へ のコピー

2羽が続けて穴掘りに行き、後から入るものが先に入って掻きだした土砂を順送りで排出しなければならない。
その役割分担は、オスに比重が多く、回数もオスが多い事が観察から見えてくる。


IMG_5593 万事給餌?円満のもと


おまけにオスはこの様にメスに給餌をして、面倒を見ていて、この度は、どうやら、オイカワの程々食べ頃のサイズを持ってきた。 因みに前回は獲物が大きすぎ、渡すのに時間もかかり、メスも食べる迄10分ほど咥えていたが、今回は数十秒で終わった。

最後にお願いしたいのは、不用意に巣に近づかない事で、遠くからの観察に加え、石を投げたりの行為を厳に慎んでもらう様、川に来る人たちにお願いしなければならないので、誰かが近くで常時観察して、その様な人たちに遊ぶ場所を数十メートル離れた所に変えて頂くよう丁寧にお願いすべきだと考えて居ます。

一昨日も、子連れのお母さんたちに、カワセミが巣を作っている事と、前の場所を放棄したことに加えて、卵を産む時期に来ていて、カワセミの巣穴は2メートル程の深さが必要なのでご協力くださいと、丁寧に写真を見せながらお願いしたが、殆どの人達は協力してくれたが、あるお母さんは『それは市の条例ですか?』と真顔で言われ、言葉がなかった。
その様な事は条例でなく 『市民の常識』 である事を知って頂きたいものである。

来月5月にはヒナの誕生や、巣立ちの様子をお伝え出来ればと心から願ってやみません。

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