大谷計介野生の世界 虎・ライオンからパンダ迄

野生動物観察から世界をのぞき見る 僕が出合った世界中の動物たちを紹介

2013年06月

2013年シーズンを終えて ランタンとバンディブの比較

日本もすっかり梅雨入りし、タイもインドも本格的な雨期になり、昨日もインドではウッタランチャルの辺でガンジス上流域が洪水に見舞われ、大きな被害が出た様で、すべての虎の森は11月までオフシーズンとなりました。
今年は1月から2月の寒い冬と酷暑の5月にインドに行き、殊にランタンボールは久しぶりで、写真の整理を終えて、冷静にインドを代表する虎保護区の比較が出来るところまで体力も回復いたしました。
先日、ボルネオでの国際会議に出席して 久しぶりに時間が出来た タイ野鳥連盟会長のアモンと会食し、野鳥の写真を見せあい、大いなるアドバイスを頂き、楽しい時間を共有しました。
タイの森も雨期に入ると最大の悩みはヒル(Leech) 対策で、何処に行っても こいつに悩まされそうです。
この折りに今年のインドでの総括と、未発表の写真もあり、今後、何度行けるかも分からない年齢でもあり、しっかりした分析が必要と考えて、2大タイガーサンクチュアリーの比較や、知識を書きとめて、ここに報告させていただきます。

IMG_1288 ガネッシュバオリの虎
ガネッシュバオリからバリグファの遺跡に降りてきたカンカティのバッチャ
この冬訪れたバンディブガウ(日本のガイドブックなどではバンデブガルと発音表記)は、バンドガルとバンドヘニの岩山を中心にした大自然に、2200年前の遺跡を抱え、ランタンボールも同じく、1100年前の遺跡を持ったインド有数の虎保護区で、国立公園でもあります。10数年前までは、インドに行けば、必ず、この2か所は立ち寄り、多くの知己も得て、数えきれないほどの写真を撮りましたが、ある日を境に、ランタンボールをやめて、バンディブガウに傾倒しました。そして、バンディブでは、虎の個体調査にそのルーツをたどり年代別の調査を始め、10年程前から、5年程かけて、一つの基本的な相関図を完成させ、『事実は小説より奇』で、益々、ここの虎達の動向から目が離せず、年に2回とか森で知らない人がいない程に通い、昔からの友人 有名な象使いのクタパンや、その息子達の代になり、新たな友人を数多く得た場所でもありました。この保護区には、ジャングルブックを凌ぐ、奇怪な虎達の相関図があり、どのような小説よりも興味深い事実が隠されています。
恩讐の彼方に
ラベル右の個体はカンカティと王者バメーラのバラバッチャで、まだ無名です。カンカティのバッチャと呼ばれています。追記
一身上の理由により、2年程ブランクを作り、その間、情報はインドから細大漏らさず、受けとり、Tiger Den オーナーのシャラッド・ベーツから連絡を受けましたが、この2年間はあまりに多くの出来事が、虎たちの身の上に起きて、それは、私にも同様でしたが、この事は、バンディブガウを語るに不可欠の事実であり、その後の報告をここに、記します。上のラベルの虎2頭はタイトルに記した 小説『恩讐の彼方に』 を悠に超えたこの森の奇譚ともいえるもので、興味のある方は、本ブログ インドの虎シリーズ を、アーカイブしていただき、そのルーツを辿ると、虎達の過酷な運命が理解でき、大自然の厳しい掟が見て取れます。この2頭は、複雑に入り組んだ、運命に操られるヒーロー・ヒロインなのです。
IMG_1248 のカンカティのバッチャ
カンカティのバッチャ
このオスは新たに昨年2頭の強力なオス2頭を倒し、名実ともにバンディブガウの王者になった、バメーラのオスとその妃だったチョーベーラ(2頭はチャッカルダハラの同腹の兄妹)を、喰いい殺したカンカティのメスとの間に生まれた18か月ほどのバッチャ(男の子)なのです。あれからもう5か月が経過し今頃は親離れの時期が来ています。もうカンカテイと分かれて暮らし始めたのでしょうか?バメーラの動きが気になります。
母虎のカンカティは数年前には西側のラージバエラに居て、そこを治めていたオス虎、牙欠けボーカとラージバエラフィーメルの間の子で、バメーラの父親はバンディブの王者B2でしたが、そのライバルが牙欠けボーカだったのです。その前を辿るときりがないほどの奇々怪々な相関図があり、ブログを辿ると見られます。一例としてB2は同腹のB3と兄弟で、B1が事故で死亡した後、既にハルディアのメスにボーカを産ませたB3はB2に殺された兄弟仲、その後ボーカは、B2の気の荒いオスの子チャレンジャーを殺していて、正に恩讐の彼方のライバルでした。バメーラは父虎とそのライバルボーカを昨年一気に倒した傷だらけの王者なのです。これを奇譚と呼ばずになんと言えば良いのでしょうか?
IMG_9631 バメーラ
父虎に追い出される前、母虎はその半年前にB2に子供を殺され、その事から幼少時のバメーラ達を山の中で秘かに育てていて、私は何度も、その姿を撮影しています。子殺しの理由はメスの発情を促すオス虎の勝手な願望で、因みに虎の妊娠期間は約100日です。写真は王者バメーラでシッダババで撮りました。
2歳頃に森を追われ、やがて、屈強なオスに成長して、戻ったバメーラは、同腹の子だった、チョーベーラが、B2の第3婦人にされていて、それを奪い、シッダババからチョーベーラ地域を縄張りにして、B2はゴーダデーモンや、ランプン バンベイ等の山岳地帯に追いやられ、追い出した自分の子に、逆に追いやられ、昨年、B2は実子のバメーラに殺されました。
その勢いを借りて、B2最大のライバルだった牙欠けボーカも倒し、バメーラは史上類を見ない屈強な王者として君臨したのでした。
バメーラとチョーベーラメーティング09年3月30日
バメーラはその名を確定させる2年ほど前まで、ニューメールと呼ばれ、同腹のメスの子(B2の子)チョーベーラをB2から奪い、2009年3月30日 2頭は結ばれ、交尾のシーンも撮らせてくれました。その後、チョーベーラは2頭のオスとメスの子を儲け、2010年、2月その姿を撮影した際、チョーべーラは後脚に重大な傷を負い、健気に子育てをしていましたが、カンカティに襲われ、その命とバメーラの寵愛も奪われたのです。
バンディブのバメーラとカンカティ一家
上のラベルから、それらの事実が浮かび上がります。まずは、バメーラの鼻の傷と、右目の損傷(画面を最大化するとわかります)は、2頭の王者を倒したその証でもありますし、右上のカンカティ(前列前)の写真を拡大すると左目を失明したことがわかり、最初その情報を貰った際に、食い殺したの意味が分からず、その左目に受けた傷で半狂乱と化したカンカティが、殺したチョーベーラの身体を喰い千切った意味を理解出来たのです。
ラジバエラの森のカンカティの子供時代08年5月30日撮影
この写真は08年5月30日母親のラージバエラのメスに追われるカンカティの幼少時で、その後母虎の死後ここに戻り、2年前にチョーベーラに侵入して殺し、バメーラの第一夫人におさまりましたが、当時は目に異常はなく、大きな損害を受けて現在の地位を手に入れたものだと理解出来、因みに父虎は牙欠けボーカで、バメーラに昨年殺されていて、凄まじい相関図である。下の写真から同一個体と分かる。幼名スキパティハフィーメル。
IMG_9657 カンカティ アップ
カンカティの潰された左目
この事は撮影して初めて理解が出来て、ガイド達も知らない事実でした。後に、その遺体を見つけた、象使いの証言で、その残虐な行為が分かったそうです。インドの連邦最高裁の決定で、虎の保護区に対して、おかしな法律ができて、今までの様に、ガイド達さえ以前の様に虎を見られなくなり、その中で、8頭の個体が撮影出来たのは奇跡に近く、私の為に、シャラッドの命を受けたタイガーデンのギネンドラやサンジェイ・グプタの努力もあり、よくぞ撮らせてくれたと、虎達に大感謝でもありました。

IMG_0636 カンカティの子獲物逃がす トリム
これも前のブログに載せましたが、スクープ写真で、生憎、夕方の木漏れ日の中の悪条件で遠く、露出が最悪でしたが、仲間から、この後のショットと言われ、下に、種明かしをしました。この次にアクシス鹿が着地したのは5メートル以上先で、これはトリミングの1枚です。

スクープ写真の後先

鹿が着地してその後は、右の藪の中、間もなく左の藪から、鹿を追い出したバッチャ(オスの子)が出て来て、メスのバッティ(女の子)は左の場所にうずくまったまま、バッチャは折角の機会に何やってるんだ!と、内心思ったと考えますが、その後、バッティに、仕方ないよな!と言っていたようで、バッティは兄のバッチャが大好きの様でした。

IMG_0880 バッチャとバッティ

ごめんなさい、お兄ちゃん!という面持ちでしたが、バッチャはバッティを慰めて居る様でした。

IMG_1187 バリグファのバッティ

翌朝もバリグファの遺跡にバッチャが下りて来て、三日連続で彼等を撮影出来ましたが、母虎と3頭の子が一緒になったのは、最終日の事で、ビシュヌ神のご利益だったかも知れず、ありがたいことでした。子殺しは必ずするかどうかはそのオスの個体差もあり、時に子虎に頬ずりをするオスの姿も見られる様で、子殺しをセオリーと決めつけて、本に書き、その後、オスの頬ずりの場面を撮影したファタシン・ラトールの2冊目の本で訂正した話は有名です。バメーラはB2に追われ、やがて自分がその父B2を殺した体験から、子を狙う事になったのは容易に想像が付きます。

P1290130 セスサイアのビシュヌ神
バンドガル頂上の城は紀元前2世紀に建てられ、人々はラーマヤーナのラーマ王子の弟ラクシマーナが建てたと信じています。セスサイアのビシュヌ神は1100年ですが、背後に残る古代文字は2200年前で、解読不能です。
チョーベーラの縄張りを奪い、子育てをするカンカティが、チョーベーラの流れやシッダババに現れないのは不思議でしたが、カンカティの母性が、子供を殺させたくない本能で、バメーラから、引き離す為、その本丸から離れたセスサイアやキラーロード(城への道)、時にはバンドガルの頂上遺跡まで、行動範囲を伸ばすと聞き、この時もセスサイア以外は通行が禁止で、念を入れて、3回、ビシュヌ神の銅像まで行き、祈りを捧げ、その帰途、バリグファの遺跡付近で、カンカティの家族に会え、これはご利益としか言いようがありませんでした。

IMG_9942 森を守るファイヤーブレーカー

バリグファの付近での野焼きで、悪い草や、植物を焼き、毎日虎の森に手斧1本で分け入り、活動するファイヤーブレーカーとか、ウォツチャーと呼ばれる彼等は勇気ある人として、ガイドやレインジャーから、尊敬されています。

グッダのメス ヌール

さてここからがランタンボールの虎達の話ですが、前号までの4回の記事が詳細な説明であり、ここでは写真の重複を避ける為、新しい画像を選びました。上の写真は、グッダ付近のフッダコートやマガルデイ等で撮ったメスのヌールと呼ぶ個体で、この時は正面から、カメラ目線を目標に撮りました。

GP0G0221 T39

この時も、マガルディのナーラのどん詰まりまで追い、追跡不能となり、引き返し、フッダコートの乾燥樹林帯に先回りして、この様にヌールの正面に回り、この顔は驚いているのか、呆れているのか?そこまでやるから、相手も撮らせてくれるのです。

IMG_6012 遺跡のメスクリシュナ動く

ランタンボールと言えば、古城と3つの湖が有名で、これは第2の湖 通称ラージバーグ『王の庭』の意味で、遺跡は1100年の歴史を持ち、城は湖水を見下ろす岩山の上にあり、ここには、戦略的なものや軍事的な意味はなく、昔のスルタンたちの遊興の為の憩いの場で、廃墟となった今は、虎達の王国になっています。歴代のメスのドミナンツが暮らした場所であり、最近までは、長寿のメス マチューリ の棲家として長いこと知られていたが、今は、その娘にあたるクリシュナがここの主となり、オスのスターもこの北側にいる事が多く、サンバーやチタールの数は多数で、餌には困らない、まさしく、ランタンの一等地ですが、棲む虎は、遺跡の虎として有名な場所です。

ランタン ロメオを追う
ロンビナーラの美しさに魅かれ、下流のバッコーラ付近で、前日とその日の朝、目撃情報があり、感が当たり ロメオを発見、日暮れまで追い続け、虎の追っかけには、身に余る光栄、ロミオの見る目も呆れ顔!そのくらいの根性がなければ、虎の写真は撮れません。ラベルはクリックすると真ん中に関連記事のアーカイブが記してあり、詳しいい写真やストーリーが分ります。暇な折りに見て下さい!
後記
パラダイスフライキャッチャー(サンコウチョウ)が日本の夏鳥になっているのは東南アジアで有名で、日本に渡る種類は特殊な種類で、色が少し濃いそうです。そして、それらをアジアのバーダー達は『ジャパニーズパラダイスフライキャッチャー』と呼んで区別し、日本の冬になる前に南の地域に帰る(行く?)のだそうです。よく理解が出来ませんが、子づくりをする場所が祖国で、それで見ると、生後数か月で、海を渡るのが渡り鳥の習性で、渡りの目的は子づくりだと、タイ野鳥連盟のアモン会長が話してくれました。インドで撮った写真が切っ掛けでその話になり、正確には Asian Paradice Fly Catcher と呼ぶ様で、インドのものもタイのものも同じだそうで、インドから日本には渡らないそうで、インド国内での渡りはあるそうです。茶色の幼鳥から若どり、4年以降白くなるのは、インドとタイでは同じだとも言っていました。日本でも茶色系は若鳥だそうです

サンコウチョウの違い


Difference bitween Japanese Paradice Fly-catcher and Asian Paradice Fly-catcher
アジアサンコウチョウと日本サンコウチョウの違いを写真にしました。日本のものは柿沢 章隊員の撮影で色が全体に濃く、雌雄とも成鳥か若鳥か区別が難しそうです。恐らく成鳥でしょう。

ランタンボール第4弾 野鳥の森

今回はランタンボール虎の森 番外編 野鳥の森です。後半に日本のカワセミ池での一番子の飛来など、大きなニュースを仲間達の写真で伝えます。

ランタン孔雀三題

インドの代表的なトリはやはり孔雀でしょう。ジャングルブック始め、インドの自然で欠かせない存在です。ラベル上の虎と一緒のシーンはインドでも、ここランタンボールしか見た事がありません。英名 Indian Peakok 雌雄を一緒にいう時はPeafowlが正しいようです。
GP0G0024 ルーファースツリーパイ
ルーファス ツリー パイ はインディアン ツリー パイ とも呼ばれ、かなり大きく、、飛ぶ姿は各地の森で見られ優雅なトリです。英名 Rufous Tree Pie or Indian Tree Pie 正式和名はチャイロオナガです。
tree pie は日本ではオナガと訳されているようです。Rufous は英和辞典にありませんが茶色の意味で、タイにもいます。
バブラーとバンテン

ランタンでは、最も目につく野鳥で、バンテンは小さく、冠を持ち、シリアカヒヨドリに似ますが、可愛いい小鳥です。6月12日早朝追記 バブラーの写真間違えてアカガシラサギを入れてしまいました。お詫び申し上げると共に、写真を差し替えましたが危うくサギになる所でした。先ほどタイ野鳥連盟会長のMr AMONと会食、原稿の写真を見せてミスに気づきました。Jungle Babbler はタイにいるBuff Throuted Babblerと同じもの様で和名はチャムネチメドリです。

GP0G0047 ブラヒニーマイナ バラモンハッカ
前号にも多くのトリに混じり紹介しましたが、インドでしか見られない、バラモンハッカで、バラモンはBrahman でインドのカーストでの最上位の階層で、数多いハッカの中でも異色の存在です。英名 Brahmany Myna

Shikara です
前回の1~2月のインドで、バンディブガウでも撮りましたが、名前を思い出せず、友人の猪口さんに聞いて、タカサゴダカ で思い出せず、英名の Shikra と、聞いて、前にも撮った事が分かりました。猪口さん感謝です。

GP0G0010 ジャングルオーレット 
この小さなフクロウはジャングルオーレットとか、スポッテッドオーレット等と呼ばれていますが Jungle Owlet が英名ですが、Owlet の和訳はフクロウの子供で、これは子ではなく、成鳥ですから、ショウフクロウとでも訳すのが正解です。

GP0G0127 ミドリバト育雛 縦
Green Pigeon  は、野鳥ファンの憧れですが、ミドリバトが和名。ピジョンの英語は多くの場合、飼い鳩を指すことが多いようです。数日前に孵ったヒナを大切に抱いて守っていますが、給餌は交代でするのでしょうか?

ゴールデンウッドペッカー木の上下
Golden Woodpecker オウゴンキツツキの由来は背羽根が金色だからで、同じ個体の写真ですが、角度や光線で違って見えます。

IMG_5144 サンコウチョウ茶
Paradice Fly Catcher(Young) が、サンコウチョウだとは、知りませんでした。日本のヒタキ類も英名の多くに Fly Catcher の名が付され、ハエトリ とパラダイスが結びつきませんね。インドではこの茶色が3年くらいまでの若鳥で、その後は白くなります。オスだけが長い尾羽を持っています。

IMG_4398 Paradice Flycatcher 白
白くなったサンコウチョウは 4歳以降の成長で、これはオスです。Paradice Fly catcher(adult male /ful grown up) 日本の夏に渡るのは東南アジアからのものが多いようです。
IMG_2704 パラフラ成鳥 メス
このサンコウチョウの個体は前後の写真から、尾が短く、メスと判断しましたが、Crest(冠羽根) が立派過ぎですね。 Paradice Fly Catcher (Full Grown up Female)

storks
日本では見られないコウノトリ目コウノトリ科の仲間で、この他にも、ヨーロッパで見られるものもいます。元来、トキもコウの仲間ですが、基本的な違いはクチバシにあります。 Five Kinds of Storks. 5種のコウノトリの仲間です。
インドのトキ3種

コウとトキの違いはトキのクチバシはカマの様に曲線を持ち、ヘラサギもサギではなく、トキ科のトリで、目はコウのトリです。面白いのは、ラベルの真ん中にBlack Ibis がいるのに、上の頭が黒く、身体が白いのを日本の辞典でクロトキの名で呼ぶのは何故か?何故互換性のあるネーミングをしないのか?不思議な話です。(この意見に一置く?)ブリタニカさん、頑張ってください!ブリタニ科より、オオタニ科の方が正しいでしょ?
IMG_4282 ミドリハチクイ
このミドリハチクイは(lesser Bee Eater) と、呼ぶらしいが、動物学では、レッサーパンダとか命名しているが、普通の辞書にある Lesser は Less の比較級で、少ない 劣った の意味合いが強く、レッサーパンダの命名はオカシイ話です。何故なら、レッサーパンダはジャイアントパンダが発見される前まで、パンダと呼ばれていて、今、パンダと言えばそのジャイアントパンダの事になり、本来はそのレッサーと呼ばれるようになった動物こそがパンダの訳で、分類するなら小熊猫の英名は何故、Smaller にしなかったのか?動物学者のセンスを疑います。
ゴールデンオリオールオスとメス
ランタンボールの森にはこのオリオールの姿が目立ち、殊に湖からナルガティの渓谷沿いを降りて行くルート2は、最高の場所で、場所により、同一目線のすぐ近くに鳥が止まり、最高です。オスの黄色は目を引きます。

サーラス鶴
デリーへの帰途、ハリアナ州にスルタンプール国立公園があり、野鳥の宝庫と聞き、立ち寄りましたが、この期間中多くの野鳥がブリーディングシーズンの為、2か月間はクローズと聞き、がっかりしましたが、付近の田園地帯に行くと、多くの野鳥がいて、前から見たかった大型のツル サーラスクレーンが見られ、報われた思いがありました。 インドの好況を反映して、この首都に近い、田園地帯に多くの工場や住宅が建ち、中には日本のダイキンのものもありました。そのため、折角の美しいツルの飛翔の背後に、不似合の住宅が見え、残念です。
ツルの背丈は人間の大人程あり、見事でした。Saruse Crane が英名です。

今回は駆け込みで、この二日間で送られた故郷八王子カワセミ池での嬉しい一番子の到来のニュースと写真です。限られた紙面ですべては掲載できませんでしたが、この自然を大切に守りたいものです。
投稿ありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。
柿沢隊員カルガモ
柿沢さん 心あたたまる写真をありがとうございました。
戸高隊員の一番子
戸高さん、魚補充の努力が報われましたね。
森田 欣佐 隊員の一番子とオス親
森田さん下の写真のオスは、確か、昨年の夏、日本にいる時に見た幼鳥のオスが成長して、この様に立派になったもののようです。根拠は胸の薄いリングと右の黒い筋が特徴です。昨年のものを見直します。
今井 正 隊員の一番子
今井さん良かったですね!今後も頑張ってください。

今回はこれにて終了です。一休みして、次を考える予定で、今後もよろしくお願いいたします。



ランタンボール第3弾 ジャングルブックの動物たち

虎 大迫力

虎を思い切り寄せて撮る事は最初 皆そう思い やたら長いレンズで撮りたがりますが、あまりにアップばかり撮ると もっと画角の広いものとか 時にはワイドで撮りたい等と思うようになり、それはアップにしたものは見た人が動物園で撮ったなどと思いがちで、必ず野生の状況が理解できるものを撮りたくなるからです。
そこで、下の様な写真を撮ると、虎との距離が分る代わりに、何処のサファリパークですか?等と言われて、くさったりします。

IMG_3850 オリバーとイオと虎

この写真を載せたのは、虎との位置関係が分かる代わり、先に書いたような愚問に結びつき、その様なニュアンスを持たせたくないので、考えました。この様に人がいるから、虎が慣れているわけではなく、これだけの接近は危険である事に変わりはないことをお伝えします。これは特別でした。画像をクリック、最大化すると迫力が増します。

なにが特別かと言えば、背後に写っているジープは、BBC のアッテンボローシリーズを手掛けているドイツのTVクルー オリバーとイボのもので 撮影を通して親交が深まり、帰る前の日に彼等の撮った『ジャングルブック・ベア』という作品のDVDを貰い、帰ってそれを見て感動して礼のメールを送ったばかりだからです。

ジャングルブックの登場動物

オリバーの大胆な発想と行動力、イボの的確なカメラワーク、それをたった二人だけで作った根性が気に入り、私もTV関係の経験もあり、撮影中の彼等の控えめな態度や、毎日、行く先はほぼ同じ、そこには必ず虎がいて、撮影ポジションのとり方やドライバーへの的確な指示等を互いに理解し合い、気脈が通じ、待ち時間は親しく会話や情報交換を行い、タイに帰り、作品を見て、感動したのでした。

IMG_5562 ラージバーグのサンバー

インドに通いほぼ半世紀、虎の撮影は私のライフワークになり、虎の生息域は、子供の頃から親しんだキップリングのジャングルブックそのままで、彼等の撮ったものは、その主人公モーグリ少年にジャングルの掟を教えたインドクマのバルーを模した記録であり、クマのデン(巣穴の洞窟)に入り、長期かけてものにした素晴らしい出来栄えで彼等の感性に共通項を見て感動したのでした。

遺跡の虎オスメス

キップリングは植民地時代・ボンベイに生まれ、ロンドンに学び、詩人として名を馳せ 新聞記者としてデリーに来て、ジャングルブックのシリーズを手掛け、やがて世界中の人に読まれ、不動の児童文学となり、私も本や映画を通し、何度も見なおした作品でしたが、本人はデリーから出た事がなく、地方に行った兵士などからの見聞をもとに作品を書き、森には行ったことがないと聞き、その描写力に驚いたものでした。
インドの地方には虎が出る森には必ずと言ってよいほど古い遺跡が廃墟として残り、そこに虎が棲みつく話は真実だったのです。ランタンボールもバンディブガウもそうでしたし、1000年とか2000年の古い城やお寺が廃墟になり、各地に残されています。

虎との睨み合い

その様なロマンを夢見て、私もインドに取り付かれた一人で、オリバーたちにも国を越えた共通認識があり、私は昔、ドイツアルプスで最大の岩壁を登り、未踏ルートからで、その記録がトニー・ヒーブラーにより、ドイツの山岳雑誌に書かれ、ドイツ山岳会会員になったことなどから、殊に親しみを感じ、私の撮影ポジションの、前から、正面からの目線を意識した撮影に彼等も共感してくれて、DVDをくれたと思っています。この時も彼等と一緒でした。

森の代表的な捕食獣と被捕食動物たち

虎の保護区に何故虎がいるかは、そこにそれだけの草食獣がいて、捕食できる条件が整っていて、虎一頭に付き凡そ500頭程のサンバーやアクシス鹿が必要だと言われ、豊かな自然があって初めて、彼らが棲息可能になるのです。このランタンには昔よく来ましたが、久しぶりに行き、それらの環境が保たれ、草食獣やその他の小動物も大幅に増えて虎達の棲息環境は整ったと言えます。ただ、残念なのは、いまだに、ここはポーチング・密猟が起きて彼等の生存を脅かす事件になっている事です。

GP0G0087 T19クリシュナ

今回10日間の短い日程で、このメス・クリシュナには、ナルガティの谷間を俯瞰して、初めて見て、その後4回見ましたが、いずれも遠く、この時が一番接近したものなのに、一瞬でした。10メートル程の距離で藪に逃げ込む姿で残念でしたが、仕方ありません。

IMG_6055 クリシュナが来た

この日は湖沿いの遺跡近くで寝ているのを目撃し、場所を替え、何度か近づいて撮影を試みましたが、寝て居ては話にならず、湖の南西岸から湖が見渡せる場所に止まり、2時間程待ち、ようやく動いてくれました。

IMG_6109 ラージバーグの遺跡の虎

ここは私が勝手に名付けたラージバーグの『虎の回廊』で、背景の石垣は1100年前に作られた、王の遊興の為の宮殿遺跡の一部で、付近に虎がいない時は多くのサンバーやアクシス鹿等が群れで通過しますが.ジャングルブックを彷彿させる廃墟の風景のひとつです。

IMG_6122 ラージバーグのクリシュナ動く

このセカンドレイクはこれら回廊により、ここだけでも3つに区切られ、廃墟だけに昔の栄華が偲ばれる場所です。

ランタンボールの爬虫類

乾季の真っ最中、ランタンで見た爬虫類の写真で、他にもニシキヘビや水蛇、コブラ等がいますが、乾季の終わりの暑い時期は見る機会は少ないです。

インドシマリス

最小の哺乳類の一種で、体長10センチ程の可愛いリスで、インドシマリスとでも呼んでおきましょう。普段素早く撮影が困難ですが、この時は愛らしい姿を、じっくり見せてくれました。(Five Pied Squirrelが英名です)

乾期の水場は野鳥の天国

ここは、野鳥の天国で、ブハラットプールのケオドラルカーナの野鳥保護区は世界自然遺産ですが、そこより、バラエティは豊富で、虎を水場で待つ間、小さな水辺にカメラを向けると500ミリ(実質800ミリ)の狭い画角に10羽近い野鳥が写る事も多く、上のラベルはその一例で、最大化して見ると多くの珍しい野鳥が見えます。

IMG_5703 アクシス鹿とドロンゴとスィクニー

湖岸で虎を待つ際も、この様にアクシス鹿にドロンゴが乗っていたり、足元に貴重なEuropean Thick Nee の親子3羽がいたりするのです。野鳥好きには堪らない場所でしょう。

IMG_5203 5種確定9羽

この写真も、ゾーン#1のスルタンプール奥のレーンジャー詰所近くの、小さな水場で、乾季の終わり、水場は限られ、虎以外の動物や野鳥もここに水を求めてやって来ます。
写真説明 左から Red Vented BulBul (シリアカヒヨドリ) 背中が茶で頭黒 尾白の大きいのは Tree Pie  右にアカシリヒヨで インコとの間にJungle Babbler  ジャングルバーブラー 緑がRose Ringed Parakeet ローズリングパラキート 右の茶系はBrahminy Myna バラモンハッカで Brahminy はインドのカーストの最上位にあるバラモンの意味ですが、数あるハッカ・Myna の中、最も気品があるハッカと言う意味です。

さて、これでランタンボールの虎観察報告は終わり、次回は珍しい、大小の、インドに棲む野鳥の姿を捉えた写真を送り、この記事が出た5日後位に予約投稿して、少し、休養をとり、活動を再開させます。
全精力を短い11日程の旅に注ぎ、撮影、写真の取り込み、整理、ブログにアップ、撮影中も睡眠は4時間ほどで帰ってからも、整理に追われ、一段落して、リフレッシュの予定ですから、今後もよろしく、お願いいたします。

IMG_1751カワセミ池のカルガモ水中交尾

友情投稿   カルガモの水中交尾   撮影 柿沢 章 隊員
この画像をどう思いますか 1 溺れたカモを助けるオス 2 メスを虐待するオス 3 水中で優しく、メスを寝かせるオス 因みに私の答えは3でした。性格がわかりますよ!

上はいつも故郷八王子から懐かしい浅川カワセミ池の映像で、カルガモの交尾風景だそうです。まさか水中でこんなことするなんて、知りませんでした。市の風紀条例に触れるかも、と、カモに言ってください。しかも、メスは大変感じているようですね!これは、スクープですよ!

下は次号予告で、主に、バラエティに富んだインドの野鳥 ツル トキ コウノトリ 等の大型鳥から、猛禽  フクロウにパラダイスフライキャッチャー ジャングルバーブラー バンテン ハチクイなどの小型のものもお送りいたします。更新は6月8日頃を目安に予約投稿致します。

次号予告






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