紹介するのは私が最も熱心に追いかけている比較的大きなネコ科の動物の親子像だ。
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母虎に甘える生後5か月程の子虎 バンベイとそのバッチャ(男の子)

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虎の母子でもこれだけのポーズは中々撮影は難しい、何故なら子虎が落ち着いて座る事がレアなのだ。 同時にカメラ目線は本当に大変だ。

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1990年代後半に撮った出産直後のシッタ、生後間もない子虎は2頭のメスが成長して、それぞれがチャッカルダハラとバンベイフィーメルと名付けられ、チャッカルは現在生存中だが、バンベイは09年に私が撮影した直後に5度目の子育て中に死亡が確認された。チャッカルは今年で15年目を迎え、老境に達したが、次期王者ニューメールがその子であり、バンベイも多くの子を育て、ミルチャヘニの草原に子や孫達が元気に育っている。
出産直後のメスはナーバスであり、毎日子を咥えてデン(隠れ家)を変え、自分の狩りをしながら、子に授乳させ、オス親や他の虎から子を守り、場所の特定が難しく、また、人間が近寄りにくい場所にデンを設ける為、この様な場面に出くわす事は運が良いとしか言えない。

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1980年代後半に撮影したインドラジャスタン州ランタンボールの名物メス虎ヌーンが生後1か月程の小虎を連れてパドムレーク傍の道路に現れ、撮影したが、これもレアなケースだった。

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虎が4頭同じフレームに収まる事もやはり珍しく、このバンベイとそのバッチャとバッティ(女の子)が生後7~8か月の頃であり、この頃には1か月おき位にここを訪れ、多くのシーンを撮影した。

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バッチャがバンベイに甘えているシーンだ。この親子は仲が良かった。

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このバッチャは私を覚えてくれた様で、この頃甘い泣き声で 『ウヤ~オ~』と呼ぶと、反応していろいろなポーズを見せてくれた。 
B2に追われ07年頃森を出たが、いつか逞しく成長してここに戻ってくれる事を期待している。

5846ジャンプトリ

成長して1歳を超えたバッチャがその獣道で、ジャンプを見せてくれた。虎がジャンプする場所は決まっていて優秀なガイドは、その場所を知っている。ガイドはドライバーであり、優秀な相手を見つけると撮影に大きな差がついてくる。

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去年同級生を連れてこの森に行った際、チョーベーラのメスは足を痛めながら子育てをしていたが、その後私の心配が的中し、子とともにその直後に死亡したとの連絡があった。 この個体も良く撮影していた為、この様なポーズを見せてくれたが、これは虎が満腹状態の時に見せるものだ。

虎耳打ち

バンベイが自分のバッチャに見せた優しい仕草だったが、その1年後、バンベイを撮影した際、画面から乳首が見えて、そのデジタル画像から、出産が確認され、その時バンベイの後をつけると、栄養補給の為、大きなサンバー鹿を倒し、食べている所にバッチャが表れると、凄まじい顔でバンベイが怒り、何度も何度も追い払っていて、バッチャも恐ろしい表情で私に吠え掛かったのが忘れられない。

バッチャ怒る06年2月16日

この写真が上記のバンベイとバッチャの親別れの瞬間で、クリキに近いバンベイのデン(庇状洞窟)で撮影したが、象で迫った私の頭上約3メートルで、過去2年間見せた事の無いような恐ろしい表情で、私に吠え掛かったものでこれ以来、母虎に新しい子虎が出来た為、バッチャはバンディブのコアエリアを追われ、周辺の森に棲みついたと信じているが、彼との最後の撮影となり、バッチャから初めて危険を感じたものとなった。今、自宅で東北地震の最中、これを追加でアップしたが、3月11日4時過ぎの事である。
佐々木さん無事ですか?

ライオン母子 のコピー

こちらは対照的なライオンの母子であり、生後1~2週間であり、この後、オス親に子を初めて紹介したのを目撃し、ライオンはメス主体のプライドと呼ばれる集団で、オスを迎えて、メスは子を産み、出産は群れを離れて行い、その後、オス親に引き合わせ、プライドに戻り、他のメス達も子育ての協力を行う。
その辺りが、単独で暮らす虎との大きな違いであり、強いオスを選び、繁殖と、他の群れなどから身を守る用心棒として迎え、キングと呼ぶが、他に強いオスが来れば、キングは交代して、完全な母系社会で、メスがドミナントである事が知られている。

ライオン母子密着

ライオンのメスはライオネスで、子供はカブと呼ばれ、オスの子をレオと呼ぶのは、『ライオンキング』で日本でも知っている人も多く、『ハクナマツ~ツァ』(大丈夫の意味)のスワヒリ語を知っている子供が多いのには驚いた。

ライオン子供2

この様な遊びを通して、生きる力や戦いの方法を学んでいく。 
生後10日程のカブだ。

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母親が仕留めた獲物(捻じれ角はグラントガゼルか?)の角で無心に遊んでいるが、将来の狩りを無意識の内に学んでいるのだろうか?

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ライオンも虎も子供に共通した事は、母乳のポジション争いで、出の良い乳首に食らいついた者が一番早く成長する事が知られている。 最初に咥えた乳首で、順位が決まるという。

ライオン2

生後1年程の母子のハギィング 情愛が滲んでいる。

豹親子

これはヒョウの母子だが、アフリカにもインドにもヒョウは棲んでいて、狩り以外の時間の大半を樹上で過ごし、主には夜行性と言われ、撮影が難しい動物の一つだ。 それぞれに、ライオンと虎を天敵にしている。 大半の大型猫科の学名には、パンテラ(パンサー・ヒョウ)の文字が付いていて、ライオンや虎はヒョウが原型なのかと考えさせられる。
言われて見ると、幼体には豹紋が見える。

GP0G2332 チータベビーのコピー

チータのカブで、背後に母親が見られ、ライオンも虎もチータも一回の出産で平均3~4頭の子を産むが、チータも子育てには外敵が多く苦労して、生後10日程は子を咥えて毎日、移動を行い、育児をする。幼体は白い産毛に覆われ、1か月程で消えていく。 こいつは生後1週間程だ。

チータ親子頬刷り

この母子は生後10日程か、子の成長は早く、1年程で母親と同じ位に成長する。

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上と同じ個体とその兄妹で、なんとも言えない愛いらしさが滲んでいる。

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子連れのチータは平均して3頭の子を連れていることが多く、この子たちは白い毛が見られないことから推定1~2か月の子供と考えられる。 サンブルーで撮影したものだ。
今回はここまでですが、コメントにご意見や今後知りたいとか見たい動物があれば、是非一筆頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。