今日の話し合いの時間は、みんなそれぞれ考えることがあったと思います。

私は、ずっと抱き合って泣いている中学生(卒業生)たちの気持ちの深さに胸が痛くなり、その傍らで「泣いていても話は進まないから」…と、さくさく意見を言い合うメンバーたちの姿勢に感心しました。 あなたたちから学ぶことばかりです。

みんなの意見をまとめると、ABともに「チームワークを固めよう」「コミュニケーションをちゃんと取ろう」ということでした。 あれだけ話してもやっぱりそこに落ち着くということは、やっぱりチームワーク・コミュニケーションが基本なんです。 「うまい・へた」は舞台の出来にはたいして関係しません。 演出で「うまく見せる」ことはできる。 でも「コミュニケーションの取れてないチーム」を「いいチームに見せる」ことはできません。

話し合いの中で「仲良く」…という言葉が何度かでました。 でも、ここで間違えてはいけないことがあります。 「いいチーム」=「仲良し」ではありません。 仲良くおしゃべりする、意見が同じ、いつも一緒にいることが「いい関係」か?というと、ちょっと違うと私は思います。
みんな性格は違うし、学年も違うから、話が合わないこともあるのは当たり前。 まったく意見が同じなんてことはあり得ない。 しゃべりたい時もあれば、静かにしたい時もある。 大切なのは、相手を尊重する(大事にする)ことです。 信頼する(信じる)ことです。 そして自分が誠実である(いいかげんなことをしない)ことです。 

例えば、演出である私と、舞台監督の恭子さんを見て下さい。 私たちは、劇団以外で話したりメールしたりといった事は、ほぼありません。 というか、必要以外の会話はめったにしないかもしれません。 性格も、考え方も、受け取り方も、得意分野も全く違います。 お互いにカチンとくることもイラッとくることもあります。それでも長年、ベストなチーム(コンビ?)としてやってこれているのは、尊重し、信頼しているからです。 仲がいいとか「好き・嫌い」とかの問題ではないのです。

何年もかけて築ける「いい関係」もあれば、一瞬で団結することもあります。 この2日間で真剣にぶつかれば、A組B組をベストなチームにすることは十分可能です。

私はよく「心を一つにして」…と言いますが、全員の気持ちや考えを同じにしろと言ってるんじゃありません。 機械じゃないんだから、同じになるわけないです。 ただ、「全員で一つの作品を作る」という、同じゴールの方を向くことはできます。 速さは違っても、ちょっと回り道をしても、本番の舞台を演じる瞬間に向かって、全員が走っていくんです。 それが「心を一つにする」ということです。

最後に、自分の意見をすらすら言える人もいれば、なかなかうまく言えない人もいるでしょう。 それでも必要なことはどうにかして伝えないといけないし、分ってあげる努力をしないといけない。 そこを「めんどいから・どうせ分らんから」と、とばしてしまうと、うわべだけ仲のいい「仲良しごっこ」になってしまいます。 うわべだけのチームに、私の脚本が演じられるはずがありません。


それでは最高の舞台、最高の打ち上げ(笑)のため、出来る事は全部やろうぜ! 私もやる。 そしてKプロの大人全員が、あなたたちのために真剣に動いてることを忘れるな!