私は某塾で塾講師のアルバイトをさせてもらっています。その塾では、アルバイトの立場でありながら、中学生と将来の夢を話し合ったり、面談をするような機会が設けられています。そこで、実際に中学生と話した経験をもとに、大阪市立桜宮高校の体罰・自殺問題について書きたいと思います。
中学生には、将来の夢を持っている子も持っていない子もいますが、どんな子もだいたい、冬休みに入る前には志望校を決めています。確か今日、私立高校へ出願書類を出しに行ったはずです。(大阪)
幸い、私の働いている教室には桜宮高校への進学を希望している生徒はいませんでした。ですが、今回の事態に中学生も動揺しているようです。先生からの体罰を苦にして自殺したという点と、入試が中止になることがありうるという点の動揺が多いようです。
中学生は意外と、先生を慕って、信頼しています。「今日学校で先生がこんな話してくれた」とか「黒板に答えを書きに行って、先生に褒められた」など、どの子も学校の先生に関するエピソードを話してくれる子が多くて、中学生の頭の中には、先生の割合がある程度を占めています。
そのためか、信頼の対象である先生のせいで高校生が自殺した、というニュースは中学生の心に深く突き刺さったようです。そして、不安は拡張されていっています。実際、事件があってから学校で「○○先生は体罰するらしいよ」といった話題が生徒の間で交わされることが増えているようです。大半はデマであるようですが。
あとは入試に関する不安です。受験を控えてピリピリしている生徒のもとに入試中止の知らせ。自分の受験する学校ではなくてもやはり、不安なようで、主に挙げられる懸念は「自分の受験する学校は大丈夫か」「桜宮高校が中止になることで受験生流れ込んでこないか」といったようなもののようです。
私は橋下市長の政治的判断は間違っていないと思います。ただ、受験生の「今」と「将来」を天秤にかけることは間違っていると思うんです。市長は、将来の方が大事だと主張していますが、中学生と接していて感じるのは今も同じくらい大切だということ。余計な心配をかかえながら、一大イベントである受験に挑ませるのは、私は苦しいです。
様々な情報が錯そうしていますが、恐らく桜宮高校の状況は教師・生徒ともに最悪です。将来のためにも、一掃する措置をとったのは評価できます。ただ、橋下市長は少し説明不足です。桜宮高校の生徒には直接、説明に出向いたと聞いていますが、中学生を忘れていませんか?大阪市だけでなく全国の。
全国行脚をしろ、と言っているわけではありません。桜宮高校の一件で、前述のように、中学生は揺れています。そこで、全国の中学生に対して約束してほしいのです。橋下さんは政治家として、体罰問題をどうとらえているのか、どうしていこうと考えているのか。明確な"公約"を提示し、中学生を安心させてもらいたいです。
もちろん、これからどう動いていくのか、市長が表明していることは知っています。ただ、どうしても"大人同士の会話"で、中学生にはあまり響いていないようです。中学生に話しかけるスタイルでの表明が必要ではないかなと、感じました。
公約は選挙のためだけに、有権者のためだけにあるわけではないと思います。中学生に対して発信してもよいのではないでしょうか。
「罪のない生徒に影響が波及した点の謝罪」
「桜宮高校をはじめ、教育現場に浮かぶ問題への対処」
「これから二度と痛ましい事件が起きないようにするとの約束」
橋下市長は日本維新の会の代表代行でもあり、その言葉は重いです。大阪だけでなく日本を動かす言葉ですから。だからこそ、橋下市長から中学生たちに公約を示すことは大きな安心にもつながると思うのです。
橋下市長には、小倉アナのような、自分と反対の意見を発する人間が煙たいのかもしれません。ですが、反対派の意見にも耳を貸すべきです。主張をコロコロ変えろ、という意味ではなく、反対派の意見も包括出来るような手法がないか、もう少し検討してもらいたいのです。
中学生の「今」と「将来」を明るくしてあげてほしいです。
――最後に
顧問の先生の体罰を苦に自殺という道を選んだ高校生のご冥福をお祈りします。自らの死を選んでしまったことは非常に悲しいですが、きっとあなたの死は無駄になりません。させません。安らかにお眠りください。
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中学生には、将来の夢を持っている子も持っていない子もいますが、どんな子もだいたい、冬休みに入る前には志望校を決めています。確か今日、私立高校へ出願書類を出しに行ったはずです。(大阪)
幸い、私の働いている教室には桜宮高校への進学を希望している生徒はいませんでした。ですが、今回の事態に中学生も動揺しているようです。先生からの体罰を苦にして自殺したという点と、入試が中止になることがありうるという点の動揺が多いようです。
中学生は意外と、先生を慕って、信頼しています。「今日学校で先生がこんな話してくれた」とか「黒板に答えを書きに行って、先生に褒められた」など、どの子も学校の先生に関するエピソードを話してくれる子が多くて、中学生の頭の中には、先生の割合がある程度を占めています。
そのためか、信頼の対象である先生のせいで高校生が自殺した、というニュースは中学生の心に深く突き刺さったようです。そして、不安は拡張されていっています。実際、事件があってから学校で「○○先生は体罰するらしいよ」といった話題が生徒の間で交わされることが増えているようです。大半はデマであるようですが。
あとは入試に関する不安です。受験を控えてピリピリしている生徒のもとに入試中止の知らせ。自分の受験する学校ではなくてもやはり、不安なようで、主に挙げられる懸念は「自分の受験する学校は大丈夫か」「桜宮高校が中止になることで受験生流れ込んでこないか」といったようなもののようです。
私は橋下市長の政治的判断は間違っていないと思います。ただ、受験生の「今」と「将来」を天秤にかけることは間違っていると思うんです。市長は、将来の方が大事だと主張していますが、中学生と接していて感じるのは今も同じくらい大切だということ。余計な心配をかかえながら、一大イベントである受験に挑ませるのは、私は苦しいです。
様々な情報が錯そうしていますが、恐らく桜宮高校の状況は教師・生徒ともに最悪です。将来のためにも、一掃する措置をとったのは評価できます。ただ、橋下市長は少し説明不足です。桜宮高校の生徒には直接、説明に出向いたと聞いていますが、中学生を忘れていませんか?大阪市だけでなく全国の。
全国行脚をしろ、と言っているわけではありません。桜宮高校の一件で、前述のように、中学生は揺れています。そこで、全国の中学生に対して約束してほしいのです。橋下さんは政治家として、体罰問題をどうとらえているのか、どうしていこうと考えているのか。明確な"公約"を提示し、中学生を安心させてもらいたいです。
もちろん、これからどう動いていくのか、市長が表明していることは知っています。ただ、どうしても"大人同士の会話"で、中学生にはあまり響いていないようです。中学生に話しかけるスタイルでの表明が必要ではないかなと、感じました。
公約は選挙のためだけに、有権者のためだけにあるわけではないと思います。中学生に対して発信してもよいのではないでしょうか。
「罪のない生徒に影響が波及した点の謝罪」
「桜宮高校をはじめ、教育現場に浮かぶ問題への対処」
「これから二度と痛ましい事件が起きないようにするとの約束」
橋下市長は日本維新の会の代表代行でもあり、その言葉は重いです。大阪だけでなく日本を動かす言葉ですから。だからこそ、橋下市長から中学生たちに公約を示すことは大きな安心にもつながると思うのです。
橋下市長には、小倉アナのような、自分と反対の意見を発する人間が煙たいのかもしれません。ですが、反対派の意見にも耳を貸すべきです。主張をコロコロ変えろ、という意味ではなく、反対派の意見も包括出来るような手法がないか、もう少し検討してもらいたいのです。
中学生の「今」と「将来」を明るくしてあげてほしいです。
――最後に
顧問の先生の体罰を苦に自殺という道を選んだ高校生のご冥福をお祈りします。自らの死を選んでしまったことは非常に悲しいですが、きっとあなたの死は無駄になりません。させません。安らかにお眠りください。
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