2021年03月15日

このエントリーをはてなブックマークに追加
さて、もう今回のR-1の拙さは語り尽くされてると思いますが、来年のこの時期に去年は何があったのか一発で確認できるようにしっかりと記録に残しておこうかなと思います。まあ端的に書くなら、M-1の盛り上がりとか世間の流れに合わせて色々準備したけど、『東の日テレ』『西の関テレ』ことカンテーレじゃ無理だということが大々的に『バレた』というだけのこと。それでも面白いところを探してキャプチャ画像を交えながら記録に残そうという気持ちはありましたが、大昔唯一クレームを入れてきた局でもあるのでそれも無理なんですよね。まあ見えないものを見ようとして覗き込んだら何かが見えて来るかも・・・。あとこれは余談ですが、クレームを入れてきた時に扇町のアレだけ自局の番組だと気付かずクレームリストに入っていなかったのも最高でした。

単にフレッシュな顔ぶれにしたいが為に芸歴10年という制限を設け、『R-1ぐらんぷり』→『R-1グランプリ』と安易に表記を改めると発表したのが去年の11月。批判は芸歴10年という縛りそのものというより、予選が始まる直前の発表にも関わらずもう今年から10年以上の人はさよならという愛の無さ過ぎるその仕打ち。芸人界隈には噂は広まっていたらしいですが、やはり正式に聞かされたのはこの時期だったようで動揺は相当のものだったと聞きます。そこまでして変革したいのなら落語の『R』というもはや意味を成していないタイトルごと変えてしまえばいいのにそのネームバリューにはすがりたい。結局これらの変革はより番組を良くしようという気持ちがゼロだとは断言しませんが、『自分達もM-1グランプリになりたい』、それだけなんだと思います。

その変革の中で、唯一歓迎されたのは審査員を陣内、友近、ホリ、古坂大魔王、野田クリスタル、麒麟川島、ザコシショウと一新したこと。しかしここでも、何故その審査員一新が求められているのかがわかっていないので、審査コメントを聞くという時間を用意しておらず。2時間しか枠がとれなかったから仕方ないという業界関係者のフォローツイートなんかも見かけましたが、2時間しか枠がとれないことが決まったのは1週間前の話とかだったんでしょうか?それなら仕方ないですが、M-1グランプリになりたいが先走ったが故の詰め込みっぷりは生放送なので当然起こるハプニングまで想定していたように思えず、またエンディングのエピソードを聞く限りやはり審査員一新の意義を理解していなかったことは明白で、これは必然の結果。とりあえずオープニングから振り返っていきます。



Creepy Nutsの『バレる!』にのせたオープニングVTRで番組スタート。VTRはなかなかの仕上がりでしたが、今Creepy Nutsという思慮の浅さが垣間見えて、開始10秒で自分はやっぱ今年もダメなんじゃないか?と疑い始めました。Creepy Nutsがダメということじゃなく、今バラエティでCreepy Nutsの曲がどれだけ使い倒されているかという話。正直いくつかの番組には既に、有吉の言葉を借りれば『ダサい』という烙印を自分は押してますけど、ここでもCreepy Nutsにしとけば問題ないっしょ、M-1になれるっしょ、みたいな安易な決定が成されたとしか思えず。何周も回ってそれでもCreepy Nuts!そんな固い意思は無いと断言したい。

オープニングでの霜降りの進行がダラダラしていたということはありません。VTRまで用意して審査員を一人ずつ紹介。野田が『時のしおり』ボケ。審査員紹介後のコメント振りは野田と陣内のみ。こがけんが進行務める敗者復活ステージと中継。5位ヒロチョ、4位アキト、3位シモタ、2位真輝志、そして1位のマツモトクラブが敗者復活勝ち上がり。何故か1人だけ関西勢の楽屋に放り込まれたマツモトクラブは寂しい思いをしていて、復活が発表された瞬間に敗者復活メンバー皆が喜んでくれたことに泣きそうになったそう。また、この時に紺野ぶるまにちんちんを触ってもらったのも嬉しかったとw

ネタ終わりの暫定ルームにおいでやす小田。ここがいらない。小田が、じゃなく暫定ルームの紹介なんて絶対いらない。そもそも敗者コメントなんて霜降りとの掛け合いで十分なのに小田を介する必要性がどこにあるのか。恐らく話題の小田もどこかに紛れさせたかっただけ。そんな状況を小田が最後に回収してくれましたが。そして小田に扮するRGとゴエの裏生あるある実況現場との中継。ゴエがすぐにスタジオに返す。この後広瀬アリスの番宣。この番宣、実は吉住のネタ前に入る予定だったそう。それは吉住がかわいそうだと霜降りが助言した結果変更になったとか。この時点でもうスタッフがどこまで芸人のことを考えているのかがよくわかる。また、この時間帯でR-1クラシック覇者も客席に入れて話を聞こうとしていたとか。どこにそんな時間が?これも霜降りが優勝者に失礼だとして阻止したとか。野田が芸人アドバイザーを入れた方がいいと言ってましたが、既に芸人アドバイザーは入っているw ここまでで15分。この時点で元々のスケジュールに対して進行が押してたのかどうかはわかりません。





トップバッターはラストイヤーだったマツモトクラブ。賞レースのトップバッターに向いていたかはわかりませんが、相変わらずの見事な構成。ネタ時間は3分ちょっと過ぎぐらい。時間がかかったのは広瀬アリスによる視聴者のTwitter投票の説明、うまくいかないスクショタイム。しかし当然ながら広瀬アリスは悪くない。寧ろ芸人のネタ中にバカ笑いしているワンショットを何度も抜かれていた広瀬アリスの好感度は上がっていないとおかしい。悪いのは審査員をせっかく一新したのに、視聴者に迎合したいだけのTwitter投票を捨てきれなかったこと自体。ただ唯一褒めておく点があるとすれば、前年d投票、Twitter投票の全体票数比率があまりにも高かった(しかも同点の時は視聴者投票優先)のに対し、審査員の持ち点が100点、視聴者の持ち点は5点という、あくまで審査員の合計得点が競った場合の影響に留めておいたのは良い改善点でした。


ザコシショウ「良かったと思いますよ、最初トップバッターですしぃ、会場の雰囲気も凄く自分のものにしてましたしぃ、はい、すげードラマチックな感じでね、凄く引き込まれましたわ」


ザコシの真面目な審査コメント。ザコシは土屋のネタを真面目に見守る感じも印象的な画像でした。そしてネタが終わってから思わず吹き出す。


2番手はZAZY。なんそれの集大成。歌展開もまさになんそれ。3分30秒は過ぎてましたが許容範囲か。ネタ後に霜降りとZAZYで審査が完了するまでトーク。なかなか審査が終わらないので粗品が繋ぐ。終わらないのはTwitter投票のせいでしょう。審査コメントは99点の古坂のみですぐにCMへ。

3番手は土屋。2回目見直した時の方が爆笑してしまった。なんせこのネタ、これまではずっと1回戦落ちだったのにいきなり決勝に上げられ、しかもこのネタ1本で勝ち上がったので2本目のネタがなかったそう。番組終了後の反省会で急遽決勝に向けて作った2本目のネタ内容が公表されてましたが、


土屋「刑事が犯人を追いかける設定でぇ、疲れたら田原俊彦になる」ww

見取り図盛山「一緒や!」


ちなみにネタ時間はほぼ3分ちょうどできっちりw 陣内以外はマツモトクラブより土屋を評価するのだなと思ったり。野田はマツクラからZAZYを7点あげて、土屋はそこから2点のマイナスで高評価。友近はZAZYよりさらに1点増。なんか友近がそうしたのはわかる気もするw


Twitter投票の票数が多すぎてなのか、固まってしまいうまくスクショがとれなくなってしまう広瀬アリス。そしてこれまでは一人ずつ審査員の得点が発表されていたのに全員一気に発表に切り替わり。突然ザン!という音とともに一気に得点が表示される仕様変更、面白すぎる。審査コメントはホリのみ。ちなみに「大きな展開はなかったけどずっと見てられる」とw


点数発表に関してはリハーサルは入念にしていたと霜降りのANNで粗品が話されてました。何度も一人ずつ発表のタイミングを練習したそうですが、点数発表は念の為に一斉発表パターンも事前に用意していたそう。しかしまさかの3組目からいきなり一斉発表にw


せいや「え?押して始まった?R-1って・・・ッ(笑)」www

粗品「・・・ッ(笑)前の番組が押した?」

せいや「いやホンマに(笑)前の番組から押してないとあの、2組目(実際は3組目)からバババババン!ってならんけどな」

粗品「何故?」

せいや「R-1グランプリって、番組トチった?」
ww

粗品「遅刻した?(笑)」


3番手終了時点で巻かないとマズいという判断に。この時点で番組開始から既に約40分経過。ここまでの流れを丁寧に振り返ると問題はやはりTwitter投票の継続。そしてもう一度書きますが、そこに至る経緯の大元は審査員一新の意義がなんであるかを理解できていないという点に行き着くと自分は思っていますので、生放送にはハプニングがつきもの、生放送は難しいのだという業界関係者のフォローはピンときません。

4番手は森本サイダー。ネタ時間は約3分20秒。自身のコントを真っ当に評価してくれているか視聴者に問うメタ展開。3分じゃ難しいですけど、その設定の余韻のまま引っ張って静かに幕を下ろしたという印象。その余韻で引っ張るならコントの関係ないところに注目していなかったか?という指摘が『そんなところ誰も見てねぇよ』なのか、『確かにそこが気になってしまった』なのか、中途半端だった気がします。自分はズバッと気持ち良く刺さったのが『今里』ぐらいでしたが、今里のイメージって関西人以外伝わるのだろうか。反省会で森本サイダーが言ってた「なんか、ただ怖い人で終わってしまったような気がするんですけど」というコメントは面白かった。審査結果発表後にマツモトクラブの敗者コメントがありましたが映像はすぐにスタジオに切り替わり、こちらは強引に幕を下ろされた印象。粗品が友近の審査員コメントを拾ってCMへ。ちなみにこのあたりから審査が完了した時に鳴らされる『カンカンカン!』というゴングが心なしかボリュームが上がったように思えるほど、スタッフの『早くトークを打ち切って審査結果に行け!』という心の叫びが聞こえ始めます

5番手は吉住。ネタ時間は約3分30秒。パプーという架空の生き物との平和な戯れを描きながら一気にブラックな展開へ。燃え盛る村を茫然と見つめる吉住を下からとらえるカメラワークは良い画像でした。パプーに裏切られたリアクションがそれまでの少女キャラをブン投げるものだったので射殺指令ももっと淡々としていて欲しかったかも。視聴者得点は満点の5点でしたが、1点だった土屋に1点差で及ばず4位。審査コメントは麒麟川島のみ。あとこの時点で、ZAZYに94点をつけ、マツクラと吉住は88点と、ちゃんとした綺麗なコントというだけでは高い点はつけないというザコシのはっきりとした審査の軸が見えたのが良かったです。

6番手は寺田寛明。良いネタですが初速が悪くお客さんが置いてけぼりに。要は最初のツカミである2,3個がもっと後半のネタのように瞬間的にイメージできるものであったならばもう少しその後のウケ量は違ったような気も。ネタ時間が約2分40秒と短かったのも物足りなさを残したのかも。結果は最下位に。


寺田「寺田寛明の最下位は笑えなくないですか?」www

粗品「暗いなぁ!」


番組終了後の反省会でも不貞腐れ芸を存分に発揮していた寺田。黙ってしまうのは見逃し三振みたいなところもありましたが、「静かに、センスのあるネタをしたら、最下位にならないと思ってました」という入りや終始この世の全てを恨むかのような表情は最高でした。そういえば優勝したゆりやんはもちろん、森本サイダー、高田ぽる子にも番組オファーが1本舞い込む流れでの見取り図リリーも最高。





リリー「寺田くんはイッテQ決まってない?」

盛山「決まるかぁ(笑)一番決まるかぁ、あんな暗いヤツに世界行かせれるかぁ」


審査員コメントは陣内のみ。陣内は初めて寺田のネタを見ると別のところでコメントしていたようですが、ネタパレで同じネタを陣内の前でやってるらしいw


7番手はかが屋 賀屋。ネタ時間はほぼ3分ちょうど!この日のお客さんの客層がどうだったのかわかりませんけど、結構既に他で見たことがあるネタだったのはどの程度ウケ量に影響したんでしょうか。もっとウケていいと思いました。蓋の空いたコーヒー缶のくだりの悲鳴を審査員が笑いに変換してくれていたのなら問題ないですけど。原稿の汚れが薄いのはしょうがないけど、毎回封筒が濡れていないのは気になってしまう。コードが絡まっていて投げ捨てたイヤホンをちゃんと拾いなおす細かいリアルの追求が好き。さりげなく今のご時世をオチにもってくるあたりもらしい。ネタ後、すぐに「オープニング曲のラップも担当させて頂いてぇ」と霜降りを信頼してR-指定に似ているというボケをぶっこむやたらアグレッシブな賀屋はらしくないと少し思ってしまいましたが本来はそういうタイプなのか。ちなみに反省会でR-指定に『さん』付けするのを忘れていたのを反省していた賀屋w 2位に入り、土屋がまだ田原俊彦のまま敗退。審査員コメントは野田、息の切らし方など演技力が凄いと。

8番手はkento fukaya。ネタ時間は約3分30秒。初見の時は単純に4つのフリップを使っていたZAZYを先に見ていたのもあってその手法自体に目新しさを感じることができなかったんですが、その変な先入観のない2回目の視聴で、3つのフリップを使った完成度の高い構成がすんなりと入ってきました。『♯運転ありがとう』はおじさんには瞬間的に伝わりませんでしたが若いお客さんに凄くウケていたのがなんだか嬉しかったです。人類の進化という使い古された前フリで仰々しく3枚もフリップ使ってゴリラが立っただけというくだらなさはちょっと笑ってしまった。誰かやってそうだけど意外にパッと思いつかないな。森本サイダーと同率の3位に。審査員コメントは麒麟川島、フリップの数からまたZAZYのように歌い出すのではないかとひとボケ。

9番手は高田ぽる子。ネタ時間は約3分20秒。乳首がとれた。一気に自分の世界観に引き込み、後半の投げ銭を稼ぐという無理のない道筋でリコーダー展開に持って行ったり十分飽きさせない要素満載で、言い方がアレですがちゃんと面白かった。ただ個人的には乳首の色・大きさの早見表と言えばブラマヨ吉田が実際に作ってアイドルらにどの乳首に近いかヒヤリングしていたのを思い出すので特許があるなら吉田のものだとしたい。審査員コメントはザコシ(『ええやん!』で若干強引にまとめるw)。音楽要素もありましたが古坂大魔王の点数は10組中最下位。それでも3位に食い込む高田ぽる子。kento fukayaと森本サイダーが敗退。kento fukayaがせいやの本名は石川だと発表し、「バレる!」と叫んで派手に散る。隣にいた森本サイダーは自分も振られると待っていましたが、当然時間がなく打ち切られ、ギリギリで気付いた際に発した何かしらの叫び声がフェードアウトしながらオンエアにのるw

トリはゆりやん。ネタ時間は約3分30秒。ボケも何もないところへ「ちゃうねん!」とツッコむことでボケが生まれる。今更手数の話なんてしませんが、『ちゃうねん!』の連打で結果的に半端ないボケ数に。観葉植物(?)へのツッコミ連打はアドリブもあったのかどうか、そんな想像を膨らませてくれるゆりやんでしかこの台本で笑いをとることはできないでしょうね。ゆりやん2位に入って最終決戦へ。


粗品「あれ?どうされました小田さん」

おいでやす小田「わしいらんやないかッ!」
www


制作側の何も考えていない安易な配置を最大の笑いに昇華してくれた小田。


最終決戦は賀屋、ゆりやん、ZAZY。ゆりやんが自身へのアンチコメントに銃をつきつけるような展開を繰り返している時はもう、大きく外さなければZAZY優勝で決まりなんじゃないかなと思ったんですが、その後の効果音を使ったふざけた流れからシャワーへの展開でわからなくなる。お笑いをずっと見続けている人ほど先入観からゆりやんのネタの構造は予想がしづらく面白く感じるはず。意図しているのかどうかわかりませんけど、そういう人の凝り固まった意識を逆手にとってます。ZAZYは1本目と同じ構造なので逆に予想のつく流れ。でもネタ自体がぶっ飛んでいるので構造がわかった上で見る方が見易いという見方もあると思います。ただまあ、やっぱり無視できないのはクリップw 「あっ・・・」という声がZAZYから漏れた時はまだ笑いが起こっているのでミスじゃないように誤魔化すこともできたかもしれませんが、明らかな動揺を見せてしまい、極めつけは『なんそれ』の『そ』がない画像で終焉w 見直してみると2枚めくったとかではなく最初から『そ』はなかったようにしか見えません。これらも不備だらけだった制作スタッフのミスならもはや致命的だと思いましたが、どうやらZAZY本人も確認してのミスだった模様。





ZAZY「僕もミスですし、大人5人ぐらい全員見落とした」


クリップは7箇所ぐらいつけていて大人たち皆で外したようですが、裏で賀屋から『もう優勝決めて下さい』などと声をかけられたり、自分でも優勝の流れが来ていると思って気持ちが浮ついていたとZAZY。逆に外し忘れたクリップは家に飾るかもしれないとw




最終決戦の審査結果で唐突な棒グラフ出現w 点差なんて少ないのだから棒グラフにする意味がない。ただ票数を積み上げる前年からの流れを安易に継承してしまっただけなのが透けて見えるのがつらい。審査員の得点を一人ずつ積み重ねていくのなら棒グラフにするのもわからなくもないですけど、まあそんな時間どころか審査員一人ずつの得点をオンエア内で発表する時間もなくw 陣内だけ優勝者を決めていないことになるのかー、と思っていたら、




いや本当にもうここまでくると体を張って笑いを提供し続けてくれてありがとうに反転してしまうw ちなみに友近だけがゆりやんを最下位にしてるのも印象的。どちらにせよ古坂と野田が高得点つけてるのでゆりやん優勝!今回の結果は変わらないですけど、最後は決選投票の方が誰かが下手くそな配点で責任追わされるようなことにならなくて済むんですけどねぇ。


しかしゆりやん本物の涙からの顔ボケもほとんどの視聴者が来るか来ないかを期待していたというのにスイッチャーがU-NEXTの社長を映してしまうミス。確かにU-NEXT社長のテロップを出して紹介する流れが次に待機してるとわかっているとタイミング的に難しかった部分はありますが、それでもお笑いファーストなら待って欲しかった。

地方局は先に終了。霜降りは地方局だけが終了することは言わずに締めて欲しいという激ムズミッションを課せられていた模様。そしてこの後の余った時間は審査員コメントを聞く時間にあてるのかと思いきや、まさかのゆりやん1本目のリプレイ垂れ流し。自分も地方局組なのでTwitterにてリアルタイムで報告もらった時は『さすがに嘘だろう、そんなことあるわけがない』と皮肉たっぷりにツイートしましたが、実は正直もしかすると地方局組からの『ズルい!』という批判を回避する為にあえて無意味な時間としたのかなと思ってました。まあとにかくそうするしかない事情があったのかなと。

しかし先日の霜降りのANNにて、審査員にコメントを聞く時間にあてた方がいいのではないかと当然思っていた霜降りですが、前年余った時間がグダグダになったことから、『審査員にコメントを聞くぐらいならネタをもう一度見たい』という声が多いとスタッフから説明を受け、渋々納得していたことが発覚。それどこの声なんですか?少数絶対に一定数はあるだろう批判をマジョリティではないと普通は判断できる。そしてここでも、何故審査員を一新したのか、そこに確固たる意思があるのであればリプレイなんて決定には絶対に至らないはずです。

途中、業界関係者のフォローツイートにはピンと来なかったと書きましたけど、繰り返しますが生放送のハプニングを責めているのではなく、明らかな危険予知不足、ただM-1に憧れたが故のリニューアルだったことが透けて見えてしまったことが滑稽だと思ってるだけで。M-1も第一回は酷かったなんてツイートも見かけましたが、ノウハウのある現在20年前の話を持ち出されても、いや厳密には第一回じゃないし・・・。3時間あったらもちろんマシにはなっていたでしょうけど、中の人のセンスが入れ替わるわけではないから今度はダラダラしてるだけに見えたんじゃないのかなぁ・・・。

R-1の芸歴制限をきっかけに、それをフリにしておいでやすこがが爆発したことでM-1が盛り上がりました。同時に即席ユニットに注目が集まったことから、10年以上のピン芸人救済の意味合いも恐らく含めて今度はキングオブコントが即席ユニットの参加を解禁、キングオブコントはキングオブコントで問題だらけですけど、これで少しは盛り返す予感がします。より良くする為の改良。結局もっと良くする為ではなく、昨今のM-1に影響を受けて真似しただけのR-1だけがこんな風な結末を迎えるのは必然。来年に向けてしっかり準備してもらいたい。

・・・でも実はこうやってボロボロだったR-1に文句言いながら見てるのも楽しいのよな。無味無臭の大会になるぐらいならまたお粗末な進行で笑わせて下さい。


最後に『ファイナリスト全員集合!R-1グランプリ大反省会SP』についてもう少しだけ。ちなみにタイトルに『制作スタッフ全員集合!』も付け足したらさらに配信の視聴者増えたと思いますが。

アジアで一番でかいジャケット着てた盛山が回してファイナリスト1人1人に話を聞いていく内容でしたが、高田ぽる子が『のどあめが精神安定剤』とサラッと発言していたり、地方局の収録依頼が来たときに自分で夜行バスを予約して行こうとした等、なかなかもっと掘ったら色々出てきそうな逸材だったのが良かったです。土屋も適当で良いキャラしていたり、前述した通り寺田の不貞腐れっぷりも面白くて個性の強いファイナリストばかりで楽しい。


遅れてゆりやんが到着。スタジオ暗転し優勝者を迎える。





ゆりやん「もうブサイクなんて言わせません!」www


ビューティーコロシアム的な登場w


ちなみにおいでやす小田はゆりやんに「オフィス設定をやめたら?」とポンコツなアドバイスをしていた模様w 矢継ぎ早にボケるゆりやん、コケ芸頑張りはしゃぐ森本サイダー。そんな隙間なくボケまくった直後に世話になった作家への電話で号泣するゆりやん。高低差で耳キーンなやつでしたがどっちも本当のゆりやんで良かったです。おめでとう。


(00:00)

この記事へのコメント

1. Posted by にたすにたすに   2021年03月14日 17:45
野田クリスタルがゲーム実況配信でBKBとともにR-1のことを振り返っていたのも面白かったです。
誰に審査コメントを振るかは予めスタッフ側で決められていたようですが、土屋の感想をホリに振る(=あのコントをスタッフが単なるモノマネ芸として捉えてる…?)と怖くなり、2人揃って口をつぐむシーンが印象的でしたw
2. Posted by やかん5    2021年03月14日 20:35
今年のR-1は雑感ではなくレビューになれたんですねw
3. Posted by 渡辺正行(リーダー)5    2021年03月14日 22:31
Twitter投票は「視聴率悪かったけどTwitterトレンド入りしました。」がスポンサーへの指標にできるので、人気ない番組を存続させるためにはしょうがないのかなとも思いました。
4. Posted by まる5    2021年03月14日 22:33
グダグダな制作をきっちり斬ってくれてすっきりしました。ただ広瀬アリスの起用は評価したい。あんなに楽しそうに笑う人だったんですね。好感度爆上がりでした。来年もぜひ起用してほしい。
5. Posted by ああああ   2021年03月15日 00:57
1本目のネタのリプレイが流れた問題に関しては、ダイアンのよなよなというラジオで、番組の残り時間が少ないためトークで繋ぐ予定だったが、スタッフが勢いで流してしまったとダイアンが言ってました。

また、ZAZYとルームシェアをしているママタルト檜原さんがNOTEで、ZAZYの2本目のネタはZAZYの日頃の行いが悪すぎてバチが当たったという内容を書いていて面白かったです。敗者復活の楽屋にわざわざ出向いて「敗者の諸君、ご機嫌よう」と言いにいく神経はすごいなと思いました。
6. Posted by K助   2021年03月15日 02:23
奇しくも久々のレビュー記事になりましたねw なので最後にも書いてますが去年までの大会よりは余韻で楽める大会だったと思います。

ダイアンのその情報って自分も先に回ってきたツイートで見かけたんですけど何がソースだったんですかね。当事者の霜降りが言ってる話がかばう為の嘘とも思えないし。寧ろ霜降りの言ってた話の方がかばうどころかより首を絞めてるというw
7. Posted by ひょうご   2021年03月15日 09:31
優勝した〇〇の漫才をもう一度
大昔に関西の賞レースで見たような気がするけど
何の番組だったかは思い出せない(まさか関テレ?
K助さんは記憶にありますか?
8. Posted by 無題   2021年03月15日 13:35
ラストのネタ再放送の所、霜降りがラジオで言っていたのは「審査員の総評よりネタをもう一度見たい」ではなく「前年の劇場の平場みたいなのよりはネタをもう一度見たほうが…」という流れだったはず
9. Posted by まみ   2021年03月15日 13:43
10年以内ってどうなんでしょう?
M−1も15年以内になったのでみんな面白くなったような気がします。
10. Posted by K助   2021年03月15日 13:45
確かに結果平場がグダグダになったからという部分は入れておいた方がいいですね。仕事終わったら修正します。

質問はすいません、ちょっとよくわかりません。
11. Posted by はい   2021年03月15日 16:11
記事の通り、今回のR-1は「大会をカッコよくしたい」という思いだけが先行してしまった印象が強いです(ナレーターが落ち着いたトーンで芸人を紹介しているところは違和感しかなかったです)。そのせいか、ななまがり森下、ワタリ119みたいな「勢いだけで押し通すネタ」をする芸人がいなかったように思います。強いてあげると土屋くらい。

今回はグダグダ進行が目立った大会ですが、それを「ファイナリスト芸人のつまらなさ」のせいにする人も多いことに関して、モヤモヤしますね…。
12. Posted by        2021年03月15日 20:49
おいでやすこがが期間限定でやっているデドコロというラジオでR-1の話になり
まずタイムスケジュールが酷すぎるという話になって
開始十分で巻きが入るのはコントでやること。とか
全員点数出てあの数字を瞬時に見極めるのはフラッシュ暗算してる人しか無理という
こがけんのコメントも面白かったんですが
時間が押してるのでザコシショウが審査悩んでる時にADに急かされたと裏話されてましたね…
13. Posted by 名無し   2021年03月15日 22:00
平場の賀屋の強心臓ギャガーキャラはシンパイ賞で結構見れますね
15. Posted by ひむ   2021年03月16日 01:32
ネタの再放送、初回のTHE MANZAIがワラテングラフと一緒に放送したのが記憶に残ってますけどそれぐらいですかね…
18. Posted by 馬術部   2021年05月06日 19:18
現実になるとは…

霜降り明星「R-1」決勝生放送のMC就任、粗品「めちゃくちゃな大会になったらいいな」(コメントあり)
https://natalie.mu/owarai/news/413720

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔