池田ダムの視察を終えると、その足で隣町の東三好町へ・・・
昔ながらの町並みの街道筋に、
「つみきハウス」と書かれ 古びた製材所が見えた。
廃業した製材所跡地を利用しての工場だとのことだ・・・

工場内は町内の工場と変わらないような風景だが、
工場の一角に 長さ30センチほどの積木材になった製品が
梱包され並べられていることと、その周辺に普通の製材所にはないような
小さめの工作機械が数個、それぞれの工程過程の木材が置かれている。
積木にされた製品は全部で3種類。それぞれが複雑に切り刻まれ、
上手に組み合わせると一個の長方形の角材へと変身した。
7センチ角ほどの材料は すべて杉である。

3月議会の一般質問で、
「間伐材を付加価値商品として対策を考える必要があるのではないか?」
との質問に林業振興課長が
「この積木ハウスを わが町に導入できるかどうかを考えたい。」
そして6月議会の補正予算に、
「町産材を利用して 木沢地区に積木ハウスで公衆トイレを造りたい。」
そして今回の現地視察となったのです。

製材所を見学した後、15分ほどのところに作られている
モデルハウスを見学しました。
そこは滞在型市民農園・三好タウン 「愉流里」(ゆるり)という
分譲地のような、長期の田舎暮らし体験施設で、
25坪ほどの 平屋建てつみきハウスの横に20坪ほどの農園を庭のように併設し、
一区画70坪ほどの面積で、10棟ほどが並んでいました。
一年ほど体験された方たちが、隣接した分譲地に
すでに何組も積木ハウスを建てて生活されている現場を見ると、
那賀町とは違う複合した町つくりに、行政とともに
主役としてNPO法人が活躍できるという 下地が随分違うなぁ と・・・


今回の視察を終えて、正直那賀町にとってどうすればよいのか
判断はできない・・・。
耐震性にも強い壁材としてのつみきハウスには興味も感じます。
しかし、わが地域が育んできた 旧来の木造構造とどのようにマッチすれば、
独自の文化に育つのか が判断できないのです。
確かに間伐材の付加価値商品としての魅力を感じますが・・・

また町産材を活用するとなれば、当然工場そのものを誘致してこそ
意義のある事業でもあります。
単に、町産材といっても いろんな用途によって全く違った理念があります。
積木ハウスのような材は バイオマスタウン構想と併用して
林業活性化センターが主となる 有効な町つくりでしょうが、
本来の伝統工法による家つくりに関しては、
如何に付加価値のついた銘木として育て 生産するできるかも
我々の大きな目的でもあります。

相反する課題を混合した町つくりとなると、
今回の視察は 非常に有意義な視察だったとともに、
現地を見たことの価値を 今後の勉強に生かしたいものです。