川崎F1-0鳥栖

得点者(川崎F)
52' 14脇坂泰斗


得点者(鳥栖)
なし

スターティングメンバー


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前書き

 現在2連勝中とようやく勝ちが着いてくるようになったか川崎フロンターレ。今節はホーム初勝利を狙うべくサガン鳥栖との対戦となった。

 川崎Fは前節から2人スタメン変更。GKは上福元。DFラインは山根、高井、大南、車屋。アンカーにシミッチでIHに脇坂と瀬古。そして3トップには家長、宮代、マルシーニョが入った。

 

 対する鳥栖は前節の横浜FM戦と同じスタメン。GKは朴一圭。DFラインは原田、田代、山﨑、菊地。CHに森谷と河原で2列目に長沼、本田、岩崎。1トップには小野が名を連ねた。


Match Review

今年っぽい45分間

 
 両チームボールを握りながら戦いたい思惑がある中、序盤は川崎Fが長いボールを使いながら敵陣へと押し込む時間を増やしていった。

 それに対して鳥栖は本田風智をアンカー番にした形で守る。今シーズンはこのシミッチを経由した形で展開する場面が多かっただけにそこを封鎖されるのは川崎Fにとって痛い入りとなる。

 それでもこの試合は序盤から多用していた長めのボールが前進のキーとなった。特に上福元が精度の高いボールを蹴られるのに加え、鳥栖の選手がハイボールの目測を誤るシーンが多め。そこで浮いた脇坂や宮代にスッポリとボールが収まり、そこを起点に前進するパターンで鳥栖陣内へと侵入していった。

 疑似カウンター気味に前進出来ればこの日スタメン復帰となったマルシーニョの出番。彼にボールを預ければ一気にゴール前へと攻め立てることが可能であった。

 しかしマルシーニョで加速しすぎるため周りが追いつけずゴール前でのリソースが足りない問題に何度も直面していた。そうなるとパスコースの選択肢も限られているため相手DFは予測しやすくなる。加えてシュートコースも限られていることからGKも対応しやすかっただろう。鳥栖からすれば速いけど脅威では無いという感じだったはずだ。

 ということでなるべく前線での崩しの手段を増やしたい川崎F。ただ、押し込んでも右サイドの連携が冴え渡らないシーンが前半は多かったように感じる。

 一方の左サイドはマルシーニョが居るのためとにかく縦に速い。それでも、この日左SBで先発起用された車屋であればマルシーニョをサポート出来る馬力があるため、そこの親和性は良さそうに見えた。

 またビルドアップの変化で言えば19分あたりから山根が絞るようになった点だろう。上記で書いたようにシミッチに本田がマンツーマンで着いており、山根が福岡戦の後半同様に気を利かせて中へと入っていった。



 鳥栖としてはそこへのマークをどうするかでかなり迷っており、左SBの菊地に対応させていた。

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 そうすると右サイドで幅を取る家長に大きなスペースが与えられるのだが、この日はそこを使うまでの形は作れなかった。ここで家長にボールが入るようになれば、一気に前進出来るシーンは増えるだろう。

 それでも嬉しい変化が合ったのはこの日久々に右CBでスタメン復帰した大南である。山根が内側に入って居なくなったスペースを大南がドリブルで駆け上がり、相手を剥がせるようになっていたのは良かったと思う。

 これまではそこでストップするシーンが多かったが、ボールを前進させるという意味ではとても重要なプレーだ。

 マルシーニョを活かした疑似カウンターアタックと山根のサポートによって前半の保持は今年っぽい戦い方の感じがしたし、今年っぽい中でも今季1番の出来だと感じた。

 ただ、ゴールを奪うための逆算が出来ているかと言われれば微妙である。マルシーニョで加速した先の選択肢が少ないし、山根が絞って相手を引きつけても他に空いたスペースを有効的に活用しているとは言い難い。そのため、まだまだ発展途上かなという印象を受けた。

川崎Fの保持のポイント
マルシーニョで縦に速く

アンカー番に対し山根が絞る

全体的に一直線な攻撃が多め

+1で動かすビルドアップ


 続いて鳥栖の保持について。鳥栖はGKの朴一圭+2CBに加えて河原と森谷を含めた3+2でビルドアップを行なっていた。

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 そして鳥栖の前線はピン留めの役割を行う。岩崎と長沼はサイドで幅を取り高い位置に立ち小野裕二と本田のどちらかが、両CBの前に立つ形だった。そうすることで、川崎FのDFラインをピン留めしプレスに関わらせないようにしていた。

 その牽制として鳥栖のビルドアップが手前で詰まったら大きく背後に蹴り出す形を採用。これを続けられると裏抜けが得意かつスピードのある岩崎、長沼を川崎Fは放置出来ない。

 ということで鳥栖のビルドアップ隊vs川崎Fのプレス隊は8vs7の局面が出来上がっていた。そこでタスクの負荷が大きかったのは川崎FのIHだろう。

 IHの脇に立つ鳥栖のSBに対して上記の理由で川崎FのSBは出てこられない。そうなると川崎FのIHがスライドとして対応することとなる。しかし、そうなるとCHの選手が空いてきてしまう。そこで鳥栖は上手く+1を使いながらフリーになった河原を経由してビルドアップを行なっていた。

 勿論川崎FがダイレクトにCHを捕まえられた際はショートカウンターのチャンスにもなっていた。だが、基本的には鳥栖がGKを使いながら上手くビルドアップする時間が多めである。

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 河原を経由されることで、家長が背中で切ったSBにも届けられてしまうし、そこから選手が芋づる式でズレて行けばサイドにサポートに来る本田も浮くようなシステムであった。

 それでも鳥栖自体アタッキングサードでの崩しの質であったりラスト30メートルの部分で攻撃をやりきれないシーンが目立っていた。
 
川崎Fの非保持のポイント
8vs7の局面を生み出す鳥栖

前線3枚で川崎FのDFラインをピン留め

河原経由で攻撃を組み立てる

速攻だけじゃない


 前半を0-0で折り返した中、後半に入り川崎Fは瀬古を下げて大島を投入。対する鳥栖は小野を下げて河田を投入した。

 まず変化が見られたのは川崎F。長いボールを使いながら敵陣まで侵入するのは前半とほぼ同じであった。そこに加えてサイドでの連携面が向上。速く攻めるというよりも、人数をかけながら崩しにかかるようになった。

 こうなると、押し込んだ先でどう崩すかという問題に直面する。そこの答えとして大島僚太の投入は割と理に敵っていると感じた。

 後半開始早々には宮代ー家長ー山根のトライアングルから山根が3人目の動きからマイナスの折り返しに車屋がシュートを放つもクロスバーに直撃する。

 続く49分には家長が左サイドに出張。同サイドで人数をかけながら最後はシミッチがエリアの外からシュートを放つがこれがポストに当たりノーゴール。徐々に得点の匂いがしつつあった。

 そんな中で迎えた52分。スローインの流れから家長のクロスを宮代がフリックすると、その裏に生まれた広大なスペースに入り込んできた脇坂が胸トラップからシュートを決めてネットを揺らす。ようやく先制点が生まれた。

 しかしこれ以降はトーンダウン。ボールの保持や攻撃面は解決したが、非保持のところは微妙。大島が投入されたことにより、これまで均衡を保ちつつ合った鳥栖のCH対川崎FのIHで歪みが生まれつつあったように感じる。

 川崎Fの強度が落ちれば鳥栖にとっては有り難いし、そこで河原が自由にプレーが出来れば万々歳なはず。鳥栖は前半よりも比較的自由になった河原を活かしながら攻撃を進めていた。

 それでも脇坂が身を投げ出してのプレスバックで守ったり、DFラインも最終局面ではやらせなかったりしていた。

 そんな中でも川崎Fの途中出場の選手たちは素晴らしい働きをしていた。特に小林悠のパフォーマンスは良かった。1-0の中で迎えた終盤で遠野と共に時間を稼ぎ試合をクローズ。田代の股を抜いてファウルを貰ったシーンは非常に良かったし、あそこで等々力のボルテージは更に上がった。

 後半の頭の得点を守り抜いた川崎Fが見事勝利。リーグ戦3連勝に加え、ようやくリーグ戦でのホーム初勝利を飾った。

後半のポイント遅攻も採用しチャンスを作る

大島の投入で非保持の強度は低下した印象

小林が上手く時間を稼いでくれた

雑感

 前半は今年っぽさも出ながらも、後半はこれまでのベースとなる形で得点を奪った。速攻と遅攻が両方出せるようになっているのが今の川崎Fの強みなのかもしれない。

 それでも速攻は一直線で攻めきる!が一辺倒になってしまうと今のスカッドでは苦しい。そう言った面では、押し込んでからも後半みたいに押し込んで人数をかけて崩せるようになるともっと良いと感じた試合だった。

 ポジティブな話しをすれば戦えるチームになってきたのと、3連勝という結果も着いてきた面だ。ここからより良くなて行くことを期待したいところだ。

見直しツイート

今回はお休み











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