ガンバ大阪との上位直接対決に勝利した川崎Fは、ホーム等々力陸上競技場で2年振り3度目となるJ1王者座を掴み取った。残りのリーグ戦は消化試合となるものの、記録だけでは無く、記憶にも残るような最強のチームがどこまで勝ち点を伸ばすかが注目される。そして、年末には天皇杯も控えている。唯一取っていない国内タイトル獲得に向け、リーグ戦は全勝して臨みたいところだ。

 対する清水は、今シーズンから指揮を務めたピーター・クラモフスキー氏を11月に解任。そんな中、ユース年代の監督を務めていた平岡宏章氏がトップ昇格を果たした。
 平岡監督になって以降、大敗を喫した札幌戦を除けば課題であったディフェンス面が向上。それも失った殆どがセットプレー絡みであるため、流れの中ではそんなにやられていない印象を受ける。
 また、5試合で3勝1分1敗と大きく勝ち越し。低迷を脱却しつつあるのもチームの勢いを感じさせる良いデータとなっている。

 前回対戦は川崎Fが5-0で大勝。中村憲剛の復帰と今シーズン初ゴールを記録した試合になった。


 

前節の清水

#0939

 前節、横浜FCに勝利した清水エスパルス。下位争いから抜け出したい中、16位湘南ベルマーレと対戦した。

 前半からボールを握る時間帯が多かったは清水は、サイド攻撃から攻め立てチャンスを作るも、この日J1デビュー戦となったGK後藤のファインセーブに合い、なかなか得点が奪えず。対する湘南もチャンスらしいチャンスが捕まえないまま前半をスコアレスで折り返した。

 後半に入りギアを上げたのはアウェイの湘南。14分に中央を崩し最後は茨田がシュートを放つもGK大久保のセーブでゴールならず。それでも、このプレーで得たコーナーキックをファーサイドで大野が折り返し最後は中川が押し込んで湘南が先制に成功する。
 ホームで1点を失った清水は失点からわずか5分後。カルリーニョスの落としを受けたへナトが2人を交わしサイドに展開。走り込んできたエウシーニョの折り返しをカルリーニョスが決めて1-1の同点となる。

 その後は両チームともゴール前に飛び込みチャンスとなるシーンを作るが、最後までネットを揺らすことは出来ず。下位同士の対決は1-1の引き分けとなった。

清水の注目選手

GK 39大久保択生
 
 失点数はリーグ最多となる多さだが、彼の活躍がなければ今シーズンはもっと失点が増えていたかもしれない。
 序盤戦では、梅田の台頭もありなかなか出番が巡ってこなかったが、8月の川崎F戦で今シーズン初先発を果たす。その試合で5失点を喫したものの、的確なコーチングと幾つものファインセーブを連発し、獅子奮迅の活躍を見せた。
 平岡体制になってからも梅田にスタメンの座を奪われるが、フリエ戦で再び復帰。ここでもゴール前で存在感を発揮している。
 チームとして安定感を増した守備に拍車をかけるプレーが期待される。


DF 5ヴァウド

 闘志溢れるブラジル人CB。今シーズンはチームで2番目に多い26試合に出場を果たしている。その全てがスタメンでの出場ということもあって、チームに欠かせない存在となっているのが伺える。
 彼の持ち味は、対人の守備での強さとボールを運べるビルドアップ能力の高さだ。特にボールをスペースに運ぶ動きは卓越した技術を持っている。平岡体制になって以降、「まずは守備から」という意識が強くなったが、それでも後方からのビルドアップは今も取り組んでいる部分。そのため、彼のボールを扱う技術は必要となってくるはずだ。
   

MF 37鈴木唯人

  千葉県の名門校、市立船橋高校から加入した期待のルーキー。今シーズンは26試合に出場。新人ながら多くの試合に絡み、その度に成長した姿を見せてくれるプレーヤーだ。
 彼のウリは体の強さとボールを運ぶ推進力である。前々節のフリエ戦では左SHにて出場。そこで、持ち味を活かしたドリブルから金子のゴールをアシストした。その際には、右SBの瀬古樹に当たり負けしない強さを見せた。
 エリア内に侵入する良いプレーは多く見られるが、また今シーズンゴールが無いのが気がかりである。今季のリーグ王者相手にゴールを奪えるのか注目だ。

両チームの予想スタメン

#0940

 清水は、平岡体制になって以降、様々な選手を起用している。CHでは宮本や中村慶太を使ったり、左SBは、ファンソッコ、六平、金井を試したりしている。固定して使われているのは、後藤、ヴァウド、金子の3人となってる。そのためこの試合でもどのメンバーで来るのかが分からない現状だ。
 筆者的には前節の湘南戦からメンバーを2人代えてくると予想した。左SHにはルーキーの鈴木。そして、CHは竹内とへナトのコンビになると考える。リザーブメンバーにも経験のある選手が控えているため、上手く交代枠を使いながら戦って来るだろう。


 対する川崎Fもどういうメンバー構成になるのかが見物である。筆者の予想では、GKはソンリョン。DFラインは山根、ジェジエウ、彰悟、車屋。アンカーに守田。IHに脇坂と碧。スリートップは学、悠様、竜也というスタメンになると考えた。噂では原田虹輝がスタメン出場の話しも上がっている。彼が出るならIHでの出場となるだろう。


試合展望

 優勝が決まったということもあり、気分転換として書き方を変えていく。別に前のやり方が書きづらかったという訳では無いが、本当に気分で変えようと思うし、今後どうするかもまた気分でやっていく。
 そんなわけで、ここでは相手チームの印象と今の川崎Fと噛合わせた時にどうなるのかという部分を書いて行けたらと思う。まぁ基本的には今までと同じだと思って見守って頂ければ...!

 まず、ピーター・クラモフスキー監督から平岡監督に変わった清水の印象について触れていく。チームとして大きく変わったのは、「ボールを持ってからナンボ」というよりも、「まずは守備から」のスタンスに変更したところだ。

 前回対戦した際の清水は4231のブロックを組みながらも、前から制限をかけることが出来てなかった。トップのカルリーニョスが常にCB2人と対峙する局面が多く、空いたCBから攻撃がスタートするシーンも多く見られた。清水のブロックもコンパクトと言えばコンパクトなのだが、ボールホルダーにアタックしてこないため、DFラインの背後であったり、空いたスペースを晒してしまい、そこを齋藤学やノボリに突かれてピンチを招てしまうのが前半の主な流れであった。

#0941

 そんな清水だったが、今の442はかなり組織化されている。何と言っても、2トップのコースの切り方がかなり上手いのが特徴的だと言って良いポイント。近くのパスコースを上手く消しながら、ボールホルダーに対しジワジワとプレッシャーをかけていく。
 そして、中間ポジションに立つ選手を必ず誰かが捕まえに行く。この浮いた選手を狙うというのはチームとしてもかなり意識化されている感じだ。特にフリエ戦の2点目は、上手く挟んでボールを奪いショートカウンターで得点を挙げている。川崎Fとしては、この誘いにはあまり乗りたくないところだ。

#0942

 そうなったら後方の枚数を増やして、数的優位を作りましょうというのが基本的な流れ。川崎Fも最近、田中碧がCBの横まで落ちてビルドアップを助けるシーンが多い。この試合でも彼の助けから攻撃を前進させたいところだ。
 だが、その時の清水の守り方は、時と場合による傾向が強め。ステイする時もあれば、SHがビルドアップ隊に対して迎撃しに行く場面も見られる。ただ、確実に言えそうなのは「ボールを取りに行けそう」という場面ではアグレッシブに出て行く頻度が多めだ。川崎Fとしては、ビルドアップの際にどうやって相手を引っ張り出すかが鍵となるだろう。

 
 そして、清水の攻撃はバリエーション豊かである。ショートカウンターもあれば、後方からのビルドアップで崩すというシーンもここ最近では見られている。

 基本的な形としては、両SHが内側に入りSBが高い位置を取る流れ。そして、中央でボールを繋ぎSBを経由してゴールに向かう形もかなり多い印象だ。ここにCHも絡んでくるため、攻撃にはかなり厚みがかかる。

 そして、CHの関わり方は変幻自在。サイドに飛び出して受けるシーンも有れば、中央で構えてサイドに叩くなど、かなりCHが大変なタスクを背負わされている。それを遜色無く熟すへナト・アウグストはかなり驚異的である。

#0943

 だが、問題なのは後方からのビルドアップの部分。一応ゴールまで完結する力があるものの頻度はあまり多くない。むしろ、引っかかってやり直す傾向が強めである。特にサイドに追いやられて数的同数を作られた時はバックパスで逃げるシーンが見られるのは気がかり。フリエ戦ではここは狙い目とされていたし、バックパスをあやうくカットされるような場面もあった。川崎Fとしても、ここは狙い目としたい部分ではある。
 

まとめ

 清水としては今シーズン2試合で10失点を喫している相手である。恐らくこの試合で見返したいという気持ちが強いはずだ。そんな中で、平岡監督になって植え付けられた「まずは守備から」の部分が、ボールを保持する川崎F相手にどう機能するか注目していきたい。

 一方で、タイトルの獲得が決まったため、残り試合は消化試合感が否めないのは川崎Fの方である。それでも、まだリーグ新記録を更新するチャンスが残っていることは忘れてはならない。年間最高勝ち点、最多勝、最多得点数の記録を塗り替え、記憶にも残るチームを目指すためにもこの試合を勝ちで終えたいところだ。
 
 

 
 

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