札幌3(PK4-5)3川崎F

得点者(川崎F)
前半48分 8阿部浩之
後半43分 11小林悠
延長後半4分 11小林悠


得点者(札幌)
前半10分 4菅大輝
後半50分 8深井一希
延長前半9分 5福森晃斗


スタメン

#0311

交代
後半19分 28脇坂泰斗→14中村憲剛
後半28分 9レアンドロ・ダミアン→11小林悠
延長前半0分 8阿部浩之→16長谷川竜也
延長前半10分 10大島僚太→26マギーニョ


リザーブ
GK
1ソンリョン
DF
3奈良
MF
22下田


試合内容

 2019年のリーグカップ決勝。勝てば初のタイトルとなる札幌と、5度目の正直を狙う川崎Fの試合は、衝撃的な幕切れとなった。

 前半から主導権を握ったのは札幌だった。前半10分、福森のサイドチェンジを受けた白井が車屋を交わしてクロス。ファーサイドで待ち構えていた菅が右足を振り抜き先制ゴールをあげる。この後再三ゴールを狙う川崎Fだったが、ポストに嫌われ同点とはならず。それでも迎えた前半AT。脇坂のCKがファーサドに流れ、最後は阿部が決めて前半を1-1で終える。
 同点にした勢いそのままに川崎Fが猛攻を仕掛ける。相手に流れを渡さないためにもベテランの小林、中村を投入。そして後半43分。大島のパスを受けた小林がトラップからGKとの1対1を落ち着いて決めて逆転。川崎Fがついにタイトル獲得へと大きく近づいた。誰もが川崎Fがこのまま優勝すると思った、後半AT。福森のCKを深井が二アサイドで合わすと、コレがサイドネットを揺らし再び試合は同点となる。
 死闘が繰り広げられる中、延長前半3分に試合の流れが大きく左右される。谷口がゴール前でチャナティップを倒しFKを献上。VARを介した結果、決定機阻止となり谷口は1発退場。ここで1人少ない状況となる。そのFKを福森が直接たたき込み3-2と勝ち越し。このまま札幌の優勝が決まるかと思われた。それでも延長後半4分。中村のCKを山村が折り返し、最後は再びキャプテン小林が押し込んで3-3と三度同点。試合は120分でも決着が付かずPK戦へともつれ込む。
 お互い3人ずつ決めた4人目。川崎Fの車屋が放ったボールはクロスバーに当たり失敗。その後1人ずつが決め、迎えた札幌の5人目。決めれば勝ちの状況だったがGK新井が魂のセーブでサドンデスに突入。川崎F6人目の長谷川が決めて、訪れた札幌の6人目。キッカー進藤のシュートを新井が止め、この瞬間川崎Fのルヴァンカップ初制覇が決まった。

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感想

 まるでジェットコースターのような目まぐるしく変わる戦況。手に汗を握りしめ、息を飲むような展開が続いた。試合が進むに連れ心臓の鼓動が早まるのを感じる。まるで、スリリングな映画を見ているような気分だった。

 今まで何度も悔しい思いをしてきたリーグカップの決勝。ヤマザキナビスコカップ時代は、2000年、2007年、2009年と3度決勝で敗れた。ルヴァンカップに名称が変わっても、2017年にC大阪0-2で敗れ四度目の準優勝。この決勝の舞台とはとことん相性が悪かった。
 今回の決勝でもそう思う瞬間が何度あった。開始早々に失点を許して以降、放たれるシュートはポスト、ポストの連続。本当に呪われているとすら思えた。
 それでも、その嫌な流れを断ち切ったのは”シュートの名手”阿部浩之だった。今思えば、初めてタイトルを決めたときも阿部のゴールがキッカケとなっていた。「何かが起こる」僕は、なんとなくそう予期していた。そして、後半43分に待望の瞬間が訪れた。大島の相手DFの頭上を越える鮮やかなパスに反応した小林が胸トラップから左足で決めて逆転。この時点で僕の視界は涙でぼやけていた。
 「やっと。やっとこのカップを掴み取れる」。そう思っていたが、そんなには甘くは無かった。後半のラストワンプレー。福森のキックは誰かに当たり、ファーサイドへと流れて行くのが見えた。刹那、目の前の赤い壁が大歓声と共に跳ね上がった。「最悪だ」まさかの展開に声が出なくなる。再びこの舞台との相性の悪さを痛感したのだった。

 試合は延長戦に突入。前半3分に谷口がチャナティップを倒しFKを献上。荒木主審はイエローカードを提示。するとVARが介入。モニターを確認し、戻ってきたときに手にしていたのレッドカードだった。再び歓声が上がる札幌のゴール裏。そしてそのFKを福森が見事に決めた。「終わった...。」1人少ない状況でリードされる展開。普通に考えればもう決着は付いているはずだった。だが、ピッチの上の選手たちは誰1人として下を向いてなかったのだ。
 延長後半4分。再びその時が訪れた。憲剛のCKを山村が折り返し、最後に押し込んだのはエース小林悠だった。決まった瞬間何が訪れたのは分からなかったが、チームを鼓舞しながら自陣に戻る11番の背中だけは僕の視界を捉えていた。試合は3-3のまま終了。PK戦にもつれ込む。

 お互い3人ずつしっかり決めて迎えた4人目。車屋が蹴ったボールは乾いた音と共に大きく真上に上がった。ここでまさかの失敗。いよいよ万事休す。
 迎えた札幌の5人目。決められれば終わり。「頼む、新井止めてくれ」。キッカー石川がボールを蹴ると、その方向に向かって新井が飛び込む。「触れ!!!」そして新井がボールを弾いた瞬間僕は膝から崩れ落ちた。車屋が好きな僕としては、彼の失敗でチームが負けることが心苦しかった。だからこそ、新井が5人目止めた瞬間、僕の中で堰き止めていた何かが崩壊したのだ。だが、こんな所で泣いては居られない。6人目の竜也がキッチリ決め、リードする展開となった。「あと1人、あと1人だ」。誰もがそう祈り、割れんばかりの新井コールが埼スタに響き渡る。そして、キッカー進藤が蹴ったボールを新井がキャッチし、フロンターレの優勝が決まった。
 「ようやく終わった」。ジェットコースターのような試合にようやく終止符が打たれ、安堵した。それと同時に何度も苦しい思いをしてきたこの大会でようやく報われた時が訪れたのだ。僕は、いろんな人と抱き合い喜びまくっていたお陰で、優勝が決まってからのことは、あまり覚えていない。それでも、新井が止めた瞬間だけは鮮明に覚えている。

 僕がフロンターレの試合で初めて泣いたのは2007年のナビスコカップ決勝だった。安田に決められた瞬間は今でも覚えているし、試合後泣きまくって席から立てなかったのも覚えている。それから、2009年、2017年の敗戦を経験した。だからこそ、今回初めてリーグカップのタイトルを掴めたことが本当に嬉しかった。

 ピッチ上の選手たちは、決して最後まで諦め無かった。このブログのタイトルにもある通り「川崎魂は傷つかない」そんなことを教えてくれたのだ。
 何よりも、このタイトルはただのタイトルでは無い。苦労人である、章太がPKを止めMVPに輝いた。準々決勝、準決勝を見ても、今まで出場機会を与えられなかった選手たちが次々と結果を残している。まさに、チームが一丸となって掴み取った勝利だ。
 また、これまで勝負弱さを露呈し続けてきたこのクラブにとって「もう、そうではない」と証明させる大きな意味を持っているはずだ。そうして君は、また大人になっていく。憲剛も言うように「毎年、1個獲っていく。最低でも1個」というクラブになって欲しい。


 感動をありがとう。これからも僕は君に付いて行く。だってこのクラブを何よりも愛しているからだ。

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