リーグ戦も終盤に突入。どこか優勝してもおかしくない混戦状態の中、川崎フロンターレとサンフレッチェ広島の上位対決が明日行なわれる。

 北海道コンサドーレ札幌と120分+PK戦の激闘を制し、ルヴァンカップを掴み取った川崎F。念願だったカップタイトルを手にした後でも、チームは次の戦いを見据えていた。選手たちが口々に語るように「リーグ3連覇」という大きな目標を叶えるためにはこの先の負けは許されない。怪我人、出場停止の選手が多くいる中での戦いは、大きな意味を持つことになるだろう。

 対する広島は、浦和レッズがACL決勝に進んだため、一足先に31節を消化。ボールを保持できていた前半から一転し、後半は押し込まれる展開が続くと先制点を許す展開に。終盤相手のオウンゴールで同点にしたものの、ACL出場権を狙う中では手痛いドローとなった。
 さらに、中3日でのゲームに加え移動もあるためコンディション面を考えれば難しい試合となりそうだ。何人かメンバーの変更が見込まれるが、アウェイゲームをどう戦うか注目が集まる。
 

 前回の対戦は広島が3-2で勝利。3点リードされた後、一矢報いた川崎Fだったが1歩及ばなかった。




広島、前節の試合
#0312

 浦和レッズがACL決勝へと駒を進めたため、10月26日に31節分の試合が行なわれた。

 前半からボールを保持し、幅を使いたい広島だったがミラーゲームとなったため苦戦を強いられる。それでも、ドウグラス・ヴィエイラのポストワークを活かしながら、2列目の選手が果敢に飛び出しチャンスを演出する。
 前半を0点防いだ浦和は後半押し込む時間帯を作り出す。すると迎えた後半30分。長澤のボールキープからラストパスに反応した岩波がワントラップからコースを突いたシュートを決めて先制。残留に向けて大きなゴールをあげる。しかし、同43分。川辺がドリブルで運びパスを繋ぐと、これを橋岡がクリアミス。ボールはゴールに吸い込まれ1-1の同点となった。

 試合はこのまま終了。両チーム今後に向け痛み分けとなった。


広島の注目選手

GK 38大迫敬介

 186㎝の長身ゴールキーパー。広島ユース出身の20歳。昨年はルーキーイヤーとなったが、チームの絶対的守護神、林卓人の壁を越えられなかった。それでも今シーズンは、ACLでのプレーオフで先発に抜擢。そこから、コンスタントに出場機会を得て、今では広島の新しい守護神として大きく成長した。
 長身を活かしたダイナミックなシュートストップや反応の早さが大きな持ち味であり、出場した25試合中10試合は無失点と終えている。
 コパ・アメリカにも招集され次世代の日本の正ゴールキーパーとしても呼び声が高い。


MF 6青山敏弘


 怪我で長らく離脱していた広島のバンディエラがようやく戻ってきた。アジアカップで受けた右膝の負傷から約半年経った21節の札幌戦で復帰を果たすと、26節のマリノス戦から5試合連続の先発出場。そのうち3試合は90分フル稼働している。
 城福監督が、信頼的な面と技術的な面で彼を評価しているように、タイトなマークからのボール奪取でチームを鼓舞すれば、相手の予測を上回るパスセンスでチャンスを生み出すなど、彼の存在感が今の広島にとって欠かせない所まで来ているはずだ。
 序盤の離脱を取り戻すべく、残り試合フル稼働でチームに貢献していけるかが注目される。


MF 14森島司

 大迫と同じく今シーズン成長著しい選手が森島だ。今まで怪我に泣かされ続けたプレーヤーだったが、これまでの無念を晴らすべく大きく結果を残している。
 連敗が続いた後の13節にシャドーの位置で先発起用されると1ゴール1アシストの大活躍。それ以降、スタメンの座を掴み取り広島の攻撃を支えるプレーヤーへとなった。
 そんな彼の持ち味はスペースに走り込む動きと推進力のあるドリブルだ。相手の居ないスペースでボールを受けるのが上手く、フリーになればそこからチャンスを演出できるプレーヤーだ。


 中3日でのゲームになるため、何人かの選手変更は見られるだろう。右WBでスタメンの座を掴んだハイネルは累積警告により出場停止。また、ボランチも青山でなく柴崎がスタメンになりそうだ。


広島の予想スタメン
#0313


広島の”ここ”を突け

 この試合を含めて残り5試合。1つでも落とせば優勝の可能性は無くなるに違いない。軒並み上位陣との対決を残しているため、J1の優勝争いを動かすのは自分たちの手にあるということは忘れてはならないポイントだ。
 そんな中だが、家長と車屋が累積警告で出場停止。さらにルヴァンカップで退場した谷口彰悟も、この試合に出場することができない。総力戦となる中、奈良竜樹がこの試合に先発復帰予定。頼れる選手が戻ってきた中で、ボールを保持する広島相手にどのような戦い方をするのだろうか。


川崎Fの予想スタメン
#0314

 今シーズンの広島は昨年のような戦い方をしない。今シーズンはボールを保持しながら幅を目一杯使い、相手を横に広げてから楔を打ち込むような展開を作っている。

 前々節の清水戦の同点ゴールがまさにそうだった。柏が幅を取り、佐々木が楔を打ち込んでボールを受けた森島がドウグラス・ヴィエイラとのワンツーで抜け出し、パスを受けた柏→川辺と繋がりゴールが生まれた。「スペースを作る選手」と「スペースを使う選手」、そして「味方を追い越す選手」の役割が決められており、システムを重視しながら相手の穴を突くのが今の広島の戦い方である。

 このような3-4-2-1でボールを回す相手に滅法相性が悪いのは今の川崎Fだ。城福監督が、川崎Fを絶対に倒すという思いで作り上げたのでは無いかというぐらい相性が最悪の戦い方をしてくる。
 まず、その理由としては川崎Fの前線からのプレスが常にハマらない所だ。後ろはCB+ボランチ1人が落ちてきて4枚で回すのが今の広島のやり方だ。川崎Fは2トップ+サイドハーフの片方の3枚で前からプレスに行くため、そこで数的不利が生じる。変にサイドハーフが釣れれば、広島のWBが空きそこから逆襲を喰らう可能性すらある。

#0315

 そして押し込まれてしまうと、このような数的不利な盤面を作られてしまう。1人の選手に食いつくと、他の選手が空く。ズレにズレれば大外が空いてしまうのだ。「相手を動かしてスペースを掌握する」広島のやり方は、まさにボードゲームのようだ。
 こうなったときに、トップ下の中村や、小林やボランチの2人どちらかが縦のコースを消す動きや、味方が釣られた空いたスペースをボランチがカバーするような動きが必要となってくる。センターラインと言われる場所に位置する小林、中村、田中、大島は守備の面でも頭を働かす必要がある。頭脳戦には頭脳で勝負。サッカーIQの高い川崎Fの選手たちは、どれだけ盤面を整理できるかが注目と言える。

 そして何より重要なのは先制ゴールだ。今シーズン先制した試合は負けが無い川崎Fだが、リーグ戦に関して言えば逆転勝ちした試合も無い。広島のようなチームは、先制ゴールを奪った後、相手がボールを持てば5-4-1でブロックを組み、ボールを持てれば数的優位を活かしてボールを回し、川崎Fのプレッシングを剥がしてくるだろう。どのみち川崎Fにとって嫌な流れに引き寄せられるのは変わり無いと言える。まずは先制ゴールを奪い、相手を引き出すところから始め、早めに追加点を奪って行きたい。






では、

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