川崎F2-1広島

得点者(川崎F)
前半21分 25田中碧
後半39分 26マギーニョ


得点者(広島)
後半37分 39レアンドロ・ペレイラ


スタメン
#0316

交代
後半15分 10大島僚太→22下田北斗
後半21分 14中村憲剛→19齋藤学
後半48分 11小林悠→20知念慶


リザーブ
GK
1ソンリョン
DF
4ジェジエウ
MF
35イサカ・ゼイン
FW
9ダミアン


試合内容

 J1リーグも残り5試合。5位川崎フロンターレと4位サンフレッチェ広島の上位対決は、劇的な試合となった。

 前半から広島がボールを支配する展開となったが、川崎Fは奪ってから素早い縦への攻撃でチャンスを作る。前半15分には大島のロングボールに抜けた脇坂がラストパス。最後は小林がシュートを放つがオフサイドの判定でゴールならず。
 それでもその6分後、相手のクリアボールを拾った中村が繋ぎ、田中碧がミドルシュート。これが決まり川崎Fが先制に成功する。その後は広島攻撃陣にゴールを脅かされるも、この試合で復帰した奈良や守護神新井の好セーブで切り抜け1-0で折り返す。
 後半広島はLペレイラを投入。高さを活かして相手ゴール前まで迫るも、川崎F守備陣が集中した守りを見せる。しかし、水際で守っていたDF陣がついに決壊。後半37分、マギーニョのクリアミスを拾ったLペレイラが奈良に競り勝ち、最後はGK新井を交わして無人のゴールへと流し込み同点される。
 ホームでこれ以上の引き分けは許されない川崎Fはその2分後。下田の楔を脇坂がフリック。田中→阿部と繋ぎクロスから齋藤がシュート。DFに当たったこぼれ球を拾ったマギーニョが豪快に蹴り込み勝ち越し。このリードを最後まで守り切った川崎Fが貴重な勝ち点3を得た。


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感想

 マギーニョで泣き、マギーニョで笑う。間違い無くそんな試合だったと感じる。広島は、前半から必要以上に左WBの柏とシャドーに入った森島の連携を活かして、川崎Fの右サイドから攻撃を仕掛けていた。それに対し、川崎Fは田中碧の走力や、この試合復帰した奈良竜樹の対人守備でトントンに持ち込んだ印象を受けた。
 3-4-2-1のフォーメーション重視で攻撃を組み立てる広島に対し、川崎Fは4-4-2の守備ブロックを組むため、噛み合わせの悪さが生まれてしまう。この試合も、そういうシーンが前半から多くみられた。
 川崎Fのボール支配率は35.9%(Opta調べ)。さらにパス数も391本。1試合平均が665本と考えると約半数近い数字。それだけ相手にボールを握られていたということだ。そんな中で、最初に先制点を奪えたことがとても大ききかったと言えるだろう。田中碧の思い切ったシュートがチームを良い方向へと導いたと言っても過言では無いはずだ。


~前から睨みボランチが走る~
#0317

 いつもの川崎Fなら、先制点を許し苦しい立ち上がりを見せていた。だが、最初の1点はとても大きく、得点後も割り切った守備ができていた。
 前半の広島はボランチの片方がCB間に入り4バックで攻撃を組み立てた。それに対し、川崎Fは両SHも前から睨み4VS4の形を作る。広島DF陣は縦へのパスコースを切られているため、両WBが落ちてボールを迎えに行きサイドから仕掛けようとしていた。しかし、この際WBの面倒を見るのはSBの仕事となる。そのため川崎FのSBは釣られてしまうのだ。SBの釣られることで背後には大きなスペースが与えられる。その空いたスペースに森島が走るシーンがとても多かったのだが、川崎Fは田中碧がカバーして前進させなかった。噛み合わせは悪くても、フィールドプレーヤーは常に10vs10である。川崎Fは「人を余らせない」守り方で前半を凌ぎきった。


~頭から強行したパワープレー~

 前半を1点ビハインドで終えた広島は、後半の頭から大きく形を変えた。前線にレアンドロ・ペレイラを投入し、ドウグラス・ヴィエイラとのツインタワーがゴール前で構える形で臨んで来た。城福監督の意図を読み取るに「勝ち点1ではなく3を持って帰る」というメッセージなのだろう。
 
 前半はの広島はSBを釣り出し、空いたスペースにランニングするといった攻め方だったが、後半の前線2枚のターゲットを活かした攻撃で川崎Fのゴール前に迫っていった。
 人をズラされることが多かった前半に比べ、後半は押し込む状況を生み出して波状攻撃を続けていた。そのため、崩される心配が無くなり、失点しそうな気配はそれ程感じられなかった。スペースを利用されるよりかは、まだ肉弾戦の方が守りやすかったと思われる。
 それでも、パワーを持った2人が常にゴール前で待ち構えている状況は間違い無く脅威であった。そんな中で、奈良、山村、新井を中心跳ね返した続けたことで失点することなく、試合終盤まで時計の針を進められていた。
 だが、終盤にミスから失点。広島のGK大迫からのロングボールにマギーニョが処理を誤ったところが起点となってしまった。常にボールを繋ぐ意識をしていた広島だったが、最後の方はラフに放り込む手段を使った。逆に言えば、その形が功を奏したと言えるだろう。


~そこにマギーニョ~

 このまま終わり、もしくは試合をひっくり返されてもおかしない状況ではあった。大島僚太と中村憲剛がピッチから離れ、攻撃の手数が少ない状態で追いつかれる。まさに最悪のシナリオであった。だが、それをミスしたマギーニョが自ら書き換えて見せた。セカンドボールにいち早く反応し、豪快にネットを揺らした。まるでエウシーニョが乗り移ったかのようなセカンドボールに対する嗅覚。そしてゴール前での仕事っぷり。「そこにマギーニョ」とはこの事を言うのであろう。
 今日という日は、彼のためにあったと言ってもおかしくは無い。そのぐらい大きな仕事をやってのけてくれた。



総評

 苦しい試合だったことは間違い無い。結果的に言えば、マギーニョがミスを帳消しにして勝利することができた。解説の岩政大樹さんが言ったように「自作自演」である。

 試合終了の笛が鳴った後と同時に何人かの選手はピッチの上で倒れ込んだ。その中でも復帰戦で堂々たるプレーを見せた奈良竜樹や、両チームトップの走行距離とトップタイのスプリント数を記録した脇坂泰斗。筆者にとってこの2人がとても印象的だった。
 奈良の対人の強さと自分のゴールを向きながらもスピードを落とさず対応したディフェンスは、被カウンターの際にはとても効果的なプレーであった。脇坂も守備で奔走。コチラがカウンターを仕掛ける際も、勢い良く飛び出して数的優位を作ろうとした。彼らがフル稼働できたのはチームにとって大きな収穫である。
 そして、先制ゴールを奪った田中碧からは試合終了後に力がこもったガッツポーズが飛び出た。田中も走力がある広島の選手に走り負けることなく戦った。何よりも彼の右足がもたらした1点が大きかった。先制点大事である。
 

 しかし、新たな怪我人が出てしまった。中村憲剛は左足の前十字靱帯を損傷したことを先ほど自らのブログで明かした。ここに来ての長期離脱はチームにとってもそうだし、憲剛自身も辛いはずだ。筆者は、まだ憲剛と沢山のタイトルを獲りたいと思っている。ピッチの上でサポーターを煽り、誰よりも輝くバンディエラの復帰を心から待っている。
 リーグ戦も残り4試合。本当の正念場はここからだ。







では、

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