2019年のJ1リーグも残り2節となった。今季は、今まで以上に優勝、残留争いが最後までどうなるか分からない白熱したシーズンになっている。

 前回の試合は3週間前にまで遡る。首位に浮上した鹿島をアウェイの地で0-2で下し、優勝争いに臨みを繋げる形となった。だが、浦和がACL決勝に進出したことにより、一足先に32節分を消化。そんな中、前節はFC東京が勝ち点を積んだことにより、川崎Fの3連覇の夢が潰えてしまった。
 それでも、ACL圏内進出を目指す彼らにとって残り2試合は消化試合などでは無い。負けられない試合が残っている中でホームに迎え撃つは、前節首位に立った横浜Fマリノス。この大一番で神奈川ダービーとなる。
 これが今年最後の等々力陸上競技場での試合となるため、1年間支えてくれたサポーターの前では負けることは出来ない。チケットは既に完売。満員御礼となる等々力で、マリノスの優勝を食いとめる勝利をあげたいところだ。

 一方のマリノスは、この試合に勝利し、2位FC東京が浦和に敗れれば、その瞬間リーグ優勝が決まる大事な試合だ。
 現在リーグ戦は5連勝中。さらに10試合負けが無く、特に9月、10月の厳しい時期を無敗で乗り切っている。そのため、今最も勢いに乗ってるチームと言えるだろう。
 そんなマリノスを象徴するのは、他を圧倒する攻撃力だ。得点はリーグトップの61。ボールを保持しながら、スピードのある選手が前線へと飛び出し相手にゴールに迫る。幅を取る動きや、ハーフスペースの攻略などモダンサッカーに近い形で、Jの中では唯一世界の先端を行くチームとなっている。
 目指すは2004年以来のリーグタイトル。15年振りのJ1制覇に向けて、舞台は整いつつある。


 前回の対戦は、2-2の引き分け。川崎フロンターレが2度リードするが、後半アディショナルタイムに扇原のゴールで同点となった。



マリノス、前節の試合
#0330

 首位浮上に向け落とせないゲームが続くマリノスは、降格圏に位置する松本山雅FCのホームに乗り込んでの一戦となった。
 松本は5-3-2のブロックを敷いて自陣に引きこもろうとするが、開始わずが2分に試合が動く。右サイドでボールを受けた仲川がカットインから左足を振り抜き先制ゴールをあげる。
 プランを崩された松本はショートカウンターから攻め立てようとするが、畠中、チアゴマルチンスの壁を越えられず、前半放ったシュートはわずか1本に留まった。
 後半は、マリノスの猛攻が続くもGK守田を中心に守り抜くが攻め手が見つからないまま試合終了。首位に立っていたFC東京が湘南に引き分けたため、マリノスが残り2試合で首位浮上となった。


マリノスの注目選手

DF 13チアゴマルチンス

 攻撃的なイメージが強いマリノスだが、その中でも失点があまり多くないのは欠かせないトピックスである。それを後方で支えているのがブラジル人助っ人のチアゴマルチンスだ。
 圧倒的なスピードと対人能力に優れたCBで、被カウンターになった際も、相手を猛追して攻撃の芽を摘む。幅を守れるプレーヤーはモダンフットボールの中でトレンドであり、それを体現しているのがこの選手である。
 パワーと推進力を持った攻撃陣が居る川崎フロンターレに対して、彼の踏ん張りがチームを支える。


FW 23仲川輝人

 ついに覚醒したJ屈指のドリブラー。快速を活かしたドリブルと、左右両足から繰り出されるシュートとパスはマンチェスターシティのサイドアタッカーを彷彿とさせるものがある。
 自分の得意な形になれば怖いもの無し。彼一人でも攻撃を完結させる力を持っているため、相手からしてみれば厄介極まりない。
 今シーズンは14ゴール8アシストと好調。リーグのMVP候補の1人と言えるだろう。
 ユース時代お世話になった古巣フロンターレを相手となる中でどのようなプレーを見せるか。


FW 17エリキ

 ブラジルのU-23にも招集歴のあるストライカー。ブラジルのボタフォゴ、アトレチコ・ミネイロ、パルメイラスと数々の名門渡り歩いてきた中、その経歴に偽りの無い活躍を見せている。
 圧倒的かつ剛力なスピードで相手を置き去りにし、猛スピードでゴール前に顔を出してシュートまで持っていく。さらにアクロバティックなプレーも持ち味だ。
 170cmと非常に小柄だがボールキープにも長けているため、長身DF相手にも恐れず対峙する。フロンターレとしては手を焼く選手になるだろう。


マリノスの予想スタメン
#0331


~マリノスの”ここ”を突け~

 これまで数々の因縁が生まれたこの対決。2013年には川崎Fがマリノスを下し、優勝を止めた。その翌年には、マリノスが昨年の恨みを晴らすべく3-0と快勝を収めた試合もあった。さらに、2016年には後半のATが9分と表示された中で、マリノスが2点を返し追いつき、ラストワンプレーで小林悠が頭で押し込み川崎Fが土壇場で勝利するなど、何かしらのドラマが生まれている。
 この試合の結果次第では、1試合残してマリノスが優勝する可能性があるなど「何かが起こりそうな予感」が渦巻いている。そんな特別な雰囲気があるこの試合をどう戦うかに注目だ。


川崎Fの予想スタメン
#0332

 筆者はこの11人を予想。左サイドバックは車屋では無く登里を起用。対仲川という面では、登里のように対人に優れたSBを起用すると予想した。またCBもこれまで貢献した山村では無く奈良をチョイス。スピードとアジリティが持ち味のエリキやマルコスジュニオールと対峙するには、奈良のようなスピードを兼ね備えたプレーヤーが効果的だと考えたからだ。

 マリノスの特徴は、なんと言っても攻撃力である。それを維持するために高いボール保持率を見せるのだが、ただボールを回すのでは無く、相手ゴールに少しでも近づくような工夫がこなされている。
#0333

 よく見られる形が、偽SBを用いた組み立てだ。川崎Fはいつものように4-4-2のブロックを組みながら、お馴染みに2+SHでプレスをかける。この時、マリノスのSB(主にティーラトン)は内側に立ってパスコースを作る。そして、マルコス・ジュニオールもボールを迎えに行くような動きで2vs1の数的優位を作り出すのだ。マルコスにボールが収まれば後は前進あるのみ。スルーパスやサイドを経由したワンツーなどでゴール前に迫っていく。

#0334
 ただ、ここで肝心なのが、マルコスがボールを持ってもDF4枚と同数になってしまうのだ。1対1の局面を作られれば、川崎FのDF陣も対人には優れているため中々突破はしづらいだろう。また、ここ最近の川崎Fの特徴して、家長を中心としたプレスバックが際立っている。相手を足止めしながらサンドして奪いに行くような形が理想となりそうだ。
 また、相手がDFラインからビルドアップする際に、そこで縦パスを防いで奪えれば一番ベストであり、最極論を言えば川崎Fがボールを保持できれば問題は無い。マリノスのハイプレッシャーをいなすべく、川崎Fの個々の能力と判断の速さはこの試合では重要視される部分だ。「相手の速い寄せを交わして、空いたスペースを使う」という中盤の質的優位でそこは攻略していきたいところである。

 次に注目するのは目先を変えることだ。マリノスもひたすらボールホルダーにアタックしてくるような動きはしない。「ダメだ、ボール奪えない」と思った素直に帰陣するような動きも見られる。だは、ブロックを敷いているマリノスの怖さは無いに等しいと言える。個で守る力はあるにしろ、組織ではボロが出る。特に大きくサイドに振られるとDFのスライドが間に合わず崩されるようなシーンは度々見られた。そこで、大島僚太のような目先を変えたパスを出せる選手と、受け手のポジショニングは重要となる。押し込めば破綻するので、そこでチャンスをモノにしていきたい。






では、

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