前節、横浜F・マリノスとの神奈川ダービーを制し、2年振りのリーグタイトルに王手のかかった川崎フロンターレ。この試合で勝てば文句無しの優勝が決まる中、かつて苦い思いをした大分トリニータのホーム、昭和電工ドームに乗り込んでの試合となる。

 大分は前節から2週間ほど空いてからの試合。連戦続きの川崎Fとは裏腹に、試合感という面では不安があるものの、休息はバッチリ取れていると見なして良いだろう。また、この間に片野坂監督の続投を発表。来シーズンに向けての下積みがここから始まる。


 川崎Fとしては、勝って優勝を収めたいところ。対する大分としては、自分たちのホームでは優勝を決められたくないはずだ。川崎Fのサポータとしては、2009年のトラウマがあるはず。当時小学生だった筆者も、フェルナンジーニョに決められシーンは今も鮮明に覚えている。
 新たな歴史を作るために、同じ場所での負けは許されない。

 前回対戦は、川崎Fが終始試合を圧倒。結局は、前半決めた2点を守りきり勝利を収めている。



前節の大分

#0900

 大分の前節のゲームは11月3日。およそ2週間前まで遡る。

 この日の横浜FCは4141のブロックをミドルサードに敷いて大分のビルドアップに対抗。すると前半28分。手塚のFKをキャプテンの田代がGK高木の前で触りゴール。ホームの横浜FCが先制に成功する。続く同32分には、右サイドに展開し、ボールを受けた瀬古のクロスを齋藤功佑が頭で決めて追加点を上げる。
 前半から2点のリードを失った大分は、コーナーキックから島川が頭で合わせ1点を返し前半を終える。

 後半、大分はプレスの強度を上げて、横浜FCが後方で繋ぐビルドアップを上手く阻害。徐々に試合の流れは大分へと傾いていく。迎えた後半43分に、途中出場の町田からのクサビを受けた知念が反転からシュート。GK六反が触るもボールはゴールへと吸い込まれ2-2の同点となる。完全に勢いに乗った大分は後半アディショナルタイム、野村のコーナーキックのこぼれ球を拾った岩田がクロス。最後は相手DFに競り勝った田中達也がヘディングシュートを沈めて逆転。

 試合はこのまま終了。大分が大逆転を見せて勝利した。

大分の注目選手

MF 40長谷川雄志

 大分の若き舵取り役。豊富な運動量と両利きという特徴を活かして、左右にボールを振り分ける事ができるプレーメーカーだ。
 ミドルサードに押し込んでからビルドアップをする際、ミシャ式っぽくなるのが今の大分の特徴である。長谷川は、415の「1」の部分を任されており、中央に位置する彼にボールが渡れば、大きな展開で一気に押し込むことが可能だ。ボールに関われば間違い無く怖い選手である。そのため、できる限り彼に制限を与えながらプレーをしたい。
 

MF 10野村直輝

 今シーズン、J2の徳島ヴォルティスから完全移籍で加入。自身初となるJ1の舞台でいきなり10番を背負うこととなった。
 昨シーズン徳島で7ゴール12アシストと驚異的な数字を残し、チームの躍進に貢献。だが、あと一歩のところで昇格を逃してしまった。そんな中で舞い降りたJ1でのチャンスだが、序盤戦はなかなか試合に出られない時期が続いた。
 それでも直近の試合では出場機会が増えつつある傾向。得意としているキックを武器にセットプレーからチャンスを演出する。
 

MF 11田中達也

 チームのトップスコアラー。スピードに乗ったら誰も手が付けられない快足ドリブラーだ。

 主にツーシャドーの一角やWBを務めることが多い。WBで出れば、1対1で相手のSBを置き去りにし、シャドーで出れば相手の急所を突くランニングでボールを受けることが出来る。どちらで出ても彼のスピードが生きるのは、相手にとって嫌になるだろう。

 前節はジェジエウに完封されるも、今節はジェジエウが出場停止。彼のスピードをどう抑えるかが失点を防ぐ鍵となりそうだ。

両チームの予想スタメン

#0921

 スタメン予想が信じられない位しにくい大分。多分totoで1等当てるのと同じくらい難しいはず。毎回起用される選手が変わるのでコチラも予想がしづらいところ。この空いた期間で片野坂監督にアピール出来たのはどの11人だろうか。
 それでも予想するのは自由なので予想をしていく。GKは高木。DFラインは岩田、鈴木、三竿。WBには松本と星。CHは島川と長谷川。シャドーに田中達也と野村が入り、1トップは伊佐になると予想した。ちなみに、川崎Fから期限付き移籍で加入した知念は、契約上この試合には出場出来ない。
 
 対する川崎Fは、前節獅子奮迅の大活躍を見せたジェジエウが累積警告で出場停止。さらに、鹿島戦で負傷した山村も恐らく間に合わないであろう。そう考えるとCBは車屋と彰悟のコンビになるはずだ。
 GKはソンリョン。SBは山根とノボリ。アンカーに守田でIHには碧と脇坂。スリートップは、家長、ダミアン、長谷川のセットになると考えた。


試合展望

大分のボール保持

  大分のボール保持といえば後方からしっかりとボールを繋ぐのが特徴である。GKとスリーバックがビルドアップのスタートとなり、相手を引き付けてスピードのある選手をDFラインの後方にある大きなスペースで勝負をさせるという形だ。

 そんな疑似カウンターを武器とする大分だが、割りきってブロックを組むような相手に対しては相性が悪い。前節の横浜FC戦も、4141のブロックを使って引きこもられ、前半は攻めあぐねるシーンが目立っていた。

 だが、川崎Fとしてはそんなのお構い無しで前からプレスをかけにいくはずだ。逆に言えば、大分の得意なシチュエーションとなる。それでも前プレでハメきり、大分の良さを消すことが出来ればベストな試合運びになると言えそうだ。

#0922

 GKをビルドアップで使った場合は、3341っぽい形になるのが今の大分である。その際FWは、CHのコースを消しながらCBにアタックするのが良いだろう。相手のパスコースを外に限定することで、WBの所でボールを奪えればショートカウンターに繋ぐことも可能だ。

 一番嫌なのは、WBが高い位置で幅を取り、HVが少し低めの位置で開いて受けることだ。
#0923

 開いたHVに対して誰が出ていくのかという部分がチームとしても未だに定まっていように見える。そのため、そこの対応は事前に用意しておく必要があるだろう。まぁIHが突撃して行きそうな予感はするのだが、そうするとアンカー脇の選手が空いてしまう。この中盤のスライドは疑似カウンターを防ぐための鍵となりそうだ。

 後は前進されたときの形。鬼門なのはそこになりそうな予感。このブログでは「今年の川崎Fは、対ミシャ式に弱い!」ということを言い続けてきた。今回の相手である大分も、ミドルサードまでボールを運べばミシャ式にシステムを変えて攻撃のリズムを生み出す。そのため、奪い所はハッキリさせたいところ。
 

大分のボール非保持

 大分は基本的に541のブロックを組むことが多い。相手のビルドアップ隊が3枚になれば、両シャドーとワントップが横並びになり、523っぽい形になる場合もある。

 だが、前節のフリエ戦の後半からは、かなり前からアグレッシブにプレスをかけ、大分にボールを捨てさせるようなディフェンスをしていた。ここは、これまでの大分っぽくない特徴だし、筆者も試合を見ながら驚いた部分である。

 そこで気になるのは、ボールを繋ぐ川崎F相手にどちらの形を選ぶのかだ。筆者的には前から窒息させにいくプランがあるならそっちで来る可能性も考えられる。

 自陣に引き込もって541一辺倒で守っても、どこかで決壊する可能性はあるだろうし、それならばいっそのこと「こっちの方がボールを長く握ってやる!」という考えになれば、ボールを捨てさせるようなプレスはしてくるだろう。まぁ、もちろんリスクも着いてくるけど…。川崎Fとしては、窒息する前にボールを前進させたい。
 
 そして、ミドルサードまで運べればチャンスのシーンは増える。SBが相手のシャドーを引き出し、IHがCHの脇に入ることで、ボールを引き出すことが可能。大分はここの対応に甘さが出る場面がある。ここは押し込んだ際の狙い目の一つとなりそうだ。
 

まとめ

 先程も書いたように、昭和電工ドームでは、どうしても悪い印象がある。それは、優勝まで後一歩のところで負けた2009年の試合が尾を引いてるからだろう。一応、アウェイでの大分戦は、直近の2試合共勝利を納めているが、どちらも1-0のロースコアゲームである。そのため、今節も難しい試合になりそうだ。

 また、明日の試合に勝利できず、日曜日のガンバと浦和の試合で優勝が決まるというのも何だか嫌である。
 本当に強いチームを目指すなら、このような試合は勝利で終えたいところだ。自分達の手で決められる権利があるからこそ、勝利をもぎ取って、堂々とシャーレを掲げたい。


 

 
 
 




では、

ランキングをやっています。クリックしてくれたら
嬉しいです。

にほんブログ村 サッカーブログ 川崎フロンターレへ
にほんブログ村 

にほんブログ村 サッカーブログ Jリーグ(J1)へ
にほんブログ村


川崎フロンターレランキング 


Jリーグランキング