川崎F3-1横浜FM

得点者(川崎F)
後半8分 18三笘薫
後半45分 4ジェジエウ
後半50分 11小林悠


得点者(横浜FM)
後半14分 44畠中槙之輔


スタメン
TACTICALista_202011181651



交代
後半0分 25田中碧→10大島僚太
    16長谷川竜也→18三笘薫
後半20分 9レアンドロ・ダミアン→11小林悠
     19齋藤学→30旗手怜央
後半37分 8脇坂泰斗→14中村憲剛


リザーブ
GK
27丹野
DF
7車屋


前書き

 ACLの関係で前倒しとなったこの試合。ここ2試合勝ちの無い川崎フロンターレは、横浜F・マリノスとの神奈川ダービーに臨んだ。

 川崎Fのスタメンは、GKとDFは鹿島戦から変更無し。アンカーに守田が入り、IHは碧と脇坂のコンビとなった。スリートップは、学、ダミアン、竜也のセット。竜也は7月の仙台戦以来の先発出場を果たした。そして、小林悠が予定よりも早く復帰。お帰り悠様。

 対するマリノスは、前節から7人のメンバー変更を行なった。GKは鳥栖から加入した高丘。DFラインは松原、CBはチアゴと畠中。左SBにティーラトンが入った。CHは喜田と扇原のコンビ。トップ下にはマルコス。スリートップは、水沼、Jサントス、エリキのセットとなった。

去年のデジャブ?

 この試合でのプレビューでは「マリノスが縦に速い攻撃が多い」風なことを書いていた。実際、前節の浦和戦なんかは、縦への早さがゴールに直結して大量得点を奪っている。



 そんな中で川崎Fがどう立ち回るのかがこの試合の見物となる部分。筆者的には、川崎Fもマリノス同様に縦に速い攻撃を望んでいた。前回対戦の用に、ハイライン裏の狙う攻撃は対マリノスへの最適解になると踏んでいたからだ。
  だが、ここが検討違いであった。マリノスサポーターのhiroさん曰く、むしろ、オープンな展開になって欲しいのはマリノスの方だったという。

 試合が始まるとなると、両チームともハイテンポな展開に。序盤から両チームのゴールを行き交う殴り合い上等というような入りであった。そんな中で川崎FはGK高丘がボールを持った際は、前線から追ってボールを奪いに行くような形に出る。

#0914

 しかし、ここは相手の思うツボ。上手くズレを作りながら、左でフリーになっているティーラトンのキックとマルコスを活かして、一気に前線へと運ぶシーンが多かった。前回の等々力で見たような光景で攻め立てられるも、エリキに対してはジェジエウがしっかりと対応していた。

 この日のマリノスは左重心での攻めがかなり多め。上記で書いたように、ティーラトンをフリーにさせる構造はしっかり出来ていたし、彼のスルーパスやクサビで一気にスピードアップする形は多かったように思える。

 川崎Fも、IHがティーラトンのところまで飛び出し対応に出るが、間に合わないことの方が多かった。むしろ横に広がった中盤の間にパスを通されるシーンもしばしば。その先にいるのがJサントスとマルコス。サントスに入ればボールが収まるし、マルコスや幅を取っているエリキに入ればスピードアップして攻めに出られる。
 特にマルコスの貰い方は特筆すべき点があった。IHが出て行ったスペースを逃さず、彼を経由しながら攻め立てるシーンも見られていたし、川崎Fにとっては厄介な部分。ここには守田がしっかりと対応。いつもご苦労様。

 それに比べて右サイドは、左サイドと比べてような飛び道具が備わってない編成。そのためスルーパスで裏抜け!というよりも、繋ぐ意識の方が高かった。

#0915

 特に松原が積極的に内側のレーンやアンカー脇に潜り込んでボールを引き出そうとする流れは何ともマリノスらしい形。ただ、川崎Fもそこは承知の上である。アンカー脇に飛び込んで来る選手に対しては、IHが監視するような役目を持っていた。松原では無く、CHのどちらかが飛び出してきたら同じように対応。広大なスペースを供給していた川崎Fの右サイドと比べ、左は比較的コンパクトに守れている印象があった。
 手詰まりを覚えるとティーラトンが内側に入ってボールを引き出す役割をする。そのため、ティーラトンにひたすたやられてる印象を持ったのはここが原因。どこにでも顔を出し、左足1本で解決できる凄さは彼ならでは。そんなティーラトンの頑張りが、川崎Fが前半押し込まれる原因だったと感じる。

試行錯誤でズレを作ろうとする

 ゴール前へスピーディーに攻め込むマリノスとは裏腹に、川崎Fは時間が経つ度に前進できない時間帯が多くなる。ミドルサードへと運べば、どこかしらでチャンスが生まれていたが、そこまで運べないケースの方が多めであった。

#0916

 まず前提として、川崎Fの逆三角形に対し、マリノスの正三角形がピッタリと噛み合う形。守田に対してはマルコス。両IHにはCHがマークしていた。またSBに対してはWGが監視。そのためどこでズレを生み出すかがこの試合の鍵になる。

#0917

 この日の川崎Fは、GKからビルドアップを始める際、左CBの彰悟が持ち運ぶ場面が多かった。ここは、彼がボールを持ち運ぶことで、相手を引きつけたい狙いがあったはず。だが、相手は簡単に釣れてくれなかったのが辛い部分だった。さらに、寄せて来るサントスに内側のパスコースを切られているため、バックパスも出来ない状況。そうなると無理矢理にでも前に着けなきゃいけない状況に陥っていた。

 また、守田もマルコスを追い越してマリノスの三角形の真ん中でボールを受けようとする動きをしていた。だが、パスが出なかったり、マルコスにカットされるなどシーンが続いていたのが厳しかった。トライしては凄く良かったけど。

 そこで飲水タイム後に修正を加える。碧がCB間に入りビルドアップの手助けを試みる。前半31分には、飛び込めなくなった相手のプレッシャーラインを逆手に取り、泰斗が良い形でボールを受けることが出来ていた。

#0918

 そして、碧のビルドアップ参加によって活性化されたのが右サイド。中央を閉めるエリキに対し、右SBの山根が幅を取ってフリーでボールを受ける形が多め。山根のフリーになるポジションを見つけるのは上手かったし、ボールを受けてからWGに預けてからのランニングで相手を置き去りにしたり、そのまま持ち運んで敵陣に押し込むことが出来ていた。
 また、学とポジションを変えた竜也との連携面は非常に良かった。プライベートから仲が良いだけあるね。

 徐々に川崎Fのペースとなる中、迎えた前半40分。碧がダイレクトでマリノスの高いDFラインの背後にボールを入れると、畠中が目測を誤り処理ミス。飛び出してきたGK高丘に対し、パスに抜け出した学がループで頭上抜こうとすると、高丘がエリアの外でボールに手が当たりハンドの判定。決定阻止となり1発退場を命じられた。

 この退場により水沼に代わってGKオビ パウエル オビンナが登場。システムを423っぽい形に変更する。だが、ズレを作るために苦戦をしていた川崎Fにとって数的優位は幸運であった。純粋にピッチ上で1人いるかいないかは大きいところ。そこから右サイドを起点と攻め込む時間帯が多かったが、GKオビのファインセーブに凌がれて前半は0-0で折り返した。

最後は情熱

 後半に入り、川崎Fは大島僚太と三笘薫を投入。慈悲は無い。一気に決着を付けに行こうとするメンバー交代を行なった。対するマリノスはポジションを修正。中盤を再び三角形に戻し、エリキとサントスの2トップに変更。2CBと常に対峙するような形だ。

 それでも、このシステム変更に恩恵を受けたのは川崎FのSB。

#0919

 前半はマークがいたが、後半の頭はフリーでボールを運べるような状況が生まれる。またIHが積極的にマリノスにチャンネル間を狙うことで、CHを引っ張ることに成功。そうすると今度はピッチの真ん中が空くので、そこでノボリがボールを受け、大外でフリーになる三笘まで運ぶ形が出来ていた。

 一方マリノスは、川崎FのSBが前に出て行くスペースを利用したカウンターアタック。スピードもあってボールも収まるエリキとサントスと、晒されているCBと対峙しなければならないのは、かなり嫌だった。実際長いボール1本で局面を打開されかけるシーンもしばしば。その流れからエリキを倒したジェジエウにイエローカードが提示される。これでジェジエウは次節出場停止。やまむーも戻って来れないから、次は車屋先生が先発になりそう。

 それでも先手を取ったのは数的優位に立っている川崎F。システム上恩恵を受けたノボリが、フリーでボールを運び脇坂を経由して右サイドに展開。ボールを受けた学がティーラトンを交わしてクロス。ファーサイドで待ち構えいた三笘がトラップから中に折り返し、DFに当たったこぼれ球を自らねじ込み先制に成功する。

 1点を失ったマリノスは喜田を下げて天野を投入。中盤に配置を扇原をアンカーにした逆三角形型に変更。するとその直後。ティーラトンのCKを畠中が頭で合わせて同点となる。

 中盤を逆三角形にしたことで、川崎FのSBに対しIHが対応するような形に。そうなるとチャンネルをケアする係がいなくなるので、幅を取った三笘が松原を引きつけスルーパスで抜け出すような形が増える。やっぱり数的優位はどこかしらの局面で生まれていた。

 ここから押し込む時間帯が増える川崎F。立て続けに小林悠と旗手を投入し、流れを掌握しようとするが、GKオビのスーパーセーブに阻まれてなかなかゴールを奪えない時間が続く。逆にマリノスもワンチャンスでゴールへと向かう。後半30分には、ノボリをなぎ倒して突破したサントスの折り返しにエリキが合わせるも枠の外。マジで終わったかと思った。

 両チーム共の交代枠を全て使いきり後はピッチ上の選手に託す。それでも試合は終始川崎Fペースが続くが1点が遠い。それでも迎えた後半45分。コーナーキック崩れから、途中出場の憲剛が幅を取りパスで繋ぐと、抜け出した旗手がクロス。ゴール前の混戦を最後はジェジエウが左足を伸ばして押し込み勝ち越しに成功する。
  更に後半アディショナルタイムには、僚太のスルーパスに抜け出した三笘がチアゴに倒されPKを獲得。しかし、小林悠のPKをオビがセーブ。トドメを刺すことが出来ず。

 このPK失敗で、「まだ何かが起こりえるかもしれない」という嫌な雰囲気が張り詰めるが、それを一蹴したのはルーキーのドリブル突破であった。
 自陣でボールを受けた三笘が入ったばかりの渡辺スピードで置き去りにし、相手DFを2人引きつけてからラストパス。これを小林悠が今度はキッチリと決めて3点目。

 そして試合終了。川崎Fが見事勝利を手にした。

雑感

 熱戦となった神奈川ダービーは、終わってみれば3-1。ホームの川崎Fが勝利を手にした。

 ただ11人vs11人の状態だったらどう転ぶかは分からなかったところ。もしかしたらマリノスが勝っていた可能性も充分にあり得る内容であった。

 筆者的には、やはりマリノスは強いなぁということを再確認した試合。1人少ないという事実を感じさせない迫力のある攻撃は、やはり彼ららしさを持ったし、普通にエリキとジュニオール・サントスの2トップはズルである。三笘ばっかり取り上げられるけど、彼らも相当ヤバいよ。
 これから彼らはアジアの覇権を争う旅へと出る。日の丸を背負うクラブの1つだ。川崎Fは毎回不甲斐ない結果を残しているので、マリノスには頑張って欲しい。過密日程お疲れ様でした。ACLも頑張ってください。


 そして、リーグ奪還に向けて王手となった川崎F。これを昨年のディフェンディングチャンピオンの前で決められたのが嬉しいところ。昨年の等々力でのリベンジ達成である。
 コチラの方が1人多かったとは言え、川崎Fらしさが後半は存分に見えた。これを11人で対戦したときに見られれば良かったとは思うが、そこはトレーニングを積み重ねてもう一度思い出して欲しい部分である。

 次節勝利すれば文句無しの優勝。日曜日のガンバvs浦和の結果で決まるよりも、自分たちの手でリーグ制覇を決めたいところだ。 
 
 
 




では、

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