京都0-1川崎F

得点者(川崎F)
90+4' 11小林悠


得点者(京都)
なし

スターティングメンバー


TACTICALista_2023562112





前書き

 前節のアウェイ福岡戦から中3日。川崎フロンターレは、ゴールデンウィーク真っ只中に京都サンガF.C.のホームに乗り込んでの一戦となった。

 川崎Fは前節から同じ11人を起用。GKは上福元。DFラインは山根、高井、車屋、登里。アンカーにシミッチでIHに脇坂と瀬古。そして3トップには家長、宮代、遠野が入った。

 

 対する京都は前節から2人スタメン変更。GKは若原。DFラインは白井、井上、麻田、佐藤。アンカーに川﨑でIHに平戸と松田。スリートップには豊川、山﨑、木下が名を連ねた。


Match Review

セカンドボールが拾えた理由


 前節の川崎フロンターレは、4-4-2で組織的に守る福岡の守備を攻略することに成功。そんな中で今節は強烈なプレッシングを武器にする京都との対戦。この2試合で守備の在り方が異なるチームとの連戦となった。

 福岡のような守り方であればサイドに付けつつシミッチに入れるパスコースの角度を変えれば簡単に中央を経由して展開することが出来た。



 ただ、京都のように人を基準にしつつプレスに出てくる相手との対峙になれば自陣ゴール付近でボールを失いピンチを招く可能性が大いにある。

 そんなハイプレスで来る京都に対し、序盤は落ち着かない展開が続く。ここで川崎Fはビルドアップの部分で後ろから繋ぐのでは無く長いボールを多用していた。そこからトランジション合戦になり、中盤でボールを奪ってから押し込む形で攻撃を繰り返す。

 京都もロングボールを主体としてくるチームであり、前線の山﨑に目がけてボールを当てることを意識していた。そこに対し川崎Fはシミッチを当てて跳ね返す。そのセカンドボールを川崎Fが拾い二次攻撃に繋げられていた。

 それでもこの試合では前線の裏への動きだしがかなり良かった。京都はハイプレスで来るため陣形が間延びしないようにコンパクトなスリーラインで守るチームである。そこに対し遠野や宮代が背後へのランニングを続けることで、京都のDFラインが押し下がって行く。

 そこにロングボールや幅を取る選手にボールを入れるため、手数をあまりかけずに京都陣内へと侵入し、相手を自陣に磔にさせることが出来ていた。

 つまりは、序盤から川崎Fが押し込んでセカンドを回収出来たのも前線が裏への抜けだしを続け、京都のDFラインを押し下げることで脇坂やシミッチがボール回収が出来るというロジックだ。

 時間が経つに連れ、今度はビルドアップから前進出来る時間が増えていく。上福元、高井、車屋、シミッチで回しながら京都プレスを引っ張り出し、角度を変えてシミッチに入れ直す形は良かった。

 そこでシミッチが捕まって状態であれば瀬古が降りてボールを受ける。20分の場面ではその瀬古の展開から左で幅を取った遠野が仕掛けてシュートまで行ったシーンも見られた。

 これ以降は自陣まで下がった京都に対してアンカーのシミッチを経由しながら幅を取る選手に展開し、京都陣内まで押し込む形でチャンスを作り出していた。

 34分の脇坂がネットを揺らすもオフサイドになった場面は、ビルドアップのミスがありつつも長いボールを使って京都の陣形を縦に間延びすることに成功。そこで拾ったシミッチから脇坂に入りターンで加速した。

 この際遠野が背後へのランニングを行なったことで、京都のDFがズルズル下がり脇坂にチャレンジ出来なかった。そのため脇坂がボールを運べている。

 コンパクトかつハイプレスを慣行する京都に対し、陣形を間延びさせるランニングを続けた前線とプレスから逃げ無かったビルドアップ隊は良かった点。そこに長いボールを使うことで、京都の守備の距離感を遠くさせることが出来ていた。
川崎Fの保持のポイント
背後へのランニングを繰り返す前線

京都の陣形を間延びさせる

セカンドが回収できるし、脇坂もターンしやすくなる

川崎に川﨑が襲いかかる


 良いビルドアップを見せていた川崎Fだが、良い場面ばかりでは無い。京都の攻撃に苦戦する場面もしばしば見られた。

 京都のストロングポイントは高い位置まで進出してくる右SBの白井。前半も彼のオーバーラップからの攻撃参加でチャンスを作っていた。

 それに加えこの日冴え渡っていたのはアンカーの川﨑颯太である。川崎Fと京都は互いに4-3-3であるため互いにアンカーをどう封じるかという課題を突きつけられていた。川崎Fがシミッチを経由してビルドアップ出来たように、京都も川﨑がフリーになる場面が多かった。

 それが12分の場面。川﨑のパスカットからボールを繋いで木下のワンタッチパスに川﨑が飛び出してファウルで止めた高井にカードを提示させていた。

 続く16分も平戸とのワンツーに合わせて列を越えることで自らをフリーにさせていた。そこから山﨑にスルーパスを送りチャンスを作っている。

 川崎Fとしては基本的にアンカーを監視するのはアンカーの役割となっている。そのためシミッチが捕まえに行った背中を川﨑にとられたという見方も出来るだろう。

 それでも基本的には前半の中盤から終盤にかけては川崎Fが主導権を握っていたため、京都に上手く攻撃させなかった。
川崎Fの非保持のポイント
白井のオーバーラップをどうするか

飛び出してくる川﨑に手を焼いた

中盤以降はピンチが少なかった

変化する京都にエースの一撃


 後半に入り京都はプレスをもう一度やり直す。そこでアンカーのシミッチに対し川﨑が出て行って捕まえる仕草を見せた。

 更にDFラインの押し上げも積極的に行ない前半よりもコンパクトな陣形を保つようになる。当然セカンドボールの部分でも人数をかけられるようになったため、後半の頭は京都が流れを持って行くような入りになった。

 恐らく福岡の投入の意図はこのセカンドボールの争いで平戸よりも回収が見込めるからと予想。中盤の強度を上げ直すという意味では福岡の後半頭からの起用は納得である。

 川崎Fも家長が左サイドに出張しながらボール保持をもう一回やり直そうとする。そんな中でCBからの対角のボールも増える。52分には高井のサイドチェンジを受けた遠野が仕掛けてクロスを入れると最後は宮代が頭で合わせた。

 京都は山﨑を下げてパトリックを投入し起点作りを彼に託す。一方で川崎Fも大島と怪我から復帰したマルシーニョを投入し流れを引き寄せようとする。

 ただ京都も直ぐさま対応。イヨハとパウリーニョを入れて5-4-1に変更。純粋に5バックにし後ろに厚みを持たせたのもそうだが、この日のマルシーニョは背後への意識がかなり強く、対面する白井とカバーに飛んでくる井上にバレるシーンが多かった。

 時間が経過すると共に攻めあぐねる時間が続いた川崎Fは72分にコーナーキックを麻田に折り返され最後はパウリーニョに押し込まれてネットを揺らされる。しかし、VARが介入した結果オフサイドの判定となりノーゴール。

 ここで気になったのは上福元のハイボール処理。元々そこに長けた選手では無いので、京都のように高さのある選手が多い相手だとこういうシーンは増えてしまう可能性がある。

 実際、昨年等々力で京都と対戦した際も川崎Fはインスイングの時はGKの周りに人を集めてスクランブルを起こしていた。それが得点に繋がっているし、ここは今後お付き合いしていく点である。




 川崎Fも家長と登里に変えて大南と山田を投入。サイドで上下動できる山田と木下への高さ対策として車屋を左SBに大南をCBにした鬼木監督の判断は良かったように感じる。

 そして最後の交代枠で小林悠を投入。終盤は長いボールを使って押し込む展開。そんな中で小林のクロスに合わせる動きは良かった。88分には山根のストレート系のクロスに小林が合わせるも若原のファインセーブで弾かれる。

 そんな中で迎えた後半アディショナルタイム。マルシーニョの落としを受けた大島がクロスを入れると小林悠がファーサイドでヘディングシュート。これがGK若原の頭上を越えてネットを揺らし土壇場で先制に成功する。

 試合はこのまま1-0で終了。阿吽の呼吸で通じ合う途中出場のベテラン2人によって生まれたゴールを守り切り、今シーズン初の連勝を飾った。
後半のポイントコンパクトを取り戻した京都

マルシーニョに対して5バックで対応

大島→小林のホットライン

雑感

 0-0で逼迫していた試合に終止符を打ったのはベテラン2人による見事なゴールだった。前半のビルドアップと裏抜けの部分は非常に良かったと思うし、それによってセカンドボールを回収出来ていた。

 後半は修正に修正を重ねた京都に手を焼いたモノの、見事アウェイで勝ち点3を奪えた。ここでの連勝は今後チームに勢いをもたらすに違いないだろう。

 出来ることは間違い無く増えていると感じる。開幕してから数試合の停滞感は無くなっているため、この勢いのまま次の鳥栖戦でホーム初勝利も上げたいところだ。
 

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今回はお休み











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