2019年09月24日
乾為天の用九に未来の光をみる。
易経の始まりのニ卦、父性を表す「乾為天・けんいてん 」と、母性を表す「坤為地・こんいち」。

そのニ卦にだけ、六つの爻辞(こうじ)の後に七番目の言葉、「用九」と「
用は「もちいる」と読み、九は陽の力のこと、
用九は陽の力の用い方、
何故それが全陽の乾為天と全陰の坤為地にだけ書かれているかとい
すべての卦は、
残り六十二卦のすべての陽爻陰爻の読み解きに、この用九用六の意味を用いて考えなさいと易経は伝えているのです。
乾為天 用九
「群竜(ぐんりゅう)頭なきを見る。吉なり。」
用九 象伝
「用九は天徳首たるべからざるなり。」
群竜は、乾為天の六爻=六つの時の竜(六竜)が集まっている様。
頭なきは、その中で秀でた者がいないことを表しています。
つまり、乾為天の用九は、それぞれの竜の段階に対して、貴卑善悪などの差異をつけていないということです。
初爻潜竜のひそみ隠れた竜も、
五爻の飛竜も、その時のシチュエーションの中での、
陽の性質は、精子の振る舞いであり、動き、競い、たたかい、
用六は、それを静かに待っている卵子。
最初に到達した精子を、卵子は柔らかく受けとめ、二気が感応し、
全ては、この乾坤の感応から始まる。
ゆえに、陽同士が集まると、とかく、競い合いやたたかいが起こりやすい。
それは確かに、プログラムされた陽の性(サガ)ではあるかもしれない。
しかし、だからこそ、乾為天は「大和を保合する」、「利貞」のもつ抽象度の高い思考によって、
それこそが、「天徳」=真の父性の力である、と。
客観を持つ人間だけが、いや、天地から生まれた人間だからこそ、そのプログラムを、きっと、超えられる。
乾為天の竜は、「人類よ、三千年のサガを超えよ。」と、遥かなる宇宙から、エールを送り続けてくれているのではないか。
乾為天の竜は、「人類よ、三千年のサガを超えよ。」と、遥かなる宇宙から、エールを送り続けてくれているのではないか。
陽同士が権力闘争をし、傷つけ合う現代においてこそ、数千年もの悠久を超えた乾為天の「用九」の言葉の真意が、
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