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しかし

ボートレースを生で見たことすらない僕は全くの素人。





まず何をしたらいいのか、どこへ行けばいいのかすらわからない。






ひとまずネットでひたすら情報集め、知り合いづてで詳しい人がいないかなども探ってみた。





ボートレーサーの知り合いこそ見つからなかったものの、ネット上にまばらに落ちている情報から
「試験はかなり厳しいものであり、倍率が半端じゃない。一度で合格すると思わない方が良い」
という情報は手に入れる事が出来た。






自転車を引退すればその後は宙ぶらりんだ。

いつ合格するかもわからないし、リスクは多い。
しかし挑戦とはそんなものだと思った。






リスクのない挑戦などない。

学校を受験し、合格する。






至ってシンプル。
僕は人生を賭けてチャレンジしようと思った。










2016年11月に自転車選手を引退。



僕は以前の"夢"への取り組みとはやり方を変え、誰にも次に目指す先を伝えず、1人新たな"夢"に向かってスタートすることにした。













受験までの道のりはヨーロッパで一人トッププロを目指すのと同等に厳しいものであった。
終始"誘惑"と"妥協"との戦いであったがそれに加えて今まではあまりなかった"不安"という要素も入ってきた。





しかしそんなものに負けず、厳密に(自分で書くのも滑稽であるが)積み上げていく工程は慣れたもの。


勉強、身体面ともに着々と試験対策を積み上げていった。



そして
1次試験(スポーツ推薦であるため面接)、2次試験、3次試験と危なげながらなんとか進み、晴れて今回、第123期生としてボートレーサー養成所への入所が決まった。




今回は皆さんにその報告をすべく、このような長々とした文章を書きました。


もちろんまだ選手ではありません。


学校を無事卒業してこそ初めて選手になれます。
学校もかなり厳しいもので、そう簡単に卒業出来る学校ではありません。




入所日は10月1日。





今回は今までとは違い、試験に臨むことは公にせずに頑張ったわけですが、そこで改めて応援して頂くことのありがたみ、応援してくれている人がいるというのはスポーツ選手をする上でかけがえのない大切なものであることを改めて深く再認識することが出来ました。




試験の前日に読んだ本、為末 大選手が著した




負けを生かす 技術
という本には



人のためではなく、自分のために走る




ということが書いてありました。
彼はオリンピアンで、僕はまだ、ただの一般人です。

レベルが違うからまだそこに行き着いていないだけなのだとは思いますが、今現在の僕は自分の為だけの動機で何かに向かうと弱くなる人間であると気がつくことができました。



自分の為だけに頑張っているだけだと何か足りない、芯の強さが足りなかったのです。



自分が誰かに何かを与えられる人間だと思い上がっているわけではありませんが、いつも応援してくださっている皆さん、応援してくれている仲間のみんなが何か少しでも嬉しい気持ち、ハッピーになるようなことをしたい。
そう思うだけで頑張れます。



ロード選手だった頃も毎度辛い局面では応援してくれている人の顔が浮かんで頑張ることが出来ていました。




そんなこんなで、なんだかありきたりな内容ですが本当の本当です(笑)
書いたことは今回僕が気がついた、僕の気持ちです。



まだまだ僕の挑戦、僕の夢は続きますが、これからも暖かく見守って頂けたら嬉しいです。



今、僕の新たな"夢"は

「ボートレーサーになって、今まで応援してくださった自転車ファンの方々に感動を与えるようなレースをする」

です。



いつ達成できるかわからない大きな夢でありますが、
もちろん達成出来ると思っていますよ。




さあ、頑張るぞ!!!