2007年05月21日

日経市況

21日の東京市場は反発。後場上げ幅を拡大し、日経平均は17500円台を回復した。
業種別では、海運、機械、鉱業、ガラス土石、卸売などが値上り率上位。
その一方で、その他金融、水産・農林、医薬品、保険、空運などが軟調に推移した。売買代金上位は、ソニー、新日鉄、住友鉱、みずほ、トヨタ、ソフトバンクなど。

アジア株高を背景に後場騰勢を強めた。
日経平均は200円近く上昇する場面もみられ、高値圏で取引を終えた。東証1部の値上がり銘柄数は1038(全体の60%)で、規模別株価指数は大型、中型、小型全て上昇した。時価総額上位の国際優良株や資源関連株が相場を牽引した。
一方、内需関連は低調で安値更新する銘柄が相次いだ。

日経平均は節目の17500円及び25日移動平均(17509円)を回復した。

金融引き締めを受けて4%近く下落して始まった中国市場が急速に下げ渋り、上昇に転じたことが投資家心理を改善したようだ。
東証1部の値上がり銘柄数は全体の6割に過ぎないが、売買代金上位40社をみると、上昇34、下落4、変わらず2で、主力株の堅調ぶりが分かる。

その一方で、内需株を中心に年初来安値を更新した銘柄数が241に達したほか、売買代金が活況の目安とされる3兆円を5日連続で下回るなど課題は多い。また、週初高で週末安という状況が続いており、明日以降も予断を許さない状況が続きそうだ。日経平均は先週まで週足ベースで6週連続(4月2週以降)の陰線となっており、今週は本日の始値(17455.55円)を上回って推移することが出来るか否かに注目したい。

仮に、今週が陽線となればモヤモヤした相場の雰囲気も一変する可能性があろう。
昨年も本決算シーズンの5月中旬〜6月中旬にかけて週足が5週連続の陰線を記録したが、陽線に転じた6月3週以降、戻りを試す展開が続いた経緯がある。