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米朝首脳会談がハノイで開催される。
マスコミが例によって「あーでもない」「こーでもない」と騒いでいるが、重要な視点が欠落しているように思う。
それは金正恩がすでに「窮鼠」だということだ。
北朝鮮の経済状況は極めて悪いというか、中国まで厳格に対応した経済制裁で、北の国内経済は破滅前の状況なのだ。
伝えられているところによると、特権階級である軍人でさえ食料が行き渡らず飢えていて、兵士の士気が下がるばかり・・・女性兵士は上官に売春して食料を回してもらうなど風紀も乱れ、軍の統制が崩壊しているという。
特権階級がこのような状態だとしたら、一般市民の生活は推して量ることができる。
困窮生活に直面した家族をすることは、歴史上、いくらでもストーリーが出てくるが・・・悲惨そのもので、姥捨て、間引き・・・あらゆる非人道的なことが行われる。
北朝鮮も推して知るべしだろう。

こうした厳しい経済状況の中で、金正恩が米国との交渉にあたるわけだ。
米国は北の経済事情を十分に分析しているし、もう待ったなしの状況で金正恩がどのぐらい譲歩してくるかをじっくりと計算し、交渉に入ると想定される。
米国には大きなチャンスが巡ってきているわけで、この際、一気に非核化まで・・・とはいかないが、非核化に向けたプログラムの策定とその完全な履行を北朝鮮に求めるだろう。
北朝鮮は非核化を段階的に認めた上で、食い物を要求するはずだ。
どれだけの食糧を得られるかが金正恩の最大のお土産で、国民を納得させるカギになる。
食料を得られなければ、北朝鮮国内で軍部に不穏な動きがでたり、一般市民が政権批判をし始めるかもしれない。
独裁者は常に民衆の動きに弱い・・・いつでもビビっているのが独裁者で、それを表に出さないように威張るのが常道だ。

おそらく、問題は窮鼠である金正恩にも大きなプライドがあり、場合によっては猫(トランプ)に咬みつくかもしれないということだ。
ここからは想像だが、「体制の保障」に米朝の誤差があるかもしれないと思う。
北朝鮮にとっての「体制の保障」とはあくまで金正恩の独裁・非民主・反自由体制の維持を約束することであり、米国にとっての「体制の保障」は北朝鮮が国家として生き残り、北朝鮮人民の生存が保障されることだ。
北朝鮮人民が生き残り、その後、どんな政治体制を望み作り上げていくかは米国の関与するところではないし、本音では民主化し西側に入ることを求めているだろう。
このニュアンスの違いが首脳会談で浮き彫りになると、窮鼠(金正恩)が猫(トランプ)に咬みつくこともありえる・・・かもしれない。



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