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40階と50階の眺望が素晴らしく、最上階のペントハウスに住むことがセレブの条件みたいに言われてきたタワマン。
しかし、武蔵小杉のタワマンでは、地下電気設備が浸水でダメージを受け水道も電気も供給できない状態になっているそうだ。
一般論として可哀そうだとは思うが、ある意味当然ともいえる。

そもそも、タワマンは同じ高層ビルでもオフィスビルや高台に建つ低層マンションと比べるとかなり問題点が多い。
まず第一に、高層ビルであるが故に容積率の高い地域にしか建設できないことだ。
高台にある高級住宅地は容積率が低く、せいぜい3~4階の低層マンションしか建てられない。
高層ビルは容積率の高い地域でないと建てられない・・・でも、高層オフィスビルが土地価格が高い都心の容積率の高い地域に建設されている一方、タワマンは河川や湾岸の近くの比較的安く低い土地に建てられている。
つまり、多くのタワマンは、容積率が高く比較的安価な土地に建てられている・・・タワマンを買う場合はこのことを知らなければならない。
武蔵小杉も多摩川沿いの低地だし、東京湾岸に多く建つタワマンは海抜ゼロメートル地帯だ・・・川沿いの倉庫街や工場の集積地だった安い土地にタワマンを建てて高い価格で販売するというのがタワマン・ビジネスだ。

第二に、高層オフィスビルは巨大な自家発電があり、ポンプやエレベータなどの設備も複数設置され災害時にも稼働できる体制を持っている一方、タワマンは居住空間を最大に広げるために電気設備やポンプなどカネ儲けにならない共用設備を地下に押し込めた。
高層オフィスが地震や災害などのコンティンジェンシー・プランを基に設計されているのに対して、タワマンは業者の利益を最大化するために設計されたということだ。
だから、見た目は地震や災害に強いと宣伝されているが、基本設計が業者本位になっている・・・想定外のことが起こるとタワマンは弱い。

第三に、タワマンの不動産価値は、低層マンションに比べ長期的に低下していく可能性が髙い。
もちろん、価格は人気で左右されるので、人気のタワマンは高くなるのだが・・・。
しかし、40階のタワマンと4階の低層マンションと比べれると・・・当然ながら、タワマンはマンション価格の中で土地のが占める割合が低い。
同じ面積の土地に40室があるタワマンは、4室しかない低層マンションと比べ、マンション価格の中で土地が占める割合は十分の一ぐらいになってしまう。
土地の価値は変わらないが、建物の価値は毎年毎年減価していく・・・つまり、長期的に価値を維持できるのは土地のウェートが高い低層マンションの方だ。

この三点を考えると、タワマンより低層マンションの方が長期的に価値が残る。
タワマンの眺望の良さ、カッコいいモダンな部屋、住民専用のスパやジム・・・などが欲しかったら賃貸で入居した方がいい。
賃貸なら長期的な価値を考える必要はないし、災害時の不都合があれば引っ越しすればいいだけだからだ。



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