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個人投資家の最強運用として、運用ポジションを取り方、運用評価の仕方、リスク判断のやり方、運用コストの考え方などの基本的なことを話してきた。
今回からもう少し踏み込んで、運用商品の売買タイミングについて話をしようと思う。

その中で重要なのが、モメンタム投資とリバーサル投資だ。
モメンタムとは「勢い」のことで・・・株式投資の場合なら企業業績の勢いを考えて売買するのがモメンタム投資だ。
企業業績の伸び率がどんどん拡大していく時をイメージすれば、どんどん良くなる=モメンタムが上昇していると言う。
また、企業業績が減益でも減益幅がだんだん小さくなる場合はモメンタムは上向きになったといえる。
逆に、増益決算でも増益率がどんどん小さくなっている場合や、減益率がどんどん拡大している場合はモメンタムが低下しているといえる。
このモメンタムが上向きになり、さらに上昇していく時には投資を行い、モメンタムが下向きに変わり、さらに低下していく時には売却をするというのがモメンタム投資だ。

市場では買われたり/売られたりして銘柄間の格差が広がるが、これも行き過ぎると反対に「買われた銘柄が売られ/売られ銘柄が買われる」という局面に入る・・・これがリターン・リバーサルと呼ばれる現象で、これを利用したのがリバーサル投資だ。
これは「ミーン・リバージョン=平均への回帰」と呼ばれ、資産市場全体でよく見られる現象の一つだ。
行き過ぎた株価上昇した銘柄を売り、行き過ぎて売られた銘柄を買う・・・そして、平均に回帰するのを待ってリターンを上げるというわけだ。

実は、モメンタムが有効な市場とリバーサルが有効な市場では大きな違いがある・・・この違いを使い訳ないと、考えられない損失を被ることがあるので要注意だ。

モメンタムが有効な市場は、たとえば、米NASDAQのように、長期的に右肩上がりのトレンドを持つ市場だ。
GAFAなどの成長株の業績モメンタム(売上成長が加速したり、EPSの増加率が上昇したり・・・)が良くなる時期に投資をする・・・その時はPERやPBRなどは無視する。
これがモメンタム投資の典型だ・・・比較的簡単な投資方法だ。

一方、リバーサルは東京市場のように長期的に大きなレンジ内で推移している市場だ。
成長性が低くPBRなどの割安な市場は業績モメンタムの最も高い=誰でも強気になる局面でピークを付ける・・・だから、業績が好調で皆が強気の時は買ってはいけない・・・皆が弱気で業績が減益の時に買う市場だ。

という意味では、日本の個人投資家がリバーサル(逆張り)を実践しているのは、理にかなった投資方法だったといえる。
おそらく、個人投資家の長い経験の中で「株価が下落時に買う」というリバーサル投資が身についてきたのだろう。
評論家は株価が上がると強気になるが、日本の個人投資家は相変わらずリバーサル・・・個人投資家も大した者だと思う・・・ご立派。
評論家諸氏は「日経ダブルインバースの口数が増加している=指数に対する売り圧力」として、踏み上げ期待で日経平均は2万4000円を越えて上昇するとしている・・・個人投資家の「リバーサル投資」対「株式評論家のモメンタム投資」、これがどう決着するのか? 興味津々・・・だな。

ただし、米NASDAQのようなモメンタム市場に投資する時は考え方を変えなければならない・・・市場の性格を見て投資タイミングを変える必要がある。


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