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海外投資家による現物と先物の両方買い越し(合計はなく現物と先物のそれぞれの買い越し)が6週連続したというニュースが流れている。
確かに10月に入ってから、海外投資家は東証でずっと買い越しで日本の株価も上昇してきた。
過去の海外投資家の連続買い越しには、「たいだい5~6週で3~4兆円を買い越すと一巡してくる」という経験則がある。
その経験則に照らすと、そろそろ買い越しが止まるかもしれない・・・でも6週以上続く可能性も否定できない・・・なんとも見方が分かれてくるところかもしれない。

当ブログでは、9/13に「巨大ファンドが動いているのは間違いない」を書き、海外のパッシブファンドの買いである可能性を指摘した・・・さらに9/22に「先週の株式需給を読む」でその海外投資家の動きが東証の需給表に表れたとして若干の分析を行った。
9月には海外投資家に大きな変化の兆しが出ていたというわけだ。
でも、その後、重要な変化も出てきているので、もう一回、海外投資家の動きを考えてみたい。

今回の海外投資家は、おそらく従来型の巨大ファンド・・・ソブリン・ウェルス・ファンド(SWF)や海外年金ファンドではないと考えられる。
原油価格も50~60ドルで安定し産油国のSWFが動いている感じはしない・・・サウジはアラムコを安い値段で国内上場させるぐらいであり財政状態が苦しいだろう。
海外年金ファンドは基本的にファンダメンタルズにそった運用をするので、現局面で大きなアロケーションの変更をしてくるとは考えにくい。
となると、以前に推測したように海外の巨大パッシブファンドのリバランスと考えるのが一番現実的だ。
・・・海外投資家について詳しく知りたい人は、拙著「株式需給の達人(投資家編)」を参考にしてください・・・買ってね。

一つの要因がパッシブ投信への急速な資金流入だ。
2019年は米国でパッシブ投信残高が4.27兆ドル(460兆円)と、アクティブ投信の残高4.24兆ドルを始めて上回った年となる・・・しかも、資金フローではアクティブ-1241億ドルと流出だったのに対し、パッシブは+889億ドルと流入超過で好対照となった。
このパッシブファンドへの資金集中とともに、日本株にも資金が配分されてきた可能性がある。
パッシブ投信では最大のベンチマークがMSCI-ACWI(オールカントリーワールド、アクウィと読む)であり、このベンチマークでは日本は7.5%のウェートがある。
パッシブ投信への資金流入が続くと、その一定割合で日本にも資金が入ってくる仕組みになっている。

もう一つ考えられる要因が、日本株のアウトパフォームだ。
9月末から11月20日のパフォーマンスを見ると、MSCI-ACWIが+4.43%、S&P500が+4.42%であるのに対して、ドル建て日経平均は+5.85%と、MSCI-ACWIやS&P500の上昇を上回っている・・・ちなみにNYダウは+3.37%にすぎない。
ドル建て日本株が相対的に強い(MSCI-ACWIの日本株ウェートが上がる)ので、パッシブ投信のファンドマネージャーにはその分追加で買う必要が出てくる。

もう一つ忘れてならないのがCTAなどのトレーディング会社だが、彼らが日本株のアンダーウェートやネットショートを買い戻したことも日本株上昇の大きな原動力になった。
しかし、彼らは先物中心に激しい売り買いをするものの、中長期ではポジションをスクエア(中立)にするトレーダーであり、中長期の需給にはあまり影響しない。
したがって、今後も海外投資家の買いを続くかどうかと判断するには、海外のパッシブ投信への資金流入と、日本株とMSCI-ACWIのパフォーマンス格差を見ていかなければならないだろう。


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