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今年も中間配当を受け取る時期、今週から12月10日にかけて順次配当の支払いが起こる。
今年の中間配当は4兆3000億円にも上るということで、株式評論家はこの中間配当を受け取った投資家が再投資をしてくるので株価が上がると言う。
確かにこの時期は米国の感謝祭~ブラックフライデー~クリスマス商戦と話題が多く、過去「11月最終週は高い」というアノマリーがある・・・でも、配当の再投資の話はウソだろう?

まず、機関投資家だが・・・
プロの運用会社は、9月末に配当落ちした時に指数先物を買い建て、配当落ちにより組入れウェートが下がった分を先物でカバーする・・・パッシブでもアクティブ(注)でも同じだ。
そして、実際に配当を受け取ると、受け取った分だけ現物株式を買い、買い建てた先物を売っていく。
この現物買い/先物売りによって株式のエクスポージャーは維持され、パフォーマンスへの影響を中立化できる。
したがって、中間配当を受け取るから機関投資家が株式を買い増し、市場は上昇する・・・というのは都市伝説にすぎない。

注)アクティブ運用では先物買い建てのルールがあるわけではないが、多くのファンドマネジャーは配当落ち分を未収配当として計上し、その分の組み入れ率を維持するために先物を買い建てている・・・そうしないと、特に上昇局面ではインデックス(ベンチマーク)に負けてしまうからだ。

次に、大口の投資家(企業オーナーなど)、たとえば、SBGを保有する孫さん・・・etc。
彼らは株式を買い増しすると財務省に保有報告書を提出しなければならない・・・買い増ししたかどうかはすぐに分かる仕組みになっている。
しかし、過去分を見ても、大口投資家が配当を再投資して保有株を増やしたという記憶はない。

次に、一般の投資家だが・・・
一般投資家についてはいろいろだ・・・人によっては配当の再投資をする場合もあるだろう。
しかし、人によっては配当で自分の好きな物を買う、旅行をする、美味しいレストランに行くなど、様々だ・・・ちなみにワシは配当を生活費にしているが・・・

というわけで、中間配当を受け取るから株高になるという理屈は確認できない。
でも、いつまでたっても、証券マンや株式評論家はセールス・トークに「配当の再投資株高説」に固執している。
ある意味、「裁定売残がたまっているから株高になる」というのと同じかもしれない。
これも因果関係が逆で、先物が買われ現物価格を上回るから裁定買いが出る・・・その結果、裁定売り残が減少するのにすぎない。
裁定売残の踏み上げで株高につながるというわけではなく、株高で先物が上昇するから裁定買いが入り売残が減少する・・・全く、根拠のないのにこれに固執する評論家が多い。
それより、クリスマス商戦期待の方がありえる話だ。



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