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自社株買いは、大きな、そして安定的な株の買い需要として投資家の注目を浴びている・・・しかし、日本の企業経営者には自社株買いを発表すれば株主は満足する、実際にやる必要はないという株主軽視の態度も多く見られる。
日本の経営者は本音では従業員や取引先などよりも重視し、「なんで俺たちが株主に気を使わなければならないのか?」ぐらいしか思っていない。
株主=主権の理解が進んでいないからだ・・・こうした意識が垣間見れらるのが、実は自社株買いだ。

今年は多くの大企業が1000億円以上の大規模自社株買いを決めた・・・しかし、その発表金額の10分の1しか実行していないケースも見られる。
自社株買いの発表時には最大株数と最大金額が決められており、株価水準によって変わるものの最大株数か最大金額のどちらかは達成すべき、株主との約束=コミットメントだ。
自社株買いの実施状況を正確に把握し、「やるやる詐欺」だとしたら株主総会で経営者を吊るし上げるぐらいの対応をすべきだろう。

今年の大規模自社株買いを調べてみた。
NTT・・・自社株買い枠5300万株/3000億円、それに対して実行額は4898万株/2510億円・・・枠に対して実行率は92%(株数)、83%(金額)だった・・・つまり10%程度は「やるやる詐欺」だったわけだ。

KDDI・・・自社株買い枠7300万株/1500億円、それに対して実行額は649万株/190億円・・・つまり、枠に対して実行率は9%(株数)、12%(金額)・・・つまり、9割は「やるやる詐欺」だった・・・自社株買い期間は12月までなので、あと1か月あるが・・・場合によっては酷い「やるやる詐欺」になるかもしれない。

大和グループ本社・・・自社株買い枠5000万株/300億円、これに対して実行額は5000万株/250億円・・・株数では100%達成・・・「やるやる詐欺」の汚名は避けた、自社株買いの優良企業だ。

しかし、同業の野村証券・・・自社株買い枠3億株/1500億円に対して、実行額は3492万株/190億円と実行率は10%に過ぎない・・・まだ、自社株買い期間が来年3月まで残っているが・・・

トヨタ・・・自社株買い枠3400万株/2000億円に対して、実行額は322万株/251億円と実行率は低い・・・自社株買い期間は来年3月までなので今後の推移を見守りたい。

三井住友ファイナンシャルG・・・自社株買い枠3200万株/1000億円に対して、実行額592万株/226億円と、2割しか実行していない・・・自社株買い期間は終わっており、つまり、8割は「やるやる詐欺」だ。

東京エレクトロン・・・自社株買い枠1400万株/1500億円に対して、実行額は74万株/166億円と、実行率は5%(株数)11%(金額)と、マジ「やるやる詐欺」企業だ。

NTTはさすがに枠の実行率90%で「やるやる詐欺」とはいえないし、大和証券グループ本社はほぼ100%実行した・・・中田社長、さすがだ。
しかし、三井住友FG、國部さん、「やるやる詐欺」決定!!
KDDIの高橋さん、ほぼ「やるやる詐欺」確定しそう(自社株買い期間12月まで)、同じく、当東京エレクトロンの河合社長も12月までになんとかしないと「やるやる詐欺」企業だ。

バイサイドのファンドマネージャーやチーフ・インベストメント・オフィサー諸氏、来年株主総会までに自社株買いデータベース構築し、こうした「やるやる詐欺」企業の株主総会では、経営陣にきちんと「何故、やるやる詐欺の自社株買いをしたか?」を徹底に問うべきだ。
そうしないと、日本企業の経営者の株主軽視がいつまでも続くことになりかねない。


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