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中国では新型コロナウィルスが蔓延している中、深圳A株市場がグングンと上昇し、1900ポイント台の新高値をあっさりと更新してしまった。
深圳にはAI・ロボット・Eコマースなどの新興企業が多く上場していて、大型株中心の上海総合よりもすばやく新高値を取った。
一方、新型コロナの感染は拡散し、深圳でも新コロナ感染が進み、広東省は感染者ランクでは湖北省の次にランクインしている。
それでも2月4日の急落をボトムにして株高が進み、深圳A株指数は新高値に躍り出た。
この株高の背景に何があるのか?

いくつかの仮説を検証してみたい。
まず第一に、北京政府の金融・財政政策への期待。
経済の3要素はヒト・モノ・カネだが、今回の騒動では生産・物流・消費施設、つまり、「モノ」は全く無傷だ・・・そして、人民銀行の利下げ・金融緩和で「カネ」はむしろ潤沢になっている。
もっぱら、工場や商業施設その他での労働者や消費者の移動制限などの「ヒト」が大きく影響を受けた。
新コロナの蔓延が収まっていないので、中国では「ヒト」の制限による経済悪化が進む・・・しかし、もし収束したら、「ヒト」はすぐに動き出し経済活動が元に戻るだけなく、金融緩和による効果が上乗せになる。
中国株はそこを期待しているのかもしれない。

第二に、中国の証券業者が言っていたが、「禍、転じて福」になるということ。
中国人のエコノミストは「禍、転じて福」と指摘し、「今回の騒動によって中国国内ではネットゲームがバカ売れ、ネット消費も急増、在宅勤務に向けたシステム整備も急速に進むことになる。」と言った。
こうした技術革新が次の中国の経済成長の起点になるという見方だ。
これも中国株の上昇に影響しているかもしれない。

第三に、習近平自らの出番である全人代のタイミングの問題だ。
習近平は全人代で新コロナの終息宣言をしたい・・・そして、中国経済が回復過程に入ると大きな声で言いたい。
こうした習近平に忖度する巨大ファンドが二つある・・・一つはSAFE(規模・60兆円)、もう一つはCIC(規模:45兆円)だ。
どっちも共産党一党支配の中では習近平の言いなりになるファンドだ。
おそらく、全人代の前には中国株を持ち上げると見られていた・・・しかし、肝心の全人代が延期されるという。
新コロナの終息宣言ができない状況に追い込まれていると思われるが、この延期で株高の演出のタイミングが違ってしまった。

しかし、中国株高はちょっとやり過ぎ感もある。 どうだろうか?

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