前回、おときた議員がブログで十条駅の点字ブロックにてすりが重なってしまっている記事について批判したところ、おときた議員本人からリアクションがあった。

「まだ見えていないのでは? おときた議員と点字ブロックを考える」

「政治家がネットでの発信に熱心でない、最大の理由とは?」

 別に私はおときた議員をとっちめたいわけではない(嘘です、多少あります)。このようなリアクションをいただいて正直、少し感動した。

 しかし、私にはまだ何か気になるものがあった。そこで専門書を手に現場である十条駅北口に行ってみた。



 これが十条駅北口の写真である。確かに手すりが点字ブロックまで行ってしまっている。

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 しかし、それ以上に何か違和感を感じないだろうか? ここで同じ十条駅の南口を見てもらいたい。南口は階段もなく北口より小さい。

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 そう、この南口のように普通、ある程度の規模の駅前には注意喚起の警告(点状)ブロックだけでなく、駅の入り口まで導く誘導(線状)ブロックがあるものなのである。
 改めて、十条駅北口をもう少し遠くから写したものを見てほしい。

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 駅入口の階段を知らせる警告ブロックにつながる線状ブロックが全くない。、それどころかその前の横断歩道の警告ブロックすらないのだ。ここを歩く視覚障害者はかなり困るのではないだろうか。
 十条駅北口はロータリー構造になっているのだが、私が見た限り、駅入口以外に点字ブロックがなかった。これは都内の人の乗り降りがそれなりに多い駅としてはありえないくらい珍しいことと言っていい。
 比較として南口も少し遠くからの写真を見てほしい。写真では見えないがこの十メートルくらい先にさっきの南口入り口がある。

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 南口に至る道にしっかりと誘導ブロックがある(他のブロックより新しい)。写真では切れてしまっているが、その手前にも交差点を知らせる警告ブロックが置かれている。
 重ねて言うが、南口は北口より小さい。その南口がしっかりと点字ブロックが整備されていて、北口が全然整備されてないのだ。

 なぜこんなことが起きているのか。私はそのヒントとなるかもしれないものも写真に収めることができた。
 これは南口の前から踏切を渡って北口に曲がっていく交差点の点字ブロックである。

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 このブロックがおかしいのに気づかれただろうか?
 警告ブロックに混じって2列だけ誘導ブロック置いてあるのである。これでは何の誘導にもならない。これは明らかに設置ミスだ。上の本にはこの手の設置ミスがたくさん例示してある。

 
 ここでまとめ。
 十条駅北口はそもそも点字ブロックが他の駅に比べて決定的に少ないことが大きな問題である。これなら視覚障害者が躓いてしまうのも無理ない。それは他の駅と比べてどころか、北口よりはるかに小さい南口と比べても少なすぎる。
 そしてこれはおそらくだが、北口近くの横断歩道の点字ブロックの設置ミスからこのエリア自体が点字ブロックの設置が杜撰に行われた可能性が考えられる。

 点字ブロックの設置の責任は行政にある。
 おときた議員は階段近くの点字ブロックの状況に注目していたが、実際は北口全体の点字ブロックを見るべきだったと思う。さらにそこには行政の問題もあったのだ。やはりおときた議員はまだ見えていなかった。
 だが、私は別におときた議員を貶めたいわけではない(嘘です、多少あります)。よって十条駅点字ブロック問題のラストはこう締めくくりたい。

 私達はまだまだ見えていないことがたくさんあった。