ビルマのカチン州・シャン州での出来事 written by 菅光晴

ビルマ旅行は、ヤンゴン、パガン、インレー湖、マンダレーあたりを巡って来られればそれでよし、という人が多いですが、マンダレーから北(カチン州)や東(シャン州)に進んでいくと、まるで別の世界が広がります。カチン州やシャン州で日々起きている事を、できる限り紹介していきたいと思います。

ミャンマーのHIV事情(2016)

 122日、ミャンマーの首都ネピドーで「世界エイズデー2016」の記念式典が開かれ、その中で、ミントェー保健スポーツ大臣は、「今年に入ってからの新たなHIV感染者は11,149人に上り、そのうち29%が麻薬常習者、23%が売春婦と性交渉を持った男性、13%が同性愛者、7%が売春婦である」と述べた。

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ミントェー保健スポーツ大臣

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娯楽の少なさも麻薬蔓延の一因といわれる

ヤンゴンのプラスチック工場で火災

 1129日午前2時頃、ヤンゴン市ライン地区にあるプラスチック工場で火事があった。通報を受けて消防車が出動したものの、道幅が狭くてなかなか現場に近づけず、消火に約1時間を要し、工場および隣接する民家2棟が全焼した。

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シャン州ムセ郡で3回の爆発

 1128日(月)午後7時頃から10時頃にかけて、シャン州ムセ郡内の3か所で相次いで爆弾が爆発し、一連の爆発の後にオートバイで同郡内の警察署に乗りつけた男性が治安部隊による制止に応じなかったため銃で撃たれて負傷した。

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ミャンマーの国軍兵士

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ムセ郡の住民の多くは中国へ避難し、通りには人影もない

シャン州北部からカチン州南東部にかけての地域で戦闘散発

 1120日以降、シャン州北部のナムカム郡、ムセ郡、クッカイ郡、およびカチン州南東部のバモー郡で、反政府武装組織「パラウン民族解放軍(TNLA)」と国軍部隊の戦闘が散発しており、国軍側はTNLA掃討のために空爆も行なっている。

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山中を進軍する国軍部隊

[人権状況改善] 女性の暮らしやすい国へ

 ミャンマーの社会福祉省は、「ヤンゴンとマンダレーに女性支援センターを開設し、暴力被害を受けている女性の相談窓口とする」と発表した。このセンターは、相談に来た女性に対して一時避難用の宿泊施設を提供したり、暴力問題解決のための法的手段についてアドバイスしたりする。

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ミャンマーの女性は働き者である

ヤンゴン市内の病院で壁面倒壊、2人死傷

 1128日午前730分頃、ヤンゴン市ミャウッ・オウッカラッパ地区にある病院の敷地内で、新設された貯水槽の壁面が倒壊し、貯水槽の水で衣服を洗濯していた女性2人が下敷きになって、1人が死亡、1人が大腿骨骨折の重傷を負った。

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ヤンゴン市南部に新たな賑わい

 ヤンゴン市当局は、ランマドー地区、バベーダン地区、チャウッタダー地区、ラタ地区の美化のため、これら4地区で営業していた露天商ら計6,000人に立ち退きを命じ、希望する場合は1123日から同市南部のカンナー・ラン(川沿い通り)で営業できるとした。この結果、約1,600人の露天商がカンナー・ランで営業を開始し、ヤンゴン川沿いのエリアが新たな賑わいを見せている。

 カンナー・ランでの営業時間は午後3時~11時と決められており、露天商は、登録料500チャット(約43円)のほか、水道代および清掃代として1日あたり300600チャット、電気代として月額7,000チャットを支払わなければならない。

 
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カンナー・ランの位置(「ストランド・ロード」と表記されている道路)


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11月23日以降のカンナー・ランの夜景

中国当局、雲南省内のKIO事務所2か所を強制閉鎖

 1117日、中国雲南省西双版納傣族自治州勐海県内にあった「カチン独立機構(KIO)」の連絡事務所と麻薬対策事務所を中国人民解放軍の兵士や警察官など50人以上が包囲し、両事務所の職員らに「2時間以内に出ていけ」と命令して強引に立ち退かせた。両事務所は2013年に中国政府の許可のもとに開設され、各事務所にKIO職員5人が常駐していた。

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勐海県の位置(右端の赤い部分)
ミャンマーのシャン州モンコー郡に隣接している

中緬国境の町で戦闘

 1120日早朝、シャン州ムセ郡の「105マイル商業ゾーン()」内で、反政府武装組織「カチン独立軍(KIA)」と「パラウン民族解放軍(TNLA)」の連合軍が国軍部隊を奇襲し、これに対して国軍部隊がすぐに反撃して戦闘となった。

() 105マイル商業ゾーン:ミャンマー政府が2006年初めにムセ郡に建設した広さ150haの貿易特区

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ムセ郡の位置

「ヤンゴンマンダレー道路」の交通事故発生状況

 ミャンマーの大動脈ともいえる「ヤンゴンマンダレー道路」では、今年11日から1031日までの間に633件の交通事故が発生し、134人が死亡、1,074人が重軽傷を負った。
 

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スピードを出したくなる道路である

ミッチーナで反KIAデモ

 1031日、カチン州ミッチーナ市で、反政府武装組織「カチン独立軍(KIA)」の戦闘継続に抗議する市民ら約1,000人が、KIAの「全国停戦協定(NCA)」即時参加を要求するデモ行進をした。

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デモ行進の様子

列車がトラックに激突、1人死亡

 1116日、ザガイン管区モンユワ郡で、遮断機のない踏切を横断中のトラックに列車が激突し、トラックの助手席に乗っていた男性が死亡した。

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事故現場

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モンユワ郡の位置

ヤンゴン市民、スーパームーンを楽しむ

 11月14日(月)の夜、ヤンゴン市内ではスーパームーン(1年のうちで最も大きく見える満月)が見られ、多くの市民が道路から夜空を見上げた。

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ミャンマーの自殺事情

 ヤンゴン市アシェーダゴウン地区にある「ヤンゴン精神保健病院(セイッ・チャンマーイェー・セーヨウンヂー)」の報告によれば、同国では2540歳の自殺率が全体の36%と最も高い。同病院のティンウー医師は、「この世代はストレスからアルコール依存や薬物依存になることが多く、理性による歯止めがきかなくなって自殺してしまう」と話している。ミャンマーでは2015年中、人口10万人あたり13.1人が自殺した(日本は人口10万人あたり18.5人)。

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ヤンゴン精神保健病院の正門

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ヤンゴン精神保健病院の診療室入口

カチン州パッカン郡の上空から金属の塊が落下

 1111日午前6時頃、カチン州パッカン郡ロンキン村の上空から、直径1.7m、長さ3.7mの円筒形をした金属の塊が落下した。重さは約5トンで、航空機か衛星の機体の一部とみられている。けが人はなかった。

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ティボー郡の市場で火災

 116日午後630分頃、シャン州ティボー郡ナンラン村(世帯数:約4,000)のスィービンタヤー市場で火災が発生し、約3時間後に鎮火したものの、約300店あった露店の多くが焼失した。
 

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ティボー郡の位置

パッカンのヒスイ採掘会社が爆破される

 11月3日、カチン州パッカン郡ユーマ村にあるヒスイ採掘会社「ヤダナー・ヤウンヂー」の社屋が、オートバイで乗りつけた20人の男らに爆破された。彼らは銃で武装しており、爆破前に従業員ら全員を避難させたため、死傷者はなかった。


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ヤンゴン市タウンオウッカラッパ地区で詐欺未遂

 ヤンゴン管区警察は10月末、ヤンゴン市タウンオウッカラッパ地区の企業に対して詐欺を働こうとしたリベリア人の男2人を逮捕した。彼らは、その企業の経営者に「高価な特殊インクの作用で米ドル紙幣に変わる魔法の紙を買わないか」と持ちかけ、代金として4,500ドルを要求していた。

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タウンオウッカラッパ地区の位置

僧院長が強盗団に刺される

 10月28日午後11時頃、ラカイン州シットウェー市スィンクーラン地区にあるティッサーアウン僧院の僧院長室に4人組の男が侵入し、大声を出した僧院長を2度にわたってナイフで刺してロープで縛り、室内にあった現金1000万チャット(約81万円)を奪って逃走した。僧院長は病院へ搬送され、命に別条はなかった。

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シットウェー市の位置 

カレン州の民家で爆発、5人負傷

 1023日、カレン州タンダウンジー郡カラチー村の民家で爆発があり、中にいた5人がけがをした。詳細は調査中である。

 

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タンダウンジー郡の位置(赤い印)

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タンダウンジー郡の風景

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