ビルマのカチン州・シャン州での出来事 written by 菅光晴

ビルマ旅行は、ヤンゴン、パガン、インレー湖、マンダレーあたりを巡って来られればそれでよし、という人が多いですが、マンダレーから北(カチン州)や東(シャン州)に進んでいくと、まるで別の世界が広がります。カチン州やシャン州で日々起きている事を、できる限り紹介していきたいと思います。

トレーラーの荷台から掘削機が落下

 7月23日、シャン州チャウッメー郡ゴウットゥイン村で、山道を走行中の22輪トレーラーの荷台から掘削機が落下し、クレーン車2台が出動して掘削機を元に戻すまでの約2時間半、道路が通行不能となった。

 シャン州北部では大型トレーラーの事故が多く、7月20日にもティボー郡で22輪トレーラーが走行中にスリップして脱輪し、道路が一時通行不能となったばかりである。

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チャウッメー郡の位置

殉教者の日、ボージョー・アウンサン博物館に多くの来館者

 アウンサン将軍が暗殺されてから69年となる7月19日(殉教者の日)、ヤンゴン市バハン地区のボージョー・アウンサン博物館には、社会科見学の中高生をはじめ非常に多くの市民が訪れた。午前6時には既に入口前に約100人の列ができていて、博物館側は普段より1時間早い午前7時に開館し、その後も午後5時の閉館まで人が途絶えることはなかった。
 

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ヤンゴン発の長距離バスが横転、女性2人死亡 

 7月15日午後10時頃、ヤンゴン発マンダレー行のバスがバゴー管区チャウッタダー郡ミョーチャウン村を走行中に横転し、乗客の女性2人が死亡、25人が重軽傷を負った。運転手と車掌は事故直後に現場から逃走した。

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ヤンゴン~マンダレー間の幹線道路


ミャンマー語の基本挨拶

シャン州北部で無辜の住民7人が拷問死

 6月25日午後、シャン州ラショー郡ロンモン村で反政府武装組織と国軍部隊の戦闘があり、その後、同村内のトウモロコシ畑などで作業をしていたパラウン族の男性3人とシャン族の男女11人が国軍部隊に逮捕され、基地へ連行された。そこで彼らは反政府武装勢力の潜伏先などについて尋問され、14人のうち7人は後刻釈放されたが、残りの7人は6月30日にロンモン村内の数か所で遺体で発見された。これに対して遺族らは地元警察に「殺人事件として捜査してほしい」と願い出たが、「国軍が関係している事は調べられない」と却下された。

 こうした事態に抗議するため、7月16日、シャン州ラショー市内で市民ら約1,000人が「無辜の一般市民を殺すな」と叫びながらデモ行進した。

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相次ぐモスク放火、高まる反イスラムの気運

 623日、バゴー管区ウォー郡タイェータメイン村にあるモスク(イスラム教の礼拝所)に仏教徒の集団が押し入り、壁や備品などを破壊したうえで放火した。さらに71日には、カチン州パッカン郡ロンキン村で、キリスト教を信仰する地元住民ら約500人がモスクに放火した。

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タイェータメイン村のモスクの被害状況

識字率の最下位はシャン州

 ミャンマーの教育省が「わが国には15歳以上の文盲が約350万人いる」と発表した。この背景には、毎年5~16歳の子供のうち約270万人がドロップアウトしているという現状があるが、これに対して教育省は「ドロップアウトした子供たちのために生涯学習の観点から再学習プログラムを整備している」と述べた。

 2012年の白書によると、識字率の全国平均は95.1%で、識字率が最も高かったのはエヤワディー管区(99.8%)、最も低かったのはシャン州(55.9%)であった。

国連英検(特A級)の1次試験に合格

 国連英検(特A級)の1次試験に合格した。とても嬉しい。

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ヤンゴンで反ロヒンギャのデモ行進

 710日、ヤンゴン市バハン地区からタムェ地区にかけての道路を、ロヒンギャ族のミャンマー定住を認めない市民ら約500人が、赤地に白文字のプラカードや横断幕を掲げ、「ロヒンギャ族はベンガルの不法移民だ」、「政府は“ラカイン州のイスラム・コミュニティ”という表現を使うべきではない」などと叫びながらデモ行進した。

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ヤンゴンでいたずらメッセージを誤送信した少年が逮捕される

 77日、ヤンゴン市ミンガラードン地区に住む17歳の少年が、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)で、「ライフル銃AK4780丁とプラスチック爆弾C420個手に入れた。爆弾3個を710日午後2時にヤンゴンのジャンクションスクエアの駐車場で爆発させ、4個を午後210分にミャンマープラザで爆発させる。成功したら金をやるから取に来い。」というメッセージを友人3人に送ろうとした。しかし、少年は3人目の電話番号の入力を誤って、同市ボタタウン地区に住む女性にこのメッセージを送ってしまい、女性に警察に通報され、まもなく逮捕された。メッセージを受け取った友人2人は「ヤツのことなので100%作り話だとわかっていました」と話している。


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ライフル銃AK47



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プラスチック爆弾C4

カチン州モーガウン郡の道路で爆発、女性2人重傷

 7月7日、カチン州モーガウン郡内の道路で遠隔操作式の爆弾が爆発し、車でパッカン郡へ向かっていた民間人女性2人が重傷を負った。警察は現場から約30m離れたところで別の爆弾を発見した。前日にパッカン郡で反政府武装組織「カチン独立軍(KIA)」と国軍部隊の戦闘があったことから、KIA兵士が民間車両を国軍車両と誤認して爆弾を爆発させたものとみられている。

天然ガス輸送トラック3台が反政府ゲリラに乗っ取られる

 6月14日、カレン州ミャワディ郡の泰緬友好道路で、タイから輸入した天然ガスを運搬していたトラック3台が反政府武装組織「カレン民族解放軍(KNLA)」の兵士らに制止され、そのまま乗っ取られた。後刻、これらのトラックを所有するミャンマー企業「ミンピェーソウン社」の代表がKNLA側と交渉し、トラック3台を無事取り戻した。

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ミャワディ郡の位置

空軍ヘリが墜落、3人死亡

 6月15日午前11時30分頃、マンダレー管区メイッティーラ郡の空軍基地からヤンゴン管区モービー郡の空軍基地へ向かっていたヘリコプター(Mi-2)が、悪天候のためバゴー管区内で墜落し、乗っていた3人全員が死亡した。     

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事故機と同型のMi-2

結婚披露宴の食事で食中毒

 6月2日、ザガイン管区イェーウー郡レットゥイン村で行われた結婚披露宴に参加者した約800人のうち128人が下痢などの食中毒の症状を訴えて病院へ搬送された。

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イェーウー郡の位置

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ミャンマーの結婚披露宴

学力トップはモン州

 ミャンマーの教育省は、「2015年度(2015年6月1日~2016年5月31日)の高校卒業試験は受験者636,237人中190,400人が合格し、合格率は29.9%で過去8年間で最低だった」と発表した。州・管区別にみると、最も合格率が高かったのはモン州(39.4%)で、第2位がマンダレー管区(35.5%)、第3位がヤンゴン管区(33.2%)であった。

高校卒業試験の合格率
過去8年間の高校卒業試験の合格率

ヤンゴンで道路わきの電柱に触れた少年が感電死

 531日午後730分頃、ヤンゴン市ライン地区で、道路を歩いていた10歳の少年が誤って側溝に落ち、道路へ上がろうとしてすぐそばの電柱を両手でつかんだ際、感電死した。

パッカンのヒスイ鉱山で地滑り、12人死亡

 5月23日夜、カチン州パッカン郡ワイッカ村一帯が豪雨に見舞われ、ヒスイ鉱山で地滑りが発生した。この地滑りで、ヒスイくずを拾っていた12人が死亡し、100人あまりが行方不明となった。パッカンのヒスイ鉱山ではズリ山の崩落はよくあるが、今回は山の斜面そのものが崩れた。

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印緬国境地帯で2度にわたる爆発

 5月17日午後、インドとの国境に近いザガイン管区タムー郡のナンパーロウン市場付近で、仕掛けられていた爆弾が爆発した。現場はミャンマー領であるが、隣接する(インド北東部の)マニプール州チャンデール県モレ町をパトロール中のインド軍兵士らが先に現場に到着して捜査を開始した。タムー郡では5月16日早朝にも幹線道路上で同様の爆発があった。
 

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タムー郡の位置

ミャンマー人によるエベレスト初登頂

 5月19日午前7時頃、ミャンマー人によるエベレスト初登頂が実現した。登頂に成功したのはピェーピョーアウン氏とウィンコーコー氏の2人で、2人はミャンマーを代表する大財閥「トゥー・トレーディング・カンパニー」が運営する慈善団体「トゥー・ファウンデーション」から資金援助を得て、3月26日にミャンマーを出発した。

 ウィンコーコー氏の妻のキントゥーザーチョーさんは、「義母は一晩じゅうお経を上げていましたし、私も昨晩は一睡もできませんでした。ベースキャンプから登頂成功の連絡が入った時は義母と抱き合って泣きました」と語った。

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ヤンゴン市で酷暑、熱中症で2人死亡

 ヤンゴン市では5月に入って気温の高い日が続き、最高気温が40℃以上になった日が今日(5月15日)までに既に10日ある。こうした中、ヤンゴン総合病院には熱中症で計8人が搬送され、そのうち2人が死亡した。
 

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ヤンゴン総合病院

パッカンで連続爆弾テロ

 59日午前7時頃から午後9時頃にかけて、カチン州パッカン郡内の7か所で相次いで爆弾が爆発し、女性1人が重傷を負った。「オートバイに乗った男が爆弾を投げ込むところを見た」という住民の証言もあるが、犯人像や犯行の動機などは明らかになっていない。パッカン郡一帯では55日以降、国軍部隊と反政府武装組織「カチン独立軍(KIA)」が戦闘状態にある。

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パッカン郡の位置

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KIAの兵士

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