2020年10月

2020年10月28日

水元公園のアメリカヒドリと水鳥探鳥記

仕事の合間に京都葛飾区の水元公園を訪ねました。
というのも、アメリカヒドリが飛来したと情報をもらっていたからです。

現地に到着できたのは14時すぎでしたので、水面を重点的に散策して
歩きました。ヒドリガモ、カルガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、
カンムリカイツブリといった仲間を観察できましたが、肝心のアメリカヒドリの姿は
みつからずで夕飯の支度もあるのでと帰路についたとき、水元大橋近くの水面に
アメリカヒドリの姿を発見しました。

口角(嘴基部)の黒班は確認できないものの、目の後ろから後部に黒色帯があり、
緑がかった光沢があり、胸から上面が赤褐色だったことからアメリカヒドリでした。
このほか、涙流模様のあるホシハジロの雌も見つけました。

なお、林の中ではアカハラとマミチャジナイと思われる鳥影がありましたが、
曇り空で条件が悪く撮影がかないませんでした。
アップしたアカハラの写真は、昨年同地で撮影したものです。


(写真)2020年10月28日撮影(アカハラは2019年12月撮影)BLアメリカヒドリMi201028-2
BLヒドリガモMi201028-2
BLホシハジロMi201028-2
BLキンクロハジロMi201028-2
BLカンムリカイツブリMi201028
BLアカハラMi191216-2


kachoiroiro at 20:09|PermalinkComments(0)大江戸・東京の鳥 

2020年10月25日

茨城県浮島でオジロトウネン、オオハシシギ、エリマキシギなどと出会う

4週間ぶりに茨城県浮島を訪ねました。
すっかり蓮田の葉が枯れて鳥影を見つけやすい条件となっていました。
いつもの通り、西側の田んぼからスタートし、蓮田一枚ずつを探索して歩きました。

ツルシギ、コアオアシシギ、タカブシギ、オジロトウネン、ウズラシギ、ハマシギ、
エリマキシギ、オオハシシギ、といった種類を発見できました。
また、隣接するエリアでミヤマガラスの群れ150羽前後の姿も発見。
しかし、アップした写真のシギ・チドリの姿は日没前の逆光の条件だったので
わかりずらさがあるものと思います。ご容赦ください。

(写真)2020年10月3日撮影
BLミヤマガラスSa201025-3
BLミヤマガラスSa201025-8
BLオジロトウネナンUk201025-3
BLオジロトウネンUk201025-5
BLウズラシギUk201025
BLエリマキシギUk201025-1
BLオオハシシギUk浮島201025-5
BLオオハシシギUk201025-6
BLオオハシシギUk201025-2
BLタカブシギUk201025-9




2020年10月24日

手賀沼の水鳥探鳥記

二週間ぶりにホームグランドの手賀沼に出かけました。
沿岸のマガンが飛来したと耳にしたので柏市側からスタートし、印西市との境まで
約10キロ近くの水域と水田地帯を探索してみました。

水田地帯では、ノビタキの姿はすでになく暖地に移動した模様でした。
沼の水面には、コブハクチョウ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、
コガモ、キンクロハジロ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ゴイサギ、アオサギ、
ダイサギ、コサギ、バン、オオバン、葦原の中で鳴いていたヒクイナ、ユリカモメと
いった水鳥を見つけました。また、水面の杭にはミサゴの姿を見つけました。

また、沿岸には、10羽を越えるモズの姿があり、あちこちで高鳴きして縄張り確保
に大忙しの様子でした。このほか、複数のカワセミが水面を移動していきました。
なお、マガンの姿は残念ながら確認できずでした。

(写真)2020年10月24日撮影BLマガモSo201024-4
BLオナガガモSo201024
BLコガモOk201024
BLカンムリカイツブリSo201024-3
BLミサゴSo201024-1
BLミサゴSo201024-2
BLコサギOk201024
BLカワセミShi201024-4
BLモズOk201024-5


2020年10月18日

房総風土記の丘のアトリ、印旛沼北部のハヤブサ観察記

3週間ぶりに房総風土記の丘を訪ねました。
前回エゾビタキが次から次へと出現したエリアでは鳥影がなく、
市民の方が思い思いに楽しんでいる広場に移動し、探索してみました。

桜の花芽をついばむ小鳥を発見し、少しずつ接近してみるとアトリでした。
安価なセーターの柄のような羽色をまとった姿がも目立ち、時折キョッキョツと
鳴き声を出しながら移動したり、花芽をついはんだりを繰り返していました。

その後、近郊の印旛沼の猛禽類が餌を捕食するエリアに移動し、待機していたら
電柱のてっぺんにハヤブサの姿を見つけました。

(写真)2020年10月18日撮影BLアトリRyu201018-6
BLアトリRyu201018-7
BLアトリRyu201018-11
BLアトリRyu201018-12
BLアトリRyu201018-24
BLアトリRyu201018-25
BLハヤブサNa201018-1


2020年10月17日

オオヒシクイの復習

本格的な冬鳥シーズンがすぐそこまでという時期となりました。
朝から雨降りなのでガンの仲間、ヒシクイについて復習をしていました。

ヒシクイは亜種Anser fabalis serrirostris(ヒシクイ)と亜種Anser fabalis middendorfiの
(オオヒシクイ)2つが日本に飛来することは知られていて、その横顔の形や嘴、首の長さ
などで識別が可能と文献に記されています。

オオヒシクイの中に嘴の短い個体を観察したことがあります。
一枚目は2014年12月に宮城県蕪栗沼で撮影した個体です。
この個体は、首が短く感じ、横顔からするとヒシクイに近い印象があります。
ところが、嘴先端部の黒色部分がヒシクイより広く地元のみなさんがオオヒシクイと
おっしゃていました。

二枚目の写真は、蕪栗沼で2019年11月に撮影した個体です。
この個体は、下嘴が厚く、文献に記されているオオヒシクイは下嘴が薄いという点と
違うので過去の文献とは違いがあり疑問を持っています。

三枚目の写真は、2018年11月に撮影した茨城県南部の水田に飛来している
オオヒシクイです。
こちらは、首が比較的長く、下嘴も薄く典型的なオオヒシクイの特徴がわかります。

今シーズンも12月に伊豆沼と蕪栗沼周辺を訪ねる予定なので、しっかり観察して
きたいと思っています。RヒシクイKa141214-4
RオオヒシクイKa191125-9
RヒシクイEdo181118-7


kachoiroiro at 14:09|PermalinkComments(2)水鳥アーカイブス