男と女ではどうやら見えるものが違うらしい。
女は地図を読めないとか、男は近くのものがわからないとかいう本も読んだことあるけれど、きっとその差はもっと大きいのだということに最近気づいた。
子供たちの運動会でのこと。幼稚園と小学校の日程が重なってしまい、迷った結果、夫にビデオを持たせることにした。
いつも夫は運動会では不在。私が動きのあるものはビデオ、一人で走っていたりという瞬間を捉えたいものは写真と、いつもは撮っていたのだけれど、今回は幼稚園に行かなくてはいけない。幼稚園では写真もビデオも基本的には撮らずに見ているだけだから、どちらでもいいのだけれど、小学校は校庭が広くてビデオを通して見なければ近視の私には見えにくい。
子供がどんなに遠くにいても判別はできるのだけれど、表情なんて見えない。去年、ビデオを買ってからは、もっぱらファインダー越しに子供たちの姿を見ている。
長男が「応援団に入ったし、絶対に見に来て!」と言っていたけれど、ビデオで後から一緒に見れるからというと、あっさりと納得してくれた。
午前中の競技が終わり、小学校へ。ビデオをバトンタッチして、雨が降り出しそうなので先に夫とチビには帰ってもらうことにした。
で、帰ってビデオを見ようとしたら…。長男が映っていない。眼鏡をかけた背の高い子は映っているけれど、名札に「T」と大きく書いてある。覇気のない表情は似ていると言えなくはないけれど(T君に失礼です!)、そもそも体型が違う。うちの息子の脚はゴボウみたいに黒くて細い。
娘も映っていなかった。髪の毛をまとめていないボサボサ頭の小さな1年生は映っていたけれど。
「……あの~、節穴って黒くて丸いけれど、アナタの鼻の上についているものはなんでしょうか? もしかしてシワ?」
記念にビデオ保存しておこうかしら(嫌がらせのためだけです)。タイトルは、「T君の思い出?」。なんでやねんっ!!
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