25年ほど前、yuちゃんとネパールの山に登りに行ったときのこと。
1ヶ月仕事を休むために残業の毎日で、無理をして、飛行機に乗ったときは最悪の体調だった。

当時(今も?)、エジプト航空はアルコールが無料で飲み放題? 同行の他の隊の人たちに勧められて、ウィスキーを少し飲んだからか、着陸寸前に気分が悪くなった。

近くのスチュワードに「吐き気がするのでトイレに行きたい」と身振り手振りで訴えると、急ぎトイレからペーパーを持って来て、顔を拭くジェスチャーをしながら私に手渡そうとする。
精油の強い匂いに驚いて、いやだと顔を振ると、お兄さんはいきなり私の頭を押さえつけ、有無を言わせずペーパーで顔をぐるぐる拭き始めた。
何するんだ〜?やめてくれ〜!
…あれぇ? 吐き気がすーっと引いていく。

yuちゃんと2人、「あの『魔法の香水』を帰りにトイレからもらってこうね」と話したけれど、帰りは帰りで、また私はレストランで生水を飲んで食中毒になり、飛行機の中ではずっと寝たきりになってしまい、果たせなかった。

あの香りは、後で思うとペパーミントだった。