山の会のY君の捜索にクマが出かけた一昨日の晩、ユキは玄関でずっと待っていた。

小さい頃はお留守番が苦手で、気配を察すると人の後をついて回ったユキも、今では自分に関係ないと判断すると、知らん顔して定位置の座布団で丸まっている。
それでも、暗くなると心配して、外出から戻ると大歓待して迎えてくれる。

クマが山に出かけるのはたいてい夜なので、出かけた後、いつもかなり遅くまで玄関で待っている。この日も、いつまでも部屋に戻ってこないので見に行くと、玄関に置いてあったクマのザックの上で丸まっていた。
明け方、扉を開けるガラガラという音が聞こえ、部屋に戻ったのがわかる。

昨夜は、夜中に階段を上って来る音がして、朝見るとクマのベッドの脇に置いてあるユキ用の椅子で寝ていた。クマがまだ戻って来ないのがわかったのだろう。
寒くなると、クマの布団の上で丸まる。そしていつも、先に起きたクマが「ユキ!」と散歩に呼ぶまでは、寝ている。ユキは案外、寝坊すけだ。