ツバメの子供が巣の中で死んでいると腐敗菌などで汚染されては困るので薬局で消毒薬を買って消毒しておこうと考えた。近くにある薬の量販店へ行ってみた。
 薬の量販店には医薬品から化粧品、生活用品までたくさんの商品が並んでいる。消毒するのに適当な薬があるか探してみたがなかなか見つからない。
 やっとアルコールと書いたスプレー式の消毒薬のような物を見つけたがツバメの巣の消毒に適しているか不安であったので店員さんに聞いてみる事にした。
 薬剤師らしい店員さんに事情を話して、どんな薬が良いか尋ねてみたがスプレー式のアルコールでは駄目だそうであった。完全な消毒は専門家にやってもらわなくては駄目だそうである。家庭用の安易な消毒薬ではチョットした手の消毒ぐらいしか出来ない印象であった。
 そこで、近くに消毒専門の会社があるので尋ねてみる事にした。丁度、日曜日だったので明日、尋ねてみようと思ったがなお、そのことを家の若い人に話してみるとツバメの子はカラスに襲われたのではないかと言うのである。
 それに私は思いつかなかった。そこで、ふたまたのハシゴを出して巣を覗いてみたが高さがとても足らない。しかし、下で見るより良く見えた。巣が少し壊れている様である。やっぱりツバメの子はいない様だ。若い人の考えが正しかったようである。
 小さな命が成長するのにはいろいろな試練があることを痛感した。なんとも晴れない気持である。