"かぎろひ" 「本」のページ

ビジネス書を中心とした「おすすめ本」の書評を発信していきます

697. 「モモ」 ミヒャエル・エンデ

「モモ」 ミヒャエル・エンデ 岩波少年文庫(05/06)

■書評■

 町はずれの円形劇場あとにまよいこんだ不思議な少女モモ。
町の人たちはモモに話を聞いてもらうと、幸福な気もちになりました。
そこへ、「時間どろぼう」の男たちの魔の手が忍び寄ります。

本書は、エンデが、1974年にドイツ児童文学賞を受賞した物語ですが、
現代日本の抱える問題がまさに凝縮された、「時間」とは何かを問う、
本質的なファンタジー物語です。

少年文庫とは言え、「時間どろぼう」に毒されてしまった社会人こそ
読むべき書ですね。


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モモ (岩波少年文庫) [ ミヒャエル・エンデ ]

■目次■

第一部 モモとその友だち
1.大きな都会と小さな少女
2.めずらしい性質とめずらしくもないけんか
3.暴風雨ごっこと、ほんものの夕立
4.無口なおじいさんとおしゃべりな若者
5.おおぜいのための物語と、ひとりだけのための物語

第二部 灰色の男たち
6.インチキで人をまるめこむ計算
7.友だちの訪問と敵の訪問
8.ふくれあがった夢と、すこしのためらい
9.ひらかれなかったよい集会と、ひらかれたわるい集会
10.はげしい追跡と、のんびりした逃亡
11.わるものが危機の打開に頭をしぼるとき
12.モモ、時間の国につく

第三部 <時間の花>
13.むこうでは一日、ここでは一年
14.食べものはたっぷり、話はちょっぴり
15.再会、そしてほんとうの別れ
16.ゆたかさの中の苦しみ
17.大きな不安と、もっと大きな勇気
18.まえばかり見て、うしろをふりかえらないと
19.包囲のなかでの決意
20.追っ手を追う
21.おわり、そして新しいはじまり


■ポイント■

大人たちはみな仕事に追われ、仲間との語らいの時間を減らした結果、金銭的には豊か
になるが、自身への尊敬を失い、仕事をする意義を見失っていく。

こどもたちは、大人との時間を与えてもらえないことに加え、「将来役に立つから」と、
自ら考える遊びを放棄させられ、生気を失っていく。

そして、そうした生活から抜け出す勇気もなく、憔悴したまま現在の生活にしがみつい
てしまう。

モモと、ジジと、ベッポ。
そして、30分先を見通すことのできるカメ、カシオペイアと、老賢人マイスターホラ。

「時間どろぼう」灰色の男たちとの格闘。

696. 「深く考える力」 田坂広志

「深く考える力」 田坂広志 PHP新書(18/02)

■書評■

 緻密に論理を積み上げていく「論理思考」は、思考の初歩的な段階
にすぎない。

 「深く考える力」とは、論理思考とは全く異なる思考のこと。それは、
心の奥深くに眠る「賢明なもう一人の自分」の叡智を引き出す力。

 本書は著者がForbes Japanに連載していたコラムをまとめ、冒頭に書
き下ろしのエッセーを加えて書籍化したもので、論理思考を超えた叡智
が湧き上がる5つの技法と38のエッセイがまとめられています。


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深く考える力 (PHP新書) [ 田坂広志 ]

■目次■

第1部 賢明なもう一人の自分
深く考える力とは、心の奥深くの自分と対話する力
第2部 深き思索、静かな気づき
文章を書くこと、読むことは、思索の階段を降りていくこと
第3部 言葉との邂逅
心に触れる言葉に巡り会ったとき、深い思索が始まる


■ポイント■

◆「自分の考えを「文章化」してみる」
 ・「もう一人の自分」への呼びかけ

◆「異質なアイデア」を結びつけてみる
 ・「対極」の言葉を結びつける:弁証法の止揚
   「未来の記憶」「無用の用」「無計画の計画」
   「逆境という幸運」「病という福音」

◆「自分自身に問いを投げかける」:「対話」
 ・「それは何故か」
 ・「ではどうするのか」

◆「一度「問い」を忘れる」
 ・「答え」を見つけようという意識が強いと直観は閃かない

◆「自分を追い詰める」
 ・「退路を断つ」

◆「思索的エッセイ」を読む
 ・「推理小説」のように、筆者の思考の流れを推測しながら
 ・「自分だけの格言集」を編むつもりで
   「閃きを感じる言葉」「共感を覚える言葉」「考え込む言葉」
     →「自己との対話」

695. 「いいことが起こる心の魔法」 Wダイアー

「いいことが起こる心の魔法」 Wダイアー 三笠書房(07/04)
"Manifest Your Destiny" by Wayne W. Dyer

■書評■

 心は「創造の達人」である。心の中で考え、イメージすることが、
そのまま、あなたの人生に現実化していく。

 自己啓発分野で、1000万人に読まれているダイアー博士の人生バイ
ブルのまとめです。

 「思考のパワー」を正しく使えば、私たち人生に、不思議なくらい
「いいこと」が次々と起こるという書。


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「いいこと」が次々起こる心の魔法 (知的生きかた文庫) [ ウェーン・W.ダイアー ]

■目次■

1章 あなたも「奇跡の力」を手にできる
-人生を180度変える“意識革命”
2章 幸運に“加速度”がつく「いい方法」
-“理屈”ではなく「心の声」を優先する
3章 あなたの“環境”は「自分を映す鏡」
-「いいこと」も「悪いこと」も自分が引き寄せていた
4章 願望を100%実現するのは簡単だ
-“見えない力”が「目に見える現実」をつくり出す
5章 もっと豊かに、もっと「自分のため」に
-「運がいい人」には、“共通の秘密”があった
6章 「無心に生きている人」は強い
-“人生最大の神秘”に目覚める「心の法則」
7章 「宇宙エネルギー」が味方する人、しない人
-“ピュアな心”が「無限の成功」をもたらす
8章 「いいこと」が次々に起こる人の生活習慣
-“感謝できる人”はすべてがうまくいく


■ポイント■

◆「奇跡の力」:「宇宙エネルギー」
 ・「形ある世界」と「内面の世界」
   「穏やかに」「信頼する」

◆「こころで感じる」
 ・「神」は「海」、「自分」は「コップ」
   「外」にはない、「内」にある(一体感)
 ・「怒り・苛立ち」を覚える人:自分がまだまだであることを教えてくれる人
 ・「物理的世界」への執着:「欠乏意識」
 ・「一番深刻な問題」こそ、「全託」してみる

◆「一体感」:「無境界」
 ・「環境」も「自分」:世界と有機的に繋がっている
   「部分」と「全体」

◆「イメージ力」:「創造」の原動力
 ・「信じて、委ねる」←→「自己限定」

◆「引き受け」「いまここ」
 ・「脳」「こころ」「身体」の一体化

◆「待つ」:「無限の忍耐力」(自分への信頼)
 ・「確信」できるから「忍耐」できる
 ・「時間」は必要なだけある
   「結果」はついてくるという「確信」
 ・「焦り」は「不信」から
  「不安」は「他人目線」があるから
 ・「困難」は「修練の機会」
   「シンクロニシティ」を気づいて「感謝」

◆「感謝」:「足るを知る」
 ・「有り難い」
   「こころに余白」
 ・「寛容」→「解放」(執着心が消える)
   「神様から授かったもの(お金・地位)」を分かち合う
 ・「常に「与える」」:自分の時間、労力、お金
   「自分の所有物」のように見えるもの:「神から授かったもの」

694. 「大富豪からの手紙」 本田健

「大富豪からの手紙」 本田健 ダイヤモンド社(18/03)

■書評■

 大富豪の祖父が残したのは、「お金」ではなく「9つの手紙」だった。

 物語形式で、本田健さんが、これまでの本で言いたかったことを、分かり
やすくコンパクトにまとめられています。

 9つの章立てが、小説の中でしっかりと関連付けられているので、ワクワ
クして読み切ってしまいます。

 おすすめです。
 
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大富豪からの手紙 [ 本田 健 ]

■目次■

プロローグ
最初の手紙
第1の手紙:偶然
第2の手紙:決断
第3の手紙:直感
第4の手紙:行動
第5の手紙:お金
第6の手紙:仕事
第7の手紙:失敗
第8の手紙:人間関係
第9の手紙:運命


■ポイント■

◆「偶然」
 ・「偶然」というものは、この世には存在しない
   「縁」「出会い」
 ・「タペストリー」:俯瞰すると「織物の絵柄」に
    一見「偶然」に見える、意味ある「必然」
 ・「シンクロニシティ」:「偶然」という「宝探しゲーム」
    普段と違い場所に出向いて、アンテナを巡らせる
    自分の中に「摩擦」を作る
 ・「運命がカードを混ぜ、我々が勝負する」(ショーペンハウア)
    →「人生を信頼して生きていける」

◆「決断」:「未来」を創り出す、「未来」が動き出す
 ・「決断」した瞬間に、「現在」と「未来」を接続する回路が生まれる
   「決めた」分だけ、人生は面白くなる
 ・「できない」と思った未来はやってこない
  「できる」と思った未来はやってくる:「紙」に書き出す
 ・「進む方向は、一瞬で変えられる」
 ・「決断」に対する不安・恐怖を克服
  ・「不安」「恐怖」はあたりまえ
  ・「不安」の裏にある「ワクワク」にフォーカス
  ・「決断」にストレスを感じるほど「即決」する
    「迷ったら、怖い方に飛び込め」

◆「直観」
 ・「心」と「身体」は、何が大切か知っている
 ・「内なる声」(サイン)を感じて、委ねてみる「勇気」
   「しっくり感」「楽しみ余裕」「全力を尽くす」
 ・「最善手」が下りてくる

◆「行動」
 ・「生きること、それは呼吸することではなく、行動すること」(ルソー)
   「目指す方向性」を明確にしておく
 ・「待つ」ことも「行動」

◆「お金」
 ・「お金」は「エネルギー」(自由の象徴)
   「お金に邪魔されない人生」
 ・「お金」との距離のバランス:「お金」から自由に
   「失う」不安を手放す
 ・「誰かに役立っている実感」:「幸せ」
   「誰かに喜ばれる」ことが一番
 ・「勇気と想像力と、少しのお金」(チャップリン)

◆「仕事」
 ・「多くの人を幸せにする」仕事(天職)
 ・「損」をしないと学べない
 ・「時間」を味方につける

◆「失敗」
 ・「失敗」の数だけ、老後の楽しい想い出が増える
   「成功」のための「通過点」
 ・「過去」を受け止め、「行動」するのみ(出し惜しみしない)
   「失敗」は、目覚まし時計(気づき)
 ・「失敗」の要因
  ・「傲慢さ」:成功体験が毒に
    「成功」の中に「失敗」あり
  ・「計画と検証の甘さ」
  ・「人間関係」
 ・「次のステップ」を考えておく

◆「人間関係」
 ・「本当の幸せは「人間関係」で得られるもの」
   「現状」への「感謝」(内的満足感)
 ・「まず与える人」に
   「目の前の人」と繋がって、「自分らしく」いること

◆「運命」
 ・「宿命」:決まっている
  「運命」:自由に決められる
   「宿命」と「運命」の境は、自分で決めることができる(解釈力)
 ・「人生を変える選択肢は、毎日与えられている」

693. 「すべては導かれている」 田坂広志

「すべては導かれている」 田坂広志 小学館(17/11)
  〜逆境を超え、人生を拓く五つの覚悟〜

■書評■

 「不運に見える出来事」も、我々に良き人生を送らせるための導きである
という「覚悟」を定めると、自らの中に眠る力と叡智が引き出されてくる。

 「我が業は、我が為すにあらず」

 逆境の中にいると、悲観的想念に取り込まれがちですが、本書は、「すべ
ては導かれている」という覚悟で、尽力していくと、不思議な力が湧き上が
ってくるという著者の体験をベースとした処方箋となっています。

 逆境の中にいると感じている方への素晴らしい贈りものです。
 
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すべては導かれている 逆境を越え、人生を拓く 五つの覚悟 [ 田坂 広志 ]

■目次■

はじめに いま、逆境の中にある、あなたへ
序話   あなたの中に眠る、不思議な力と叡智
第一話  自分の人生は、大いなる何かに導かれている
第二話  人生で起こること、すべて、深い意味がある
第三話  人生における問題、すべて、自分に原因がある
第四話  大いなる何かが、自分を育てようとしている
第五話  逆境を超える叡智は、すべて、与えられる
終話   なぜ、人生で、不思議なことが起こるのか
おわりに あなたは、すでに、逆境を超えている


■ポイント■

◆「覚悟を定める」=「心に思い定め、深く信じる」こと
 ・「意味」が変わる:「風景」が変わる
 ・「勇気」が湧き起こる:「力」が湧き上がる
 ・「直観」がひらめく:「運気」を引き寄せる

◆「いまを生き切る」覚悟
 ・「過去」「未来」への執着を手放すこと
 ・「いま」に「正対」し、尽力し続ける

◆「すべては導かれている」覚悟
 ・「良きこと」「悪しきこと」の分離がなくなる
   「不運」も「不幸」もない(「負の想念」が無くなる)

◆「人生は、人との出会いがすべて」:「縁」

◆「深い意味」を感じる「解釈力」
 ・「この苦労は、自分に、何を教えようとしているのか」
 ・「この失敗は、自分に、何を学ばせようとしているのか」
 ・「この挫折は、自分に、何を掴ませようとしているのか」
 ・「この病気は、自分に、何を伝えようとしているのか」

◆「小さなエゴ」に左右されない心
 ・「自己弁護」「他人批判」「感情的な自分」を静かに見つめる

◆「引き受け」:「静かな強さ(魂の強さ)」を身につける
 ・「自信」=「謙虚」
 ・「強さ」=「感謝」

◆「究極の楽天性」:「究極の解釈力」
 ・「運命論」「運気論」「応報論」
   →「楽観的想念」「肯定的想念」
 
◆「不思議な叡智」が引き出される
 ◆「直観」:「全託」して「祈る(導きたまえ)」
  ・「深い静寂」:「小さなエゴ」が静まった状態
  ・「答えを見つけよう」という意識から一旦離れる

 ◆「予感」
  ・「未来の記憶」

 ◆「コンステレーション」を感じる
  ・「出来事」の「関係」を感じ取り「意味」を見出し「物語」を読み取る
 
 ◆「シンクロニシティ」が起こる
  ・「以心伝心」「虫が知らせる」

 ◆「運気」を引き寄せる
  ・「シンクロニシティ」を引き寄せる力
  ・「偶然」の中に、「意味」を感じ取る力

◆「人生をすべて肯定する力」:「死」を見つめること
 ◆「人は、必ず、死ぬ」
  ・「死」があるから「生」が輝く

 ◆「人生は、一度しかない」
  ・「自分の人生」というかけがえのない作品

 ◆「人は、いつ死ぬか、わからない」
  ・「たとえ明日、人生が終わりになろうとも、私は与えられた今日という
    一日を、力を尽くして歩み、成長していく」
  ・「今日という一日、成長していこう」(限りない成長への意欲) 

692. 「「本当の大人」になるための心理学」 諸富祥彦

「「本当の大人」になるための心理学」 諸富祥彦 集英社新書(17/09)

■書評■

 「外的な活動性」から、「内的な人格的成長」へ。

 本書は、「心から満足のいく人生を生きたい。悔いなく人生
中盤以降をまっとうして生きたい」と願う「本当の大人」のた
めに、その理路と方法を説かれたガイドブックです。

 
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「本当の大人」になるための心理学 心理療法家が説く心の成熟 (集英社新書) [ 諸富 祥彦 ]

■目次■

第1章 日本の大人はなぜ未熟なのか
     「中高年期における精神的な成長・成熟」の大切さ
第2章 成熟した大人の六つの人生哲学
第3章 単独者として生きよ
第4章 人生は思うようにならないもの
第5章 うつは中高年を魂の世界へ導いてくれる扉
第6章 「思いのほか」を楽しむ
第7章 あえて本気で生きる
第8章 魂のミッションを果たす
第9章 「最高に成熟した人格」とはーその心理学的特徴


■ポイント■

◆「若さ偏重主義」:「外的なものに価値」元気、活躍、成功、金銭
 ・「人生の午後」(ユング):「外的」→「内的」へ
   「下降を通じて上昇する」:「人格の成熟」
 ・「自己実現」→「意味実現」「使命実現」
   「私は何をしたいのか」→「人生は、私に何を求めているのか」

◆「キレる」=「うつの初期症状」
 ・「内面に感情を保持する耐性」(レジリエンス「心の回復力」)
   「欲求の遅延化」できる能力:「フラストレーション・トレランス」

◆「他人の評価」を求める→「自分で自分を認める」(自立)
 ・「自分の弱点」を人に見せられる:「アサーション」
 ・「脱自己同一化」:「自己中心性」からの脱却
   「多視点性」と「寛容さ」
 ・「完全主義者」「努力至上主義者」
   「他責」「未来と過去への執着」

◆「今」の充実を大切に
 ・「永遠の少年元型」:「未来の可能性」ばかり追う
   「本当の自分」は未来に実現する

◆「ほどよく依存・ほどよく自立」
 ・「自己責任社会」が「孤立」に追い込む
   「援助希求力」

◆「人格の成熟に必要な三つのもの」
  峪般拭ε渓拭
  ・「人間というのは、自分の幸せを探求している間は幸せになれない。
    幸せは追いかければ追いかけるほど、逃げていく。逆に自分が取り
    組むべき何かに我を忘れて取り組んでいるとき、自分の人生に与え
    られた「使命」に我を忘れて取り組んでいるときに、幸福は結果と
    して、自ずと、自然発生的な現象としてやってくる」
    (フランクル)

 ◆嵜質悗了間」
  ・「一人になって自分を深く見つめる時間を持つこと」

 「深く交流し合う体験」
  ・「交流の場の力」

◆「日常」と「非日常」の往還運動

◆「人はわかってくれないものである」
 ・「すべての人にわかってもらう必要はない」
  「わかってくれる人だけ、分かってくれれば十分」
   「水平性」から「垂直性」へ
 ・「しがらみ」を断ち切る:人間関係の断捨離
   「嫌われる勇気」:「失愛恐怖」

◆「人生は、思い通りにならないもの」
 ・「万能感」を減少させていくことが「成熟」すること
 ・「人に理解してもらえなくても、自分には価値がある」
   「人に理解を求めない」
 ・「承認欲求」と「自己価値観」は表裏一体
   「現実検討力」を伴った「ほどよい万能感」を育てる
 ・「新型うつ」と「クレーマー」の根っこは同じ
   「相手をレスペクトできる心の余裕」

◆「人はわかりあえないものである」
 ・「10人に一人でも分かってくれればいい」
   「自分だけは自分の味方である」
 ・「誤解」されても、「まあ、どうにかなる」

◆「人間は本来一人である」
 ・「自分はいずれ死ぬという厳然たる事実を見つめる」
 ・「人間は死に向かって生きているということをありありと実感して
   生きることで、自分本来の固有の生き方、在り方を取り戻すこと
   ができる」(ハイデッガー:「死への先駆的な決意」)

◆「私は私のことをして、あなたはあなたのことをする」
 ・「ゲシュタルトの祈り」
    私は私のことをして、あなたはあなたのことをする。
    私はあなたの期待に応えるために、この世にいるわけではない。
    あなたは私の期待に応えるために、この世にいるわけではない。
    あなたはあなた。私は私。
    もし偶然二人出逢うことがあれば、それはそれですばらしいこと。
    けれどもし出逢うことがなければ、それはそれで致し方ないこと。

◆「仲間から孤立し一人になってもやっていけないことはない」
 ・「人に嫌われても大丈夫な自分」「わかってもらえなくても大丈夫な自分」
 ・「ビリーフ・チェンジ」

◆「単独者」として生きよ(キルケゴール)
 ・「自分が自分の人生の主になって生きる」
   「揺るがない自己価値観」
 ・「私たちは、すべて自分のためだけにある、完全に自由になれる、小さな
   人目から隠れた庵を確保しなければならない。そこでは、本当の自由と
   本質的な退却と孤独とを達成できる」(モンテーニュ「随想録」)
 ・「場」「空間」を見つけておく
   「一日五分でもいい」「マイスペースの確保」「マインドフルネス」

◆「諦める力」:「人生は思いのままにならない」「現実を受け入れる」
 ・「諦める」:「真理を観察して明らかに見る」
   「分離」「脱自己同一化」「少しずつ」「欲望のスリム化」
 ・「向上心」がもたらす害悪:「執着心」
   「心の階梯モデル」:「仮想的未来」のために「現在」を犠牲にし続ける
    「いつか実現するはずの未来」
 ・「失う練習」
   「人は喪失なくして人生を変えることができない」

◆「うつ」は「心のエネルギー切れ」:脳の疲労の蓄積
 ・「九十日以上の頑張り」は危険ゾーン
   「未熟」だと「うつ」と気づけずに「頑張ってしまう」

◆「思いのほか」を楽しむ:「プランド・ハプンスタンス」
 ・「計画」=「我」
   「運」「縁」を大切に
   「心を開いた生き方」:「選択できる生き方」
 ・「人生のすべての出来事に意味がある」
 ・「偶然は自分の人生を豊かにしてくれるもの」
   「インプライング」(未来に対する暗黙の予感)
 ・「偶然は、心構えで呼び込むことができる」
   「必然的偶然」

◆「あえて本気で生きる」
 ・「人はなるようにしかならないと諦めたときに事態が良い方に流れる」
 ・「大切なのは、何を選ぶかではなく、何かを本気で選ぶこと」
   「選ぶ」=「他を捨てる」
 ・「期限を区切って生きる」(三年計画)

◆「魂のミッション」
 ・「高次動機」で生きる(プロセスを楽しむ)
   「エッジ(心の壁)」
 ・「自己選択」と「共同体感覚」


691. 「一生使える脳」 長谷川嘉哉

「一生使える脳」 長谷川嘉哉 PHP新書(18/01)

■書評■

 「あれ、なんだったっけ?」

 祖父の認知症が、医師を志すきっかけとなった著者が語る
「一生使える脳」のつくり方。

 アウトプットを意識したインプット、身体を動かしながら
脳を働かせる、有酸素運動の効用等、目新しいものありませ
んが、現場での知見がベースであり、説得力があります。

 記憶することは「覚える」ことではなく、「思い出す」こ
とであり、思い出す仕組みをつくること等、脳と身体の健康
寿命を伸ばすための知恵が満載されています。


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一生使える脳 専門医が教える40代からの新健康常識 (PHP新書) [ 長谷川嘉哉 ]

■目次■

1.「一生使える脳、一生使えない脳」
2.「一生使えない脳」になる前兆は40代から
3.「脳のワーキングメモリ」を向上させる生活習慣
4.「一生使える脳」を支える身体づくり
5.「一生使える脳」を保つ環境整備


■ポイント■

◆「脳」を使い続けている人は、脳が萎縮しても機能は衰えない
 ・「脳」の整え方、「身体」「外部環境」
 ・「前頭前野」の「ワーキングメモリ」
 ・「社会」とのつながり:年上、年下

◆「ワーキングメモリ」の「解放」
 ・「すぐやる」「メモする」「書き出す」
 ・「習慣化」による「小脳」活用
 ・「散歩」+「有酸素運動」

◆「感情」を動かし「扁桃体」を刺激
 ・「音楽」「小説」「映画」

◆「記憶」は「思い出す」ことから
 ・「記憶」のフックを刺激
 ・「アウトプット」を意識した「インプット」
   「A4一枚アウトプット読書法」
   「思い出せなかったノート」
 ・「日記」による「回想療法」

◆「デュアルタスクトレーニング」
 ・「身体を動かし」+「頭を使う」

◆「イチョウ葉エキス」
 ・「脳血流改善」:ギンコライド、フラボノイド

◆「卵」「自然塩」「噛む」
 
◆「片足立ち」「ストレッチ」

◆「七時間睡眠」:「光」と「体温」
 ・10時までに朝日を浴びる
 ・40度前後の入浴、1-2時間後に就寝
 ・22時〜2時がゴールデンタイム

◆「目」を温める

690. 「レジリエンスの鍛え方」 久世浩司

「レジリエンスの鍛え方」 久世浩司 実業之日本社(14/02)

■書評■

 ポジティブ心理学の普及を目指す著者が、「レジリエンス」の
鍛え方について記載された書です。

 「レジリエンス」とは、「逆境やトラブル、強いストレスに直
面したときに適応する精神力と心理的プロセス」。

 より良い人生のためには、逆境にあってもくじけず回復する力、
折れない竹のようにしなやかな心を持つことが重要です。

 レジリエンスを鍛えるための7つの科学的手法

.優ティブ感情の悪循環から脱出する
¬鯲たない「思い込み」を手なずける
自己効力感を身につける
ぜ分の「強み」を活かす
タ瓦了戮┐箸覆襯宗璽轡礇襯汽檗璽箸鮖つ
Α峇脅奸廚離櫂献謄ブ感情を高める
Р甬遒猟砲ぢ慮海ら意味を学ぶ

 逆境に直面したときに生じるネガティブな感情にどう対処するか、
再起に必要な「レジリエンス・マッスル」を日頃どんなトレーニン
グによって鍛えるか、その具体的な方法が記されています。

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「レジリエンス」の鍛え方 世界のエリートがIQ・学歴よりも重視! [ 久世浩司 ]
「図解」なぜ超一流の人は打たれ強いのか レジリエンスー折れない心の育て方 失敗しても大丈夫 [ 久世浩司 ]


■目次■

序章 レジリエンスを学ぶ前に
 Part.1 レジリエンスとは何か
 Part.2 失敗を怖れないために失敗について理解する
第一章 第一の技術 ネガティブ感情の悪循環から脱出する
第二章 第二の技術 役に立たない「思いこみ」をてなずける
第三章 第三の技術 「やればできる!」という自信を科学的に身につける
第四章 第四の技術 自分の「強み」を活かす
第五章 第五の技術 こころの支えとなる「サポーター」をつくる
第六章 第六の技術 「感謝」のポジティブ感情を高める
第七章 第七の技術 痛い体験から意味を学ぶ
参考図書・参考文献
おわりに 〜2020年に向けて新しいことに挑戦しよう〜


■ポイント■

◆「レジリエンス」

 高齢化やグローバル化など社会の変化に伴う働き方の変化に対し、
その現実を見つめ、立ち向かうための力が必要。

 ネガティブな感情に支配されることなく、困難な状況や失敗から
学び、成長し、リスクを怖れずに新たな挑戦をする。これらの底力
になるのが「レジリエンス」

 「回復力」「適応力」「緩衝力」

◆人生チャートとレジリエンス・ストーリー

 「人生チャート」は、真ん中に一本の線が引かれた紙に、山あり
谷ありの自分の人生をそのまま視覚化するもの。

◆レジリエンスの三つの段階
 ・精神的な落ち込みの底打ち段階
 ・上に向け再起する段階
 ・逆境体験をから離れ俯瞰し、内省する段階

◆「レジリエンス」が強い人
 ・肯定的な未来志向性:未来に対して常に肯定的な期待を持っていること
 ・感情の調整:感情のコントロールが適切に行えること
 ・興味・関心の多様性:興味・関心をさまざまな分野に向けていること

◆「レジリエンス」の要素
 (1)自分の軸
 (2)人とのつながり
 (3)しなやかな思考
 (4)対応力
 (5)セルフコントロール
 (6)ライフスタイル

◆「ネガティブ感情」からの脱出
 ・「感情のラベリング」で感情を「見える化」する
 ・「運動系」「音楽系」「呼吸系」「筆記系」で気晴らし

◆「思い込み」の手なずけ
 ・「正義」「批判」「負け」「謝り」「心配」「諦め」「無関心」
  を認識する(マインドフルネス)

◆「自己効力感」
 ・「実体験」「ムードを換える」
 ・「自利利他」「感謝」

689. 「冬の派閥」 城山三郎

「冬の派閥」 城山三郎 新潮社(82/01)

■書評■

 城山三郎さんの、幕末動乱期の尾張藩を、14代藩主徳川慶勝を主人公
として描いた歴史小説です。

 気の進まない長州征伐に総指揮官として出陣、結果として維新後に長
州の恨みを買うことに。

 また、従兄弟の15代将軍徳川慶喜が朝敵とされると、助命嘆願に奔走
し、これも後に薩長首脳部の不評を買うことに。

 薩長としても、日本の東西を結ぶ要衝に位置する、徳川御三家筆頭の
尾張藩の向背が維新成立の鍵と見て、いかがわしい「朝命」で、佐幕派
を粛清(青松葉事件)。

 結果的に官軍の薩長サイドに気を遣いつつ、徳川宗家との板挟みにな
る涙ぐましい努力も、維新後は報われず、尾張藩は明治新政府の主要構
成メンバーからははずされ冷遇されてしまう。

 藩主として時代の転換期をうまく乗り切れなかっただけでなく、気まぐ
れな慶喜に振り回された、御三家筆頭の悲劇として描かれています。

 さっさと政治の表舞台から逃げ出し、静岡で趣味三昧の余生を送った慶
喜と、藩士を蝦夷地で路頭に迷わせてしまった慶勝が対照性が興味深い。

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冬の派閥 (新潮文庫) [ 城山三郎 ]

■内容■

 7代将軍吉宗にも楯突いた・宗春の出現以後、尾張藩主は無能な幕府押し
付け養子が続き、藩政の停滞が続きました。

 幕末になって「尊王攘夷」を掲げる田宮如雲を中心とした金鉄党は、英明
な藩主をと運動し、支藩・高須から迎えて実現したのが慶勝で、金鉄党の誠
忠な若者たちのパワーを生かし田宮も重用し、藩政改革に乗り出します。

 尾張藩是は藩祖・義直の代から「王命によって催さるること」として勤王
第一、朝廷の意を最も重んじます。

 当然「攘夷論」に満ちた朝廷の意向を受けて、慶勝も攘夷論者であり、叔
父・甥の関係である水戸・徳川斉昭の影響も受けます。

 だが御三家と言われるものの、元来からの幕府との不仲・距離感や、成瀬・
竹腰両附家老の勢力争いもあった家臣団の分断と翻弄され続けます。

 安政での一橋派による「慶喜擁立運動」は、御三家の力も借りようと松平春
嶽から協力を持ちかけられるも、「開国」(春嶽)VS「攘夷」で対立し、慶勝
は乗り気ではありませんでした。

 そこで、春嶽は腹心・田宮への説得を図り、尾張藩論への介入を進め、井伊
政権下でハリスとの「日米通商修好条約」が、「無勅許調印」となった行動に
対し、朝廷崇拝の篤い慶勝は憤り、斉昭・春嶽らと行動を共にしました。

 やがて敗れて隠居、藩主の座を下ろされ、田宮も免職・閉居し、後ろ盾だっ
た成瀬派も退潮となります。

 藩政は、七歳下の弟・茂徳となり、竹腰派(ふいご党)の政権となります。
井伊暗殺後は、慶勝の復権に伴い、再び田宮や成瀬派の政権となり、京都に入っ
ての朝廷守護にも活躍します。

 反面、藩主・茂徳や佐幕派の面もあった竹腰派との対立も深まり、茂徳は若
くしての隠居となり、慶勝の三男でまだ6歳だった義宜となり、後見の慶勝は再
び、藩政の実権を握りました。

 そして「第一次征長」となり、全権委任を取り付けた慶勝は尾張の勤王僧・
鼎州も伴い、武力で威圧しつつ恭順を求め「寛大な処分」としましたが、この
処分には、幕府からは緩すぎるとの批判となりました。

 慶応3年「王政復古の大号令」では公明正大な態度を取って、春嶽と共に慶喜
と交渉し、岩倉らへ対しても、新政府への慶喜の議定職就任、再上洛と話をまと
めつつあったが「鳥羽伏見の戦い」となって、慶喜は江戸へ帰り、水泡に。

 そんな中で起こったのが「青松葉事件」です。

 この小説では「朝命として、架空の佐幕派を仕立てて処刑」との論も取られ
強硬派がエスカレートして行き、処刑者が増え、その数は「三家老十一士」と長
州処分での処罰者と奇しくも一緒の数となりました。

 なぜ、尾張がこの期に及んで苛酷な処分を行われなければならなかったのか。

 薩摩からは、木曽三川工事での恨み、寛大処分であったはずの長州からは「三
家老の首実検」に関して、二回も首実験が行われたことへの恨み。そして、裏に
は、「岩倉具視」の意向があったとされます。

 最後の章では尾張藩士らの「北海道八雲開拓」について触れられており、この
開拓でも長くつらい日々が続き、尾張で、官途について栄達した者は数えるほど
しかいない事実が上げられています。

688. 「ファーストクラスに乗る人の自己投資」 中谷彰宏

「ファーストクラスに乗る人の自己投資」 中谷彰宏 きずな出版(16/12)

■書評■

 中谷彰宏さんのファーストクラスに乗る人シリーズです。

 「ファーストクラス」をわざわざタイトルにする必要があるか
分かりませんが、自己投資について、考えさせられる63の事例集
です。

 中谷さんの著作は、読みやすくて、すぐに実行できます。
 
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ファーストクラスに乗る人の自己投資 このままでは終わらせない63の具体例 [ 中谷彰宏 ]

■目次■

第1章 「投資をすると、人生のテーマが見えてくる」
第2章 「目先の得より、将来の自分に投資しよう」
第3章 「高い料金には高いだけの価値がある」
第4章 「値崩れしない自分の基盤をつくろう」
第5章 「つながる人は、投資の仕方で変わる」
第6章 「リターンは楽しみに、ゆっくり待とう」
第7章 「お金をかけたからこそ、得られるチャンスがある」


■ポイント■

◆「自己投資」と感じないのが「自己投資」
 ・「リターン」を焦らない
 ・「自分の価値観」に従う

◆「投資」とは「未来をここに持ってくること」
 ・「未来」に自分が行くこと
 ・「儲け」を先送りすること

◆「短期のデメリット」は「長期のメリット」
 ・「回収」を焦らない、死ぬまで回収しなくてもいい
 ・「次のアクション」を起こすこと
 ・「積善の家に余慶あり」

◆「使わないもの」を決めて、「使うもの」に集中する
 ・「軸」を定めて、大盤振る舞い
 ・「まず使わないと、勉強できない」
 ・「個性」は「失敗」の数から生まれる

◆「体験」は値崩れしない
 ・「ムダ遣い」「意味の分からないやりたいこと」に本質

◆「投資」:お金を使う 「消費」:お金が出ていく
 ・「投資」:なくなってもいい金
  「財布」:その日に要る金
  「貯金」:動かせる金

◆「循環」を大切に
 ・「投資」→「成長」→「投資」

◆「言われた値段」で買う
 ・「値切らない」「自腹」の感覚を捨てる

◆「値段を見ないで買う」
 ・「いいもの」を見る目を養う

◆「健康投資」は「予防代」

◆「先に払ってしまう」

◆「クリニーング代」は、テンションを買っている

◆「交通費」は、フットワーク代

◆「服」「靴」は、名刺、教材代
 ・「着潰して、次のステップに」

◆「お店のベストメニュー」

◆「ボイトレ」:「声」「呼吸法」
 ・「先生代」はケチらない

◆「ナマ」に触れる

◆「ヒト」に出逢う

◆「ブランド品」は国内で高く買う
 ・「なじみ」「常連」になる

687. 「「いい人」をやめてスッキリする話」 心屋仁之助

「「いい人」をやめてスッキリする話」 心屋仁之助 王様文庫(16/02)

■書評■

 心屋仁之助さんの王様文庫シリーズです。

 人から「いい人」と思われたいから、自分の言いたいことも口に
出せず、気持ちをグッとガマンしてつくり笑い。そんな「苦労」、
僕はもうやめたんです。

 「波風」をこわがらないと人生がもっと面白くなる。

 自分の「好き」「楽しい」「やりたい」を、追いかけてみたくな
る本です。

 
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心屋仁之助の「いい人」をやめてスッキリする話 (王様文庫) [ 心屋仁之助 ]

■目次■

1章 「いい人ぶりっこ」をやめる話
  僕たちはみんな「ぶりっこ」している
  「ダメな自分」を見せたほうがうまくいく

2章 「好きなこと」して生きていく話
  何を「基準」にして生きていくか
  「好き嫌い」は理屈じゃないんだ

3章 「なんとかしよう」としない話
  気張らなくても「意外となんとかなる」もの
  「余計なこと」を考えすぎない

4章 「握りしめている」ことを手放す話
  「丸腰」で生きてる人が、一番強い
  「自分が避けてきたこと」に、答えがある

5章 「なんかいい感じ」に幸せになっていく話
  その苦労、「遠回り」だったかも
  「なんとなく、いい感じ」を大切にする



■ポイント■

◆「いい人ぶる」ことは「心の自殺」
 ・「正直にオープン」に、ちゃぶ台をひっくり返してみる
   「波風を立ててみる」
   「損してもいい」「嫌な目に遭ってもいい」という覚悟
 ・「調子にのってみる」:「リズムにのる」
   「簡単ですよ」「先送りする」(=熟成)
 ・「問題」が発生するのは自然:発生しても大丈夫な自分
   「何が起こってもへっちゃら」

◆「存在給の高いひと」=「何もしない自分」
 ・「自分」を捨てて、「人まかせ」「風まかせ」「運まかせ」

  
◆「好きなこと」をする
 ・「正誤」:「空気」を読む
 ・「損得」:「ケチ」
 ・「好嫌」:「自由」「テンションがあがる」
 ・「ネバーランド」から「タイランド」へ

◆「なんとかしようとしない」:天の采配
 ・「意外となんとかなる」:「なりゆきに任せる」
   「自分の力でどうにもならないことは、何もしない方がいい」
 ・「悩み」は「自分の頭の中の問題」
   「起きたときに考える」

◆「握りしめているもの」を手放す
 ・「丸腰」で生きる
   「知識」に執着しない、「弱さ」を見せる
 ・「執着」とは「避けてきたこと」:「正反対」のことをする
  ・「恥をかく」:イヤな思いをする
  ・「損をする」:貧乏になる
  ・「和が乱れる」:イヤな思いをする
 ・「残念な人」になる覚悟
   「期待」に応えられない:「役立たず」
 ・「他力」にのっかる
   「頑張る」=エゴ我

◆「なんとなくいい感じに幸せ」感
 ・「楽しみ」は裏切らない(努力は裏切る)
   「努力」は「罪悪感」を感じなくするため
    「正しさ」「恐怖」「無知」に従っているだけ
 ・「目標」を立てない
   「今日の自分は、何がしたいか」
   「予定」のない「おまかせコース」
 ・「夢」が無いからこそ、選択肢は無限にある
   「目的のないこと」「無駄なこと」をできる
 ・「やらない」ことに勇気を

◆「私、すごい」を前提に(セルフイメージ)
 ・「足りないものはない」幸せ
   「今、十分にある」

686. 「怒りを鎮める うまく謝る」 川合伸幸

「怒りを鎮める うまく謝る」 川合伸幸 講談社現代新書(17/09)

■書評■

 心理学的実験や行動経済学的な実験を通じて、怒りと攻撃衝動、
謝罪の効用などについて、論理的に明らかにした書です。

 怒りと攻撃衝動は別物であり、怒りは収まらないけれど、行動を
上手くすることにより、攻撃衝動を抑えることができるという論点
は腑に落ちます。

 体の姿勢を変えることにより、気分や行動が変わること等、すぐ
に役立つ方法論も多くあります。

 よい「謝罪の方法」が、役立ちました。

 
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科学の知恵 怒りを鎮める うまく謝る (講談社現代新書) [ 川合 伸幸 ]

■目次■

第一章 怒りのメカニズム
第二章 関係の修復ーー怒った人は相手に謝ってほしいのではない
第三章 効果的な謝罪
第四章 怒りの抑え方
第五章 仕返しと罰
第六章 赦し


■ポイント■

◆「謝罪の方法」
 ・「自責の念の表出」(悔恨)
 ・「責任の自覚」(責任)
 ・「補償の申し出」(解決策の具体的提案)
 ・「そのような行為に至った理由の説明」(説明)
 ・「今後は適切に振る舞うことの約束」(改善の誓い)
 ・「被害者を傷つけたり不快にさせたことの認識」
 ・「自分の行為が不適切であったことの認識」
 ・「赦しを請う」
 ×「正当化」「逆ギレ」「弁解」

◆「怒った時には、寝転べば怒りが収まる」

◆「自らの怒りを収めるカギ「傍観者の視点」」

685. 「やさしいダンテ「神曲」」 阿刀田高

「やさしいダンテ「神曲」」 阿刀田高 角川文庫(11/01)

■書評■

 ダンテの「神曲」の読解ポイントを、やさしい言葉で示してくれる
ガイド本です。

 「神曲」は、今まで、世界史の教科書でしか接点はありませんでし
たが、ダン・ブラウンの「インフェルノ」を読んで、興味を持って、
読んでみました。

 原書ですと、聖書や聖人のエピソードを知らないとついていけない
ところ、著者がギリシャ・ローマ古典や当時のフィレンツェの政治事
情についての知識を踏まえて解説をしてくれています。

 ギリシャ・ローマの思想家、英雄、神々の死後の世界でのポジショ
ンを、地獄の階層で評価してしまうところにダンテの凄さを感じます。

 この「神曲」で描かれた「地獄」が、以降のキリスト教布教にも役立
つことになります。

 イスラム教のムハンマドが、罪人になっている記述があり、イスラ
ム教で禁書となったことも頷けます。

 
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やさしいダンテ〈神曲〉 (角川文庫) [ 阿刀田高 ]

■あらすじ■

◆地獄篇 Inferno

 人生の半ばにして暗い森に迷い込んだダンテは、地獄に入った。
作者であり主人公でもあるダンテは、私淑する詩人ウェルギリウスに案内
され、地獄の門をくぐって地獄の底にまで降り、死後の罰を受ける罪人た
ちの間を遍歴していく。

 ウェルギリウスは、キリスト以前に生れたため、キリスト教の恩寵を受
けることがなく、ホメロスら古代の大詩人とともに未洗礼者の置かれる辺
獄(リンボ)にいた。

 しかし、ある日、地獄に迷いこんだダンテの身を案じたベアトリーチェ
の頼みにより、ダンテの先導者としての役目を引き受けて、辺獄を出た。

 冥界の渡し守カロンが死者の霊を舟に乗せてゆく。地獄の世界は、漏斗
状の大穴をなして地球の中心にまで達し、最上部の第一圏から最下部の第
九圏までの九つの圏から構成される。

 地獄は、アリストテレスのいう三つの邪悪、「放縦」「悪意」「獣性」
を基本として、「邪淫」「貪欲」「暴力」「欺瞞」などの罪に応じて、亡
者が各圏に振り分けられている。

 「神曲」の地獄において最も重い罪とされる悪行は「裏切り」で、地獄
の最下層「嘆きの川」には裏切者が永遠に氷漬けとなっている。

 「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」と銘された地獄の門を抜ける
と、地獄の前庭とでも言うべきところに、罪も誉もなく人生を無為に生きた
者が、地獄の中に入ることも許されず留め置かれている。

◆地獄界の構造

アケローン川 - 冥府の渡し守カロンが亡者を櫂で追いやり、舟に乗せて地
獄へと連行していく。

第一圏 辺獄(リンボ) - 洗礼を受けなかった者
第二圏 愛欲者の地獄 - 肉欲に溺れた者
第三圏 貪食者の地獄 - 大食の罪を犯した者
第四圏 貪欲者の地獄 - 吝嗇と浪費の悪徳を積んだ者
第五圏 憤怒者の地獄 - 怒りに我を忘れた者
第六圏 異端者の地獄 - あらゆる宗派の異端の教主と門徒
第七圏 暴力者の地獄 - 他者や自己に対して暴力をふるった者
 第一の環 隣人に対する暴力
 第二の環 自己に対する暴力
 第三の環 神と自然と技術に対する暴力
第八圏 悪意者の地獄 - 悪意を以て罪を犯した者
 第一の嚢 女衒 - 婦女を誘拐して売った者
 第二の嚢 阿諛者 - 阿諛追従の過ぎた者
 第三の嚢 沽聖者 - 聖物や聖職を売買し、神聖を金で汚した者
 第四の嚢 魔術師 - 卜占や邪法による呪術を行った者
 第五の嚢 汚職者 - 職権を悪用して利益を得た汚吏
 第六の嚢 偽善者 - 偽善をなした者
 第七の嚢 盗賊 - 盗みを働いた者
 第八の嚢 謀略者 - 権謀術数をもって他者を欺いた者
 第九の嚢 離間者 - 不和・分裂の種を蒔いた者
 第十の嚢 詐欺師 - 錬金術など様々な偽造や虚偽を行った者
第九圏 裏切者の地獄 - 「コキュートス」(嘆きの川)氷地獄。
 第一の円 肉親に対する裏切者(弟アベルを殺したカイン)
 第二の円 祖国に対する裏切者(トロイア戦争で裏切ったアンテーノール)
 第三の円 客人に対する裏切者(マカバイを祝宴に招いて殺害したプトレマイオス)
 第四の円 主人に対する裏切者(イエス・キリストを裏切ったユダ)

◆煉獄篇 Purgatorio

 煉獄は、地獄を抜けた先の地表に聳える台形の山で、ちょうどエルサ
レムの対蹠点にある。

 「浄火」あるいは「浄罪」とも言う。永遠に罰を受けつづける救いよ
うのない地獄の住人と異なり、煉獄においては、悔悟に達した者、悔悛
の余地のある死者がここで罪を贖う。

 亡者は煉獄山の各階梯で生前になした罪を浄めつつ上へ上へと登り、
浄め終えるとやがては天国に到達する。

 地獄を抜け出したダンテとウェルギリウスは、煉獄山のペテロの門の前
で天使の剣によって額に印である七つの P を刻まれた。

 P は煉獄山の七冠で浄められるべき「七つの大罪」、Peccati を象徴す
る印です。

 そして、ウェルギリウスに導かれて山を登り、生前の罪を贖っている
死者と語り合う。ダンテは煉獄山を登るごとに浄められ、額から P の字
が一つずつ消えていく。

 山頂でダンテは永遠の淑女ベアトリーチェと出会う。ウェルギリウスは
キリスト教以前に生れた異端者であるため天国の案内者にはなれない。

 そこでダンテはウェルギリウスと別れ、ベアトリーチェに導かれて天国
へと昇天する。

◆煉獄山の構造

煉獄前域 - 煉獄山の麓。小カトがここに運ばれる死者を見張る。
第一の台地 破門者 - 教会から破門された者
第二の台地 遅悔者 - 信仰を怠って生前の悔悟が遅く、臨終に際してようやく悔悟に達した者
ペテロの門 - 煉獄山の入口
第一冠 高慢者 - 生前、高慢の性を持った者
第二冠 嫉妬者 - 嫉妬に身を焦がした者
第三冠 憤怒者 - 憤怒を悔悟した者
第四冠 怠惰者 - 怠惰に日々を過ごした者
第五冠 貪欲者 - 生前欲深かった者
第六冠 暴食者 - 暴食に明け暮れた者
第七冠 愛欲者 - 不純な色欲に耽った者
山頂 地上楽園 - 常春の楽園。煉獄で最も天国に近い所。

◆天国篇 Paradiso

 ダンテは、ベアトリーチェに導かれて諸遊星天から恒星天、原動
天と下から順に登っていく。

 ダンテは、地獄から煉獄山の頂上までの道をウェルギリウスに案
内され、天国では、至高天(エンピレオ)に至るまではベアトリー
チェの案内を受けるが、エンピレオではクレルヴォーのベルナルドゥ
スが三人目の案内者となる。

 天国へ入ったダンテは、各々の階梯でさまざまな聖人と出会い、
高邁な神学の議論が展開され、聖人たちの神学試問を経て、天国を
上へ上へと登りつめる。

 至高天において、ダンテは、天上の純白の薔薇を見、この世を動か
すものが神の愛であることを知る。

◆天国界の構造

火焔天 - 地球と月の間にある火の本源。
第一天 月天 - 生前、神への請願を必ずしも満たしきれなかった者。
第二天 水星天 - 徳功を積むも、現世的な野心の執着を断ち切れなかった者。
第三天 金星天 - まだ生命あった頃、激しい愛の情熱に駆られた者。
第四天 太陽天 - 聖トマス・アクィナスら智恵深き魂。
第五天 火星天 - キリスト教を護るために戦った戦士たち。
第六天 木星天 - 地上にあって大いなる名声を得た正義ある統治者の魂。
第七天 土星天 - 信仰ひとすじに生きた清廉な魂。
第八天 恒星天 - 七つの遊星の天球を内包し、十二宮が置かれている天。
第九天 原動天 - 諸天の一切を動かす根源となる天。
第十天 至高天 - エンピレオ。ダンテは永遠なる存在を前にして見神の域に。

684. 「インフェルノデコーデッド」 マイケル・ハーグ

「インフェルノデコーデッド」 マイケル・ハーグ 角川書店(13/01)

■書評■

 ダン・ブラウンの「インフェルノ」をより理解するためのガイド本
です。

 ダンテの「神曲」、ボッティチェルリの「地獄の見取り図」、マル
サスと「トランスヒューマニスト」について。

 また、ヴェッキオ宮殿、ボーボリ庭園等、フィレンツェ、ヴェネツ
ィア、イスタンブール等、「インフェルノ」の舞台となった都市につ
いての理解が深まります。
 
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インフェルノ・デコーデッド [ マイケル・ハーグ ]

■目次■

第1部 ダンテとその世界
     ダンテ・アリギエーリ
     ベアトリーチェ
     『神曲』
     フィレンツェと黒死病
     人文主義ーよりよい世界の再発見
     ボッティチェルリと“地獄の見取り図”

第2部 世界は危機にあるのか
     マルサスの数字
     現代の終末論か
     トランスヒューマニストー永遠の楽観主義者

第3部 『インフェルノ』の舞台
     フィレンツェ
     ヴェネツィアとイスタンブール

第4部 ダン・ブラウンの世界
     ラングドンとブラウン
     悪魔の用語集

683. 「偽りの帝国」 熊谷徹

「偽りの帝国」 熊谷徹 文藝春秋(16/08)

■書評■

 2015年のフォルクスワーゲン(VW)排ガス不正事件について、25年間にわたって
ドイツで活躍されたジャーナリストが現地徹底取材で記されたノンフィクション。

 世界の自動車市場でトヨタと1位、2位を争うVWグループでの、創業以来最大の
スキャンダル、一部のディーゼル車のエンジンに違法なソフトウエアを搭載する
ことによって、米国の厳しい窒素酸化物規制をかいくぐっていた。

 株価は一時約40%下落し、250億ユーロ・3兆5000億円の株式時価総額が吹き飛び、
ヴィンターコルンCEOは、引責辞任に追い込まれた。

 世界中に12の自動車メーカー、60万人の従業員を抱える、ドイツの看板企業であ
り、コンプライアンスを重視する優良企業が、なぜ排ガスデータを捏造したのか?

 事件の経過、VWの歴史、社内権力構造から、事件の闇に光を当てられている。

 問題の本質は、日本企業にも共通の「空気」なのだろう。


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偽りの帝国 緊急報告・フォルクスワーゲン排ガス不正の闇 [ 熊谷 徹 ]

■目次■

第1章 VW排ガス不正の衝撃
     吹き飛んだ平和な週末
     逃げ隠れはできない
     上限値の35倍の排出データ

第2章 帝国の内なる不安
     影の最高権力者
     ポルシェ・ピエヒ家の絶大な影響力
     ヒトラーが国民車開発を命令
     軍需工場と化したVW
     「経営に調和は不要だ」

第3章 不正はいかにして行われたか
     訴訟抗弁書が明らかにする不正の実態
     米国市場攻略の大号令
     NOXと燃費のジレンマ
     空気を読んだエンジニアたち

第4章 襲いかかる巨額の経済負担
     米国でマンモス訴訟開始
     訴訟ジャングルで虎の尾を踏んだ

第5章 不正は氷山の一角
     すべての企業が抱えるジレンマ
     規則違反が法律違反にエスカレート
     問題は構造そのもの


■ポイント■

◆「ミッテルシュタント(Mittelstand)」:ドイツ企業数の99.5%
 ・従業員が500人未満、もしくは、売上高5000万ユーロ未満の中小企業が
  ドイツ経済を支えている

◆「VW排ガス不正」がドイツ自動車業界の非炭素化、デジタル化を加速
 ・本事件が、内燃機関への依存からの脱却に拍車をかけるかも

682. 「ロストシンボル」 ダン・ブラウン

「ロストシンボル」 ダン・ブラウン 角川書店(12/08)
  "The Lost Symbol" by Dan Brown

■書評■

 ダン・ブラウンの、「ラングドン」シリーズを、映画化された
三作を読んだ後、まだ映画化されていない、ロストシンボルを、
読んでみました。

 本作は、書籍の出版順では、「天使と悪魔」「ダビンチコード」
に続く、ラングドンシリーズ第三作目でしたが、第四作目の「イン
フェルノ」が先にが映画化されています。

 その理由は、色々あると思いますが、他の三作がヨーロッパが舞
台で、キリスト教の謎がベースとなっていますが、本作は、舞台が
米国で、現実にあるフリーメイソンがメイントピックなので、映像
化しにくかったのかもしれません。

 ストーリーも、他の三作に比べて、少し雑でしたが、フリーメイ
ソンについての理解が深まります。

 帯に書かれたあおり文句は、

 「ヴァチカンの闇を暴いた「天使と悪魔」、モナリザに潜むキリ
ストの秘密を描いた「ダ・ヴィンチ・コード」。そして、次なる謎
は、世界最大の秘密結社 フリーメイソン」

 です。


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ロスト・シンボル(上中下合本版)【電子書籍】[ ダン・ブラウン ]

■あらすじ■

世界最大の秘密結社、フリーメイソン。
その最高位である歴史学者のピーター・ソロモンに急遽講演を依頼され
たラングドンは、ワシントンDCへと向かう。

しかし会場であるはずの連邦議会議事堂の〈ロタンダ〉でラングドンを
待ち受けていたのは、ピーターの切断された右手首だった。
そこには第一の暗号が。

ピーターからあるものを託されたラングドンは、CIA保安局局長から、
国家の安全保障に関わる暗号解読を依頼されるが。 

681. 「インフェルノ」 ダン・ブラウン

「インフェルノ」 ダン・ブラウン 角川書店(13/06)
  "Inferno" by Dan Brown

■書評■

 ダン・ブラウンの、「ラングドン」シリーズの、書籍、映画を
楽しみました。

 第三弾は、「インフェルノ」です。

 本作は人口の増加が止まらない現代が舞台で、フィレンツェ、ベ
ネチア、イスタンブールと、映画の映像も素晴らしかったです。

 これまでダヴィンチとガリレオの謎を解いてきたロバート・ラン
グトンは、今回は生化学者ゾブリストが仕掛ける謎を解き、さらに
「人類を半分まで減らすか」、「100年後に滅亡するか」の究極の選
択を迫られます。

 結末は、「天使と悪魔」同様、書籍と映画で異なりましたが、美
しい映像が印象的でした。

 本作も、書籍と映画、それぞれがそれぞれの良さを持っています。

 
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インフェルノ(角川文庫 上中下合本版)【電子書籍】[ ダン・ブラウン ]

■あらすじ■

ハーバード大学教授のロバート・ラングドンは悪夢にうなされていた。
死者が沈み行く血に染まった河。黒いヴェールの女性。銀髪で首には「蛇の
お守り」が掛けられている。

時が尽きていきます、探して、見つけなさい。

彼の最後の記憶はハーバード大のキャンパスを歩いている時のものであった
が、それは二日前の出来事だった。

直ぐに自分が今はフィレンツェにいることに気づく。担当医のシエナ・ブルッ
クスとエンリコ・マルコーニは頭部に銃創を負ったことで逆行性健忘に陥って
いるのだと告げる。

そこに突然武装したヴァエンサが現れ、ラングドンの病室めがけて発砲。マル
コーニ医師は兇弾に斃れる。

シエナはラングドンの逃亡を手助けし、二人は彼女のアパートへ逃げ込む。シ
エナはラングドンが担ぎ込まれた際に「ヴェーリー・ソーリー」という英単語
を譫言のように繰り返していたことを伝える。

更にシエナが気にしていたのはラングドンの上着ポケットにバイオハザードの
記号が印された円筒形の容器が入っていたことだった。ラングドンは保護を求
めるためアメリカ領事館へ連絡を取る。

間もなくすると領事館に伝えた場所に銃を持ったヴァエンサが現れる。これを
見たロバートとシエナは合衆国政府がラングドンの命を狙っていると思い込む。

ラングドンは円筒形の容器の中に、古い骨でできた円筒形の小型プロジェクタ
を見つける。そのプロジェクタからはダンテの「神曲」に描かれた「インフェ
ルノ」をモチーフとしたボッティチェリの「地獄の見取り図」の映像が映し出さ
れるが、そこには一部修正が加えられていた。

また、その映像の下には「真実は死者の目を通してのみ見える」と書かれていた。
その時、武装した部隊がシエナのアパートのビルに突入してきた。

シエナの機転を利かせた演技で危機を脱し、ラングドンとシエナはプロジェクタ
の映像とダンテとの関係を探るために旧市街に向かう。だが、そこは地元警察と
国家警察が橋を封鎖してロバートたちを探していた。

ボーボリ庭園近くの建設現場でロバートは再度プロジェクタの映像を確認し、そ
こで "C-A-T-R-O-V-A-C-E-R" の10個の文字が「地獄の見取り図」の10層の各階層
に1文字ずつ隠されていることに気付く。

しかもこの階層順序は原本とは異なっており、これを正しく並べる事でこの10個の
文字が "CERCA TROVA(探せよ、さらば見つかる)" というメッセージを成す事を発
見する。

ラングドンはヴェッキオ宮殿にある、ヴァザーリが描いた絵画「マルチャーノの戦
い」の中に同じ言葉が描かれている事を思い出す。ラングドンとシエナは何とか追
っ手を逃れ、ヴァサーリの回廊を使って旧市街に入る。

「地獄の見取り図」の映像にあった「死者の目」の言葉と結び付く場所を示す手掛
かりを見つけようと、ロバートは絵画「マルチャーノの戦い」の前に立っていた。

それを見掛けた看守がヴェッキオ宮殿の管理人であるマルタ・アルヴァレスにロバー
トの存在を知らせる。マルタはその前夜、ドゥオーモ付属美術館の館長であるイニャ
ツィオ・ブゾーニ、そしてラングドンと会っていた。

彼女はラングドンとシエナを「マルチャーノの戦い」の掛かった場所の傍の階段に案
内する。その時ラングドンは「マルチャーノの戦い」に描かれた "CERCA TROVA" とい
う文字と階段の最上部が同じ高さにある事に気付く。

マルタが言うところによればその前夜、彼女は「マルチャーノの戦い」が掛けられた
場所から通じる廊下の先の部屋に展示されているダンテのデスマスクをラングドンと
イニャツィオに観せていた。

デスマスクの所有者は大富豪の遺伝学者ベルトラン・ゾブリストであり、彼の許可が
なければマルタでさえ展示ケースを開けられない。ラングドンは自分が奇しくも自身
の前夜の足取りを追っているという事に気付く。

マルタはラングドンとシエナをデスマスクの展示場まで案内するが、その展示場から
マスクは消えていた。防犯カメラの映像の映像を確認するとマルタがトイレに立った
僅かな隙にラングドン自身とイニャツィオがマスクを持ち去ったことが判明。

しかしそこでイニャツィオの秘書より、彼が心臓発作で亡くなり、その直前にロバート
への伝言を残していると伝えられる。そして秘書から伝えられたロバートへの伝言に
よれば、デスマスクが隠された場所は "パラダイス25" であるとなっていた。

一方、姿をくらませたラングドンとシエナを追う組織「大機構」はある種の混乱に陥
っていた。彼らの依頼人が自ら命を絶ち、その前日、依頼人は遺言紛いに作戦指揮を
担う総監に不可解なメッセージが添えられた「神曲」と動画入りの赤いUSBを託し、
期日になったらネット上に公開するよう求めていた。

しかるべき推薦人から紹介された依頼人の素性や目的を探ることは組織のタブーであ
ったが、あまりにも腑に落ちない点が多すぎた。更に信頼する部下ローレンス・ノー
ルトンから動画の内容を確認して欲しいという異例の要請があった。

総監の心には「自分たちがとんでもない悪事の片棒を担がされているのではないか」と
いう疑惑が芽生えていた。

ラングドンとシエナは警備員達の手を逃れるがそこに武装兵達が到着し、二人は「コジ
モ・デ・メディチ1世の礼賛」の天井画の上の屋根裏を通って逃走。この時、命令に背い
て追ってきたヴァエンサをシエナが屋根裏から突き落とし、ヴァエンサは息絶える。

ロバートは "パラダイス25" が「神曲」の「天国編」第25章を意味していると考え、そ
の部分の解読を試みるためサンタ・マルゲリータ・デイ・チェルキ教会に向かう。

数多の観光客を欺いて天国の門を潜って教会内に入った二人は洗礼盤に隠されたデスマス
クを発見。裏面は巧妙に加工され、ゾブリストが残した謎のメッセージが刻まれていた。

シエナの説明によれば、ゾブリストはWHOに対して彼らが現在の人口増加に対して有効な手
段を講じていない現状を憂慮した上で人類の生殖の抑制を提唱しており、またその為の病
原の開発に取り組んでいると噂されていた。

二人は再び武装兵達に追い詰められるが、WHOの職員であると称するジョナサン・フェリス
という男が二人の逃走を手助けする。この男は胸に大きな傷を隠し、顔は酷い発疹で覆われ
ていた。

三人はデスマスクに刻まれた謎を解くべくヴェネチアに向かうが、そこで突然フェリスが意
識を失う。シエナの診立てではフェリスは大量の内出血を起こしており、ラングドンはフェ
リスがゾブリストが開発したウィルスに感染しているのではと疑う。

ラングドンは黒服をまとった武装兵達に捕らえられ、その間にシエナは逃走するのだった。

ダンテと彼に触発された美術家たちを巡るフィレンツェでの逃亡劇に始まり、ヴェネチアを
経てイスタンブールへ。狂気の化学者ゾブリストが作り出した恐るべきウィルステロを防ぐ
ため、記憶喪失のラングドンが三都を奔走する。

自らの素性を隠すシエナ。ゾブリストを巡って対立するWHOと「大機構」。とんでもない大ど
んでん返しが待ち受ける結末や如何に。


■映画■ "Inferno" 2016年

監督:ロン・ハワード

キャスト
ロバート・ラングドン トム・ハンクス
シエナ・ブルックス   フェリシティ・ジョーンズ
エリザベス・シンスキー シセ・バベット・クヌッセン

680. 「天使と悪魔」 ダン・ブラウン

「天使と悪魔」 ダン・ブラウン 角川書店(06/06)
  "Angels & Demons" by Dan Brown

■書評■

 ダン・ブラウンの、「ラングドン」シリーズの、書籍、映画を
楽しみました。

 第二弾は、「天使と悪魔」です。

 書籍では、「天使と悪魔」がシリーズ第1弾であり、続編が「ダ・
ヴィンチ・コード」ですが、映画では時系列を入れ替えています。

 また、「ダ・ヴィンチ・コード」が原作にほぼ忠実だったのに対し、
本映画はかなり脚色が加えられていました。

 ストーリーそのものは、やはり書籍版がいいですが、映画の良さは、
やはり映像です。

 今回は、サンピエトロ大聖堂を中心とするローマの建造物や美術品
が圧巻で、旅行気分を味わえます。

 書籍と映画、それぞれがそれぞれの良さを持っています。

 
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天使と悪魔(上中下合本版)【電子書籍】[ ダン・ブラウン ]

■あらすじ■

ハーバード大学のロバート・ラングドン教授は、ある日セルンの所長、
マクシミリアン・コーラーからとあるアンビグラムの紋章についての説
明を求められる。

その紋章は、同研究所の科学者レオナルド・ヴェトラが何者かによって
殺害された際、彼の胸に焼印として押されていたものだった。

レオナルドは最近、核エネルギーを凌駕する反物質の生成に成功しており、
その反物質も犯人によって盗まれていたことが判明する。

ラングドンはその紋章を、伝説的な秘密結社・イルミナティのものと断定
するが、犯人と結びつけることには躊躇していた。

彼は手がかりを求め、殺害されたレオナルドの娘、ヴィットリア・ヴェト
ラとともにローマへと向かう。

一方ローマでは、新しい教皇を選出するコンクラーベの真っ最中であった。
にもかかわらず、新教皇の有力候補(プレフェリーティ)の4人が揃って失
踪していることに、コンクラーベ進行役の枢機卿であるモルターティは不
安と苛立ちを覚える。

さらに、離れた場所では、バチカンの警護を任されたスイス衛兵隊隊長、
オリヴェッティのもとに監視カメラから奇妙な映像が映し出されていた。

そんな中、前教皇の侍従、カルロ・ヴェントレスカのもとにイルミナティを
名乗る者から突然の電話が鳴る。

かつて科学者を弾圧したキリスト教会に復讐するため、1時間に1人ずつ、拉
致した新教皇の有力候補を殺害してゆくという。

殺害が行われる場所のヒントに気付いたラングドンは、殺害を阻止し、盗ま
れた反物質を発見すべく推理と追跡を開始する。



■映画■ "Angels & Demons" 2009年

監督:ロン・ハワード

キャスト
ロバート・ラングドン トム・ハンクス
ヴィットリア・ヴェトラ アイェレット・ゾラー
パトリック・マッケンナ
(カメルレンゴ) ユアン・マクレガー

679. 「ダビンチコード」 ダン・ブラウン

「ダビンチコード」 ダン・ブラウン 角川書店(06/03)
  "The Da Vinci Code" by Dan Brown

■書評■

 ダン・ブラウンの、「ラングドン」シリーズの、書籍、映画を
楽しみました。

 まずは、有名な「ダビンチコード」です。

 キリスト教の根幹を揺るがす秘密を追求するサスペンスで、テ
ンポのいいストーリーです。

 書籍を読んでから、映画を見ると、時間の制約からか、ストー
リーが簡略化されて、少し物足りないように感じましたが、ルー
ブル美術館や、ロスリン礼拝堂等の映像の美しさに満足しました。

 書籍と映画、それぞれ楽しめます。

 
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ダ・ヴィンチ・コード(上中下合本版)【電子書籍】[ ダン・ブラウン ]

■あらすじ■

【上巻】
ルーヴル美術館のソニエール館長が異様な死体で発見された。死体はグ
ランド・ギャラリーに、ダ・ヴィンチの最も有名な素描〈ウィトルウィ
ウス的人体図〉を模した形で横たわっていた。殺害当夜、館長と会う約
束をしていたハーヴァード大学教授ラングドンは、警察より捜査協力を
求められる。現場に駆けつけた館長の孫娘で暗号解読官であるソフィー
は、一目で祖父が自分にしか分からない暗号を残していることに気付く。

【中巻】
館長が死の直前に残したメッセージには、ラングドンの名前が含まれて
いた。彼は真っ先に疑われるが、彼が犯人ではないと確信するソフィーの
機知により苦境を脱し、二人は館長の残した暗号の解明に取りかかる。
フィボナッチ数列、黄金比、アナグラム……数々の象徴の群れに紛れた
メッセージを、追っ手を振り払いながら解き進む二人は、新たな協力者を
得る。宗教史学者にして爵位を持つ、イギリス人のティービングだった。

【下巻】
ティービング邸で暗号解読の末、彼らが辿り着いたのは、ダ・ヴィンチが
英知の限りを尽くしてメッセ―ジを描き込んだ〈最後の晩餐〉だった。そ
してついに、幾世紀も絵の中に秘され続けてきた驚愕の事実が、全貌を現
した。祖父の秘密とその真実をようやく理解したソフィーは、二人と共に、
最後の鍵を解くため、イギリスへ飛ぶ。キリスト教の根幹を揺るがし、ヨ
―ロッパの歴史を塗り替えた世紀の大問題作。


■映画■ "The Da Vinci Code" 2006年

監督:ロン・ハワード

キャスト
ロバート・ラングドン トム・ハンクス
ソフィー・ヌヴー オドレイ・トトゥ
リー・ティービング イアン・マッケラン

678. 「幸福なる人生」 中村天風

「幸福なる人生」 中村天風 PHP研究所(11/10)

■書評■

 幸福な人生を生きるための、中村天風さんの心身統一法について
の講演録の書き下ろし。

 耳触りの良いことを書いている本は、宗教然り、哲学然り、現実
にはほぼ役に立たない「絵に描いたご馳走」に過ぎない。

 天風さんが熱く語られている生の声をそのまま記載された書です。
 
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幸福なる人生 中村天風「心身統一法」講演録 [ 中村天風 ]

■目次■

第1章 六つの力ー幸福な人生を生きるために
第2章 心身統一の根本義ー心の持ち方の積極化
第3章 観念要素の更改ー感応性能の強化(1)心の倉庫の掃除法
第4章 積極精神の養成ー感応性能の強化(2)心の態度を前向きに
第5章 神経反射の調節ー感応性能の強化(3)ヨガの秘法・クンバハカ
第6章 心の使い方ー何ものにもとらわれず集中する
第7章 体の活かし方ー正しい食生活の基準


■ポイント■

◆「三大不幸」と「六つの力」
 ・「病」「煩悶」「貧乏」
 ・「体力」「胆力」「判断力」「断行力」「精力」「能力」

◆「根本エネルギー」:「ブリル(Vril)」
 ・「心・身体」の持ち方、使い方により、ブリルが増減
 ・「恐ろしがっても、恐ろしがらなくても、死ぬ時は死ぬ」

◆「肉体の生命維持三大条件」
 ・「呼吸」「栄養の吸収」「老廃物の排泄」
   「心」→「中枢神経」→「神経系統」→「五臓六腑」

◆「感情」とは
 ・「目に見えざる心に、あるフリクションが起こって生ずる現象」

◆「感応性能」の強化
 ・「観念要素の更改」:心の倉庫の掃除法
 ・「積極観念の養成」:心の態度を前向きに
 ・「神経反射の調節」:クンバハカ

◆「観念要素の更改」
 ・「暗示感受習性」が活発なとき(眠りにつく前)を大切に
  ・消極的な言葉が心の中で浮かんでも、関わり合いをつけない
  ・神/仏になったつもりで
  ・寝床に対して、お世話になります
 ・「おまえ信念強くなる」(寝る前、鏡で眉間を真剣に見て)
  「今日は信念強いぞ」(朝起きたとき)
  「おれ、信念強いんだ」(昼間ときおり)
 ・「言葉」は「自己感化」に直接的な力を持つ
   「消極的な言葉」を使わない
   「感謝」の言葉
 ・「心の積極的な人」と接する
   「感化」を与える

◆「積極観念の養成」
 ・「心の積極性」:何ごとにもベストを尽くす
   「知識」「経験」より大切なもの
 ・「目標」を定めずに、心に従いながら「がむしゃらにファイト」
   「秀吉」の話し
    「何をさせても一心じゃ、何をさせても真心じゃ」

 1.「内省検討」:「マインドフルネス」で、自分の気持ちを検査する

 2.「暗示の分析」:人の言動に左右されない、躊躇しない

 3.「対人精神態度」:他人も積極的にさせる、人にもベストを尽くす

 4.「取越苦労厳禁」:当たって砕けろ、「今」を活きる

 5.「正義の実行」:本心良心に背かない、感情・感覚に任せない

◆「神経反射の調節」
 ・「誤った知覚」が、心を乱し、身体を脅かす
   「忍耐力」=「胆力」
 ・「クンバハカ」:「息の合間合間に、尻肩腹三位一体」
   「体を水を入れた徳利」に
   「尻の穴を締め」「肩を落とし」「丹田に力を入れる」
 ・「プラナヤマ」:活力の吸収

◆「心の使い方」:「霊性の発現」
 ・「集中」された状態
   「何ごとにも、気を打ち込んで応接する」
     何ごとにも囚われていない、雑念のない
 ・「有意注意」
   「心機転換」:その都度、意識して、物事に接する
 ・「不即不離」(つかず離れず)
   「集中」:そのものを取り入れている
   「傾注」:心が向こうに持って行かれている(金、欲望)

◆「体の活かし方」:食生活
 ・「動物性タンパク質」3:7「植物性タンパク質」
   「動物性」は、尿酸が発生し、血液が酸性化
   「植物性」で、血液を弱アルカリ性に
 ・「果食動物」:大自然のブリルが豊富に入っている
   「果物は、霊気体を強くする」

◆「その腕よりも心を研け、そうすれば貴様は立派な人間になれる」

◆「誓いの言葉」
 ・今日一日、怒らず恐れず悲しまず
  正直、深切、愉快に
  力と勇気と信念とをもって
  自己の人生に対する責務を果たし
  恒に平和と愛とを失わず
  立派な人間として活きることを
  自分自身の厳かな誓いとする
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