2009年11月13日

244. 「頭がよくなる思考法」 斎藤孝

「頭がよくなる思考法」 斎藤孝 ソフトバンク新書(09/09)

■書評■

 「思考法」を増やすことが頭をよくすること。「思考」のバックボーンを強化
するには、偉人たちの考え方を、自分の思考パターンに取り入れるのが一番。

 本書では、フッサールの「現象学」と、ヘーゲルの「弁証法」をベースとして、
著者の「思考のワザ化」事例について紹介されている。

 無意識下での「考える」という行為を、意識化させる試みとして興味深い。

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[関連書]
 ・「「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術」(斎藤孝)
 ・「座右のゲーテ」(斎藤孝)
 ・「孤独のチカラ」(斎藤孝)
 

■目次■

 ◆「思考のワザ化」:「理解」より「入り込む」こと
  ・「憑依型の読み方」:著者になりきる
  ・「ワザ化」して、決して使い尽くすことのない資本をつくる
  
 ◆「アイデア創造力」
  ・「問題発見能力」:全体を構造的に捉え、課題を見出す能力
  ・「優先付け能力」:制約条件のもと、各課題の優先順位をつける能力
  ・「問題解決能力」:システマティックに多面的に問題に対処する能力  
  
 ◆「視点移動」には「経験に基づく想像力」が必要
  ・リーダーは、視点移動出来る人(リフレーミング能力)
  
 ◆「偉人」の考え方を、自分の応用して自分を変えること(換骨奪胎)
  ・「偉人」に追いつくことが大切ではない
-------  
 ■「現象学」:頭を自由にするワザ(柔軟性)
  ・「思い込み」「先入観」を排除する
    「主観」の「客観化」:他者の目、立ち位置変更
     「世界は主観的である」(フッサール)
     「自分の見ている世界は世界ではない」
     「メタモデル」と「リフレーミング」
  ・「素直に細かく観る」
    「感動」「好奇心」「関心」
    「名詞化」でくくると、見えなくなる
    
 ◆「名詞化」の功罪
  ・「ひとくくり」できないものごとを「名詞化」して単純化
    「分節化」は、落ち着いて暮らすための処方箋で便利だが安易
    
 ◆「オズボーンのチェックリスト」
  ・転用:他分野への適用?、新しい使い道?
  ・応用:似たものは?、何かの真似できないか?
  ・変更:意味、色、機能、音、匂い、形を変えたら?
  ・拡大:大きくしたら?、価値・材料追加できないか?
  ・縮小:小さくしたら?、分割・省略したら?
  ・代用:人、モノ、材料、製法、動力、場所を代用できないか?
  ・再利用:要素、形、配置、順序、ペースを変えられないか?
  ・逆転:前後、左右、上下、順番、役割などを転換したら?
  ・結合:合体したら?、ブレンドしたら?、発想・目的を組み合わせたら?
  
 ◆「エポケー」(判断停止)の活用
  ・「思い込み」「偏見」を( )に入れて保留してみる
  ・「素人」「異質な人」を入れて「前提」を外してみる
  
 ◆「細部を観る」:「見る」から「観る」へ
  ・「見」ていて、「観」ていないものが、たくさんある
  ・「驚き」「感動」「関心」「好奇心」:「一期一会」の姿勢
    「出来事は一度きり」「末期の眼」
  ・「時間をかけてていねいに」現場現物を観る
  ・「なぜ?と問いかけて」
  
 ◆「他者性」にふれる
  ・「他者」の感覚を取り込んでみる
  ・「個性は変えられないが、能力は変えられる」
    「個性」を認めることは、多様性を保証すること
  ・「世界」を広げることが、知性を広げること
  
 ◆「立ち位置」を変えてみる:「風景の二重化」(「売る」-「買う」)
  ・「離見の見」(世阿弥):分離して、顧客の立場で見てみる
  ・「身体性」の大切さ:物理的な位置移動も有効
  ・「初心」の立ち位置を持ち続ける
    「果てしない初心の積み重ねが、無限の芸に繋がる」(世阿弥)
    「当たり前のことを徹底的に」(トヨタ)
  
 ◆「身体のストレッチ」で頭もリラックス:「センタリング」
  ・「身体」の状態が気分を変え、気分が世界の捉え方を決めていく
  ・「ストレッチ」「小ジャンプ」で気分を変える
-------  
 ■「弁証法」:頭を強くするワザ(タフさ):「正・反・合」(ヘーゲル)
  ・「矛盾・否定・対立状況」を起爆剤として、一つ上の次元の概念を創造
  ・「現状に満足しない」向上心:「自分の否定」を恐れない
  ・「否定」を受け入れる「タフなオープンマインド」必要
  ・「壁」は「成長」のチャンス
  ・「考える」時間を待てる力
  
 ◆「量質転化の法則」:自転車乗り
  ・「量的反復」+「試行錯誤・工夫」→「質的変化」
    時間をかける意味が分かれば、努力を続ける動機に(耐える力)
    
 ◆「対立物相互浸透の法則」:5なぜ
  ・「対立・矛盾」は、相互に影響を受け合いながら、補完して成長
    「原因」と「結果」の相互作用:「5なぜ」
    
 ◆「否定の否定の法則」
  ・「否定」に遭遇したときに、それまでのやり方を「否定」して、
    その工夫に全力を振り絞る
    
 ◆「自己否定」から向上心が生まれる
  ・「変なプライド」にしがみつかない
  ・「他者」を受容する寛容さが、成長のもと
    「成熟」と「寛容」は比例する
  
 ◆「人格」と「意見」の切り離し
  ・「無責任なYes」より「真剣なNo」
  ・「上機嫌な気分を醸成した上での否定」
   「前向きでリラックスした身体の構え」
   「否定を受け入れるオープンなメンタリティ」
   


2009年11月11日

243. 「段取り力」 斎藤孝

「段取り力」 斎藤孝 筑摩書房(03/11)

■書評■

 エネルギーを形にする最大のポイントは「段取り力」
 
 「段取り」という、普段何となく把握していた概念を定義し、それに
意識を向けることの重要性を説いた書。

 事例も多く、腑に落ちる提言も多い。


[Amazon](06/11に文庫版発刊)


[関連書]
 ・「「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術」(斎藤孝)
 ・「座右のゲーテ」(斎藤孝)
 ・「孤独のチカラ」(斎藤孝)

■目次■

 ◆「段取り力」とは
  ・「質の違いを見抜く力」:区切り、構造化
    連続的な事象を、非連続化(強弱、断絶)する力
  ・「優先順位をつける力」:最大のキーに、最大のエネルギー投入
    エネルギー投入の大枠を決める力
    
 ◆「俯瞰して見る視点」:全体を見通す予測力
  ・「構造化」→「単純化」:「図式化能力」
  ・「大きな骨組み」:落としどころと余裕
  
 ◆「目的」「テーマ」「コンセプト」の明確化
  ・「目的」の意識化、イメージの具体化
  ・頭の中でシミュレーション
  ・「筋肉トレーニング」も目的意識、問題意識
     常に新しいものに挑戦、変化させ続ける
  
 ◆「制約条件」→「段取り力」→「創造性」
  ・「素材」限定:素材に習熟
  ・「時間」限定:納期の設定
    不自由さの中で、アイデアが刺激される
    
 ◆「根気」「持続」は、「見通し」によって支えられている
  ・「戦略」+「忍耐・努力」
    「戦略」にエネルギーを使い、「忍耐・努力」部は自動運転に
  ・「量の蓄積」→「質の変化」:継続の動機に
     うまく行き始めたら、そこで休まない
    
 ◆自分に合った「段取り力」を技化する
  ・経験の積み重ね→段取り力関数f(x)→普遍化(技化)
  ・マニュアルを作る側の立場に
  
 ◆「状況」が力を引き出す
  ・「段取り」(外側の環境整備)→「状況」→「人が育つ」
    地位(器)が人を育てる
  
 ◆「まずは行動」
  ・現地に出向く、触れる:VAKで
  ・その場で判断せず、無駄打ちを
  
 ◆「遊び」:スペース、余白の美
  ・アイデアや出逢いの入る余地を残す
  ・融通利く判断
  
 ◆「ケース別段取り力」
  ・「収納整理」:迷わず仕分けできるものから
          優先順位を決めて絞り込み、あとは捨てる
          身体知、経験知が染み込んだものは大切に
  ・「書く」:3−3−3のテーマに絞り込む
        最後の落ちを明確に
        得意なものから埋めていく
        最初の2割が辛い:そこを「引用」を活用
  ・「コミュニケーション」:空間配置、ポジショニング、話題
  ・「仕事」:90分ブロックで区分け、フォーマット化
  
 ◆「段取り力」の鍛え方
  ・完成体から推測する(ロッテ:キシリトールガム)
  ・全ての出来事を「段取り力」の視点から見る(意識化)
  ・「Vision」←→「素材」のバランス
    俯瞰  と  這い回り
  ・視点、切り口の明確化
  ・優先順位で組み替える
    大枠をおさえてエネルギー配分
  ・制限を設ける(素材、時間)
  ・裏段取り(仕込み:Preparation)
  ・ずらし重ね:短長期アイテムの同時俯瞰
 
 ◆自分に合った「段取り力」を技化する
  ・経験の積み重ね→段取り力関数f(x)→普遍化(技化)
  ・マニュアルを作る側の立場に
  
 ◆「状況」が力を引き出す
  ・「段取り」(外側の環境整備)→「状況」→「人が育つ」
    地位(器)が人を育てる
  
 ◆「まずは行動」
  ・現地に出向く、触れる:VAKで
  ・その場で判断せず、無駄打ちを
  
 ◆「遊び」:スペース、余白の美
  ・アイデアや出逢いの入る余地を残す
  ・融通利く判断
  
 ◆「ケース別段取り力」
  ・「収納整理」:迷わず仕分けできるものから
          優先順位を決めて絞り込み、あとは捨てる
          身体知、経験知が染み込んだものは大切に
  ・「書く」:3−3−3のテーマに絞り込む
        最後の落ちを明確に
        得意なものから埋めていく
        最初の2割が辛い:そこを「引用」を活用
  ・「コミュニケーション」:空間配置、ポジショニング、話題
  ・「仕事」:90分ブロックで区分け、フォーマット化
  
 ◆「段取り力」の鍛え方
  ・完成体から推測する(ロッテ:キシリトールガム)
  ・全ての出来事を「段取り力」の視点から見る(意識化)
  ・「Vision」←→「素材」のバランス
    俯瞰  と  這い回り
  ・視点、切り口の明確化
  ・優先順位で組み替える
    大枠をおさえてエネルギー配分
  ・制限を設ける(素材、時間)
  ・裏段取り(仕込み:Preparation)
  ・ずらし重ね:短長期アイテムの同時俯瞰


2009年11月10日

242. 「2週間でベスト脳をつくる本」 吉田たかよし

「2週間で、ベスト脳をつくる本」 吉田たかよし 大和書房(08/07)

■書評■

 極限まで集中力が高まる「ゾーン」。
 
 本書は、勉強法というより、試験やプレゼンという、何らかの本番で、その
究極のコンディション「ゾーン」にもっていくためのノウハウ集となっている。

 睡眠や、食事の取り方等、日常生活での注意点を、脳科学の観点から解説さ
れている点がユニーク。脳を最高の状態にもっていくためのメカニズムが、分
かりやすく記載されており、即効性が期待できるのもいい。

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[関連書]
 ・「仕事脳」(吉田たかよし)
 ・「脳を活かす必勝の時間攻略法」(吉田たかよし)
 ・「最強の勉強法」(吉田たかよし)
 ・「最強の勉強法 究極の鉄則編」(吉田たかよし)

■目次■
 ◆「つねに頭がいい」のは悪い脳
  ・フルに脳を使っていると寿命が縮む
  ・本番前に、ベストでない状態をつくる
  ・本番以外は、適切に手を抜く
  ・気が散る時間を意識的につくる
    例:赤いモノを探す(視線を動かす)
  
 ◆「長く吐く呼吸」
  ・吸う:交感神経、吐く:副交感神経
  ・リラックスするときは、10秒かけて口をすぼめてゆっくりと吐く
  
 ◆「ここ一番」のタイミングに起床時間を合わせる
  ・目覚ましライト:音→光に
  ・今日の「ここ一番」を明確にする
  
 ◆「睡眠」の借金はつくらない
  ・「睡眠貯金」:直前一週間は十分に。特に本番直前3日間は重要
  ・「睡眠」→「ストレス耐性」→「アガらない」
  ・「ストレス」→「コルチゾール」→「海馬活発化」:一夜漬け
    コルチゾール長期化→海馬破壊(ベトナム戦争)
 
 ◆「手もみ熟眠法」
  ・睡眠の最大の目的は脳を冷やすこと:手と足
  ・「手のひら」「足裏」の刺激→NO発生→血管開く→冷却効果

 ◆「14+2の法則」:「夜中の照明を落とす」
  ・「朝の光」から14時間後にメラトニン分泌(光を入れないように)
    6:00     20:00→22:00
  ・「間接照明」で、明かりを落とす
  ・「PC」は寝る前はNG。それ以外も輝度を落とす
  
 ◆「食事」を適切に
  ・本番3日前までは、インフラ整備(脳の神経細胞のネットワーク構築)
    タンパク質と脂肪分が重要:脳は、脂肪の固まり(DHA、EPA)
  ・そのためには、胃腸力が不可欠
    胃の体内時計を狂わせない
  ・臭いおならは、自律神経のバランスが狂っている証拠
    →一休みする
  ・当日は、炭水化物だけでOK
    冷たいおにぎりと、根菜の味噌汁
  ・脳の栄養不足を防ぐ
    意図的に食事を摂る。おやつはチョコレートが最適
  
 ◆「9時間の法則」:「胃腸力」に注意
  ・胃は最後の食事から9時間後からメンテに入る
    21:30→6:30
  ・胃腸力を弱めると、交感神経にブレーキがかかる
  
 ◆「体温より冷たいもの」を食べない
  ・冷たいものを食べると胃の動きが止まる
  
 ◆「噛む」効用:朝、ガムを噛む
  ・脳の静脈血を戻す
  ・活性化すべき時期だというシグナルに
  
 ◆「リラックスタイム」
  ・前向きな気持ちで行う攻めの憂さ晴らしはOK
  ・好きなことに没頭(θ波)
  ・五感、身体を使うことがいい
  ・テレビ、ゲームはNG
  
 ◆「シュルツの自律神経訓練法」
  ・「手足の重感」:無駄な力を抜く
  ・「手足の温感」:温まった感じを脳内で作ると副交感神経が優位に
  ・「センタリング」
  ・「低い声」
  
 ◆「アルコール」は「祭り飲み」
  ・飲む量を少なく、お祭り騒ぎで精神的に解放

 ◆「手のひら」の汗チェック
  ・「ストレス」→「交感神経」→「手のひらに汗」(サル時代の名残)
    手は自律神経の影響を敏感に受けやすい部位

 ◆「前頭前野」は疲れやすい
  ・グルコース→乳酸に
  ・思考力:AM、単純作業:夕方
  ・プレゼンは、起床後5-10h(5:00→10:00〜15:00)
  
 ◆「プリショット・ルーティン」:「Anchoring」
  ・本番前の決まり行動
  ・ストレッチ、ガムを噛む
  
 ◆「朝シャワー」は首筋を冷やす
  ・背中側の首筋に冷水→脂肪を燃やして体温上昇
  
 ◆「VAKで脳内リハーサル」
  ・当日は、出掛け時と、本番直前に15分程度
  
 ◆「メタ認知」:「Position Change」
  ・「感情」:大脳辺縁系
  ・「認知」:大脳新皮質 を分離する
  
 ◆「5秒間ブレーク」:流れを変える
  ・ネガティブ連鎖を断ち切るには、5秒間ブレークする
    資料を探すふりをして、1から5を数字を数える
  ・目を閉じる、息を吐く、数を数える
 
 ◆「扁桃体ポジティブ思考」
  ・前向きなキーワードで、感情を起こす
  ・「低音を意識して、ゆっくり話せばプレゼンに勝てる」


2009年11月04日

241. 「「考える力」をつける本2」 轡田隆史

「「考える力」をつける本2」 轡田隆史 三笠書房(97/09)

■書評■

 「「考える力」をつける本」の第二弾。
 
 「考える力」とは「自分を発見する力」
 「わかったつもり」とは「思考の停止」
 「文章を書くように考える」等、気づき多い書。
 
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[関連書]
 ・「「考える力」をつける本」(轡田隆史)

■ポイント■
 ◆「言葉」は行動と思想を規定する
  ・「きれいごとの言葉」でくくってしまうと、細部が埋没してしまう。
    直視し、子細に検討すべき重要な細部がかき消されてしまう。
    
 ◆「わかったつもり」の弊害
  ・「暗記」とほんとうの意味で「わかる」こととの間には大きな距離。
  ・「わかったつもり」を捨てないと、考えを深めることは難しい
  ・「わかったつもり」は「思考の停止」
  
 ◆「無知の知」:常に問いかける
  ・「わからない」を前提に始める
  ・「疑う」→「調べる」→「新しい自分」
  ・「わかる」より「わからない」ことの方が大切
     学問は「わからない」ことの集積
  ・「直感は、不断の「私は知らない」から生まれてくる」
  ・「どんな知識も、自分の中から新たな疑問を生み出さなければ、すぐに
    死んでしまう」
    
 ◆「十を聞いて一を知る」:質問の重要性
  ・「いい答え」を引き出せるかは、質問次第
  
 ◆「知識の量」と「考える力」は比例しない
  ・「情報」の遮断も必要
  ・「考える力」は「感動する力」
  ・「知識」が増えると「感動」は小さくなる
  ・「感動から出発した仕事」こそいい仕事
  ・「考える力」は「自分を発見する力」
  ・「毎日が新鮮」:毎日が感動
  
 ◆「引用」して自分なりに「消化」「昇華」
  ・「古典」から学ぶ(引用する)
  ・「オリジナル」というものはない。一切は「引用」である。
    ただ、引用に、うまい、下手があるだけだ。
  ・「この言葉いいな」と感じた瞬間、その言葉が、自分の中に流れ込んで
    きて、なにごとかが静かに育っていく。
  ・「引用」=「発見力」:身の回りにある言葉、行動に意識する
  
 ◆「文章を書くように考える」
  ・「主観」から「客観的分析」へ
  ・常に「最高のもの」に学ぶ
  ・「客観的」とは、何も知らない人に分かってもらいたいと願う「こころ」
  ・「想定する」のは「たった一人」でいい
  
 ◆「言葉の選択」で「発想」が変わる
  ・「線とは幅のない長さである」
  ・「平明」であること
  ・「決まり文句」を避ける
  ・「正直な気持ち」を心を込めて


2009年11月02日

240. 「「考える力」をつける本」 轡田隆史

「「考える力」をつける本」 轡田隆史 三笠書房(97/01)

■書評■

 「今日あなたは『自分のために』どれだけの時間を使ったか?」
 
 朝日新聞の論説委員であった著者が、「考える力」を、積極的に意識して行動
する力と定義して、そのための工夫について具体的な例を用いて記載されている。

 各章の関連が分かりにくいが、実体験に基づく記述は貴重。

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[関連書]
 ・「「考える力」をつける本2」(轡田隆史)

■ポイント■
 ◆「考える力」とは、ものごとの細部に渡って、積極的に意識して行動する力
 
 ◆「考える心というやつ、もともと四分の一は知恵で、残りの四分の三は臆病に
   過ぎないのだ」(シェイクスピア「ハムレット」)
  ・考えたことは、考えたように実行しなければ、考えた意味がない
   
 ◆「われわれは短い時間をもっているのではなく、実はその多くを浪費している
   のである。人生は十分に長く、その全体が有効に費やされるならば、最も偉
   大なことをも完成できるほど豊富に与えられている」(セネカ)
   
 ◆「仕事に行き詰まったら「目的」から一時離れる」
  ・思い切りのよさが重要
  
 ◆「分類しにくい情報こそ重要」
 
 ◆「良い問いは答えより重要」
  ・設問はできる限り具体的に絞り込む
  ・人間は教えたい動物
  ・「問い」→「行動」へ
  
 ◆「身の回りの日常性に思いを凝らす」
  ・世界を見る目は、自分を見る目
  ・大きく考えないほうが、大きいことは理解しやすい
  
 ◆「書くこと」は自分を省みること
  ・「書くこと」=「読むこと」:「考えたこと」「思ったこと」を、文字化
    した瞬間に、客観的に「観察」できるようになる
  ・「書くこと」は、「思うこと」「考えること」をさらに深化させる、自分
    自身のこころ奥への小さな旅→新しい自分の「考え方」の発見
    
 ◆「観察」を妨げているものが「言葉」
  ・ホンモノの紅葉の中を歩いているのに、つくりものの言葉を用いながら観察
  ・「書くように」観察し、考えること
  
 ◆「なぜ」こそ書くことの最も大切な原動力
  ・「なぜ」という問いは、先へ先へ文章を書き続けていくエネルギーの源

 ◆「考える」という「知」の働きが、最も煮詰まった形で現れるのは文章を書く作業
  ・無数の言葉の中から、自分のものを選び出して書く作業は、自分の「考え」を
   深いところまで探り、研ぎ澄ましていくこと
   
 ◆「文章」とは「長さ」と「締め切り」
  ・「制約」が、文章を書いてくれる
  
 ◆「言葉」を増やすこと
  ・「詩」が最良の教師
  
 ◆「人は好んで才能を云々したがるけれど、個人の才能とは実のところ伝統を学ぶ
   学び方の才能にほかならない」(丸谷才一)
   
 ◆「手で「私」と書くのは思考そのもの、「watasi」と押して文字を得るのは、
   記号の取得にすぎない」
  ・漢字も平仮名も片仮名も句読点も、すべては筆者の意思の表れ
  ・「言葉の選択は、思想を規定する」
  
 ◆「情報は、人間が存在しなければ、存在しない」
  ・目的意識が、情報を生む
  
 ◆「論理も筋道も直感も「感動」から始まる」
  ・感動は、人に客観性を失わせる
  
 ◆「想像力は、立場から離れて」
 
 ◆「オリジナルとは、1%のひらめきと、99%の伝統を学ぶ努力」
  ・オリジナルというものはない
  ・99%は「読む」こと:客観的に推敲+先人の文章の多読
  
 ◆「知」の領域の広さ
  ・遊びのこころ:好奇心の領域拡大
  ・集中豪雨的に、一つのことに関心を集中させて、先へ先へと進んでいく
  
 ◆「遊びたかったら、まず遊んでしまう」
  ・知性は遊びに宿る
  ・自分の美術館、博物館をもつ


2009年10月25日

239. 「手にとるようにNLPがわかる本」 加藤聖龍

「手にとるようにNLPがわかる本」 加藤聖龍 かんき出版(09/08)

■書評■
 
 「役に立たなきゃ意味がない」
 
 数あるNLP関連書の中でも、著者の本気度を感じとれる好書に仕上がっている。
NLPの概要から、個々の手法の具体事例まで網羅されており、優れた参考書として
活用できる。

 章立ても分かりやすく、言葉もカジュアルなので、気軽に読むことができるよう
心配りされているのも好感が持てる。


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[関連書]
 ・「NLPのすすめ」(ジョセフ・オコナー)
 ・「NLP」(高橋慶治)
 
■ポイント■

◆「NLPは、人生を彩るキャディーボックス」

◆「脳は「想像」と「現実」の区別をつけられない」

◆「「言葉」は、体験の省略記号」

◆「受け取る量が、コミュニケーションの成果」
 ・"The meaning of your communication is the response that you get."
 
◆「真のコミュニケーションとは、相手になんらかの影響を与えて、いい変化
  を生み出すこと」

◆「「価値観」が、フィルターになる」

◆「「質問」と「確認」が会話を助ける」

◆「メタモデル、ミルトンモデルの目的は、相手の制限を取り払い、相手をより
  望ましい方向に導くこと」

2009年10月23日

238. 「孤独のチカラ」 斎藤孝

「孤独のチカラ」 斎藤孝 パルコ出版(05/07)

■書評■
 
 脳を真っ赤に燃え上がらせる知的活動のひとときは、誰もが持つべき「孤独」
なのである。自分を徹底的に磨くために、自ら進んで「孤独」になる。これは、
「孤独」の技法というべきものだ。

 「孤独」という言葉には、ネガティブなイメージがつきまとうが、本書は「孤
独」が力になることを実感された著者の「孤独礼賛」の書となっている。

 自分自身に向き合い、自分の技量を深めていく「孤独」な時間を大切にし
ていきたい。

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[関連書]
 ・「「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術」(斎藤孝)
 ・「座右のゲーテ」(斎藤孝)
 ・「段取り力」(斎藤孝)
 
■ポイント■

◆「登山家は、チームであっても単独者である」
 ・「孤独」になることで、「単独者」に目覚める
 ・「学び」の第一の構えは「単独者」であること
 
◆「群れて成功した人はいない」
 ・まずは群れから離れる決意
 ・友達に好かれようなどと思わず、孤立してもいいと腹を決めて、自分を貫く
 ・一人の時間は、自分を鍛え、何かを技に変えていくために費やす時間
 ・つきあいを断る勇気を
  
◆「自期力」:自らに期待する力
 ・「自分はこのままで終わる人間ではない」
 ・区切り毎に、過去の自分と断絶し、生まれ変わりたいチャレンジ精神
 ・「自分だけは、自分の味方」:自己肯定力
 
◆「結果を出せ」
 ・明確なアウトプットを目指す
 ・自分のスタイルをつくる:「中心軸」
 
◆「積極的な孤独を選ぶ」
 ・「自分の泉に水を蓄え、水を汲み上げる」
 ・「孤独とは生命の要求である」(キェルケゴール)
 
◆「身体の感覚を信じる」
 ・呼吸
 ・身体との一体感:ボディワーク、センタリング、瞑想
 ・ストレッチ、倍音
 
◆「挑み続けるために」
 ◆「内観する」
  ・「鏡」を使って、瞳の光を観る
  ・「書く」
  ・「過去に遡っていく」
 
 ◆「本物に接する」
  ・「他者が安易に入り込めないある種の気高さをつくる」
  ・「音楽」「絵画」「芸術」
 
 ◆「日記を書く」
  ・「書き留める」ことで、考えが整理され、自分の中に根付いていく
 
◆「孤独を乗り越える方法」
 ・手先のことに集中:彫琢
 ・翻訳、英語
 ・マニア読書:先人たちと「地下水脈」で出逢う

◆「スナフキン」
 ・放浪し、歩く
 ・どんな時も、自然に抱かれている
 
◆「孤独に沈潜する」
 ・集中して事を為す:三ヶ月から半年
 ・成長は、安定からの離脱
 
◆「死生観」:「無常観」
 ・「生は限定された時間をどう生きるかという真剣勝負の場」
 ・「人は死から目を背けているうちは、自己の存在に気を遣えない。
   死というものを自覚できるかどうかが、自分の可能性を見つめて
   生きる生き方につながる」(ハイデッガー)
 ・「死」→「自己の存在意義の意識化」→「自分の可能性」
 ・「絶対的なものはない」:執着しない、その寂しさに慣れる
   
◆「愛の孤独」:「生命の実感を味わう」
 ・「生命の実感を味わうために身を切るような悲しみ」
 ・「孤独を抱きしめている時間は、つらいなりに甘美」
 ・「湧き出る感情」に浸りきり味わう
 ・「鋭敏な感受性」:しみ入るようにわかる
 ・「やり場のないエネルギー」:アウトプットの源泉に
 ・「小さなものに「もののあはれ」」:想像力、優しさ、包容力に
   


2009年10月22日

237. 「NLP」 高橋慶治

「NLP」 高橋慶治 第二海援隊(97/12)

■書評■
 
 NLPの概要と応用例が、項目別に分かりやすく整理されている。
メタモデル、ミルトンモデルのビジネス面での具体例が豊富。天才たちの
持つ基本パターンの整理は興味深い。

 NLP学習の最初の本としては、体系的にまとまっていないが、復習には
適している。
 
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[関連書]
 ・「NLPのすすめ」(ジョセフ・オコナー)
 
■ポイント■

◆「NLPの基礎知識」
 ・モデリング、地図と土地
 ・ラポール、ペーシング、リーディング
 ・表象システム、サブモダリティ
 ・アクセシングキュー、キャリブレーション、アンカー
 ・リフレーミング、パーツ、タイムライン
 ・スイッシュ、ストラテジー
 
◆「実戦編1」:ビジネスコミュニケーション
 ・ペーシング、トランスレイティング
 ・優先的表象システムとラポール
 ・柔軟性の法則
 ・効果的なプレゼンテーション
 
◆「実戦編2」:メタモデルとミルトンモデル
 ・メタモデル
 ・ミルトンモデル
 ・内的リファレンスと外的リファレンス
 ・スイッシュパターン
 
◆「実戦編3」:健康・教育・天才のストラテジー
 ・学習とTOTEモデル
 ・インプリンティングプロセス
 ・スペリングのストラテジー
  ・左上を見上げて書かれた文字全体を眺める
 ・天才たちの持つ基本パターン
  ・高度に発達した視覚化能力:内的イメージ構築力
  ・表象システム間の多くのつながり:共感覚
  ・多面的知覚能力
   ・誰も気づかなかった新しい視点
   ・知覚位置切替(Position Change)
   ・夢想家、現実主義者、批評家のスタンス
  ・メタファーとアナロジー構築能力
   ・分解-再統合能力:「ミクロ」と「マクロ」のアナロジー整理能力
   ・抽象-具体性のフィードバック能力:現象の理論的表現
  ・基本的な質問能力:好奇心、正しい答えなどないという信念
  ・個人のアイデンティティを超えた使命感
   ・既存知識と新しい考えを一致:世界の地図を広くするための使命感
  ・無意識プロセスへのアクセス法
   ・寝かせる、フロー状態
   ・自己組織化のプロセス:無意識プロセスへの信頼感
  ・幅広い基本的知識:単純さを求める、広い分野への好奇心
  ・偶然や無作為を創造的プロセスに結合:研ぎ澄まされた感性
  ・シンプルで抽象的なモデル構築能力:構造化
  ・深層構造に焦点
  ・アイデアの外部アウトプット能力:外的形式に還元


2009年10月21日

236. 「NLPのすすめ」 Joseph O'Conner

「NLPのすすめ」 Joseph O'Conner チーム医療(94/09)
     "Introducing Neuto-Linguistic Programming"

■書評■
 
 ジョセフ・オコナーが著した、NLPの入門書の翻訳版。
NLP体系化までの歴史も記載されており、理解を深めることができる。事例も多く、
分かりやすくまとめられている。

 ただ、英文の翻訳のため、文例が英語でないと分かりにくい部分あり。
原書も合わせて読むといい。 
 
 An excellent introduction to NLP, this book is designed for biginners.

 Comprehensive, clear, and detailed, it contains an overview and all the
main patterns. Good as a reference, it has an invaluable section on all
the NLP books, a guide to choosing courses and an extensive glosary of
NLP terms.
 
 
[Amazon]


[関連書]
 ・「NLP」(高橋慶治)
 
■ポイント■

◆「NLPの目的」
 ・人生において「選択性」と「自由」を増すこと
 
◆「地図と知覚のフィルター」
 ・「地図は、そこに描かれた土地ではない」
  「パンの一かけがどう見えるかは、貴方が空腹かどうかで決まる」
 ・「言葉」には「体験」が宿る
  「違い」は世界にはない。それを知覚するときに用いるフィルターにある。

◆「失敗はない。ただ結果があるだけ」
 ・フィードバックという学習(TOTE Model)

◆「目的を達成するのに必要な内的リソースは既に持っている」
 ・Fake it.
 
◆「学習の四段階」
 ・無意識的無能
 ・意識的無能
 ・意識的有能
 ・無意識的有能:習慣化
 
◆「NLPのポイント」
 ・明確な目標:最初の一歩は選ぶこと
 ・鋭敏な感覚:感受性
 ・柔軟性:選択性
 
◆「目標の要約」:POSERS
 ・Positive:肯定的
 ・Own part:自分自身でコントロールできるもの
 ・Specific:具体的(5W1H)
 ・Evidence:目標達成の評価指標
 ・Resource:必要な内的外的リソースがあるか
 ・Size:適切な大きさか
 
◆「コミュニケーションの意味は、相手の反応で決まる」
 ・誠意をもって、自分の価値観に一致させて
 
◆「代表システム」(Representational system)
 ・VAK、Eye Accessing Cues、Submodalities
 
◆「アンカリング」
 ・感情の顕在化、キャリブレーション、リソースアンカー
 ・アンカー潰し(中和)、過去の修正、Future Pacing
 ・「言葉」は一連の複雑な経験のアンカー
 
◆「TOTE Model」
 ・過去の体験→習慣化→データベース
 ・「選ぶことができる」「創ることができる」
 ・「多面的に学ぶ」:虹の七色を集めて白い色が作られる
 ・「経験を眺める3つの方法」:Position Change
 
◆「信念」
 ・信念が変わると行動が変わる
 ・信念は選ぶことができる、創ることができる
 
◆「メタモデル」:「アップタイム」状態で
 ・「現実」→「経験」→「言葉」:二重に現実から離れている
 ・「深部構造」→「表面構造」(一般化、歪曲、省略)
 ・「メタモデル」は、言葉と経験を再結合する
 ・「メタモデル」は、意味を明らかにして、選択肢を拡げる
 ・「省略」:不特定名詞、不特定動詞、比較、判断、名詞化
 ・「歪曲」:等価の複合概念、前提、因果、読心術
 ・「一般化」:可能性、必要性の叙法助動詞、普遍的数量詞
 ・「ニューロロジカルレベル」との関係性
 
◆「ミルトンモデル」:「ダウンタイム」状態で
 ・「アップタイム」と「ダウンタイム」(トランス)
 ・「行動」の背後には、「肯定的意図」がある
 ・「額縁」だけを与えて、中の絵は相手に任せる
 ・「メタファー」
 ・「リフレーミング」:「行動」と「意図」の区別
 ・「タイムライン」
 
◆「内的一致」
 ・「パート」間の一致
 
◆「心理療法」
 ・「Phobia Cure」
 ・「Swish Technique」
 ・「Visual Squash」
 
◆「モデリング」
 ・「卓越性」の解明:「違い」を生む「違い」
 ・「行動」だけではなく、背後にある信念、思考過程、身体的特徴も
 
◆「戦略」
 ・ある仕事を成し遂げるために思考と行動を組み立てる方法
 ・戦略は信念によって発動される
 

2009年10月20日

235. 「座右のゲーテ」 斎藤孝

「座右のゲーテ」 斎藤孝 光文社新書(04/05)

■書評■
 
 斎藤孝さんが座右に置く「ゲーテ」の言葉を抄出して、自身の解説を加えた書。
エッカーマンの「ゲーテとの対話」をベースに、自分の立ち位置が分からなくなっ
たときや、何か壁に突き当たったときのヒントが散りばめてある。

 解説は、著者の経験に合わせて記載されているので、ゲーテがこういう観点を
想定したかどうかは分からないが、実際的で分かりやすくまとめられている。

 ゲーテに関心が無かった人も、原書への興味を駆り立てられるだろう。


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[関連書]
 ・「「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術」(斎藤孝)
 
■ポイント■

◆「人間が自分に与えることのできるもっとも驚くべき教養は、他の人たちは、
  自分のことなど求めてはいない、という確信である」
  
◆「小さな対象」を扱う
 ・「絞り込み」をして、それについて熟達してみる
 ・「できること」をやる
 
◆「自分を限定する」
 ・自分の得意分野、専門分野を限定する。
 ・O/Pの絞り込み、全てのI/Pを、それに繋げて思考する。
 ・吸収は幅広く、発信は絞り込む。
 ・マルチタレントを目指さない
 
◆「実際に応用したものしか残らない」
 ・O/Pを明確にした勉強でないと意味がない

◆「完成まで胸にしまっておく」
 ・「沈黙」はエネルギー
 ・心の中に「秘密の場所」を持つ(安楽地)
 
◆「実際的に考える」
 ・「具体的」かつ「本質的」であること(どう役立つのか)
 
◆「最高を知る」
 ・「古典」:「相場」を知る
 ・頂点にあるものは普遍性がある
 
◆「独創性などない」
 ・先人たちの影響なしに創ったものなどない
 ・オリジナリティという幻想
 ・もっと力強いものに憧れ、大いに影響を受けよ
 
◆「独学はよくない」
 ・体系的に基礎を学ぶ
 ・師事することの大切さ:進化を逆戻りさせない
 ・守破離
 ・自分だけの師匠をもつ

◆「素材探しを習慣化する」
 ・会話の素材探し
 
◆「使い尽くせない資本をつくる」
 ・最高のものに取り組む:自分は何を受け継ぐのか
 ・憧れをもってある人を徹底的に勉強する
 
◆「スタイルの似た人に惚れ込む」
 ・「之を知る者は之を好む者にしかず」
 ・学ぶべき時期がある
 
◆「豊かなものとの距離」
 ・「憧れの星」との距離感:支配されないこと
 ・「どうやってつくったのか」プロセスまで念頭におく
 
◆「同時代、同業から学ぶ必要ない」
 ・過去の偉大な人から学ぶ
 
◆「自己投資のルール」
 ・無形の色々な経験に金を使う
 ・飛ばす洒落のために財産をつぎ込む
 
◆「当たったら続ける」
 ・勝っているときは、やり方を変えない:飽きない
 ・徹底することのすごさ
 ・引き際の基準:過去に執着しない
 
◆「他人の評価を気にしない」
 ・ごく少数の人に分かってもらえればいいと思って表現を練る
 ・ターゲットを定め、力をそこに集中する
 
◆「異質なものを拒否せず、併呑する」
 ・「自分」探し→全部「自分」
 
◆「邪魔の効用」
 ・「邪魔」→「中断」→「図らずも寝かせられる」
 ・障害が意識を明敏にする
 ・ノッたときに納期を決める
 
◆「現在に一切を賭ける」
 ・「今」に一気呵成にすべてをつぎ込む
 ・「旅」:生涯最後かもしれない緊張感
 ・「言葉」:自分が深く関わっている
 ・「何かに心を奪われる瞬間」を技化する
 
◆「論理性と飛躍性のバランス」
 ・理性で割り切れないものが面白い
 ・感覚を重視:脳のストッパー外し
 
◆「状況に対する生き生きとした感情と、それを表現する能力」
 ・定義を固定すると(言葉化すると)、分かった気になる
 ・改善と同じく、決める→直す→決める
 
◆「過去に執着しない」
 ・過去にかかずらわない:執着せずにスピーディに気持ちを変える
 ・人生を重層的に生きる:短期、中期、長期
 ・諦念も重要


2009年10月08日

234. 「「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術」 斎藤孝

「「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術」 斎藤孝 大和書房(09/09)

■書評■
 
 著者の知的生産技術、情報活用法についての体験談、考え方を記した書。

 具体的な方法論も記載されているが、その根源の考え方は結構深く、とても
「一瞬」ではモノにできるような技術ではない。感性を磨き、思考を深めてい
く決意が必要。その意味では、「タイトルに偽りあり」かも。

 インターネットで、簡単に検索できてしまう世の中だからこそ、とことん考
え抜くことの重要性が、一層高まっているのだろう。答えを外に求めようとし
ても、それは見つからない。答えは唯一、自分の頭の中にしか存在しない。

 情報の洪水に流されることなく、自分の脳に深く刻みこみ、しかも多様な価
値観を醸成するためにも、「情報の自分化」が必要。「情報五感」「興味の万
有引力の法則」等の適切な名詞化も新鮮。読みやすくて有用な書。

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[関連書]
 ・「座右のゲーテ」(斎藤孝)
 ・「段取り力」(斎藤孝)
 
■ポイント■

◆「情報の自分化」
 ・「脳内ネットワーク」に組み込み、自分の情報データベースを構築する
 ・「知的生産」のための深みのあるデータベース構築
   →「感性」を磨き、「思考」を深める
    →「アイデンティティ」の確立
 
◆「検索」→「思考」
 ・「コピペ」に価値なし。自分をくぐらせて、自分を関わらせていく
 ・「検索」するなら「自分の頭の中」を検索
 
◆「情報」は「一期一会」
 ・出逢いの瞬間に縁をつくる:すかさずメモ
 
◆「興味の万有引力の法則」
 ・「問題意識」「関心事」についての「キーワード」を磁石に
 
◆「仕込み」に「ひと手間」
 ・「出力イメージ」の明確化
 ・「興味のネットワーク」を広げる
 ・「他人に話す」
 
◆「情報五感」を鍛える
 ・「感度のボリューム」を上げ下げする
 ・「集中」できる環境
 
◆「本」との出逢い
 ・「引用できる一文」があれば、それで◎
 ・「質量転化の法則」「多読と精読」「芋づる式」
 ・「サーチライト読み」:脳の「空白の原理」 cf. PhotoReading
 ・「目次」はレジュメ:全体を俯瞰しながら
 ・「場所記憶」:折る、「連想記憶」:印

◆「読解力」は、著者の真意を汲み取る能力
 ・共感力
 
◆「自分の言葉で再生」
 ・「意味」をつかまえて、情報を「自分化」する:知の喜び
 ・「共感」して、自分の「経験」とリンクさせる
 
◆「幅広く、深く見る」
 ・「複眼的」
 ・「脳内ネットワーク」に、自由にイマジネーション
 
◆「人」との出逢い
 ・「視点移動」:「差異」が意味を深める
 
◆「道具」は、能動的に取り組むための「アンカー」に
 ・「三色ボールペン」:「主観」と「客観」のギアチェンジ
 ・「手帳」:一週間見渡し、30分単位で
 ・「ファイリング」:個性的なクリアファイルの活用
 ・「ノート」:一見開きで話しをまとめる
 
◆「編集力」=「企画力」:「新たな切り口」でI/Pを新コンセプトに
 ・「自分の経験」と絡み合わせる:血を通わせる
 ・「違和感」を大切に温める:「居心地の悪さ」がモメンタム
 ・「Face to Face」:真似る(換骨奪胎)


2009年10月04日

233. 「頂きはどこにある?」 Spencer Johnson

「頂きはどこにある?」 Spencer Johnson 扶桑社(09/09)
     "Peaks and Valleys" by Spencer Johnson

■書評■
 
 ベストセラーとなった「チーズはどこへ消えた」の著者が、前著と
同じく物語仕立てで、人生の「山」と「谷」に対する考え方を示した
啓発本。

 30分程度で読むことができるショートストーリーで、記載されてい
ることも、目新しいことではありませんが、結構奥深いです。

 自らを省みて、受け取り方や行動を改めて見直す、良いきっかけと
なりました。

 具体的なノウハウは記載されていませんが、そのことが、かえって
学びを深くしているように思います。

 さっと読める、爽快な一冊です。

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[関連書]
 ・「チーズはどこに消えた」(S. Johnson)

■ポイント■

◆「真の発見の旅は、新たな景色を見ることではなく、新たな目
  を持つことにある」(プルースト)
 
◆「知識で最も重要なことは、得た知識を活かすことである」
  (孔子)
 
◆「山と谷は、順境と逆境のことではない。外部の出来事を、心の
  中でどう感じどう対応するかということである」
  
◆「山と谷はつながっている。今日の順境で過ちを犯せば、明日の
  逆境を創り出す。今日の逆境で賢明なことを行えば、明日の順
  境を創り出す」
  
◆「山とは、自分が持っているものに感謝するとき。谷とは、失った
  ことを求めるとき」
  
◆「谷から出る道が現れるのは、物事に対する見方を変えたとき」

◆「逆境にひそむ利点を見つけ、それを活かせば、谷を山に変える
  ことができる」
  
◆「山と山の間には、必ず谷がある。谷にどう対処するかによって
  いかに早く次ぎの山に辿り着けるかが決まる」
  
◆「順境に感謝し、賢明に対処すれば、逆境は体験しなくてすむ」

◆「山から落ちる理由は「傲慢」、谷から出られない理由は「恐怖心」」

◆「谷の苦しみは、それまで無視してきた真実に気づかせてくれる」

◆「山や谷に入り込まず、現実を味方にすべきである」

◆「山の目的は人生を讃えること、谷の目的は人生について学ぶこと」

◆「自分のエゴを捨てれば、すぐに谷から抜け出すことができる」

◆「次の山に到達するには、理にかなった未来像に沿って行動する」

2009年09月22日

232. 「チギレグモノ、ソラノシタ」 石井裕之

「チギレグモノ、ソラノシタ」 石井裕之 小学館(09/08)

■書評■
 
 石井裕之さん、はじめての連作短編小説。

 セラピストである著者の小説だけに、各物語の随所に、セラピー
キーワードが含まれていますが、嫌みな感じは全く無く、さわやか
な読後感に浸ることができます。

 7つの物語が、最後に結びつく構成も、よく考えられている。

 「かぼ」も良かったけど、これもいい。

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■目次■

◆「あきらめゲーム」
◆「ためらいゲーム」
◆「たいくつゲーム」
◆「おもいでゲーム」
◆「もめごとゲーム」
◆「やりがいゲーム」
◆「ぐっばいゲーム」

2009年08月23日

231. 「東大講義録」 堺屋太一

「東大講義録」 堺屋太一 講談社(03/04)

■書評■
 
 近代の後にくる「知価社会」とは?

 「知価革命」を提唱された著者が、母校の東大で、大きな文明史的な
座標軸の中での、来るべき社会について話された講義録。

 第1部では、始代・古代・中世・近世・近代に分けて、文明がいかに
変遷していったかについて、「人口」「技術」「資源」という要因が、
その時代の人々の主観をどのように変遷させ、それが文明にどのように
影響したかを中心に解説されている。

 第2部では、第1部を踏まえて、今後の人々の主観はどのように変化
し、その結果どのような文明が誕生するかを予測されている。

 歴史との対話により、今後を見通す素晴らしい書に仕上がっている。

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■ポイント■

[「近代」に至る道]
◆「文明」の発展段階:「人口」「技術」「資源」「組織」
 ・「始代」:農業の始まり、都市国家、原始共産制、神意の統治
       抽象と象徴
 ・「古代」:農業革命以降、領域国家、国家組織、物材への欲求
       写実と科学、人口の急増
 ・「中世」:森林の減少、気象の変化、自給、身分制度、宗教
       象徴性の重視、民族移動の人口減少
       「世界」という概念:元→明
       「交易の拡大」:十字軍(宗教→交易),地理上の発見
       「沖積平野の大開発」:物財の増加
       「物財増加」の中で「人口減少」すれば「文化発展」(欧の15c)
 ・「近世」:物材の発見、武力と権限、力の征服、先進国人の侵略
       写実と科学
 ・「近代」:産業革命以降、物材の量的拡大、規格大量生産
       人口の急増
       
◆「安定」から「進歩」へ
 ・「安定」を正義とした徳川幕府:「効率」の犠牲
   「元禄」以降、人口もGNPも停滞
 ・「黒船」のメッセージ:「安定より進歩」
 ・「明治維新」で「正義」と「文化」が変わった
   「富国強兵」「殖産興業」「中央集権」「官僚啓蒙」
   
◆「近代日本」のDNA
 ・イギリス型:自由主義、議会制民主主義、市場経済
  ドイツ型 :国家主義、官僚啓蒙主義、官僚規格経済
  日本   :富国強兵、官僚統治主義、殖産興業(模倣と奨励)
  
 ・近代工業化の必要条件
  ・資本の蓄積:金融システム、銀行制度、郵便貯金、インフレ政策
  ・市場の拡大:郵便、鉄道、学校制度、規格基準(度量衡)
  ・人材育成:中等教育(商・工・農)
  
◆「昭和十六年体制」
 ・侵略戦争、軍官主導、情報統制、経済統制、規格基準化、
  有機型地域構造、国民学校
 ・WWI後の生産力増に見合う「民需」が拡大しなかった:供給過剰
   →不況→植民地獲得運動へ(土地不足、人口増加の前提)
 ・官僚主導:総合調整機能が欠如しがち
 ・合成の誤謬:「倹約」と「勤勉」を全員で進めると不況になる
 
◆「昭和五十五年体制」
 ・「効率」:「合理性」→「経済成長」
 ・「平等」:「縦の平等」→「年功序列」「終身雇用」「累進課税」
 ・「安全」:「平和」「健康」「清潔」→「平和主義」「最長寿」
   「怠惰」と「嫉妬」の肯定:「ゆとり」「癒し」「庶民感覚」
   「自由」と「楽しみ」は正義では無かった
   
◆「七十年代の高度経済成長」
 ・「産業革命」:「労働力」と「生産手段」の分離
  ・「法人」の発生
  ・「近代的所有権」
 ・「規格大量生産」を可能にする要素
  ・「部品生産・組立」「分業制度」「ベルトコンベヤ」
 ・「なぜWWII以降は不況が起きなかったか」
  ・「石油供給量」の増大
  ・「資源が無い国」が有利:自国産業を保護する必要なく安く買える
 ・「近代工業社会」:「物財志向」「合理主義」
  ・生産の大型化、大量化:規格大量生産
  ・技術の進歩:「大型化」「大量化」「高速化」
  ・国家の強大化:「大きな政府」
  ・消費の均質化:客観的価値の信奉
 ・「七十年代の変化」
  ・大型化の終焉:アポロ、ジャンボジェット、大型コンピュータ
  ・ベトナム反戦デモ
  ・石油危機、ホメイニ革命
  
[知価社会の構造分析]
◆「新たな現象」
 ・石油危機、地域公害問題の多発
  「地球環境問題」:人口と資源のアンバランス
 ・巨大技術の停滞:スパコン→パソコン
  「多様化」「情報化」「省資源化」 
 ・グローバル化の進展
   「人」「金」の流動化、「国家」の機能低下
 ・欲求の主観化、社会主義の崩壊
   「知価ブランド」:「客観」から「主観」へ
   
◆「文明の犯人」は「人口」「資源環境」「技術」
 ・「価値」は「主観的」:人知の産物
 
◆「近代の常識」の衰退
 ・経済の悪化
 ・社会の荒廃
 ・教育水準の低下
 ・生活の変化
 
◆「知価」の特性:「可変的」「不測的」「貯蔵不可」
 ・「近代工業社会」の三大仮説
  ・「価値不変の法則」
  ・「需要は近似的に予測可能」
  ・「規格大量生産」は有利
 ・「労働力」と「生産手段」の一体化

◆「知価」の普及
 ・「経験経済」:エクスペリエンス・エコノミー
  ・「時間」と「経験」に価値
 ・「貢献面産業分類」
  ・「物財産業」:鉱工業
  ・「位置産業」:商業
  ・「時間産業」:時間の過程が重要
  ・「知識産業」:知識獲得の結果が重要
 ・「血縁」→「地縁」→「職縁」→「好縁」
  ・「好縁社会」は「情報共同体」「消費共同体」「楽しみ共同体」
    「どこかに帰属する必要がない社会」
    「大きな不安と大きな楽しみのある社会」
    


2009年08月08日

230. 「砂の器」 松本清張

「砂の器」 松本清張 光文社(61/07)

■書評■
 引っ越しの際に、ふと手に取った「砂の器」を、高校時代以来、久しぶりに読み
返してみました。

 初版発行は、私と同じ年。今となっては、時代を感じさせるが、数々の出来事が
一つに繋がっていく、推理小説ならでは展開に、再読ながらつい没頭してしまいま
した。

 映画の時に問題となった、ハンセン病の社会的差別描写のところも、当時はこう
いう認識だったという意味で仕方ないと思います。ただ、ちょっと偶然性が重なり
過ぎかなという感は残りました。

 いずれにしても、未読の方は、推理小説界の名作を一度はお読みになられては。

[Amazon](新書版の後、文庫も発刊)


■目次■
 ・トリスバーの客
 ・カメダ
 ・ヌーボー・グループ
 ・未解決
 ・紙吹雪の女
 ・方言分布
 ・血痕
 ・変事
 ・模索
 ・恵美子
 ・彼女の死
 ・混迷
 ・糸
 ・無声
 ・航跡
 ・ある戸籍
 ・放送
 
 



2009年07月27日

229. 「超管理職」 中谷彰宏

「超管理職」 中谷彰宏 PHP文庫(98/12)

■書評■
 
 上司と部下の関係の時代から、師匠と弟子の関係の時代への、
「師匠」と呼ばれる上司の法則集となっている。

 当たり前のようで、なかなかできないことを、「旧管理職」と
「超管理職」との対比で、分かりやすく解説されている。

 特に、巻末の「禁句集チェックリスト」がおもしろい。
ふと言っていたりする。

[Amazon] 


■ポイント■

◆「マネジメントとは、バラバラな目的を持った人間から利益を生み出すこと」

◆「管理職の仕事は、働かせることではなく、働く意欲を起こさせること」

◆「管理職の仕事は話すこと。人は命令では動かない。納得で動く」

◆「若者が何かを考えていた時代はない」

◆「教育とは、試行錯誤の時間を短縮してやること」

◆「超管理職は部下とパートナー」

◆「仕事のために育てるのではなく、育てるために仕事がある」

◆「やる気のない上司からは、やる気のある部下は育たない」

◆「モチベーションを高めるのは面白い目的である」

◆「目的を伝えずに手段しか伝えていないから、言ったことしかできない」

◆「ここまでやるのは自分だけという自負心を持たせる」

◆「やりがいとは、位置づけである」
 ・「仕事の中での位置づけ」
 ・「今の会社における位置づけ」
 ・「会社の将来における位置づけ」
 ・「自分の将来における位置づけ」
 
◆「7番バッターが打つと、試合には勝てる」

◆「若手社員は説得されたがっている。不満ではなく不安」

◆「禁句集チェックリスト」
 ・「そんなの、当たり前だろう」
 ・「最近の若者たちは、どうもやる気がない」
 ・「大学でいったい何を勉強してきたんだ」
 ・「こんなこともわからないのか」
 ・「そんなこと言うのは10年早い」
 ・「俺だってつらいんだ」
 ・「だいたいウチの部長はわかっていない」
    ・・・


2009年07月26日

228. 「起きていることはすべて正しい」 勝間和代

「起きていることはすべて正しい」 勝間和代 ダイヤモンド(08/11)
     
■書評■

 「起きていることはすべて正しい」
本書は、私たちの身に起きたことを、どのように考え、決断し、行動すれば、
それらを幸運に変えられるのか。その能力を「メンタル筋力」と定義し、メン
タル筋力を再現性高く強化する技術について述べられた自己啓発本。

 運を実力に変えることは、習慣と訓練で習得可能である。「脳内フレーム120%
活用法」「即断即決法」「パーソナル資産増強法」「勝間式人間関係の兵法」の
4つの技術で、メンタル筋力を鍛えることにより、誰もが運が良くなる。
 
 勝間和代さんの自己啓発本。


[Amazon]


[関連書]
 ・「新・知的生産術」(勝間和代)
 ・「ビジネス頭を創る7つのフレーム」(勝間和代)
 ・「年収10倍アップ勉強法」(勝間和代)
 ・「年収10倍アップ時間投資法」(勝間和代)

■ポイント■

[偶然を幸運に変えるセレンディピティの法則]
◆「メンタル筋力」を強化する
 ・「行動力」「応援したくなる性格」「ディープスマート力」
  「知的好奇心」「メタ認知力」

◆「メンタル筋力」強化の心構え
 ・結果に一喜一憂しない:「分離」「リフレーミング」
 ・客観的・多面的にものごとを把握:「メタ認知」
 ・ポジティブな友人:「仲間」
 ・利他の精神
 ・プチ成功体験の積み重ね
 ・早め早めのリスクテイク:「Preparation」
 ・考える(完璧主義は捨てる、できることから行動)

◆「ストレス」コントロール
 ・したくないことをしない
 ・攻撃は最大の防御

◆「疑似体験」の量を増やす
 ・「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」
   本、人から多量に学ぶ
 ・浪費はしない、投資は惜しまない
 
◆「考え抜く」「絞り込む」「決断する」


[潜在意識を活かす脳内フレーム120%活用法](拡げる)
◆「潜在意識」と「成長パス」の関係を理解
 ・「目標」を紙に書く:潜在意識への方向性示唆
  ・日常の些細な細かい決定に、潜在意識ベースの意思が働く
   その積み重ねが大きな力をもつ
  ・脳の中のゆらぎ、環境の変化に対する、瞬間瞬間の選択、
   決断の積み重ねが重要
 ・「潜在意識」で処理されてしまうプロセスを味方に
   ほんの僅かな些細な行動の差が、将来大きな違いに繋がる
 ・「Positive Thinking」(積極思考)
   自主的に物事を決めて、将来のパスを自ら切り拓く
   
◆「潜在意識」を活用したデータベース強化
 ・「フォトリーディング」は「五感を鍛える」訓練
  ・「潜在意識」へのアクセスしやすくするしくみ
  ・「マインドマップ」で、フレームワーク丸ごとをI/P
   (概念の塊として)
  ・「アンテナ」(目的意識)を立てる
  
◆「データベース」を行動に活かす
 ・「セレンディピティ」:「与えられた機会を最大限活かす技術」
  ・「問題への気づき」→「解決」の繰り返し
    ちょっと背伸びしながら、新しいことに挑戦
  ・「目的意識」→「出来事、刺激」→「経験知DB」
    →「直観による想起」→「行動」→「経験知DB」の繰り返し
 ・「人に説明してみる」(Share)
 ・「イメージトレーニング」で「Preparation」
 ・「三毒」(妬み、怒り、愚痴)追放:まずは「Being」
 ・「まず行動」→「Mission」が見えてくる
 
[99%を捨て1%の本質を掴む即断即決法](絞り込む)
◆「捨てる」ことの重要性認識
 ・「意志を持ってやめてみる、捨ててみる」
  ・捨てて困ったら後から考えればいい
  ・優先順位を決める
 ・「決断する」ことは「人に嫌われるリスクをとる」こと
  ・人に嫌われてはいけないという呪縛から脱却
  ・積極的に断らないと、魅力的にもなれない
  
◆「捨てる」技術
 ・「自分の強み、弱み」を明確に(SWOT)
  ・「ストレングス・ファインダー」
 ・「フレームワーク」と「ラベリング」
 ・「数値化」
 ・「バーサタイリスト(Versatilist)」
  ・「ディープスマート力」+「ラテラル思考」
  
◆「捨てる」ことの習慣化
 ・「大量のI/P」→「捨てる基準」が分かってくる
    →「素早いO/P」→「経験」→「I/P」
 ・「マルチプル・インテリジェンス」
  ・「言語的知性」(Linguistic Intelligence)
  ・「論理・数学的知性」(Logical-mathematical)
  ・「音楽的知性」(Musical)
  ・「空間的知性」(Spatial)
  ・「身体運動感覚的知性」(Bodily-Kinesthetic)
  ・「対人的知性」(Interpersonal)
  ・「内省的知性」(Intra-personal)
  ・「博物学的知性」(Naturalist)
 ・「Image」→「Preparation」:「Imagination」
  ・まだ起きていないことへの「想像力」
  
[4つのダイヤを引き寄せるパーソナル資産増強法](殖やす)
◆「もったいない」精神
 ・「人」は大切な資産(Resource)
  ・「Share」:「感謝」
  ・「絞り込む」:「選択と集中」
  
◆「4つのダイヤ」
 ・「自分メディアを通じた経験」:"Something New"
 ・「習慣にまで落とし込んだ技術」
 ・「自己投資できるお金」
 ・「人脈」:"Share"
 ・「量は質に転じる」:まずは「行動」
 
◆「パーソナル資産」を使い切る
 ・「起きていること」が、自分にどう役立つか常に考える習慣
 ・「フレームワーク」の活用
 
[自分の持てる能力を、他人のために最大限発揮する技術](調和する)
◆「わがまま」と「成功」の関係性
 ・「わがまま」を通さないと「成功」できない
  ・「自分で問題設定のフレームを変える」
    「自分の土俵」で戦う
  ・「わがまま」=「強い意志を貫く」こと
    「リーダーシップ」
  ・「必要以上に相手に迎合しない」
    「Self Esteem」(自己尊重)の「オーラ」で迎合しなくていい
     雰囲気を。そのためには「実力」「成功体験」が必要
 ・「5つのわがまま力」
  ・「忠言に謙虚に」
  ・「褒める」
  ・「チームワーク」
  ・「PDCA」
  ・「Motivation」
  
◆「アサーティブな振る舞い」:Fake it(気持ちの良い自己表現)
 ・"Assertive" : "Having or showing a confident and forceful personality"
 ・「問題解決」と「互助の精神」:"Share", "Sympathy"
 
◆「自分の応援団」を殖やす
 ・「周りが共感するミッション」と「実力」
 ・「他人に対する貢献」
   「醸成」→「還元」のサイクル


2009年07月25日

227. 「腐った組織をどうやって救うのか」 丸瀬遼

「腐った組織をどうやって救うのか」 丸瀬遼 日本実業出版(04/02)

■書評■
 
 一橋大学から日本長期信用銀行に入行され、破綻への過程を現場で
見続けられた著者の、劣化した「日本型組織」の実態が赤裸々に記載
されている。

 長銀問題を、単に特殊な事例として終わらせたくないという著者の
熱い問題提起の書となっている。

 金融業界の事例が多いが、共通点は多い。

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■ポイント■

◆「真犯人は「組織の劣化」」
 ・「おかしい」という感受性の重要性

◆「ビジネスを理解しない経営者」
 ・「Vision」を語る
 ・「権限」と「情報」の非対称性
 
◆「合議制とコンセンサス」という魔物
 ・「誰も責任をとらない丸まった議論」
 ・「空気経営」
 
◆「元凶は中央スタッフ部門」
 ・「現場と離れた経営の弊害」
 ・「権限と責任の分断」
 
◆「理念なきリストラ」
 ・「小出しリストラの愚」
 ・「コスト一律カットの弊害」
 ・「コストとリスクの抜本見直し」
 
◆「組織再設計のための指針」
 ・「一貫した意思決定」
 ・「三位一体(権限-責任-情報)の実現」
 ・「他律基準の導入」
 ・「プロジェクト中心の業務計画」
 ・「差別的人事の必要性」
 ・「経営と現場の一体化」
 ・「縦割組織→横割への転換」
 
 

2009年07月23日

226. 「まさしく歴史は繰りかえす」 渡部昇一

「まさしく歴史は繰りかえす」 渡部昇一 クレスト社(98/05)

■書評■
 
 「日本人の本当の敵は日本人?」
金持ちを迫害する税制が、日本を貶める。「社会主義の呪縛」からの脱却が、
今後の日本の繁栄をもたらすという著者の主張に共感。

 歴史書としても面白い。

[Amazon] 


■ポイント■

◆「明治維新」に学ぶ
 ・「桜田門外の変」の意義:「武」の象徴の落下
   「大蔵省」も住専から

◆「ユダヤの成功法則」
 ・「血縁グローバル化」
   「海外分散の知恵」 
 ・「契約書至上主義」
   「ヴェニスの商人」 
 ・「才能の尊重」
   「信じられるのは自分の能力」

◆「私有財産の尊重こそ繁栄への道」
 ・「累進課税は国家を滅ぼす」
 ・「富と知識を奪う相続税」
 ・「金持ち性善説」
 ・「フラットタックス」
 ・「社会主義の呪縛」からの脱却

◆「かくて日本は生まれ変わる」

2009年07月12日

225. 「フランクリン13の徳目」 中里至正

「フランクリン13の徳目」 中里至正 ごま書房(97/07)

■書評■
 
 「フランクリン・プランナー」の名前の由来ともなった、アメリカ合衆国
独立の立役者であり避雷針の発明者でもあるベンジャミン・フランクリンの
「13の徳目」について解説された書。

 現代社会で生きていくために必要な五つの特性「自己コントロールスキル」
「共感性スキル」「対人関係スキル」「集団適応スキル」「仕事達成スキル」
についての具体的な事例が有益。

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■ポイント■

◆「現代人が見失ったフランクリン13の徳目」
 ・「節制」:飽くほど食うなかれ。酔うまで飲むなかれ。
  「沈黙」:自他に益なきことを語るなかれ。駄弁を弄すなかれ。
  「規律」:物はすべて処を決めて置く。仕事はすべて時を定める。
  「決断」:なすべきことをなさんと決心し、必ず実行する。
 ★「節約」:自他に益なきことに金銭を費やすなかれ。
 ★「勤勉」:時間を空費するなかれ。無用の行いは全て断つべし。
  「誠実」:偽りを用いて人を害するなかれ。心事は無邪気に公正に保つべし。
  「正義」:他人の利益を傷つけ人に損害を及ぼさず。
  「中庸」:極端を避くべし。激怒を慎むべし。
  「清潔」:身体、衣服、住居に不潔を許すべからず。
  「平静」:小事、避けがたき出来事に平静を失うなかれ。
  「純潔」:性交は健康のためにのみ行い、ふけるべからず。
  「謙譲」:イエス、ソクラテスに見習うべし。
  
◆「ソーシャルスキル」
 ・「自己コントロールスキル」
    欲求のコントロール、悩みを忘れられるような趣味
    言いたいことも八分目、自分なりの決め事を守る
  「共感性スキル」
    相手の顔を見てありがとう、与える、思いやり
  「対人関係スキル」
    傾聴、質問、誠実、正直、素直、褒める、譲る
  「集団行動スキル」
    目的をもった人たちの集まりに参加、幹事役を引き受ける
  「仕事達成スキル」
    優先順位、計画立案、今日という日は明日の二日分の値打ち
 

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