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ビジネス書を中心とした「おすすめ本」の書評を発信していきます

618. 「Search Inside Yourself」 C. Meng Tan

「Search Inside Yourself」 C. Meng Tan 英治出版(16/05)

■書評■

 なぜGoogleの社員は、楽しく創造的に働き、柔軟性を持ち、優れた
成果を上げられるのか?

 その鍵を握るのが、「心」に関する独自の研修「サーチ・インサイ
ド・ユアセルフ(SIY)」です。

 心を整える手法「マインドフルネス」を、科学に基づき、日々実践
しやすい形にしたこの研修は、Google内で熱狂的に支持され、SAPやア
メックス他の企業や大学にも次々に採用されています。

 本書は、その開発者自ら語った、マインドフルネス実践バイブルです。

 1分でできるものから本格的なものまで、自己管理力、創造性、人間
関係力など様々な能力を高める技法をわかりやすく記載されています。

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サーチ・インサイド・ユアセルフ [ チャディー・メン・タン ]

■目次■

1.エンジニアでさえEQで成功できる
2.命がかかっているかのように呼吸をする
3.坐らないでやるマインドフルネス・エクササイズ
4.100%自然でオーガニックな自信
5.情動を馬のように乗りこなす
6.利益をあげ、海を漕ぎ渡り、世界を変える
7.共感と、脳のタンゴ
8.有能であってしかも人に愛される
9.世界平和への三つの簡単なステップ


■ポイント■

◆「マインドフルネス」
 ・「今すでにいる場所に完全に存在し、その完全な存在と意識の力を
   今この瞬間に認識すること」
 ・「時間という枠を完全に外れ、気づきそのものの中にただとどまる」
 ・「自分の意識を今の現実に敏感に保つこと」(ティク・ナット・ハン)
 ・「サティ」(パーリ語):「回想、熟慮」
    心の穏やかさ+深い洞察、熟慮を促す

◆「幸せの水準の測定」
 ・「左と右の前頭前野の特定領域で活性度の度合いを比べる」
    左:喜び、熱意、活力
    右:ネガティブな情動

◆「SIY」の三つのステップ
 ・「注意力のトレーニング」:認知能力と情動能力の基礎
 ・「自己認識と自制」:観察力
 ・「役に立つ心の習慣の創出」:他人の幸せを思う

◆「EQ」
 ・「自分自身と他人の気持ちや情動をモニターし、見分け、
   その情報を使って自分の思考や行動を導く能力」
  ・「自己認識」:自分の内面の状態、衝動を知る
  ・「自己統制」:自分の内面の状態、衝動を管理する
  ・「モチベーション」:
  ・「共感」
  ・「社会的技能」

◆「注意力を鍛える」:「情動」に対する反応の仕方を変える
 ・「情動」に翻弄されず、同化するのではなく、客観的に眺める
   「反応柔軟性」:刺激−反応のあいだに間を置く
 ・「情動ラベリング」:気持ちに単語のラベルをつける

◆「生理的なレベルで鍛える」:「情動経験」は「生理的経験」
 ・「身体」で「情動」を、より鮮明に経験できる
 ・「情動」を高解像度で知覚する能力開発には「マインドフルネス」

◆「マインドフルネス」から「EQ」へ
 ・「情動経験を高水準の明瞭さと解像度で知覚する能力」はEQの土台
 ・「さまよう注意を自発的に繰り返し引き戻す能力を与えてくれる技能」

◆「マインドフルネス瞑想」
 ・「2分間、自分の呼吸に意識を向ける」
   「何かをするモード」から「あるがままでいるモード」へ
 ・「注意」と「メタ注意」
   「メタ注意」:自分の注意がそれたことを知る能力
 ・「リラックスしていて、隙のない状態」(リラックスした集中)
   「穏やかさ」「明瞭さ」「幸せ」が自然に現れてくる
   「幸せ」なのは、心の基本設定状態(ただあるがままでいること)
   「持続可能な幸せ」は、自分の呼吸に注意を向けるだけで達成できる
 ・「運動」のように、抵抗を克服することで進歩する
   「注意」がそれた時、それを元に戻すたびに、「注意」の筋肉が強くなる
    「注意」がそれたら、それが練習の機会
 ・「意図」を生み出す(自分の穏やかさを取り戻す等)
   「相手」に敬意を持つという「意図」もいい
 ・「愛情に満ちた母の目で自分を眺める」
 ・「山になったつもりで坐る」「川の流れのように呼吸する」
 ・「認める」(雑念が起こってきた)
  「評価や判断も反応もせずに経験する」
  「放っておく」(雑念が去ろうと居座ろうと構わない)
 ・「練習に何も期待しない」
   「結果に拘ると、執着が生まれる」
 ・「喜ばしいマインドフルネス」から「マインドフルネス」へ
   「嬉しい経験に浸る」→「呼吸に意識を向ける」
 ・「漸修頓悟」(禅)
   「進歩を感じられなくても続けていれば唐突な進歩が訪れる」

◆「歩く瞑想」:トイレ休憩の度に実施
 ・「足裏にかかる圧力」「立っている身体」「動き、停止の身体」

◆「他人に向けたマインドフルネス」
 ・「マインドフル・リスニング」(センターで聴く)
   「他人に対する貴重な贈り物は、私たちの存在」
 ・「ルーピング」
   「共同作業で、コミュニケーションのループを完結させる」
 ・「ディッピング」
   「自分自身と会話する」(気が散っていることを感じる)
     (耳にしている内容について自分がどう感じているか知る)
    「中心注意」を相手に、「周辺注意」を自分自身に向ける

◆「瞑想のサーキットトレーニング」
 ・「集中した注意」と「開放的な注意」を鍛える
  ・「一瞬一瞬の注意を絶えず元に戻す」→「集中した注意」(静)
  ・「評価や判断や執着を捨てる」→「開放的な注意」(動)

◆「自己認識」を深めるのは、「自分の内側の明瞭さ」の向上
 ・「高い解像度」と「鮮明さ」
 ・「自己認識」は情動のプロセスに「大脳新皮質」を引き入れる
 ・「自覚」→「意味」(自己客観性)→「自信」
   「失敗モード」と「復元モード」を理解する
 ・「自己認識」と「マインドフルネス」は同じプロセス

◆「ボディスキャン」
 ・「身体の緊張は、身体に注意を払っていないから積み重なる」

◆「ジャーナリング」
 ・「自分に向けて書く」:制限時間内に、頭に浮かんだことを書く
   「今感じているのは」「今日、やってみたいのは」「愛とは」

◆「私の情動は私ではない」
 ・「情動」はただの生理的現象で、身体で経験するもの
   「空」:自分−「雲」:思考、情動

◆「自己統制」
 ・「衝動」から「選択」へ
   「情動」を抑えるのではなく、あしらいがうまくなる
 ・「執着」と「嫌悪」を捨てる
   「痛み」と「嫌悪」は異なる:苦しみ抜きで痛みを経験する
    「評価」せずに、ただ経験する
   「喜び」に「執着」(終わらないで欲しいという思い)しない

◆「苦悩」に対処するための一般原理
 ・「痛みがない時を知る」
   「苦悩」の不在に、たえず気づく、「苦悩」の無い幸せ
 ・「いやになることにいやにならない」:「エゴの行為」
   「苦悩」は自然に湧き起こる現象
 ・「怪物どもに餌をやらない」
   「怒りの怪物」は、怒りに満ちた話という餌を必要としている
 ・「あらゆる思考を優しさとユーモアをもって始める」
   「優しさ」がもつ「癒やし」の効果、自分のしくじりをユーモアに

◆「シベリア北鉄道」:「情動」が起こる「トリガー」に対処する方法
 ・「停止する」(Stop):「間を置く」(聖なる中断)、10数える
 ・「呼吸する」(Breathe):「深呼吸」で「聖なる中断」を強化
 ・「気づく」(Notice):「身体」の中の「情動」を気づく
 ・「よく考える」(Reflect):「情動」がどこから来ているのか考える
   「誰もが幸せになりたいと望んでいる」
   「この人は、、このように振る舞うと幸せになると考えている」
   「リフレーミング」で、意味を再認識する
 ・「反応する」(Respond):一番優しくて、ポジティブな反応を想像する
   「片手を握りしめ、残っている情動をすべて掴み、ゆっくりと手を
    開いて、その情動のエネルギーを放してやる」

◆「網の目化」:進んで情動を経験し、受け入れる気持ちを生み出す練習
 ・「情動」が通り抜けていくのを観察する
   「自分が網戸になったつもりで、情動を自分の身体を通過させる」

◆「自己統制」から「自信」へ
 ・「外に向けたネガティブな思考は、自分の嫌悪感から湧き起こるもの」
 ・「情動」と仲良くなること(やみくろと仲良くなること)

◆「セルフモチベーション」
 ・「整合性」:自分の仕事と、自分のコアバリューと整合させる
   「フロー」:「活動中の禅」
   「自律」「熟達」「目標」
 ・「想像する」:理想の未来がすでに実現したかのように書く
 ・「回復力」
   「内面の穏やかさ」:「幸せ」を浮かび上がらせる
   「情動的な回復力」:「情動」を抑え、執着や嫌悪を捨てる
   「認知的な回復力」:「楽観的」に捉える(起こることすべて良きこと)
    「悲観的」3:1「楽観的」

◆「自己認識」と「共感」は相関関係
 ・「Compassion」(「思いやり」「ともに苦しむ」)
 ・「同調化」:「情動のタンゴ」
 ・「優しさ」は「共感」の原動力であり、「持続可能な幸せ」の源

◆「私とまったく同じ/愛情に満ちた優しさ」の練習
 ・「私とまったく同じ」:この人は私とまったく同じ
 ・「愛情に満ちた優しさ」:この人が幸せになりますように
    好きな人、好きでも嫌いでもない人、嫌いな人の順で

◆「共感」は「信頼」を築く
 ・「弱点」をさらけ出せる関係性
    自分のエネルギーをチーム共通目的の達成に集中できる
 ・「信頼の欠如」
   「対立への恐れ」
    「責任感の不足」
     「責務の回避」
      「結果への無関心」
 ・「誠実さ」「優しさ」「率直さ」
 ・「心から褒める」:「結果」ではなく「プロセス」を称賛
   「成長志向の姿勢」へ

◆「思いやりのあるリーダーシップ」:「レベル5」(Visionary Company2)
 ・「志」と「謙虚さ」
 ・「私」から「私たち」への変化
 ・「認知的要素」「情動的要素」「動機付け要素」(思いやりの三要素)

◆「善良さを増す瞑想」:「視覚化」
 ・「息を吸う時に、自分の善良さを吸い込んでいるとイメージし、
   心の中で、その善良さを10倍にするところを思い描き、
   吐き出す時に、その善良さを世の中に与えるところをイメージする」
 ・「自分と他人の中に善良さを見る」
  「善良さをすべての人に与える」
  「自分の中にある、変える力を信頼する(善良さを増すことができる)」

◆「トングレン(授受)の瞑想」
 ・「ネガティブなものを吸い込み、ポジティブなもの(光の筋)に変換して、
   世の中に吐き出していく」

◆「ゴットマンの割合」
 ・「ポジティブなやりとり」:「ネガティブなやりとり」=1:5

◆「SCARFモデル」(社会的な脳の行動原動力)
 ・「地位(Status)」:対他人より、対自分の「熟達」
 ・「確実性(Certainty)」
 ・「自律性(Autonomy)」:ハンドルを握る
 ・「関係性(Relatedness)」:敵/味方
 ・「公平性(Fairness)」:公平性のために自分の利益を犠牲にすることもある

◆「三つの会話」
 ・「内容に関する会話」(何があったか?)
 ・「気持ちに関する会話」(どんな情動が関わっているか?)
 ・「アイデンティティに関する会話」(ここから自分について何がわかるか?)

◆「厄介な会話」への対応
 ・「影響は意図と異なる」
    相手の意図と、こちらの受け止め方は異なる
 ・「内容・情動」の他に「アイデンティティ」が絡んでくる
    私は有能か? 私は善良な人間か?

◆「内面の幸せは伝染する」
 ・「内面の幸せ」と「社会的な幸せ」の好循環

◆「行動するのではなく、行動に導かれる」
 ・「内面の平穏を深め、思いやりを増し、志を強める」



617. 「「貞観政要」が教える究極のマネジメント思考」 田口佳史

「「貞観政要」が教える究極のマネジメント思考」 田口佳史 PHP研究所(16/05)

■書評■

 「貞観政要」は、中国史上、最善の政治を行なったといわれる
唐の太宗と、それを取り巻く名家臣たちの言行録で、北条政子や
徳川家康なども座右の銘としてきた書です。

 太宗がどんな問題に直面し、どう行動したかについて、「論語」
など中国古典の叡智をふんだんに交えつつ、紹介していきます。

 本書は、社長とその先輩の対話形式で「貞観政要」を読み解い
ていきます。

 現代の企業事例も引きながら、「貞観政要」のエッセンスが明
解、かつ具体的に語られています。 

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上に立つ者の度量 [ 田口佳史 ]

■目次■

1.リーダーとして一番大切なこと
2.組織の盤石な構えをつくるために必要なこと
3.「六正六邪」の教えと究極の人材育成法
4.業績アップの秘訣を世界帝国「唐」に学ぶ
5.社長になったら、すぐに後継者選びを始めよ
6.君が何をするかは、全部天が見ている


■ポイント■

◆「隋が早々に滅んだのは」
 ・「煬帝が暴君で、隋の官僚達が面従腹背になったから」
    北条政子も、徳川家康も、長期政権とするために学んだ

◆「四書五経」は材料、「貞観政要」はその材料をどう使うか
 ・古典のガイドブック

◆「部下の話をきちんと聞くリーダー」
 ・「諫言大夫」

◆「滅亡する国の十の特性」
 ・「側近が保身の国」:かばいあう体質
   「相惜顔面」
 ・「法を万能とする国」:あるべき論だけで運営
 ・「見栄を張っている国」:実態とかけ離れた見栄
   「正論」を言えない雰囲気
 ・「力づく一点張りの国」:威圧的姿勢
 ・「問題のない国」:問題が浮上せず、先延ばし
   「問題は育つ」
 ・「次のビジョンが明確でない国」
 ・「好き嫌いで人事が行われている国」
 ・「独裁にしてその自覚のない国」
 ・「後継者が定まらない国」

◆「創業」から「守成」へ
 ・「守成」とは「新しい象徴的なもの」を創ること
   ex. 「西川産業」:「布団屋さん」から「寝室デザイナー」
     「アサヒビール」の「コク」と「キレ」両立
 ・「組織」をいじるだけは、「エセ改革」
   「積み上げてきた経験知や暗黙知」が破壊され、人心が疲弊
   「組織」という「魔物」は、エネルギーを吸い取る
 ・「武断政治」から「文治政治」(太宗)
   「宮殿」より立派な「弘文館」

◆「大人虎変」して「君子豹変」する
 ・「実力のある中堅幹部」が虎変して、改革が進む

◆「君は舟、民は水」(荀子)
 ・「水は則ち舟を載せ、水は則ち舟を覆す」
   「民への敬意と畏れ」=「若手社員のコンセンサス」
   「社員あっての自分」
 ・「覇道」から「王道」へ(太宗)
   「王道」:民が暮らしやすい国を創ること

◆「組織の盤石性を創る」:「根源思想」
 ・「木の長ぜんこと求むる者は、必ず其の根本を固くす」
 ・「側近の諫言を聞き入れようとする姿勢」:「諫議大夫」
   「名君」は「兼聴」、「暗君」は「偏信」
   「起居注」(トップの言行記録):常に見られている
 ・「トップと四天王」が一枚岩に
   「倒産する会社は何が悪いのだろうか?」と問い続ける
   「一枚岩」の接着剤は「問題意識の共有」
   「緊張感」と「危機感」の共有:「他責」から「自責」に
   「五人」で必ず話しをする(個別にしない、公平に)

◆「吐哺握髪」でいい人材を採用する
 ・「食事や風呂の途中でも、飛んでいく」

◆「学習」と「感化」
 ・「感化」:トップが自分の足りない部分を無くしていこうと
       努力しているかどうか

◆「六正六邪」:まずトップが「六正」に
 ・「聖臣」:物事の兆しがまだ表れていないときに見抜く
  「良臣」:礼儀正しく、諫言する
  「忠臣」:しっかり働く
  「智臣」:失敗しないように、誤りの源を断つ
  「貞臣」:文化や法律を守り、倹約する
  「直臣」:こびへつらわない
 ・「具臣」:官職の立場に安住して禄を貪る
  「諛臣」:おべっか使い
  「奸臣」:好き嫌いで評価をする
  「讒臣」:悪巧みをして讒言をする
  「賊臣」:主君を利用して、私財を富ます
  「亡国の臣」:主君にへつらい、悪いところを隠す

◆「六観」:人物を見抜くポイント
 ・「貴ければ則ち其の挙ぐる所を観る」:どんな人を抜擢するか
 ・「富みては則ち其の与ふる所を観る」:富の使い方
 ・「居りては則ち其の好む所を観る」:自宅で好んですること
 ・「学べば則ち其の言う所を観る」:学んでいるとき何を言うか
 ・「窮すれば則ち其の受けざる所を観る」:困窮しても拒否するもの
 ・「賤しければ則ち其の為さざる所を観る」:譲れない筋

◆「褒めるのは人間、叱るのは規則」
 ・「ダメな会社」は、規則を甘くして、叱る時は人間を怒鳴りつける
 ・「プロ」として恥ずかしいことはやらない
 ・「叱る」より「学ばせる」:トップ自ら学ぶ姿勢

◆「命令の一貫性とフレキシビリティの両立」
 ・「綸言汗の如し」:一度出した命令は変えない
 ・「時既に恒ならず、法令定まること無し」(状況に応じ変化)
   「揺るぎの無いコア」で軸足を固め、多様化していく

◆「回転」と「調和」
 ・「回転」:ヒト、モノ、カネ
 ・「調和」:顧客、マーケット、社会

◆「エネルギーが外側に向かっていく会社」:健全
 「エネルギーが内側に向かっていく会社」:不健全
  「安定化」指向→不健全に
 ・「社員の自主性」をいかに

◆「善極まれば悪となる。陽極まれば陰となる」
 ・「組織」は「安定」を望むが、望みすぎると「内向き」になる

◆「核」-「場」-「熱」の相乗効果
  「団結力」+「当事者意識」+「行動力」
 ・「核」となる軸(理念、意義、夢、使命)
 ・「燃える場」(祭り、大宴会)
 ・「熱」のキャッチボール

◆「革新」は「辺境」から来たる
 ・「計数」ではなく、「本質的な実力」の伸びを図る
   「昨日できなかったことが、今日できるようになった」

◆「後ろから追うリーダー」
 ・「問うマネジメント」「聴くマネジメント」
    カリスマ的リーダーの弊害
 ・「天を畏れ、民を畏れる」リーダー
    人間一人の能力はたいしたことは無い
    欠点をさらけだす

◆「危機感を常に」
 ・「ちょっとプラスになりかけた頃が一番危ない」
   「謙虚さ」「慢心の芽を早めに摘む」

◆「十思九徳」
 ・「誠に能く欲すべきを見れば、則ち足るを知りて以て自らを戒むるを思ひ」
    無一文の時を思って感謝の心を
 ・「将に作す有らんとすれば、則ち止まるを知りて以て人を安んずるを思ひ」
    投資は人材確保に回す
 ・「高危を念へば、則ち謙沖にして自ら牧ふを思ひ」
    実るほど頭を垂れる稲穂かな
 ・「満溢を懼るれば、則ち江海の百川に下るを思ひ」
    基礎体質の向上を目指す
 ・「盤遊を楽しめば、則ち三駆以て度と為すを思ひ」
 ・「懈怠を憂ふれば、則ち始を慎みて終を敬するを思ひ」
    初めから終わりまで慎重に
 ・「擁蔽を慮れば、則ち心を虚しくして以て下を納るるを思ひ」
    謙虚に人の声を聴く
 ・「讒邪を恐るれば、則ち身を正しくして以て悪を退くるを思ひ」
    常に他人に敬意を払う
 ・「恩の加はる所は、則ち喜びに因りて以て賞を謬る無きを思ひ」
    論功行賞は、喜びが去ってから行う
 ・「罰の及ぶ所は、則ち怒に因りて刑を濫りにする無きを思ひ」
    罰を与えるときは、怒りが去ってから行う

 ・「寛にして栗」:寛大で、かつ、繊細
 ・「柔にして立」:柔和だが、てきぱき
 ・「愿にして恭」:厳しいが、横柄ではない
 ・「乱にして敬」:リーダーシップはあるが、慎み深い
 ・「擾にして毅」:静かだが、毅然
 ・「直にして温」:率直にものを言うが、温和
 ・「簡にして廉」:大まかに物事を捉えるが、筋道がしっかりしている
 ・「剛にして塞」:剛毅だが、思慮深い
 ・「彊にして義」:実行力があるが、道理をわきまえて行動する

◆「天命」(実力50%、運50%)
 ・「側近」が「鏡」
 ・「十年先を見据えた戦略」
 

616. 「日越ドンズーの華」 田中孜

「日越ドンズーの華」 田中孜 明成社(10/07)

■書評

 去る2月28日に、両陛下が初めてベトナムを訪問されました。

 ハノイで、ホーチミン廟でお詣りされた後、旧都のフエに移動さ
れ、独立運動家ファン・ボイ・チャウの記念館を訪問されました。

 フエでは、陛下をお迎えするベトナム人で沿道は、いっぱいとな
りました。

 ファン・ボイ・チャウは、フランスからの独立を目指し、日露戦
争に勝利した日本に学ぶ「東遊(ドンズー)運動」を始め、一時は300
人もの留学生を日本に呼び寄せて独立の志士として育てた人物です。

 親日感情を持つベトナム人が多いのも、このファンと当時の日本
との交流が、後のベトナム独立につながったという歴史的事実があ
るからですね。

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日越ドンズーの華 [ 田中孜 ]

■目次■

第1部 潘佩珠と浅羽佐喜太郎にかかわる歴史物語
第2部 おお、わがヴェトナムよ!
第3部 日本軍によるヴェトナム解放


■概要

 ファンは1867年、日本の明治維新の前年にベトナム中部の旧首都
フエの郊外で生まれました。

 フランスのベトナム侵略は、1802年にベトナムを統一した阮朝が
キリスト教宣教師とフランス人傭兵部隊の力を借りた時点から始まっ
ています。

 フランスは軍艦を送って、ベトナム支配を徐々に広げ、1884年には
ベトナム全土がフランスの保護下に置かれました。

 抵抗したベトナム人は逮捕され、1902-3年の間に2万人以上が収監
され、1万2千人がギロチンで処刑されました。

 ファンは20歳の時に、「不法侵略者フランス軍から祖国の独立と同
胞の自由を奪還するのには革命以外には道はない」と考え、「全生涯
をかけて革命運動にこの身を捧げる」と決意しました。

 ファンは、フランスの傀儡となっていた阮朝13代バオ・ダイ帝を見
限り、阮朝初代からの直系であるクオン・デ侯を盟主として、立憲君
主国を建てることを目指しました。

 日露戦争で勝利した日本に学ぶべく、1905年、ファンは、ベトナム
を脱出し、香港、上海を経由して日本に上陸しました。

 最初にファンを世話したのが、医師・浅羽佐喜太郎でした。

 浅羽が近所に住んでいた大隈重信、犬養毅を、ファンに紹介すると、
ファンは筆談で、革命への援助を要請しました。

 大隈と犬養は、日本政府として他国の革命運動に参加できないが、政
党として貴下の計画を支援できる。貴下の党の勢力が増加傾向にあるの
であれば、同志来日を勧誘したらどうであろうと提案しました。

 さらに、クオン・デ殿下の来日を促し、将来の立憲君主国の君主とし
ての見聞を日本で広めることを勧めました。これが東遊運動の発端です。

 ファンは、ベトナムに戻り、日本での状況を説明した上で、同士の学生
を連れて再来日し、日本語などの勉学に打ち込みました。

 1907年には、クオン・デ侯もベトナムを脱出し来日。ベトナム人留学生
たちは、日本で懸命に勉強し、その様子がベトナムに伝えられると、留学
希望者が殺到し、やがて300名もの規模に達しました。

 ファンは東遊運動を拡大する活動を続けていましたが、フランス総督府
はこの活動を問題視し、日本政府に抗議をしてきました。

 犬養はファンに「一年くらい隠れていれば、かならず我々が元通りする」
と約束し、自身のポケットマネーで2千円(現在価値で約5千万円)を渡し、
多くの留学生が帰国しました。

 その後、ファンは大隅の紹介で、タイの王室の支援を受けてバンコク郊外
に農場を作り、留学生たちを呼び集めて、独立運動の拠点としました。

 1925年、フランス官憲に逮捕されたファンは、終身刑の判決を受けました
が、日本で学んだ留学生を先頭に、市民が総督府、刑務所を幾重にも囲んで、
減刑を求めました。
 
 その凄まじいエネルギーを恐れた総督は、「今後は活動しない」という条
件で釈放し、ファンはその後、フエで軟禁生活を送りました。

 1940年、ファン・ボイ・チャウは75歳の生涯を閉じ、その1ヶ月前に日本軍
がベトナム北部に進駐し、ベトナム独立の歴史は新たなページに入りました。

615. 「シンプルに考える」 森川亮

「シンプルに考える」 森川亮 ダイヤモンド社(15/05)

■書評■

 LINEのCEOだった著者の経営論。

 「本当に大切な1%に、100%集中する」
 「ビジネスの本質は、ユーザーが本当に求めているものを提供し続けること」
 「シンプルに考える」
 
 経営をシンプルに考え、全力を本質に注力するための提言が、分かりやすく
記載されています。

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シンプルに考える [ 森川亮 ]

■目次■

1.ビジネスは「戦い」ではない
2.自分の「感性」で生きる
3.「成功」は捨て続ける
4.「偉い人」はいらない
5.余計なことは全部やめる
6.イノベーションは目指さない


■ポイント■

◆「熱」こそ成功の条件
 ・「現場」は、ひたすらユーザーのために全力を尽くす
 ・「経営」は、現場が仕事にとことん集中できる環境を守る

◆「漠然とした安心」を求めない
 ・「不安」なのは当たり前
    何か変化があったときに素早く対応できるように準備すること
 ・「未来が不確実だからこそ、可能性は無限大にある」

◆「ビジネスのシンプルな本質」
 ・「人々が本当に求めているもの」を感じ取る能力
  「それを具体的なカタチ」にする技術

◆「ビジネスは「戦い」ではない
 ・「シンプルにユーザーのことだけを考える」

◆「経営」は「管理」ではない
 ・「優秀な社員が自由に活動し、共感をベースに連携し合う」

◆「利益」より「価値」を生み出すこと
 ・「お金」より「心」
    ユーザーを愛する気持ち、自分の商品を愛する気持ち

◆「お金」と「名誉」を求めない:「成長」を求める
 ・「幸せは、手に入れると守りに入る」
 
◆「リーダーとは「夢」を語る人」
 ・「共感」を集める説得力と情熱、覚悟がある人

◆「的確かつスピーディな意思決定」
 ・「自分で決める」
 ・「「決める人」を決める」

◆「ビジョン」はいらない
 ・「未来を予測するより、目の前のことに集中する」

◆「守ると攻められない」
 ・「古いもの」「成功」を捨てる勇気

◆「計画」はいらない
 ・「変わる」ことが普通、「計画」に縛られない
 ・「計画立案」者と「計画実行」者を同じにする

◆「しくみ化」できないところに競争力の源泉がある
 ・「結果を出す人がやりやすい環境を大事にする」

◆「イノベーション」は目指さない
 ・「目の前のニーズ」に愚直に応え続ける
 ・「イノベーション」は結果であり、目指すものではない

◆「クォリティ」X「スピード」の最大化
 ・「ユーザーのニーズ」の本質を知る

614. 「パレスチナとイスラエル」 高橋和夫

「パレスチナとイスラエル」 高橋和夫 幻冬舎(15/03)

■書評■

 複雑な関係性が続く、パレスチナとイスラエルについて、
なぜこの状態になったのかを、歴史を通じて、分かりやすく
解説されている書です。

 単に、イスラム教とユダヤ教の戦いと思っていると理解で
きなかった関係性が、明確になってきます。

 ノルウェイが、なぜ、パレスチナとイスラエルの仲介する
場となったのか等、理解が深まりました。


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パレスチナとイスラエル [ 高橋和夫(国際政治学) ]

■目次■

第1章 パレスチナの歴史
第2章 中東とイスラエル・パレスチナの関係
第3章 ノルウェーとイスラエル・パレスチナの関係
第4章 アメリカとイスラエル・パレスチナの関係
第5章 その他の国々とイスラエル・パレスチナの関係
第6章 キーワードで読むパレスチナ問題


■ポイント■

◆「パレスチナ人」:1100万人
 ・「ガザ地区」:140万人、「ヨルダン川西岸地区」:240万人
  「イスラエル内」:148万人、「シリア、レバノン等他国」:500万人

◆「シオニズム」
 ・「シオン」:シオン山(エルサレム)
 ・「民族主義」「帝国主義」「社会主義」の三つの風

◆「イギリスの三枚舌」:第一次世界大戦
 ・「フセイン・マクマホン書簡」:オスマン帝国へのアラブ反乱
    アラブ人の独立国家を約束
 ・「バルフォア宣言」:シオニストに戦争への協力
    パレスチナに国家を創ると約束
 ・「サイクス・ピコ協定」:フランスと領土割譲の約束
    英:イラク、ヨルダン、パレスチナ
       シャリーフ・フセインの子が、イラク、ヨルダンの王に
    仏:シリア、レバノン

◆「ノルウェイと中東」
 ・「ノルウェイ」は、親イスラエル、EU非加盟、親米、石油産出で裕福
   パレスチナとイスラエルの和平に介入→オスロ合意(1993年)
   レバノンのUNIFILにも軍を派遣→イスラエル撤退
   NGO活動が活発←エネルギー資源

◆「アメリカとイスラエル」
 ・「冷戦時」:ソ連影響力の排除、石油の確保、イスラエルの安全保障
    ユダヤロビー:民主党支持、ニューヨークタイムス
 ・「トルーマンの決断」:イスラエル承認
 ・「アイゼンハワー(共和党)」:スエズ戦争を非難
    ソ連のハンガリーの反乱鎮圧への怒り
 ・「ヨルダン戦争」(1970年)
    親米のヨルダン王制を守るために、キッシンジャーがイスラエル
    介入交渉(アメリカとイスラエルの連携プレイ)
 ・「イラン革命」(1979年2月)、ソ連のアフガン侵攻(1979年12月)
    イラン王制:対ソ連ブロック、石油確保、親イスラエル
    レーガン政権の中東戦略の見直し:イスラエルを戦略的資産に
 ・「キリスト教原理主義」の親イスラエル
    米国でのプレゼンス大、共和党の支持基盤の中核
 ・「ベルリンの壁崩壊」(1989年)と「湾岸戦争」(1990年)
    冷戦での戦略資産→イラク対アラブ戦略としてのイスラエル
 ・「クリントン」は親イスラエル政権(1992年〜2000年)
    ラビンを父親のように崇拝、オスロ合意(1993年)
 ・「Jストリート」(2008年)と「エイバック」(ユダヤロビー)
    和平路線のJストリート:オバマ政権との関係良
    「米議会は、イスラエルの占領地」(パット・ブキャナン)

◆「EUとイスラエル」
 ・「第三次中東戦争」以降、距離を置き始める
    アラブ諸国との関係(輸出市場、産油国、移民問題)

◆「ロシアとイスラエル・パレスチナ」
 ・「ソ連」→エジプト、シリア、イラク、PLOに武器輸出
    第三次中東戦争以降、イスラエルとの国交断絶
 ・「ロシア」:イスラエル・パレスチナ和平推進カルテットに
    (国連、EU、米国、ロシア)

◆「インドネシア、マレーシア」:パレスチナ支援
 「シンガポール」:イスラエル支援(国家建設に協力)

◆「中国とイスラエル」
 ・「武器輸入」目的に、親イスラエル:米国との摩擦に
 ・「上海租界地のユダヤ社会」:米ユダヤ人から投資呼びかけ
 ・「香港のペニンシュラホテル」:上海のイラク系ユダヤ人が開設
    一方、石油輸入から、アラブとの関係も必要

◆「ナチスの台頭とヨーロッパのユダヤ人」:第二次世界大戦
 ・「ユダヤ人排除」で、シオニズム復活
 ・「イギリス」への攻撃→パレスチナを放棄

  1947年:パレスチナの分割提案(国連決議)
  1948年:イスラエル建国(パレスチナの55%)
  1948年:第一次中東戦争(パレスチナの78%)
       ガザ地区:エジプト、ヨルダン川西岸:ヨルダン
       パレスチナ人が故郷を失う(パレスチナ難民)
  1951年:イランで石油産業の国有化
       →メジャーのボイコット→クウェート、サウジで石油増産
       →パレスチナ人の労働力が二国に→アラファトの資金源
       →湾岸戦争で資金源枯渇
  1952年:エジプト:ナセルのクーデター(王政終了)
  1956年:第二次中東戦争(スエズ戦争)
       英仏イスラエルのエジプト侵略(対ナセル)
        スエズ運河の国有化、アルジェリア独立運動への支援
  1967年:第三次中東戦争(六日戦争)
       パレスチナ全域とシナイ半島、ゴラン高原を占領
  1968年:イラクでバース党(サダム・フセイン)のクーデター
      カラメの戦い:アラファト率いるファタハがイスラエルに勝つ
  1969年:アラファトがPLOの第二代議長に
       ヨルダン(人工国家)のアブダラ国王暗殺→フセイン
  1970年:ヨルダン(フセイン王)とPLOが衝突(ヨルダン内戦)
       PLO+シリア←イスラエル(←キッシンジャー米の介入)
        PLOにとって「黒い9月」
       アラファトはレバノンへ亡命
  1970年:ナセル死亡、サダトへ
  1973年:第四次中東戦争→第一次石油危機
  1977年:ベギン首相(セファルディーム)タカ派
  1979年:キャンプ・デービッド合意
       エジプト(イスラエル承認)-イスラエル(シナイ半島返還)
        サダト          ベギン
  1979年:イラン革命:ハマス、ヘズボッラー、シリアを支援
       テヘランのアメリカ大使館人質事件
       ソ連のアフガニスタン侵攻
  1980年:イラン・イラク戦争(イスラエルはイラン支持)
  1981年:サダト暗殺(犯人はイスラム急進派)、ムバラクへ
  1982年:レバノンへイスラエル介入(レバノン戦争)
       アラファトはチュニジアに亡命
       レバノン南部のヘズボッラー(イランが支援:シーア派)
       がイスラエル攻撃(2000年にイスラエルが全面撤退)
  1987年:インティファーダ(大衆蜂起)
       ハマス活動開始(イスラエル認めない)
  1989年:ベルリンの壁崩壊
  1990年:湾岸危機:イラクがクウェートを占領
       フセインのリンケージ論(パレスチナとクウェート)
  1991年:湾岸戦争:イラクがイスラエル攻撃
  1992年:イスラエル・ラビン首相、米国・クリント大統領
  1993年:オスロ合意でインティファーダ終結
       アラファトとラビンが和平
        イスラエルとPLOの相互承認
        パレスチナ人による自治開始(ファタハ)
  1994年:ヨルダンとイスラエルが外交関係に
  1995年:ラビン首相暗殺
  1996年:ネタニヤフ(タカ派:リクード)首相 ペレス敗れる
2000年:シャロンがエルサレムのイスラム教聖地に
       第二次インティファーダ(アルアクサ・インティファーダ)
  2001年:アフガン戦争
  2003年:イラク戦争でフセイン体制崩壊
  2004年:アラファト死亡→マフムード・アッバース
       シャロン首相は、入植政策加速
  2005年:シャロンはガザから入植地を撤去→ハマスが支配
       エジプトのムスリム同胞団とハマスは密接
  2005年:イランにアフマドネジャド大統領(反イスラエル)
       レバノンのヘズボッラー、ガザのハマスを支援
  2006年:PLC(パレスチナ立法評議会)でハマスが過半数
       ハマス(ガザ)とファタハ(ヨルダン川西岸)の対立
  2006年:イスラエルが、レバノンのヘズボッラーを攻撃
  2008年:イスラエルのガザ攻撃
  2008年:Jストリート発足
  2009年:米大統領 ブッシュ(親イスラエル)→オバマ
       イスラエルはネタニヤフ

613. 「世界史としての日本史」 半藤一利、出口治明

「世界史としての日本史」 半藤一利、出口治明 小学館新書(16/08)

■書評■

 世界史の圧倒的教養を誇るライフネット生命会長の出口
治明氏と、「日本のいちばん長い日」などで知られる日本
近現代史の歴史探偵・半藤一利氏との対談集です。

 「日本は特別な国という思い込みを捨てる」
 「なぜ戦争の歴史から目を背けるのか」
 「アメリカを通してしか世界を見ないのは危険」

 本来、日本史は世界史の一部であるはずなのに、学校では
別々の科目として教えられてきました。

 そのため、私たちはどうしても「日本は特別な国」と思っ
てしまいがちです。

 しかしいま、世界における日本の地位や立場を正しく知ら
なければ、この激動から取り残されてしまいます。

 「世界史としての日本史」が、現代に必要な教養だとわか
る一冊です。


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世界史としての日本史 [ 半藤 一利 ]

■目次■

第1章 日本は特別な国という思い込みを捨てろ
第2章 なぜ戦争の歴史から目を背けるのか
第3章 日本が負けた真の理由
第4章 アメリカを通してしか世界を見ない危険性
第5章 世界のなかの日本を知るためのブックガイド
第6章 日本人はいつから教養を失ったのか


■ポイント■

◆「天皇という称号は鹿鳴館政策」
 ・「日本書紀」も、唐への対抗意識

◆「元寇は、モンゴル側からは失業者対策」
 ・「神風」神話は、朱子学の影響

◆「尊皇攘夷」と「天皇」
 ・「権力なき天皇」が永続の要因

◆「坂の上の雲」は日本をきれいに書きすぎている
 ・「ロシア革命」と「日本の満州欲望」

◆「第二次世界大戦は、ノモンハン事件から始まった」
 ・「スターリン」と「ヒトラー」の独ソ不可侵条約

◆「真珠湾攻撃で日独伊の敗北が決定した」
 ・「米国の参戦でパワーバランスが決定的に変わった」
 ・「米国は、ドイツの参戦を望んでいた」

◆「日本に融和的だったリットン調査団」
 ・「メディアも含め、日本の判断が正当性を欠いていた」
 ・「日比谷焼き討ち事件」のメンタリティ
 ・「松岡洋右」と「小村寿太郎」の格差

◆「日露戦争は出口戦略が見えていた」
 ・「伊藤博文」と「金子堅太郎」
 ・「ルーズベルト」の仲介
 ・「国民」と「メディア」が逆恨みで、対米嫌悪に

◆「経線思考」の弊害
 ・「過激なイエスを何度か選んでしまうと、引き返せなくなる」
    日露戦争から、国際連盟脱退、第二次世界大戦まで
    東芝問題

◆「第一次世界大戦は、初めての総力戦」
 ・「独」:「英仏」:「米」=1:1:1
 ・「総力戦」とは「軍事」より「経済」
   「軍部」と「政治」の分離が致命的
    毛沢東  周恩来

◆「1940年体制」は、満州国からスタートした

◆「ヒトラーとスターリン」が世界大戦を引き起こし、
 「チャーチルとルーズベルト」が終結させた

◆「ノモンハン事件」から学ぶこと
 ・「陸軍エリートは根拠なき自己過信をもっていた」
 ・「驕慢なる無知だった」
 ・「エリート意識と出世欲が横溢していた」
 ・「偏差値優等生が天下をとっていた」
 ・「底知れず無責任だった」

◆「人・本・旅」


612. 「座右の書『貞観政要』」 出口治明

「座右の書『貞観政要』」 出口治明 KADOKAWA(17/01)

■書評■

 中国唐代の2代皇帝・太宗による統治(貞観時代の政治)の要諦
が凝縮された「貞観政要」。

 本書は、ライフネット生命の出口会長が、経営において座右の
書とされている「貞観政要」のエッセンスを、分かりやすく記載
された書です。

 「部下からの厳しい言葉にこそ耳を傾けること」
 「組織のパフォーマンスは、リーダーの器以上にはならない」
 「上司は、自らの権限の及ぶ範囲を明確にし、できれば制限し
  なければならない」

 本書に記載されている、組織・リーダーシップのポイントの数々
は、時代を超えて通用する普遍の真理と思います。
 

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座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」 [ 出口 治明 ]

■目次■

第1章 リーダーは「器」を大きくしようとせずに、中身を捨てなさい
      --「権限の感覚」と「秩序の感覚」

第2章 「部下の小言を聞き続ける」という能力
      --「諫言」の重要性を知る

第3章 「いい決断」ができる人は、頭の中に「時間軸」がある
      --「謙虚に思考」し、「正しく行動」する

第4章 「思いつきの指示」は部下に必ず見抜かれる
      --「信」と「誠」がある人が人を動かす

第5章 伝家の宝刀は「抜かない」ほうが怖い
      --「チームの仕事」の重要なルール

第6章 有終の美は「自分」にかかっている
      --ビジネスを「継続」していくために


■ポイント■

◆「権限の感覚」をもっていること
 ・部下にいったん権限を与えたら、その権限は部下のもの

◆「部下の諫言」を得たこと
 ・部下の忌憚の無い諫言を聞き入れる

◆「組織はリーダーの器以上のことはできない」
 ・「リーダーはオールマイティではない」
 ・「リーダーは器を大きくしようとせず、中身を捨てる」
    自分の好みや価値観、拘りをいったん捨てると、
    諫言含め、色々な意見を謙虚に受け入れることができる
 ・「その身を修めるには、必ずその習うところを慎む」
 ・「リーダー」は「寄生階級」:「謙虚に信頼して任せる」
 ・「何もしないリーダー」が理想:「適材適所の人材配置」

◆「上司は偉いのではなく、機能が違うだけ」
 ・「上司の機能」:「人をまとめる」「方向を示す」こと
 ・「人がついてくる」と「人を従わせる」

◆「十思・九徳」
 ・「足るを知る」:欲張らない
 ・「止まるを知る」:立ち止まって考える
 ・「自分の力を過信しない」:謙虚に自制
 ・「大海は小さな川の水が集まったもの」:謙虚さ
 ・「リーダーは諫言を言ってくれる部下をそばに置くべき」
 ・「寛大な心を持ちながら、不正を許さない厳しさ」
 ・「柔和な姿勢をもって、しかし、自身は必ずやり遂げる」
 ・「真面目だが、尊大ではなく丁寧」
 ・「統率力はあるが、慎み深く謙虚」
 ・「普段はおとなしいが、毅然とした態度をもつ」
 ・「正直にものをいうが、温かい心をもつ」
 ・「細かいことに拘泥しない、清廉潔白である」
 ・「剛健だが、心が充実している」
 ・「いかなる困難でも正しいことをやり遂げる強さをもつ」

◆「人は現実のすべてが見えているわけではなく、多くの人は
  見たいと思う現実しか見ない」(カエサル)
 ・「見たくないものを見ない」のも、人間に備わった自衛手段
   見なければ、心の平静を保てる
 ・自分の機能に関係ないことは聞かない、見ない、口に出さない。
   部下に伸び伸び働いてもらい、リーダーの身心の健康を保つ。

◆「リーダーは「話を聞く相手」を選んではいけない」
 ・「相性の悪い人」「嫌いな人」の意見を正面から受け止める
 ・「我慢する」のもリーダーの能力

◆「三鏡」
 ・「銅の鏡」:鏡に映った自分が元気で、明るく、楽しい顔をしている
    日頃からの体調管理
 ・「歴史の鏡」:過去の出来事から歴史を学ぶ
    失敗から学ぶ
 ・「人の鏡」:部下の諫言を受け入れる
    フラットでオープンな組織

◆「言」と「徳」
 ・「リーダーの一言は重い」:「言行一致」
   「口に出す前に熟考し、覚悟を持ち、一度口にしたら責任をもつ」

◆「礼楽」
 ・「祖先を尊び、広く文化を学ぶ」(タテ・ヨコ軸思考)
   「深く・広く」考え、「早く・正しく」決断する
 
◆「時間軸」を正しく設定する
 ・「中期的」思考と「短期的」利益

◆「清濁併せ呑む」:「人間の二面性」に対する理解
 ・「水清ければ魚棲まず」:他人を息苦しくする

◆「修身・斉家・治国・平天下」
 ・「天下を平らかに治めるには、まず自分の行いを正しくし、次に家庭
   を整え、次に国を治めて、そして天下を平和にすべきである」

◆「思考」と「感情」はつながっている
 ・「寝ること」と「寝かせること」(時間をおくこと)
 ・「時間軸」と「空間軸」を拡げる

◆「一度仕事を任せたら、どっしりと構えて待つ」
 ・「熟考して任せる」

◆「読書」「文章」「人との交流」
 ・「読書」:歴史から学ぶ
 ・「文章」:言語化、文脈化
 ・「人との交流」:諫言してくれる人

◆「疾風、勁草を知り、板蕩、誠臣を識る」
 ・「勁草」(強い草)、「板蕩」(乱世)
   「天下が乱れたときにこそ、その人の忠誠心がわかる」
 ・「部下には、ある程度の負荷をかける」

◆「言っても行われないのは、言葉に信がないから」
 ・「信念」と「誠実」

◆「信用すれば信じてもらえ、疑えば誰からも信用されない」
 ・「まず信頼する」

◆「怒られても、命取られるわけではない」
 ・「仕事の時間は、人生の3割しかない」

◆「一人でマネジメントできる人数は、10人まで」
 ・「何もしないで部下を見守る」勇気
 ・「配られたカードで結果を出す」
 ・「時間と空間を制限する」

◆「組織内のルールはシンプルに」

◆「創業と守成」
 ・「100m走」と「フルマラソン」の切り替え

◆「君主は「舟」であり、人民は「水」である」
 ・「水」には「舟を浮かべる力」と「転覆させる力」がある
 ・「水」(部下)がなければ、「舟」は役に立たない
 ・「正対して、責任を負う」姿勢

◆「管鮑の交わり」:管仲と鮑叔

◆「リーダーに必要な力」
 ・「強く思う力」:やりたいこと、方向性が明確であること
 ・「共感する力」:やりたいことを分かってもらう
 ・「統率する力」:コミュニケーション力
 ・「正しく決断する力」

◆「人生はプラスマイナスではなく、絶対値」
 ・「人生の楽しみは、喜怒哀楽の総量で決まる」


611. 「「思考軸」をつくれ」 出口治明

「「思考軸」をつくれ」 出口治明 英治出版(10/06)

■書評■

 「60歳での起業は、1時間で決めました」

 著者は、日本生命勤続後、60歳でライフネット生命を起業
された、還暦を超えたベンチャー社長です。

 「インプット」を「結果」につなげる人の違いとは?

 静謐かつ情熱的なベンチャー社長が実践する「ものの見方」
の鍛え方が記載されています。

 自分だけの「思考軸」をつくり、磨き続けることで、一生挑
戦し続け、そして好きなだけ働くことができる。

 インプットが無ければアウトプットは無い。
 インプットは質よりも量を優先すべき。

 端的な言葉に、ものの見方、行動力の源泉がうかがえます。


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「思考軸」をつくれ [ 出口治明 ]

■目次■

はじめに 私が「0.1%」に賭けられた理由
序章 ベンチャー生保の立ち上げにかけた想い
第1章 5つの「思考軸」と大切にすべきこと
第2章 森を見る「タテヨコ思考」のすすめ
第3章 「多様なインプット」で直感と論理を磨く
第4章 「違った人」をいかすリーダーシップ
第5章 「勝率100%」の真っ向勝負
第6章 私たちが、いまいるところ
おわりに 「悔いなし、遺産なし」-自分の頭で考え続ける


■ポイント■

◆「軸」:思考する際の前提条件
 ・「人間は動物である」
 ・「人間はそれほど賢くない」:謙虚さ
 ・「人生はイエス/ノーゲーム」:小さな決断の繰り返し
 ・「すべてのものはトレードオフ」:何かを選べば何かを失う
 ・「「おおぜいの人」を「長い間」だますことはできない」

◆「仕事量×スピード」
 ・「小さなことでも、すぐにどうするか決定していく」
 ・「やり始めたら、新鮮なうちに一気にやりきる」

◆「タテヨコ思考」で「森」を見る
 ・「歴史というタテ軸」
 ・「世界というヨコ軸」

◆「インプット」の「絶対量」を増やす:直感の精度を上げる
 ・「量」と「幅」を意識する
 ・「入門書」より「分厚く難解そうな本」から
 ・「アウトプット」の機会を設ける:言語化の機会
 ・「誘いにはのってみる」
 ・「自分の足」で歩いてみる

◆「辺境」をつくり、「辺境」に出て行動する
 ・常に広い世界に出て、変化にチャレンジし続ける
   自分に「軸」があれば、受け入れられる

◆「リーダーに必要な3要素」
 ・「Vision」:「やりたいことを持っている」
   「世界経営計画」のサブシステム
     世界をどのように解釈し、それをどのように変えたいと思い、
     自分はその中のどのパートを受け持ちたいと思うか
 ・「共感力」:「旅の仲間を集められる」
   「シンプルで魅力的な「旗」」
 ・「統率力」:「旅の目的地までチームをまとめ、引っ張っていく」
   「ビジョンの共有化」「多様性の確保」

◆「楽しく、明るく、元気よく」:人と組織風土
 ・「楽しんで、のびのびと働ける環境創り」

◆「正攻法」がいちばん速い
 ・「効率的でなくてもいい、最後までやり抜く」

◆「小さな丸」より「大きな三角」
 ・「角」は組織の秩序を多少乱すかもしれないが、強力な武器に
   「短所」を直すと、「長所」も無くなる

◆「日本の戦後復興の三つの神風」
 ・「中国の共産化」→米国の対日方針変更(弱体化→復興支援)
 ・「朝鮮戦争特需と人口急増」
 ・「固定相場制の強制」

610. 「人間を磨く」 田坂広志

「人間を磨く」 田坂広志 光文社新書(16/05)

■書評■

 本書は、人間関係が好転する「こころの技法」というサブタイトルの
「知性を磨く」「人は誰もが「多重人格」」に続く著です。

 「人間を磨く」とは、日々の仕事と生活において、縁あって巡り会っ
た人間と「正対」し、「格闘」すること。

 そのためには、自分の心の中の「小さなエゴ」を、静かに見つめ、
「小さなエゴ」で曇った「心の鏡」を磨くこと。

 読んだだけでは何も変わりません。

 生涯と通じて、「人間を磨く」という山道を、一歩一歩登り続ける
こと。

 「求道、これ道なり」
 

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人間を磨く [ 田坂広志 ]

■目次■

「人間関係が好転する「こころの技法」」

1.「心の中で自分の非を認める」
2.「自分から声をかけ、目を合わせる」
3.「心の中の「小さなエゴ」を見つめる」
4.「その相手を好きになろうとする」
5.「言葉の怖さを知り、言葉の力を活かす」
6.「別れても心の関係を断たない」
7.「この出会いの意味を深く考える」

「人間を磨く」ことの真の意味

■ポイント■

◆「人間を磨く」とは「非の無い人間」を目指すことではない
 ・「知識とは、風船の如くなり」:
    知識が増えれば増えるほど、分からないことが増えていく
 ・「非も欠点もある未熟な自分」を抱えて生きていく

◆「古典」からは「理想的人間像」ではなく「具体的修行法」を学ぶ
 ・「高き山の頂」(理想的人間像)→「山道の登り方」(具体的修行法)
   「歎異抄」(唯円)、「正法眼蔵随聞記」(懐奘)

◆「我欲」や「私心」を否定せず、ただ静かに見つめる
 ・「心は蛇蝎のごとくなり」:「小さなエゴ」に処するこころの技法

◆「自分の中に「統一的人格」ではなく「様々な人格」を育てる」
 ・「幾つもの人格」を見出し、育て、適切に切り替える能力
 ・「鬼手仏心」:自分の中の「悪」を静かに見つめ、それを御する人格を育てる

◆「言葉」の持つ力:「言霊」
 ・「有り難うございます」:「心」と「言葉」を一致させる修行
  「心の中の想い」は、相手に伝わる

◆「優等生意識」と「可愛げ」
 ・「自分には非がない」という意識は、「自分は優秀だ」という無意識の傲り
 ・「可愛げ」とは、素直に自分の非、欠点、未熟さを認める「しなやかな心」
 ・「自分の非・欠点」を素直に自覚し、周りの人に対して認める

◆「非を認める」ことに優る「感謝の心」
 ・「感謝」はすべてを癒やす
   事前に心を整え、心の中に「感謝の思い」を持つ修行

◆「自分から声をかけ、目を合わせる」修行
 ・「可愛げ」と「しなやかな心」
 ・「心の置き所を正して、目を合わせる」:「相手を和解したい」という想い
 ・「相手の姿は、自分の姿の鏡」:「和解」から「深化」

◆「心がぶつかったときこそ、「絆」を深める好機」
 ・「後味の悪さ」の正体は、深層意識での「自己嫌悪」と「他者不安」
    →「自分から素直に謝る」→「受容感覚」(安心感)→「絆」
 ・「自己嫌悪」→「自己正当化」となる
  「他者不安」→「自己防衛」となる

◆「心の中に「小さなエゴ」を見つめる」
 ・「自分の非を認められない」のは「小さなエゴ」があるから
 ・「小さなエゴ」:「自分は正しい」「自分は優れている」「自分は変わりたくない」
  「大きなエゴ」:「自分を変え、成長したい」「さらに成熟した人間になりたい」

◆「人間、自分に本当の自信がないと、謙虚になれない」
 ・「小さなエゴ」:傲慢さ、「大きなエゴ」:謙虚さ、が伝わる
 ・「競争に勝つ」ことでは、「本当の自信」は得られない
   「一時的で擬似的な自信」→次は負けるかもという「不安」
   「密やかな劣等感」で、「無意識の傲慢さ」を滲ませる
 ・「謙虚さ」の修行を続けていると、自然に「本当の自信」が身についてくる

◆「人間、自分に本当の強さがないと、感謝ができない」
 ・「目の前にいない相手」に、一人、心の中で感謝できること
 ・「千人の頭となる人物は、千人に頭を垂れることができなければならぬ」
 ・「感謝」の修行を続けていると、自然に「本当の強さ」が身についてくる

◆「本当の強さ」とは「引き受け」ができること
 ・「心の中で、すべてを、自分自身の責任として、引き受けること」
    →「静かな強さ」「静かな自信」

◆「その相手を好きになろうとする」
 ・「欠点」は存在しない、「個性」だけが存在する
   「発酵」と「腐敗」:「長所」と「欠点」
 ・「嫌いな人は、実は、自分に似ている」
   「他者への嫌悪の感情」は、「自己嫌悪の投影」
   「相手の姿は、自分の心の鏡」
   「自分を愛せない人は、他人を愛せない」
 ・「共感」とは、相手の姿が、自分の姿のように思えること
   「同情」は「上からの目線」
 ・「相手の心に「正対」するだけで、関係はよくなる」
    相手のことは分かっているという根拠のない「思い込み」
    相手を一人の独立した人格として見つめ、心で「正対」する
     →「敬意」
 ・「相手を好きになろうとすることは、最高の贈り物」
    相手の「孤独」や「寂しさ」を見つめる
    そのまま受け入れてくれる人との出逢いを願って生きている

◆「言葉の怖さを知り、言葉の力を知る」
 ・「嫌悪の言葉」が「嫌悪の感情」を引き出し、強化する
   「身が動く」→「心が動く」
   「言葉」は「身」を通じて「心」に働きかける(身心一如)
 ・「言葉」は深層意識の世界に働きかけ、「心」の状態を変える力を持つ
   「深層意識」は「天邪鬼」:「表層意識」が意識すると逆効果
   「無意識の言葉」が、深層意識に想念として浸透していく
 ・「感情的に批判」→「自己嫌悪」→「自己正当化」で相手の欠点を探す
           「他者不安」→「自己防衛」でますます攻撃的に
   「根に持っていない」「気にしていない」というメッセージを送る
 ・「心の中で相手を褒めるだけで、嫌悪感は薄れていく」(内省日記)
   「嫌いな人がいたら、その人の長所を見つけ、言葉にして褒める」
   「本人のいないところで褒める」
     →「自分の心の中」を「浄化」してくれる

◆「別れても心の関係を絶たない」
 ・「愛情とは、関係を絶たぬこと」
   「愛情」の反意語は「無関心」
   「縁」:「袖振り合うも多生の縁」
 ・「将来の和解の余地」を残す「しなやかな叡智」
   「和解」はときに、十年の歳月を超えて起こる
   「自分から心を閉ざさない」
 ・「人間の心のしなやかさを信じる」姿勢
   「しなやかな心」とは、「人生の不思議」を信じる心
 ・「他界した方との和解」
   「自分自身との和解」:「墓参り」

◆「その出逢いの意味を深く考える」:人生の解釈力
 ・「自分という人間の成長のために、与えられた出逢い」
   「いま、自分が人間として成長するべき課題は何か」
   「いま、何を学べと言われているのか」
   「いま、何を掴めと言われいるのか」
 ・「密やかな傲慢」を気づかせてもらった:「虚心坦懐」
 ・「その出逢いに「正対」すること」
   「卒業しない試験」は追いかけてくる
   「なぜこの問題が起こったのか」:「出来事の意味」を解釈する
 ・「人生の解釈力」とは「人生の物語」を生み出す力のこと
   「人生の物語」を生み出す力を磨く
    「自らを励ます物語」「自らを癒やす物語」「自らを成長させる物語」
 ・「深い縁」:「奇跡の一瞬」での出逢い
   「有り・難い」こと
 ・「人生で出逢う人」を大切にする=「人生を大切にする」こと


609. 「正法眼蔵」 ひろさちや

「正法眼蔵」 ひろさちや NHK出版(16/10) 

■書評■

 「正法眼蔵」は、仏教を理解する智慧をなんとか言語化しよう
と試みた道元の大著です。

 本書は、宗教家ひろさちやさんが、この大著のエッセンスを、
分かりやすく解説された書です。

 「身心脱落」
 「迷い」と「悟り」は一体
 「全宇宙」が「仏性」
 「すべての行為」は「修行」

 というキーワードは、仏教を理解するよすがになります。

 言葉で分かった気にならず、何度も読み返して、体得していこう
と思える好著です。 

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■目次■

1.「身心脱落」とは何か?
2.「迷い」と「悟り」は一体である
3.「全宇宙」が「仏性」である
4.「すべての行為」が「修行」である
     

■ポイント■

◆「身心脱落」(「現世公案」)
 ・「悟り」を求めるから「迷い」が生じる
 ・「自我意識」を手放し、「わたし」という全存在を、悟りの世界に
   投げ込んでしまう(「角砂糖」の例え)
 ・「悟り」を追い求めない、「悟り」の世界からの働きかけがあって、
   はじめて「身心脱落」できる(「悟り」の方からやってくる)
 ・「現世」(ただあるがままの世界)を、そのまま受け取ればいい
   いま目の前に現れている存在すべてが「悟り」

◆「自己」だけでなく「他己」も脱落させる
 ・「自己」を忘れ、「他己」を忘れる(「蜘蛛の糸」の例え)
 ・「今ここのあるがままの世界」だけに集中する

◆「薪」は「薪」、「灰」は「灰」
 ・「灰」は、元「薪」ではなく、「灰」でしかない
  「灰」を「灰」として、しっかり見る
 ・「現実はあるがまま」私たちは、それをそのまま「受け取れ」ばいい

◆「生死の中に仏あれば生死なし。生死の中に仏なければ生死に惑わず」
 ・「生死」(迷い)と「仏」(悟り)は一体
 ・「迷い」の世界で生活しているという本質を悟ってしまえば、「迷い」はなくなる
  「迷い」を「悟り」によって克服しようと思わなければ「迷い」に迷うことはない
 ・「悟ろうとせず、しっかり迷え」
   迷いの中で、一生懸命迷えば、悟りの方から突然やってくる

◆「ただ生死すなわち涅槃と心得て、生死として厭うべきもなく、涅槃として願うべきもなし」
 ・「生死」(迷い)がそのまま「涅槃」(悟り)だと心得て、「迷い」を忌避せず、「悟り」を望まない
 ・「迷い」の中に「悟り」があれば迷わず、「悟り」を求めてあくせくしなけ
   れば迷わない。そうした時、はじめて「迷い」を離れる手立てができる」
 ・「迷い」をあるがままに見ることができれば、「迷い」そのものが消滅する

◆「生死」を超越しようなどと思わず、すべてを「仏」に全託して、「仏」の心のままに生きれば、仏になりきっている
 ・「なりきる」=「身心脱落」
 ・「病気」になりきる、「苦しみ」になりきる

◆「自力」と「他力」:いずれも、仏の力によって救われる
 ・「猿の道」:しがみつかせて(自力)
 ・「猫の道」:首根っこをくわえて(他力)

◆「唯仏与仏、乃能究尽、諸法実相」
 ・「仏法は、人の知るべきにあらず」
 ・分からないことは、分からないままでいい。
  目の前の「あるがままの姿」を大切にすればいい。(拝む)

◆「仏に向かって歩もうとする心を起こせば、仏の歩んだ跡がわかる」
 ・「魚は水を泳ぐが、いくら泳いでも水の果てはなく、
   鳥は空を飛ぶが、いくら飛んでも空の果てはない。
   そして、魚も鳥もいまだ水や空を離れたことはない」
 ・「水の世界」「空の世界」「悟りの世界」をすべてを学びきってから
   歩もうとしてはだめ。自分の必要な分だけ悟っていればいい。
   そして、一歩一歩歩んでいけば、自然に次ぎの道が見えてくる。

◆「一切衆生、悉有仏性」
 ・「仏性」=「仏となる可能性」
 ・「一切が命あるものであり、全宇宙が仏性である」

◆「時節因縁」と「時節若至」
 ・「時節因縁」(そのときそのときのあり方)が「仏性」。
 ・「時節若至」は、「時節もし至れば」ではなく、「すでに時節は至っ
   ているのだ、何を疑う必要があろうか」、至っていないということ
   も「仏性」なのだ。

◆「しるべし、薪は薪の法位に住して、さきありのちあり」
 ・「法位」(存在のあるがままの姿)とは、「時節因縁」と同じ

◆「いわゆる有時は、時すでにこれ有なり、有はみな時なり」
 ・「有時」というのは、「時(現在)」が「有(存在)」であり、
  「有(存在)」が「時(現在)」である
 ・「時間」とは「現在」のこと(時節因縁:そのときそのときのあり方)
  「ことごとくすべての存在」が「いま現在」
 ・「反省」をするな、「希望」をもつな

◆「而今の山水は、古仏の道現成なり」
 ・「いま目の前にある山水は、諸仏の説法なり」(全宇宙が仏性)

◆「仏性」があるのに、なぜ「修行」が必要なのか
 ・「扇」で仰ぐから、「風」があることが分かる
 ・「仏性」を「仏性」として気づくためには、「修行」が必要

◆「修証一等・修証不二・修証一如・本証妙修」
 ・「修行」と「悟り(証)」は一つ
  「本証」:我々は本来悟っていること
  「妙修」:その悟りの上で修行すること
 ・「日常生活」すべてが「修行」
 ・「修行」の中に「悟り」を見、「悟り」の中に「修行」がある

◆「四摂法」:「布施」「愛語」「利行」「同事」
 ・「布施」:貪らないこと、欲を出さないこと、へつらわないこと
 ・「愛語」:相手をそのまま肯定する、敬意をもつ
 ・「利行」:「自他不二」
 ・「同事」:相手も自分も同じ人間

◆「八大人覚」
 ・「少欲」:物足りないものを、物足りないままにしておくこと
 ・「知足」:与えられたものを、一部他人のために回すこと
 ・「楽寂静」:寂静を楽しむこと
 ・「勤精進」:精進に勤めること、自利に執着して頑張らない
 ・「不忘念」:常に仏法を思っていること
 ・「修禅定」:心静かに瞑想し、真理を観察すること
 ・「修智慧」:智慧(あるものをあるがまま見る眼)を修得すること
 ・「不戯論」:ものごとを複雑化せず、あるがまま、単純に受け取ること

◆「仏になる修行ではなく、仏だからこそ修行できる」
 ・「悟り」を追いかけず、「迷い」をしっかり迷うことが「悟り」

608. 「最高の休息法」 久賀谷亮

「最高の休息法」 久賀谷亮 ダイヤモンド(16/07) 

■書評■

 脳は、何もしていない状態でも疲れます。

 慢性的な疲労感が抜けない原因は、そこにあるとして、その
解消法として、「マインドフルネス」の具体的手法を、小説仕
立てで語った書です。

 マインドフルネスのメソッド自体は非常にシンプルです。

 呼吸や食事、簡単な運動など、目の前の物事に集中すること
で、脳のモンキーマインド(過去や未来を駆け巡る雑念)を
解消し、脳疲労の原因となる脳の過剰な活動を抑えます。

 また、物語のおかげで、日常生活に取り入れやすい方法であ
ることも、伝わってきます。

 「マインドフルネス」を、ビジネスに適用する際の入門書と
して有用です。

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世界のエリートがやっている最高の休息法 [ 久賀谷亮 ]

■目次■

◆マインドフル・モーメント(最高の休息法の物語)
 0.先端脳科学が注目する「脳の休め方」
 1.「疲れない心」を科学的につくりには?
     脳科学と瞑想のあいだ
     疲れているのは「身体」ではなく「脳」
     勝手に脳は疲れていく
     疲れない脳は、「自分でつくれる」
 2.「疲れやすい人」の脳の習慣
    「いま」から目をそらさない
    「何もしない」を練習する
 3.「自動操縦」が脳を疲弊させる
     集中力を高める方法
     雑念は「自動操縦の心」に忍び込んでくる
     マルチタスクが脳の集中力を下げる
    「集中モード」の脳では、何が起きているか
    「自動操縦」を脱する方法
 4.「脳」を洗浄する「睡眠」X「瞑想」
     やさしさメッタ
     眠りながら「洗浄液」で脳の疲労物質を洗い流す
 5.「扁桃体」を抑えつけるな
     疲れを溜め込まない「不安解消法」
    「前頭葉」と「扁桃体」のアンバランスがストレスを招く
    「ブリージング・スペース」で緊張感をほぐす
    「脳構造」が変われば「ストレスの捉え方」も変わる
     疲労は「疲労感」という脳現象
 6.「さよなら、モンキーマインド」
     こうして雑念は消える
     月に一度は「怠けること」に専念する
     脳を疲れされる「ジャッジメンタル」とは
 7.「怒りと疲れ」の意外な関係性
    「緊張モード」の脳科学
    「扁桃体ハイジャック」から脳を守れ
     脳か来る「衝動」にはRAINで対処
 8.「レジリエンス」の脳科学
     瞑想が「折れない心」をつくる
    「レジリエンスX脳科学}の結論は「マインドフルネス」
 9.「脳」から「身体」を治す
     副交感神経トレーニング
    「競争」が最も脳を疲れさせる
     身体をリフレッシュする「ボディスキャン」
 10.「脳には脳の休め方がある」
     人と組織に必要な「やさしさ」
     

■ポイント■

◆「脳の疲労を解消する七つの休息法」
 1.マインドフルネス呼吸法
   「いまここ」に意識を向ける
   「背中はシャッキリ、お腹はゆったり」
   「呼吸は意識の錨」
   「呼吸にラベリング」
 2.ムーブメント瞑想
   「動きと感覚」に意識を向ける
   「食事瞑想」:初めて見るみたいに
 3.ブリージング・スペース
   「身体全体」で呼吸
   「緊張を感じた部分に呼吸を吹きかける」
 4.モンキー・マインド解消法
   「繰り返しやってくる雑念」に名前をつける
   「捨てる」「例外を考える」「賢者の目線で考える」
   「善し悪しの判断をやめる」「由来を探る」(Deep Needs)
   「雑念=電車」−「自分=プラットフォーム」
 5.RAIN
   「認識する(Recognize)」
   「受け入れる(Accept)」
   「検証する(Investigate)」
   「距離をとる(Non-Identification)」
 6.やさしさのメッタ、思いやりのメッタ、感謝のメッタ
   「ポジティブな感情を自分の中に育てる」
   「マインドフルネスで嫌いな人のことを想う」
   「やさしさのフレーズを唱える」
   「心や脳の疲れは、他人に対するやさしさの欠如という形で現れる」
   「感謝できること10個を書き出す」
 7.ボディスキャン
   「横たわって全身をスキャン」
   「鼻から息を吸い、つま先に吹き込む、つま先の空気を身体を通して
    鼻から出ていく」

◆「疲れているのは「身体」ではなく「脳」」
 ・「疲労」は「疲労感」という脳現象
 ・「マインドフルネス」は、最高の休息法
 ・「DMN(Default Mode Network)」という浪費家
    DMN:脳がさまよっている時に働く回路:脳は勝手に疲れていく
     内側前頭前野、後帯状皮質等(自己へのとらわれ)、
     脳のアイドリング時に働く雑念
     反芻思考(rumination)
     くよくよ思い悩む人ほど脳のエネルギーを浪費する
     脳の全エネルギーの60-80%を占める

◆「マインドフルネス」で集中力を高め、自己コントロールを手に入れる
 ・集中力の向上
 ・感情調整力の向上
 ・自己認識の変化(自己とらわれ減少、自己コントロール力向上)
 ・免疫機能の改善

◆「脳疲労は「過去と未来」から来る」:心のストレッチ
 ・現在の方に、意識をストレッチしてみる

◆「マルチタスクが集中力を下げる」
 ・自動操縦モードに慣れた人は、集中力が弱っていく
 ・自己認識vsフロー状態(リラックスと集中が共存)

◆「前頭葉」(理性)と「扁桃体」(感情)のアンバランスがストレスを招く
 ・マインドフルネスで、フラットな関係性に
 ・脳構造が変われば、ストレスの捉え方が変わる

◆「脳の疲れを防ぐ食事」
 ・「野菜」「果物」「ナッツ」「イモ」「魚」「オリーブ油」
  「チーズ」「ヨーグルト」
 ・「鶏肉」「卵」はほどよく

◆「脳が回復する5つの習慣」
 ・「ON/OFFの切り替え儀式」(音楽、アロマ、シャワー等)
 ・「自然に触れる」(人を超えたスケール)
 ・「美に触れる」(脳の報酬系)
 ・「好きなことに没頭する」(報酬系)
 ・「故郷を訪れる」(安心感)

◆「月に一度、丸一日、休息のためだけに使うレイジーディ」
 ・「自分のケア」を意識的に

◆「雑念」が「疲労」を生む(モンキーマインド)
 ・「考えている自分」と「考えていること」を分離し傍観者になる
 ・「電車」(考え)と「プラットホーム」(自分)
 ・「ジャッジメンタル」(認知の歪み)を認識する

◆「扁桃体ハイジャック」には、RAIN
 ・「怒り」は脳が自分を守るために発動させる「緊急モード」
 ・「タスクオリエンテッド」(目的指向)は、余裕なく「怒り」の要因に
 ・Recognize:怒りが起きていることを認識する
 ・Accept:怒りが起きているという事実を受け入れる
 ・Investigate:身体に何が起きているかを検証する
 ・Non-Identification:怒りと自分を同一視せず、距離をとる

◆「レジリエンス(復元力)」:心の平静を保つ能力
 ・「楽観性」「ソーシャル・サポート」(人とのつながり)
  「思考の柔軟性」(リフレーミング)、「信仰」(大いなるもの)
 ・「エクアニミティ(Equanimity)平静」:不安を呼び出して、
   「世の中はそういうものだ」
   「どんなことも、ありのまま受け入れられますように」
 ・「いまここ」に集中する(過去、未来からの遮断)
   「登山」の「目の前の一歩一歩」

◆「競争」が最も脳を疲労させる
 ・「疎遠になった人」への連絡

◆「薪木を燃やし続けるには「空間」が必要」
 ・「マインドフルネス」は「最高の休息法」
 ・「感謝」が「幸福」をもたらす

◆「Doing(タスクオリエンテッド)」から「Being(マインドフルネス)」
 ・「静かな心を持つと、内面にある叡智が目覚める」

607. 「運が良くなる人」と「運が悪くなる人」の習慣 横山信治

「運が良くなる人」と「運が悪くなる人」の習慣 横山信治 アスカ(16/12) 

■書評■

 本書は、上司から紹介された本です。

 運が良い、悪いは、偶然のようですが、本書では、運の良さは、
日頃の考え方と行動の結果だと説きます。

 構成も非常に分かりやすく、考え方、行動、自己研鑽、コミュニ
ケーションの観点から、運がよくなる人と、運が悪くなる人との対
比で整理されています。

 また、各々の項目も、見開き2ページで簡潔に、かつ、具体的な
事例とともに解説されていますので、運を引き寄せるためのコツを
体系的に理解することができます。

 「運を引き寄せる人」は素直であり、
 「運に見放される人」は指摘する。

 素直に、読んで、実践していきましょう。


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「運が良くなる人」と「運が悪くなる人」の習慣 [ 横山 信治 ]

■目次■

1.運が良くなる考え方
2.運を捕まえる行動
3.運を呼び込むための自己研鑽
4.運が巡ってくるコミュニケーション
5.運を引き寄せる話し方・伝え方


■ポイント■

◆「運」は「人との縁」「好奇心」から生まれる

◆「健全な欲」と「執着した欲」
 ・「過程」を楽しめるか、「結果」に執着するか

◆「意図的に笑い、リラックスする」
 ・「心身一如」

◆「何が起こっても、自分の責任、必要だから起こった」
◆「自分は運がいいと思い込んでいる」
 ・「人生で起こること、すべてよきこと」

◆「今に集中する」(悩まない、考えすぎない)
 ・「不安のリスト化」「受け入れる」「対処を冷静に考える」
 ・「どんな辛いことも「いっとき」」

◆「時間軸を長くもつ」(状況を静観する勇気)
 ・「運気が下降気味のときは、動かない」

◆「喜びを見つけるゲーム」(感謝)
 ・「相手の良いところ」「出来事の意味」を感じる

◆「意志力を保持する」(部下への指示も)
 ・「自分で選べること(決定権)」「人に感謝されること」

◆「チャレンジ精神で冒険してみる」
 ・「恥」は成長するための糧になる

◆「損切りをする」
 ・「失敗」を認める勇気

◆「直観を信じ、決断する」(欲、希望的観測は無いか)
 ・「決断」したら、もう一方の選択肢を忘れる

◆「結果を気にせず、動き続ける」
 ・「今(目の前)」のことに全力を尽くす
 ・「チャンス」に気づき、「掴む」行動に移す

◆「手間のかかること、めんどくさいことをする」
 ・「人が嫌がることを率先して行う」

◆「選択肢を増やし、同時にたくさんのことを併行する」
◆「まずやってみる」(スピード)
 ・「思い立ったが吉日」

◆「与える」(笑顔、喜び、お金)
 ・「はい、わかりました」

◆「自分の弱さを知る」(教えを乞う)
 ・「運」は人が「運」んできてくれる(傲慢さの戒め)
 ・「10年真剣に修行すれば、自分の強さがわかる
   さらに10年修行すれば、相手の強さがわかる
   さらに10年修行すれば、自分の弱さがわかる」

◆「誰でもできることを、誰もできないくらいする」
 ・「地味な努力を欠かさない」
 ・「人は失敗するのではない。努力するのを諦めるのだ」(エルフ・ルート)

◆「アピールをしない」「失敗の演出をする」
 ・「嫉妬」「嫉み」を増幅させない
 ・「味方をつくる」より、「敵をつくらない」

◆「相手に気づかれずに手柄を譲る」
 ・「正論で論破する」と、敵を増やす

◆「陰日向なく努力する」
 ・「要領をかましても、すぐばれる」

◆「あるものに感謝する」
 ・「大いなるもの」に対する「謙虚さ」

◆「客観的な視点で自分を観る」
 ・「他人」から観た「自分」

◆「虚栄心を捨てる」
 ・「相手を引きずり落とす」と運気は落ちる

◆「整理整頓」
 ・「心」の断捨離も

◆「運がいい人」の習慣に触れる
 ・「幸運」は伝染する

◆「他人からの恩義に感謝し、忘れない」
 ・「したことを忘れ、してもらったことを忘れない」
 ・「ご縁」と「ご恩」を大切にする

◆「人によって態度を変えない」
 ・「無関心の相手とのコミュニケーション」を怠らない

◆「失敗談を面白おかしく話す」
 ・「笑い」は、相手への好意を示し、相手に優越感を与える

◆「無駄な敵を作らない」
 ・「味方は利害の範囲で協力してくれるが、敵は利害を超えて
   攻撃してくる」

◆「嫌いな相手に迎合しない」
 ・「誰からも好かれることなどありえない」
 ・「完璧」を手放すと「運気」が上昇する

◆「冷静に怒る」
 ・「感情」を引きずったまま「行動」に移さない

◆「相手の状況により、臨機応変に対応する」
 ・「気配り上手」に
 ・「三献の茶」(石田三成)

◆「相手が望んでいることを察知し、期待以上のことをする」
 ・「相手を喜ばせたい」という気持ち

◆「人のためにお金を使う」
 ・「モノ」より「体験」に

◆「不必要な批判は口にしない」
 ・「聴き上手」に

◆「会話の主役の言いたいことを把握して、認める」
 ・「褒める」=「相手を主役」にする

◆「面白そう」
 ・「好奇心」は運気を上げる重要なキーワード

◆「はい。喜んで」
 ・「肯定」から入ると、脳もできる方法を模索する

◆「相手の「変化」を褒める」(人への興味)
 ・「いつもと違う」という変化のアンテナを高くする
 ・「相手が話したいと思っていることを引き出す質問」

◆「できると信じる」(自己暗示)
 ・「成功イメージ」を明確に描く

◆「相手の利益を考える」
 ・「人は「論」では動かず、「利」で動く」

◆「背中で伝える」(正論は人を遠ざける)
 ・「言葉」ではなく、「行動」で示す

◆「言行一致」「陽気」「笑顔」「声」

606. 「真理のことば」 佐々木閑

「真理のことば」 佐々木閑 NHK出版(12/06) 

■書評■

 老いや病い、死の苦しみから、人は目を背けることができ
ません。

 かくも絶対的な苦悩を宿命づけられている私たちが、それ
でも安らかに生きるにはどうすれば良いのでしょう。

 仏教の始祖ブッダは、世界は原因と結果の因果則でしか動
いていないことを悟りました。

 そして、その苦しみを正しく受け入れることができるよう
に「自分の心の在りよう」を変えていくことが、苦悩から解
放される唯一の道だと説きました。

 本書は、「ダンマパダ(真理のことば)」の解説を通じて、
「釈迦の仏教」のエッセンスが、分かりやすく記載されてい
ます。


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ブッダ真理のことば [ 佐々木閑 ]

■目次■

第1章 「生きることは苦である」:「一切皆苦」
第2章 「恨みから離れる」:「諸行無常」
第3章 「執着を捨てる」:「諸法無我」
第4章 「正しいものの見方」:「涅槃寂静」

■ポイント■

◆「この世は、原因と結果の因果則によって粛々と動いている
だけであって、不可思議な力をもった救済者などいない」

◆「自分を変えることが唯一の救われる道」

◆「因果関係によって作り出されたすべてのものは苦である」
 (一切皆苦)

◆「仏と法と僧に帰依する者は、四つの聖なる真理、すなわち
「苦」と「苦の発生原因」と「苦の超越」と「苦の終息につながる
八つの聖なる道」とを正しい智慧によって見る」

 ブッダが悟ったこの世の真理を「四諦」という。
 人間の苦悩が生まれ出るプロセスを分析し、それにどのよう
 に対処すべきかを説いた「仏教の基本方針」です。

・「苦諦」生きることは本質的に苦であるという真理(一切皆苦)
・「集諦」苦の原因は心の中の煩悩であるという真理
・「滅諦」煩悩を消すことで苦が滅するという真理
・「道諦」煩悩をなくし、悟りを得るための八つの道を実践すること

 そして、煩悩を消滅させるための八つの道を「八正道」といいます。

・「正見」:正しいものの見方
・「正思惟」:正しい考え
・「正語」:正しい言葉
・「正業」:正しい行い
・「正命」:正しい生活
・「正精進」:正しい努力
・「正念」:正しい自覚
・「正定」:正しい瞑想

 この「正しい」とは、自分中心の誤った見解を捨て、この世の在り
ようを客観的に見るということです。

◆「人の苦しみにはすべて原因がある。そして、その原因は煩悩である」
 その煩悩の中でも、いちばんおおもととなるものが「無明」である

◆「無明」とは「智慧(明)」が無いこと。
 その智慧とは、「この世で起こっているものごとを正しくとらえる力」
のことです。そして、この世の正しい姿とは、「すべてうつろう」という
こと。

◆「自分の救済者は自分自身である。自分を正しく制御してはじめて、
人は得がたい救済者を手に入れる」

◆「「因果関係によって作り出されたすべてのものは無常である」(諸行無常)
と智慧によって見る時、人は苦しみを厭い離れる。これが人が清らかになる
ための道である」

◆「執着を捨てる」
「欲望とは、味わいのない苦しみ」
執着し、貪る者は、ますますそこに縛られてしまう。

◆「自分」はどこにもない
執着とは、「自分中心」の世界観から発生する。自分中心の考え方に立つ
限り、欲望は消えません。

◆自分というのは、本質のない仮想存在なのですから、それを取り巻く世界
も仮想であり、執着も自ずと消える。これを「諸法無我」という

◆「すべての存在に、自我なるものはない」(諸法無我)と智慧によって
見る時、人は苦しみを厭い離れる。これが人が清らかになるための道である」

◆この世の一切の事物は自分のものではないと自覚して、自我の虚しい主張
と縁を切った時、執着との縁も切れ、初めて苦しみのない状態を達成できる。

◆「信仰より自己鍛錬」
瞑想により、外界からの情報を遮断することで、世の中の真の姿が見えてくる
集中した精神は、特別な力を持っている

◆「自分」とは「空」である

◆「自我の概念」が「修正可能な錯覚」

605. 「名人伝」 中島敦

「名人伝」 中島敦 あおぞら

■書評■

 弓の名人になることを志した、紀昌の生涯を描く書。

 道を極めることの究極の姿が描かれている短編小説です。


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李陵/山月記/弟子/名人伝改版58版 [ 中島敦 ]

■あらすじ■

 趙の都・邯鄲に住む紀昌は、天下第一の弓の名人になろうと、
名手・飛衛に入門し、五年余の難しい修行のすえに奥義秘伝を習
得する。

 紀昌は飛衛を殺そうとして失敗し、さらなる名人を求めて西の
霍山に隠棲する老師・甘蠅を訪ねる。

 紀昌は矢を放たずに鳥を射落とす不射の射を甘蠅に見せられ、
霍山にとどまる。

 九年後、紀昌は無表情の木偶のような容貌になって邯鄲に戻っ
てくる。飛衛をはじめ邯鄲の住人は紀昌を天下一の名人と認めて
絶賛するが、紀昌は「至射は射ることなし」と言って名人芸を披
露しようとしない。

 「弓をとらない弓の名人」として紀昌はかえって有名になる。

 その後ついに紀昌は弓を手に取ることがなく、晩年には弓の名
前すら忘れ去るに至る。


■ポイント■

◆「射之射」から「不射之射」

◆「至為は為す無く、至言は言を去り、至射は射ることなし」

604. 「私の個人主義」 夏目漱石

「私の個人主義」 夏目漱石 ちくま文庫

■書評■

 漱石が、大正三年に、学習院にて行った講演内容をまとめた書。

 松山、熊本、英国と経ながら、文学とは何かについて深めていく
中で、自分の生きる道を決め、独自の「個人主義」を確立していっ
た経緯が分かりやすく記載されています。

 この「個人主義」は、いわゆる自我を押し通す類いのものではな
く、「義務」を伴った「個性」の発展を目指し、「他の存在」を尊
敬すると同時に「自分の存在」を尊敬するもの。

 「自分の個性」と「他人の個性」、「権力」と「義務」、「金力」
と「責任」という対比がポイントです。


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私の個人主義 [ 夏目漱石 ]


■ポイント■

◆「自己本位」概念の確立
・「他人本位」では、足下が固まらない。根本的に自力で作りあ
げるしかない。
・自分の手に握ってから強くなった。
・文学と科学は異なる。科学は普遍的だが、文学は個性的でいい。

◆「何かに打ち当たるまで」行くこと
・霧、靄の中でも、とことんやり続け、進むべき道を掘り当てること。
それが、自信につながっていく。
・その道を進んでいくと、個性が発展していく。

◆「個性」「権力」「金力」の三箇条
1.自己の個性の発展を遂げようと思うならば、同時に他人の個性も尊重しなければならない。
2.自己の所有している権力を使用しようと思うならば、それに付随している義務というものを心得なければならない。
3.自己の金力を示そうと願うなら、それに伴う責任を重んじなければならない。

◆「義務心」を持っていない「自由」は、本当の「自由」ではない。

◆「他の存在」を尊敬すると同時に「自分の存在」を尊敬する。

603. 「生産性」 伊賀泰代

「生産性」 伊賀泰代 ダイヤモンド(16/11)

■書評■

 マッキンゼーの元人材育成マネジャーが、いかに組織と人材の生産性
を上げるかを説く書。

 日本の組織と米国の組織を比べたとき、生産性とリーダーシップ以外
には、その人材力と組織力を左右する決定的な要因は何もない。

 量を追う発想が生産性を下げる。

 等、当たり前のことながら、なかなかできていないことに対する、処
方箋が有用です。

 生産性を高め、人生の質を高めていきましょう。


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生産性 [ 伊賀 泰代 ]


■目次■

序.軽視される「生産性」
1.生産性向上のための四つのアプローチ
2.ビジネスイノベーションに不可欠な生産性の意識
3.量から質の変化
4.トップパフォーマーの潜在力を引き出す
5.人材を諦めない組織へ
6.管理職の使命はチームの生産性向上
7.業務の生産性向上に直結する研修
8.マッキンゼー流資料の作り方
9.マッキンゼー流会議の進め方
終.マクロな視点から


■ポイント■

◆「生産性」=「付加価値額」/「投入資源量」

◆「成長するとは、生産性を上げること」

◆「ビジネスイノベーション」には、
 ・「問題意識」と「画期的な解決法への強い希求心」が必要
 ・"Motivation for innovation"

◆「思考」は「制約条件」が設けられた方が発展する

◆「明確な優先順位づけ」と「迅速な意思決定」

◆「選抜は目的ではなく、成長支援のために不可欠な手段」

◆「トップパフォーマーを育てる三つの方法」
 ・「ストレッチゴールを与える」
 ・「比較対象を変える」(一年前の自分、他のトップ)
 ・「圧倒的なライバルの姿を見せる」

◆「ノウハウの言語化し移植できる能力」
 ・人に教えることで、言語化ができ、思考の整理となる

◆「三割と三%の両方を意識する」

◆「マネジャー」の仕事は
 ・決断をすること
 ・リスクに備えておくこと

◆「ロールプレイ」(創造性の政略)
 ・相手の視点に立つことで、自分の行動を振り返ることができる
 ・豊富なフィードバックが得られる
 ・知識だけでなく、言動の練習ができる

◆「仕事に取りかかる前に、アウトプットイメージを持つ」
 ・ブランク資料は設計図

◆「会議の達成目標を具体的に明記する」
 ・自分の意見を明確にする(ポジションをとる)
 ・意思決定のロジックを定める
 ・セッティングとファシリテーション技術

602. 「最強の呼吸法」 北川貴英

「最強の呼吸法」 北川貴英 マガジンハウス(11/11)

■書評■

 「システマ」とは、ロシアがまだソビエト連邦時代に、
ミハイル・リャブコという人が、当時の独裁者スターリンの
ボディーガードから教わったとされる近接格闘術です。

 そのシステマ格闘術の中でも、大事な要素とされるのが
「呼吸法」で、システマブリージングと呼ばれています。

 人間の能力を抑え込んでしまう原因は「恐怖心」です。
そして、その「恐怖」のスパイラルを断ち切るには、肉体
それも、「呼吸」が一番効果的です。

 呼吸法で、「恐怖心」を消して、能力を発揮できる状態
を創っていきましょう。
 

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最強の呼吸法 [ 北川貴英 ]

■目次■

1 何故あなたは恐怖を感じるのか?
2 恐怖が生む三つの足かせ
3 恐怖心を消すには「ブリージング」せよ
4 最強の呼吸法 基礎編
5 最強の呼吸法 日常への応用編
6 現代を生き抜く護身術編
7 ロシア武術「システマ」とは?

■ポイント■

◆「バースト・ブリージング」は、鼻から吸い、口から吐く。
これを小刻みに行なう。

◆「恐怖心」は人を緊張させ、萎縮させ、健全な思考力や判断力
を奪う。「恐怖心」に駆られた行動は取り返しのつかない過ちを
引き起こすことすらある。

◆人々が余計な「恐怖心」にとらわれることのない、健全な思考と体、
そして心を持ち続ける必要がある。

◆「恐怖心」の源は脳。目や耳からの情報を受け取ると、脳は過去の
記憶をもとに未来への予測を始め、危険かどうか判断する。これ
が恐怖心の始まり。

◆肉体は、脳や精神に比べて格段にコントロールが容易。
だから、恐怖のスパイラルを断ち切るには、肉体に働きかけるの
がもっともやりやすい。

601. 「般若心経」 佐々木閑

「般若心経」 佐々木閑 NHK出版(14/01)

■書評■

 「空」とは、「色即是空」のほんとうの意味とは。

 日本人にとって最もなじみの深いお経「般若心経」について
分かりやすく解説されたNHK「100分de名著」ブックス。

 「般若心経」は、「釈迦の仏教」とは異なり、自らが仏へと
至る「神秘力」を得るための重要な真言。

 わずか262文字に秘められた壮大さを感じることができます。

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般若心経 [ 佐々木閑 ]

■目次■

1.最強の262文字
 「五蘊」はみな「空」である
 「釈迦の仏教」から「大乗仏教」へ
 「頂は一つ」ではない
 「般若経」の精髄

2.世界は「空」である
 「色即是空」
 「五蘊」「十二処」「十八界」
 「釈迦の世界観」

3.「無」が教えるやさしさ
 「十二支縁起」も「四諦」もない
 「因果」と「業」
 「利他」と「廻向」

4.見えない力を信じる
 「唱える」ことに意義がある
 「芳一」の教え
  聖なる「呪文」
 「簡略化」のパワー
 「神秘」は心のパワーを生み出す触媒

5.「私とはなにか」
 「物質と精神」の複合機能としての「私」

600. 「緊張をとる」 伊藤丈恭

「緊張をとる」 伊藤丈恭 芸術新聞社(15/07)

■書評■

 なぜ俳優は舞台で緊張しないのでしょう?

 「瞬間的緊張」と「慢性的緊張」をとるための方法論を、演劇
的アプローチで、興味深く記載されています。

 そして、これらは、単なる方法論ではなく、なかなか直接コン
トロールできない、人間の潜在意識を扱う心理学の書とも言えます。

 なかなか深いです。

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緊張をとる [ 伊藤丈恭 ]

■目次■

第一話 楽しみやすくする
第二話 不安をとる
第三話 集中する
第四話 躊躇をとる
第五話 発声する
第六話 乗りやすくする
第七話 ポジティブを考え直す
第八話 こだわりを捨てる
第九話 役づくりを学ぶ
第十話 深いリラックスを目指す
第十一話 テンションを上げる
終話 その後

■ポイント■

◆「「緊張してない」って自己暗示かけても効けへんで。それより緊
張してるって認める方が緊張はとれるんやで」

◆「うーん、じゃ、前進にグッと思いっきり力を入れてパッと抜く
「グッ・パー」、肩を思いっきり上げてストンって落とす「肩スト
ン」、鼻から強く息を吸って口から強く吐く「強い呼吸」をやってみ」

◆「自分だけ他の人と違うんとちゃうか、自分だけ見られてるんちゃ
うかとか。誰も大してあんたのことなんか見てないのに、自分の勘
違いで自分を緊張させてもうてんねん」

◆「成長過程では「見つめる鍋は煮えない」って考えがあるねん。鍋
を見てたらフタを開けてしまうやろ。開けたら煮えへんねん。カッ
プ麺ずっと見てたら3分待たれへんのと一緒やで。努力は続けなが
らも、成果は気にせえへんことが大事やねん」

◆「緊張する理由って、嫌われたくないっていうのが大きいやん?」

◆「慣れるには恥ずかしい経験をいっぱいしたほうが早いねん。成功
せんでもええから意識的に恥ずかしいことをやるねん」

◆「緊張の心拍数の範囲があって、興奮状態はそれを超えた心拍数や
から緊張を忘れるねん」

◆「心は無理強いさせられると休止状態になるねん」

◆「演技の場合はお客さんじゃなく相手役に意識を持っていけばいい
ねん。これよう覚えときや。意識って減らそうとしても減らせられ
へん。じゃ、『別のものに意識を持っていく』やねん。そしたらお
客さんへの意識はなくなるから」

◆「集中って基本的には『対象』がなかったらできひんねん」

◆「本番で新しい発見したろ、っていう気持ちでやるねん」

◆「大げさ過ぎる練習で躊躇をとる」

◆「集中してから練習を始めるのと違って、始めながら集中するねん。
集中は結果的なもんやから、最初から求めたらアカン」

◆「大きい目標は大きい不安と葛藤と緊張になるねん」

◆「自分の心に『俺もええとこある』って認めたる栄養をあげな、
自信なくして、緊張するねん」

◆「『量より質』でなく『質より量』で、1パーセントしかできてな
くても『とりあえずOK』にして、自分を「その気」にさせていくねん」

599. 「知性を磨く」 田坂広志

「知性を磨く」 田坂広志 光文社新書(14/05)

■書評■

 目の前の現実を変革する「知の力」=「知性」を磨くための知性論。

 そもそも知性とは何なのか。

 その問いに著者は、知性と知能の違いの説明と共にこう答えています。

「知能」とは、「答えの有る問い」に対して、早く正しい答えを見出す能力。
「知性」とは、「答えの無い問い」に対して、その問いを、問い続ける能力。

 本書では、知能ではこれからの時代、いずれ通用しなくなる、知性を持った
スーパージェネラリストになろうと勧めています。
 

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知性を磨く [ 田坂広志 ]

■目次■

第一話 なぜ、高学歴の人物が、深い知性を感じさせないのか?
第二話 「答えの無い問い」に溢れる人生
第三話 なぜ、「割り切り」たくなるのか?
第四話 「割り切り」ではない、迅速な意思決定
第五話 精神のエネルギーは、年齢とともに高まっていく
第六話 「固定観念」を捨てるだけで開花する能力
第七話 なぜ、博識が、知性とは関係無いのか?
第八話 頭の良い若者ほど、プロフェッショナルになれない理由
第九話 なぜ、優秀な専門家が、問題を解決できないのか?
第一〇話 「スーパージェネラリスト」とは、いかなる人材か?
第一一話 「垂直統合の知性」を持つスーパージェネラリスト
第一二話 スーパージェネラリストに求められる「七つの知性」
第一三話 なぜ、経営者がスーパージェネラリストになれないのか?
第一四話 「予測」できない未来を「予見」するには、どうすればよいのか?
第一五話 なぜ、「目標」と「ビジョン」が混同されるのか?
第一六話 「志」と「野心」は、何が違うのか?
第一七話 なぜ、「戦略」とは「戦わない」ための思考なのか?
第一八話 なぜ、優れたプロフェッショナルは、「想像力」が豊かなのか?
第一九話 「知性」を磨くための「メタ知性」とは何か?
第二〇話 なぜ、古典を読んでも「人間力」が身につかないのか?
第二一話 あなたは、どの「人格」で仕事をしているか?
第二二話 なぜ、多重人格のマネジメントで、多彩な才能が開花するのか?
第二三話 なぜ、スーパージェネラリストの知性は、現場にあるのか?
第二四話 なぜ、人類は、二〇世紀に問題を解決できなかったのか?
第二五話 「二一世紀の知性」とは、いかなる知性か?


■ポイント■

◆精神が「楽になる」ことを求め、「割り切り」に流されていくと、
深く考えることができなくなり、「答えの無い問い」を問う力、「知
性」の力が衰えていく。

◆自身の中にある「思い込み」と「固定観念」に気がついたとき、
我々は、これまで無意識に抑圧してきた「隠れた才能」を開花させて
いくことができる。

◆「知識」とは、「言葉で表せるもの」であり、「書物」から学べるも
のである。「智恵」とは、「言葉で表せないもの」であり、「経験」か
らしか学べないものである。

◆プロフェッショナルが永年の経験を通じて身につけた智恵を、自ら
歳月をかけて同じ経験を積み、その智恵を掴むのではなく、わずか数
冊の本を読んだだけで掴みたいと思う「安直な精神」。
この「安直な精神」が「知識と智恵の錯覚」という病にかかったとき、
どれほど頭の良い読者であっても、決して、プロフェッショナルにな
ることはできない。

◆ある「戦略」の下で「戦術」を決定するためには、まず、具体的な
「固有名詞」を想定し、可能な限り「背景情報」と「周辺情報」を入
手したうえで、その「戦術」」を実行したときの「シミュレーション」
を徹底的に行い、「戦術」の最善策を検討する。
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