「仕事の報酬とは何か」 田坂広志 PHP文庫(03/02)
■書評■
「収入」や「地位」という「目に見える報酬」は、結果として
与えられるもの。「能力」「仕事」「成長」という「目に見えな
い報酬」こそ、自ら求めて得るべき報酬である。
「我々はなぜ働くのか」という根源的な問いに対する、著者の
明快な回答が、記載されています。
つい「上達に向けての近道」を求めてしまう心こそ、「成長」
を阻んでしまうというジレンマの提言には、唸ってしまいました。
仕事の彼方の目標を目指して、愚直に、一歩一歩進んでいくこ
との重要性が、ストンと腑に落ちる良書です。
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・仕事の報酬とは何か
■目次■
1.「目に見えない三つの報酬」/能力・仕事・成長
2.「腕を磨くことの喜び」/職業人としての能力
3.「いかにして腕を磨くか」/呼吸・着眼・心得
4.「いかにして師を得るか」/問われる心の姿勢
5.「仕事を残すことの喜び」/作品としての仕事
6.「いかにして仕事を残すか」/共感と志を求めて
7.「人間を高めることの喜び」/人間としての成長
8.「いかにして人間を高めるか」/心の世界に処する力
9.「決して失われぬ報酬」/歩みを終えるとき
■ポイント■
◆「自ら求めて得るべき報酬」(目に見えない報酬)
「職業人としての能力」:「腕を磨くことの喜び」
「作品としての仕事」:「仕事を残すことの喜び」
「人間としての成長」:「人間を高めることの喜び」
◆「結果として与えられる報酬」(目に見える報酬)
「収入」「地位」
[能力]:「職業人としての能力」
◆「腕を磨くことの喜び」
・「上司の一言」:「腕をあげたな」「力をつけたな」
◆「「能力」というものを、性急な心、安易な心で求めると、
結果として、「能力」そのものを磨くことができなくなる」
・「忍耐力」「粘り強さ」が失われる
・「近道はない」「狭き門より入る」
◆「最も高度な知的活動は、最も強靱な肉体に支えられる」
・「心身とも鍛える」
◆「ナレッジ(知識)」→「スキル(職業的な智恵)」
・「師匠」を見つける
・「個性的な、言葉で表せない智恵」を、「呼吸」「身体」で掴む
◆「師匠」から学ぶもの
◆「呼吸」:「リズム感」と「バランス感覚」
・「同じ部屋の「空気」を吸う」
◆「着眼」(コツ、ツボ):「反省」するため
・「経験」の後の「反省」が重要
・「問題意識」を持って、徹底的な「反省」を行う
・「追体験」し、「言語化」してみる
◆「心得」(心構え、心の姿勢):「操作主義」に陥らない
◆「師匠」をいかに得るか:「謙虚な心」「求める心」
・「自身の心が「謙虚」であるか」
・目の前の職場は、我々の心が映し出された「鏡」
・「私淑」
・「一芸を学ぶ」
・「反面教師として学ぶ」
・他人の中にある「欠点」は、必ず、自分の中にもある
・「邂逅」
・「自らの心の姿勢」を見つめ直すことによって、
すでに傍らにいる「師匠」に気がつく
[仕事]:「作品としての仕事」
◆「良き仕事(Good Job)」を残す
・「共同作品」:多くの仲間と共に創り上げ、日々の仕事に
おいて残すもの
・「共感」:仲間との深い共感が、「知識創造」を促す
「仲間との「縁」」:巡り会った「深い意味」を求める
→「共同作品」に「魂」が宿る
・「志」:仲間と共に抱く「志」
「その仕事の彼方に、何を見つめているか」
・「一隅を照らす、これ国宝なり」(最澄)
[成長]:「人間としての成長」
◆「心の世界に処する力」
・「心の世界を感じる力」:仲間の心の世界は「鏡」
:問題の原因の多くは「自分の心」にあることに気づく
・「心の世界に働きかける力」
:「自分の心の世界」を変えることにより、仲間の心に働きかける
◆「腕を磨く」:「スキル」の奥にある「心得」
◆「良き仕事を残す」:「共感」「志」の世界に
◆「人間の心」との「格闘」:「成長」
・「正対」する:「心の格闘」
→「心の世界に処する力」を身につけていける
◆「人間集団の心」との「格闘」:「心の生態系」
・職場の「空気」「雰囲気」「文化」
→「地位」=「成長」のためにあることが分かる
◆「人間としての成長」:「決して失われぬ報酬」
・「目に見えない報酬」を見つめる力
・「目に見えない報酬」を求める心の姿勢
・「後に続く人がいる」:「後ろ姿」を残す
■書評■
「収入」や「地位」という「目に見える報酬」は、結果として
与えられるもの。「能力」「仕事」「成長」という「目に見えな
い報酬」こそ、自ら求めて得るべき報酬である。
「我々はなぜ働くのか」という根源的な問いに対する、著者の
明快な回答が、記載されています。
つい「上達に向けての近道」を求めてしまう心こそ、「成長」
を阻んでしまうというジレンマの提言には、唸ってしまいました。
仕事の彼方の目標を目指して、愚直に、一歩一歩進んでいくこ
との重要性が、ストンと腑に落ちる良書です。
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・仕事の報酬とは何か
■目次■
1.「目に見えない三つの報酬」/能力・仕事・成長
2.「腕を磨くことの喜び」/職業人としての能力
3.「いかにして腕を磨くか」/呼吸・着眼・心得
4.「いかにして師を得るか」/問われる心の姿勢
5.「仕事を残すことの喜び」/作品としての仕事
6.「いかにして仕事を残すか」/共感と志を求めて
7.「人間を高めることの喜び」/人間としての成長
8.「いかにして人間を高めるか」/心の世界に処する力
9.「決して失われぬ報酬」/歩みを終えるとき
■ポイント■
◆「自ら求めて得るべき報酬」(目に見えない報酬)
「職業人としての能力」:「腕を磨くことの喜び」
「作品としての仕事」:「仕事を残すことの喜び」
「人間としての成長」:「人間を高めることの喜び」
◆「結果として与えられる報酬」(目に見える報酬)
「収入」「地位」
[能力]:「職業人としての能力」
◆「腕を磨くことの喜び」
・「上司の一言」:「腕をあげたな」「力をつけたな」
◆「「能力」というものを、性急な心、安易な心で求めると、
結果として、「能力」そのものを磨くことができなくなる」
・「忍耐力」「粘り強さ」が失われる
・「近道はない」「狭き門より入る」
◆「最も高度な知的活動は、最も強靱な肉体に支えられる」
・「心身とも鍛える」
◆「ナレッジ(知識)」→「スキル(職業的な智恵)」
・「師匠」を見つける
・「個性的な、言葉で表せない智恵」を、「呼吸」「身体」で掴む
◆「師匠」から学ぶもの
◆「呼吸」:「リズム感」と「バランス感覚」
・「同じ部屋の「空気」を吸う」
◆「着眼」(コツ、ツボ):「反省」するため
・「経験」の後の「反省」が重要
・「問題意識」を持って、徹底的な「反省」を行う
・「追体験」し、「言語化」してみる
◆「心得」(心構え、心の姿勢):「操作主義」に陥らない
◆「師匠」をいかに得るか:「謙虚な心」「求める心」
・「自身の心が「謙虚」であるか」
・目の前の職場は、我々の心が映し出された「鏡」
・「私淑」
・「一芸を学ぶ」
・「反面教師として学ぶ」
・他人の中にある「欠点」は、必ず、自分の中にもある
・「邂逅」
・「自らの心の姿勢」を見つめ直すことによって、
すでに傍らにいる「師匠」に気がつく
[仕事]:「作品としての仕事」
◆「良き仕事(Good Job)」を残す
・「共同作品」:多くの仲間と共に創り上げ、日々の仕事に
おいて残すもの
・「共感」:仲間との深い共感が、「知識創造」を促す
「仲間との「縁」」:巡り会った「深い意味」を求める
→「共同作品」に「魂」が宿る
・「志」:仲間と共に抱く「志」
「その仕事の彼方に、何を見つめているか」
・「一隅を照らす、これ国宝なり」(最澄)
[成長]:「人間としての成長」
◆「心の世界に処する力」
・「心の世界を感じる力」:仲間の心の世界は「鏡」
:問題の原因の多くは「自分の心」にあることに気づく
・「心の世界に働きかける力」
:「自分の心の世界」を変えることにより、仲間の心に働きかける
◆「腕を磨く」:「スキル」の奥にある「心得」
◆「良き仕事を残す」:「共感」「志」の世界に
◆「人間の心」との「格闘」:「成長」
・「正対」する:「心の格闘」
→「心の世界に処する力」を身につけていける
◆「人間集団の心」との「格闘」:「心の生態系」
・職場の「空気」「雰囲気」「文化」
→「地位」=「成長」のためにあることが分かる
◆「人間としての成長」:「決して失われぬ報酬」
・「目に見えない報酬」を見つめる力
・「目に見えない報酬」を求める心の姿勢
・「後に続く人がいる」:「後ろ姿」を残す