シネマ洞へよーこそ♪
♪タイトル別レビュー 洋画リストページ♪

♪タイトル別レビュー 邦画リストページ♪

↑このページに、タイトル別の記事直リンクがあります。ご活用下さい。

● お知らせ
   ※次回レビュー予定は「グラン・トリノ」です♪
   ※現在確保中の作品は以下の通りです。
     「ブラインドネス」、「おっぱいバレー」、「ワールド・オブ・ライズ」、
     「スラムドッグ$ミリオネア」、「扉をたたく人」、「ミルク」、
     「ナイトミュージアム2」、「劔岳 点の記」

● 新着レビュー
     「ダウト 〜あるカトリック学校で〜」★4 「チェンジリング」★3
     「ウォーリー」★4 「転校生 さよなら あなた」★4 「ハッピーフライト」★4     

 ● ガイドライン
   当ブログでは基本的に“コメント・TBフリー”です。
   ただし、迷惑コメント・迷惑TBは即刻削除するですよ♪
   参考→「当ブログでのコメント・TBポリシー」


        


SEO対策

2010年03月22日

★「ダウト 〜あるカトリック学校で〜」、核融合の鈍い輝き★

2009-4_doubt「ダウト 〜あるカトリック学校で〜」
(2008) 米 DOUBT

監督:ジョン・パトリック・シャンリー 
製作:スコット・ルーディン 
マーク・ロイバル 
製作総指揮:セリア・コスタス 
原作戯曲:ジョン・パトリック・シャンリー 
脚本:ジョン・パトリック・シャンリー 
撮影:ロジャー・ディーキンス 
プロダクションデザイン:デヴィッド・グロップマン 
衣装デザイン:アン・ロス 
音楽:ハワード・ショア 
出演:メリル・ストリープ フィリップ・シーモア・ホフマン
エイミー・アダムス ヴィオラ・デイヴィス 他

いつもながら、ネタばればれなのでご注意!

相変らず、この作品がどんな作品か予備知識のないままに、
レンタル屋さんで目に付いて、
「お! ストリープにシーモア・ホフマンじゃんっ。 観なくちゃ!」
思って借りた来た訳でして。
もしその際に、“監督がジョン・パトリック・シャンリー”だと知ってたら、
多分、二の足を踏んでいたろうと推測されるです(苦笑)。
確かに、
彼が脚本書いた「月の輝く夜に」は良かった。まさにグッド・ジョブ。
だが、初監督作品の「ジョー、満月の島へ行く」はひどかった(笑)。
主演がトム・ハンクスでヒロインがメグ・ライアンという、
垂涎のゴールデンコンビで、しかもメグなんて一人三役こなしてるのに、
何せお話が、
ピントボケボケの薄味のちぃっとも盛り上がらん体裁だから、
間延びしちゃって飽きちゃって、
B級どころかC級にも届かん出来でしたね。
普通ね、コレ有り得へんことでしょ?
86〜89年に掛けてのトム・ハンクスと言えば、
「マネー・ピット」、「ドラグネット・正義一直線」、「ビッグ」、「パンチライン」、
「ターナー&フーチー/すてきな相棒」と、
彼のコメディーアクターとしてのキャリア上、
燦然と輝く名編が次々と世にもたらされた絶頂期に当たる訳で、
その黄金期の最後に作られたのが、
縒りにも拠って、この「ジョー、満月の島へ行く」だったですね。
一番脂が乗ってる時に、
こんな駄作に嵌まっちゃった。ズッポシと(苦笑)。
しっかもねぇ〜、相手役がこれ、メグ・ライアンですよ。
前年のメグはあの名作「恋人たちの予感」に出てるんですよ!
なのにねぇ、この有様ですよ(苦笑)。
多分、2人ともキャリアから削り落としたい筈ですよ。
もっとも、この作品を契機にしたかしないか、
ハンクスは「虚栄のかがり火」以降、徐々にシリアス路線へとシフトし、
後々、このゴールデンコンビも、
「めぐり逢えたら」、「ユー・ガット・メール」で雪辱を果してますんで、
まぁ、“躓きの石”転じて“好機の切っ掛け”と見るのも可能ではある(笑)。
だもんで、もし今作を借りる時に、監督の名前をよくよく確認してたら、
寸前で観るのも思い止まってたかも知れません。

ふぅ〜・・・危ない危ない(苦笑)。

20100322-172422

  続きを読む
Posted by カゴメ at 17:42 
この記事をクリップ! コメントを見るコメント(76)トラックバック(30)カゴメの特選映画

2010年02月13日

★「チェンジリング」、半分実話じゃない件(笑)★

51ji2en3-kL「チェンジリング」
(2008) 米 CHANGELING

監督:クリント・イーストウッド 
製作:クリント・イーストウッド 
ブライアン・グレイザー ロン・ハワード 
ロバート・ロレンツ 
製作総指揮:ティム・ムーア ジム・ウィテカー 
脚本:J・マイケル・ストラジンスキー 
撮影:トム・スターン 
プロダクションデザイン:ジェームズ・J・ムラカミ 
衣装デザイン:デボラ・ホッパー 
音楽:クリント・イーストウッド 
出演:アンジェリーナ・ジョリー
ジョン・マルコヴィッチ ジェフリー・ドノヴァン
コルム・フィオール ジェイソン・バトラー・ハーナー
エイミー・ライアン マイケル・ケリー 他、

いつもながらネタばればれなのでご注意!

カゴメは、「これは実話である」なんて言われたら、
条件反射的に「はは〜ん・・作り事ね・・・」と思う性質なんである。
とことん根性腐ってんである(苦笑)。
そのお陰で今まで、
新興宗教にもネズミ講からも被害を被らずに済んで来たのである。
カゴメの斜に構えたゴーストが耳元で囁くのだ、「胡散臭いぞ〜」と(笑)。

この映画も2つの点で、胡散臭を紛々と感じたね。
一つは、あまりにアンジョリ演じる母親がご立派な点。
そして勿論、もう一つは、わざわざ「真実の話」と銘打ってる点だ。
無論、時は1920年代、今から遡ること90年近い前だとは承知してる。
日本で言えば昭和9年、満洲某重大事件(張作霖暗殺)の翌年だ。
えらーーーく昔の事ですねえぇ。当然、児童養護の観念どころか、
子供の基本的人権なんかもあんまし考慮されてない時代。
ちまたには見捨てられた孤児や、
闇で売り買いの対象にされてる子供も沢山いただろう。
今の児童虐待防止やネグレクト予防なんて概念そのものが、
まだまだ未発達な時代でありましたでしょうから、
高みから罵る訳にも参りませんが、それでも言っちゃうと、
敢えて児童世帯にしてしまったこの母親にも罪は充分あるわな。
それにです、この映画では女性というだけで頭っから軽んじられ、
コテンコテンに虐げられて酷い目に遭わされてますが、
その悲惨な成り行きと、
この母親が獲得してる社会的地位に隔絶がありすぎませんか?
女性というだけで、あんな人権蹂躙みたいな目に遭わされる傍ら、
会社では交換手のリーダーでローラースケートすーいすーい(笑)。
そして遂には個室を与えられる管理職に成り上がる・・・。

なんだろ?
なんだかピンと来ないぞ、それ。
(苦笑)

20100213-165922

  続きを読む
Posted by カゴメ at 15:43 
この記事をクリップ! コメントを見るコメント(59)トラックバック(30)今日もレビュれ

2010年01月17日

★「ウォーリー」、口を開くまでが華?(笑)★

wall_e_1_1b「ウォーリー」
(2008) 米 WALL・E

監督:アンドリュー・スタントン 
製作:ジム・モリス 
製作総指揮:ジョン・ラセター 
ピーター・ドクター 
原案:アンドリュー・スタントン 
ピート・ドクター 
脚本:アンドリュー・スタントン 
ジム・リアドン 
プロダクションデザイン:ラルフ・エグルストン 
音楽:トーマス・ニューマン 
声の出演:ベン・バート エリッサ・ナイト
ジェフ・ガーリン フレッド・ウィラード
ジョン・ラッツェンバーガー 他、

いつもながらネタばればれなのでご注意!

カゴメは、現今拡大中のエコ過敏症がとーても気に食わんのである。
矢鱈と小人どもが口騒ぐエコエコエコが、なんとも小煩いのである。
そも、エコムーヴメントとは何ぞや?!
ちゃんと考えてから物を言っているのかしらん?
その辺がどーも心許ないし、胡散臭いのである。
考えてもみよ! 地球も人類も永遠ではないのだ。
「永遠により近い物とはなんぞや」と言えば、比較的それに適う物は、
こったらチッポケな地球如き小惑星ではなく、
まして、そのチッポケな地球の表面にこびり付いてる人類でもなく、
広大無辺に広がる果てしもない宇宙でありましょ?
だったら、こんなツマラン惑星にしがみ付いてないで、
とっとと新たなフロンテア目指して、宇宙という海に漕ぎ出せば良い。
何だかねぇ〜、
考え方が閉塞的で退行的で、だらしがなくって嫌いなんだよ。

しかも、エコなんて自己中でしょ結局?
結局は、「人間にとって住み良い地球たれ!」やら、
「人間にとって見目良い環境たれ!」でしかないでしょが?
いつから、人間のものになったんだ地球は???(嘆息)
“人間が勝手気儘に自然を汚染し、
それによって罪もない現代の動植物が、
次々と絶滅に追い遣られてる・・・”

一見、まことしやかではあるが、
そったらことは、この惑星の長〜い歴史上では幾度も起こった事です。
色んな種の生物がこの惑星を席巻し支配し繁殖の極みに達した。
頂点に達し極まると凋落し、はたまた大天変地異に巻き込まれ、
絶滅の憂き目に遭い、生き残った種が隙間を埋めるように適応拡散する。
常にその繰り返しで、地球は“衣替え”して来た。
そりはね必然なんですよ。
それに、「汚す」と言えば、我々の大先輩である古細菌なんかは、
メタン出すわ、硫黄出すわ、窒素固定はするわ、
さんざんっぱら地球を汚しまくったけど、
そのお陰で後に真正細菌が大繁茂する訳で、
「汚す」ことが結局、予定調和的に働いて、
次代を担う新種の生命体を育む端緒ともなる
んである。
地球は、人間如きアホの考える以上に柔軟かつ鷹揚なんである(笑)。

汚したら汚したで、絶滅した人類に替わって、
もっと逞しい生命体が出現するんだから心配すんなっ!!(苦笑)

20100117-202655

  続きを読む
Posted by カゴメ at 20:47 
この記事をクリップ! コメントを見るコメント(3)トラックバック(4)今日もレビュれ

2009年12月19日

★「崖の上のポニョ」、童話の皮を被った神話ぁ

153_img_1_b「崖の上のポニョ」
(2008) 日本 PONYO

監督:宮崎駿 
プロデューサー:鈴木敏夫 
原作:宮崎駿 
脚本:宮崎駿 
作画監督:近藤勝也 
美術監督:吉田昇 
色彩設計:保田道世 
音楽:久石譲 
映像演出:奥井敦 
声の出演:山口智子 長嶋一茂 天海祐希
所ジョージ 土井洋輝 奈良柚莉愛
吉行和子 奈良岡朋子 左時枝 他、

いつもながらネタばればれなのでご注意!

やばい。非常〜にまずいっ!!

何がまずいって、「テレビを見るのが楽し過ぎる」のである。
まさかまさか、こんなにもフルハイビジョンが綺麗だなんてっ!?
実に何とも、オロオロせんばかりの綺麗さなんで、
もぉすっかりドギモ抜かれてるのである。
ウチのボケ老人(父親)が、
「画面の向こうから人が覗いてる!」と怯えるくらいの迫力なんである。
頼む! しっかりしてくれオヤジっ!!(涙)
で、そんな次第で、
ほぼ、うろたえた状態で早くも二週間が過ぎちまったのである。
スゲェなアクオス、スゲェなPS3!! てな具合に大満足なのである。
実際に買うにあたっては、色々とスッタモンダがあったにせよ、
そんなもんはすっかり払拭され切っちゃうほどに画質が美麗で、
文句を一切付け様がないんである。
うむ。
満足過ぎて、ちょっと小腹が立つくらい(あんじゃそりゃ? 苦笑)。
お陰で、と言うか、
その所為で、ついつい記事の更新も滞っちゃったのである。
この記事を書く為に「もう一度観なくては」と、
うっかりブルーレイ版の「崖の上のポニョ」を借りちまったばっかりに、
あまりの美しさに茫然自失と成り果てて、
記事の推敲どころではなくなっちゃった、くらいの勢いなのだ(笑)。
だもんで、言い訳がましさフル満点ではあるが、
えーと(オズオズ…)、
今回の記事にはあんまし自信がありません(ダメやん!)。
でも、こうなったら勢いで書くしかないんである。
だってさぁぁ〜。
トットと早く書いちゃって、
溜まったブルーレイ版の映画をば観狂わにゃならんとですもん。

え? 「なげやりかよ」??
“なげやり”じゃあなくって、“簡潔明瞭”と解釈しなはれ(笑)。

20091115-180819

  続きを読む
Posted by カゴメ at 20:50 
この記事をクリップ! コメントを見るコメント(1)トラックバック(0)カゴメの特選映画

2009年11月28日

★「崖の上のポニョ」、童話の皮を被った神話★

153_img_1_b「崖の上のポニョ」
(2008) 日本 PONYO

監督:宮崎駿 
プロデューサー:鈴木敏夫 
原作:宮崎駿 
脚本:宮崎駿 
作画監督:近藤勝也 
美術監督:吉田昇 
色彩設計:保田道世 
音楽:久石譲 
映像演出:奥井敦 
声の出演:山口智子 長嶋一茂 天海祐希
所ジョージ 土井洋輝 奈良柚莉愛
吉行和子 奈良岡朋子 左時枝 他、

いつもながらネタばればれなのでご注意!

人間の心の底には、広大無辺な深層心理ちゅーもんが、
黒々とトグロ巻いて居座っておりますね。
普段、人間は、
自分の心の奥に末広がりに広がってる無意識界を実感出来ませんね。
常に意識出来るのは、あくまでも自我そのもの(自己)か、もしくは、
五感を通して入って来る認知可能な“意識してる情報”だけであります。
でもですね、考えてもごろうじろ。
私らの目は、“意識してる対象外のもの”も見てるです。
私らの耳は、“意識して聞いているもの以外の音”も聞いてるです。
私らの舌は、“感じてる以外の微妙な味わい”も味わってるです。
そして私らの性器は常日頃から、
“パートナーの気持ちいい粘膜以外の感触”も感じてるです。
例えば、パンツの裏地の擦れ具合とか、
鉄棒を股に挟んで矢鱈と気持ちイイとか。(シモネタごめん。笑)
それら雑多にして無数の、かつ不断な感覚経験および信号を、
生まれてこの方、ずっっーと我々は情報として溜め込んでいるです。

どこに溜め込んでるの? そう、そりが無意識界(深層心理)。

そりゃもぉ、どえりゃあ分量の情報が集積されまくっとる筈。
で、時に、閾値に達してる表層心理上の情報だけでは判らない危機を、
この無意識界が事前に察知し、予感とか胸騒ぎ、
または虫の知らせ(予知夢)として自我に警報を発する事もあるですね。

すげえな、すげえぞ無意識界っ!!
(え? 「どこで映画と繋がるの」ですと?
 まぁ、もちっとの辛抱だ。笑)

20091115-180819

  続きを読む
Posted by カゴメ at 20:38 
この記事をクリップ! コメントを見るコメント(13)トラックバック(2)カゴメの特選映画

2009年11月23日

★「崖の上のポニョ」、童話の皮を被った神話◆

153_img_1_b「崖の上のポニョ」
(2008) 日本 PONYO

監督:宮崎駿 
プロデューサー:鈴木敏夫 
原作:宮崎駿 
脚本:宮崎駿 
作画監督:近藤勝也 
美術監督:吉田昇 
色彩設計:保田道世 
音楽:久石譲 
映像演出:奥井敦 
声の出演:山口智子 長嶋一茂 天海祐希
所ジョージ 土井洋輝 奈良柚莉愛
吉行和子 奈良岡朋子 左時枝 他、

いつもながらネタばればれなのでご注意!

「崖の上のポニョ」は神話なり。

そう腹を括って観てしまえば、なんや知らん、
劇中で不可思議に感ずる事々も納得が行き易い。しかしながら、
古今東西古くからある種々雑多な神話とこの物語が大きに違う点は、
子供が楽しんで見られる多幸感ありきのお伽噺へと変換すべく、
本来の神話的プロットが持つ“意味合い”逆位相して、
ある種、唖然とさせられる様な、ほのぼのハッピーな結末をば導いてる、

とまぁ、そこんところな訳であります。
,任盻劼戮泙靴燭、
「ポニョ」の血統上の親に当たる「人魚姫」も「ルサルカ」も、
そして、かの「ニーベルングの指輪」にしても、
これらは本来、血涙振り絞らんばかりの、はたまた、
暗澹たる無常感に囚われちまうばかりの、
純粋無垢な見紛う事無き純然たる悲劇なのでありますが、が、
ほぼ力技とも言える監督の豪腕によって、
一転突破のメデタ話へと早変わりさせられているですね。
うん、まぁ、アレだ。
宮崎駿というオジさんは、まさしくバケモンですわ
(笑)。
率直に言い放てば、終生変わらぬ反骨レジスタンスであり、
臍の曲がった頑固モンであり、かの家康も目を剥くような、
アニメ界きっての策士にして大御所ダヌキでありましょう、きっと。
(こんな人が上に居っては、さぞ若い人等も遣り難かろうとぞ思う。苦笑)
で、そんな恐いもんとて一人もいなくなった宮崎御大と言えど、
かつて長きに渡り、一指だに出来なかった御人が居られた。
そうでし。
それがかの巨星・手塚治虫大先生でありますねぇ。
しかるに、
この「崖の上のポニョ」の冒頭に現れるフジモトのキャラ造詣を見て、
而して又、
えらく巨大なポニョの母親・グランマンマーレをば見るに付け、
カゴメは「これはしたり!」
もしくは、「さもありなんっ!」と頓悟したとです。
だって、どう見たってこれ、
手塚印の手塚キャラそのまんまじゃんっ!!(笑)
何故どーして、
この期に及んで手塚風味のキャラデザインなのであろうや?

カゴメが思うにこれは、
手塚に対する改めての袂別の辞か、もしくは愛憎半ばする勝利宣言か、
はたまた、遅ればせながらの宮崎流弔辞に当たるか・・・、
多分、その全てを含むコンプレックスの成せる業なのではあるまいか、
とまぁ、考える次第でありますよ。

20091115-180819

  続きを読む
Posted by カゴメ at 22:05 
この記事をクリップ! コメントを見るコメント(9)トラックバック(9)カゴメの特選映画

2009年11月15日

★「崖の上のポニョ」、童話の皮を被った神話 

153_img_1_b「崖の上のポニョ」
(2008) 日本 PONYO

監督:宮崎駿 
プロデューサー:鈴木敏夫 
原作:宮崎駿 
脚本:宮崎駿 
作画監督:近藤勝也 
美術監督:吉田昇 
色彩設計:保田道世 
音楽:久石譲 
映像演出:奥井敦 
声の出演:山口智子 長嶋一茂 天海祐希
所ジョージ 土井洋輝 奈良柚莉愛
吉行和子 奈良岡朋子 左時枝 他、

いつもながらネタばればれなのでご注意!

えらいモンを観てしまった・・・。
思わずホゾを噛むほどの傑作ではありませんかっ!!!

カゴメは「ナウシカ」が「ラピュタ」が「コナン」が「カリオストロ」が大好きで、
“是非あの頃の、懐かしい宮崎さんに帰って来て欲しいなぁ”
思ってた口なんでありますが、がっ、
いやはや、戻って来るどころか、目の前を足早に通り過ぎ、
思いも拠らぬ高みへと舞い上がって行っちゃってるじゃない(笑)。
アニメだのファンタジーだの、そんなレベルはとっくに超越しとる。
主人公以上に自由奔放・天衣無縫・緩急自在・青天井の、
これは正しく正真正銘の“神話”ではないかしらん。
降参です、土下座です、ごめんなさいです。
黒澤様で言えば、
「どですかでん」や「乱」、「夢」といった位置にあるね、こりは。
しがらみも、周囲の低レベルな期待も勝手な目論見も全部置き捨てて、
今回の宮崎さんは本当に遣りたい事をズケッとやってらっしゃる。
道理で又ぞろ、
「訳がワカラン」だの「唐突な筆運び」だの「説明する気がねえ」だのと、
なんでんかんで手を添え足を添えて、
一からサービスしてやらんと文句ばっかりほざく目無しどもが、
益体もない駄々捏ねの嵐を吹きまくってるようでありますが(苦笑)、
無駄ですね。うん、全っ・然、無駄っっ!!
あのですね・・・(溜息)。
浦島太郎のお伽噺や桃太郎説話に一々、
「なんで白髪にならんとあかんねん?!」とか、
「桃太郎はその後、どーなってん?」とか突っ込みますか、あなた?
神話やお伽噺、伝承説話の魅力はそこじゃなかろうもん。でしょ?
で、その面白さって独特で、子供は子供なりにワクワクと、
大人は大人なりに深読みし、あーでもないこーでもないと、
論議を醸して解釈を試みる、この楽しさは格別でありますよ。
その為にこそ、どんな童話にもお伽噺にも神話にも一見して、
“埋め切れぬ空隙”が設えてある。
理屈で納得出来る整合性を敢えて取り払ってるよね。
だからこそ、アンデルセンだってグリムだってマザー・グースだって、
“理屈は何だか判らんけど、筋は通っていない気がするけど、
心の琴線に触れるわぁ、原初的な不安やおどろおどろしいもんが、
ジワジワと鳴動してくるわぁ〜”
つう感覚に囚われる、
そこが醍醐味なんだな。
この「崖の上のポニョ」はまさにそういう物語でありますよ。
元々、宮崎さんの作品群には(例の馬鹿息子の作品にも言えるが)、
ユングのアーキタイプ(元型)や普遍的無意識、シンクロニシティ、
アニマとアニムス、シャッテン、ペルソナ、トリックスターといった、
分析心理学的手法やら解釈、はたまた、
ある種のオカルティズムにも近似する呪術的要素に彩られてる
けど、
それが今回ほど一つの作品として見事に結実し、
ことほど左様に成功してる例はないと思うです。
観てて恐いもん。無理もない。
神話が動く絵になっちゃったら、そりゃあ恐いもんなぁぁ(笑)。

20091115-180819

  続きを読む
Posted by カゴメ at 18:17 
この記事をクリップ! コメントを見るコメント(6)トラックバック(2)カゴメの特選映画
このページの上へ▲