2008年07月07日

裸の首位打者

日本時間で7日に行われたMLBの一戦、シアトル・マリナーズ対デトロイト・タイガースは、延長15回マリナーズの捕手バークが急造投手としてマウンドに立ち、得点を許したため、マリナーズの敗戦になったそうだ。ブルペンには投手が全くいなかったわけではなく、複数の投手が控えていた、とのこと。

この試合、捕手のバークが起用される際、イチローも登板を監督に直訴したが、受け入れられなかった、という。以下のコメントは、「日刊スポーツ」の記事からの引用。

(イチロー) 初登板を逃した試合ですね。最初、冗談かなぁと思ったんですけどね。(バークが)本当に行ったんで。でも淡々とやりましたよね。いいですよね。ああいう感じは。

この記事を読んで思い出すのは、1996年のオールスター第2戦にイチローが投手として登板したときのこと。全セに4点差をつけてリードしていた9回裏二死、全パの監督・故仰木彬は、打者巨人・松井秀喜に対して、「ピッチャー イチロー」を告げた。これに対し、全セの監督・野村克也は、憤懣やるかたない面持ちで、「代打・ピッチャー高津臣吾」を審判に告げたのだ。この事件は、当時ずいぶん話題になったので、覚えておられる方も多いだろう。

場をわきまえない監督もバカだが、告げられてマウンドにノコノコでていく野手はもっとバカだと思った。それに対し、さすが野村は苦労人だけあって、人の統率のしかたがわかっていると感じた。現在、ヤンキースで活躍中の松井は、この一件だけでも、野村監督に感謝しなければいけないだろう。

野球のことはよくわからないが、いやしくもそれでメシを喰っているバッターにとって、急造投手に押さえられた、という経験は、深く心の傷として残るのではないか。あるいは、その一打席によって、その後の調子が著しく狂うかも知れない。そんなことは、フィールドに毎日立っている選手にとっては、肌で実感できることだと思うが、なかにはわからない選手もいるらしい。目先の勝ち負けなんかより、ずっと大切なことだ。

二流・三流の投手を打てないで引退した野球人生と、急造投手に一度でも苦杯を舐めて引退した野球人生では、全く違う。多くのクビを切られた選手を見届けてきたきた野村克也には、そのことがよくわかっているのだ、と思う。オールスターだろうが、普通の試合だろうが、やってはいけない一線というものがある。

監督はおろか、コーチとしてさえ、イチローの姿など見たくはない。

kaguradon at 23:11コメント(3)トラックバック(0) 

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コメント一覧

1. Posted by 石を拾う男   2008年07月09日 07:38
やんや、と持ち上げるバカメディアに無批判に乗って乗りまくる大勢がいるからイチローや中田ヒデみたいな勘違い男が生まれてしまうのだろう。・・・スポーツならまだ良いが、あのコイズミこそ最悪の勘違い男だ。
この三人とも、自分を「神」になぞらえているようだ。よ〜く観察してみると「目つきが共通」なのが判る。三人とも完全にイッチャッテいる。
2. Posted by 管理人(書肆月影)   2008年07月10日 01:28
「意地を捨てる男」管理人です。
よくわかりませんが、三人とも「自分を惚れ抜」いていますよね。他者を意識しない、というか・・・ああ、いやだ。
3. Posted by イージー、イージー   2008年07月10日 21:44
忘れちゃならない「自己愛の権化」・・・・長嶋茂雄。
お脳がスクランブルしちゃったのに、まだ「野球神」の座にしがみつこうとしている。
その後釜を狙っているホシノ某も、これまた自己愛のコラーゲン過剰・・・・顔面が自己顕示でテラテラしている。

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