たとえばポーランドの郵便配達が、あるいはマンハッタンの証券マン、ヒマラヤのチンパンジー、リスボンの高校教師、パリの貧乏絵描が、日本の常磐津や浄瑠璃の愛好者だとします。まだ、そんな人にお目にかかった事はありませんが、もしそんな事があれば、その外国人の能書きは素通り、「日本語も解らないケトウに何が解るか」という私は無知蒙昧のナショナル・キッドです。
Jeannie Robertson 「the great scots traditional ballad singer」
1959年発売の英国諸島が生んだ20世紀最大のトラッド歌手と評されるスコットランドの全曲無伴奏のフォーク・アルバムの再発。
私にはなにを歌ってるのかも解らないし、たんなる田舎の貧乏なおばさんの歌のようにも聞こえますが、伝わってくるそのソウルには全身身震い。
4曲目の「the gypsy laddies」はArchie Fisher の「will ya gang love」、
6曲目の「macCrimmon's lament」はDick Gaughanの「no more forever」
のなかでも歌われていた曲で、ブリティッシュ・トラッド・ファンにはお馴染の曲でもあります。
それにしても久々の宝物。
(写真は別のアルバムジャケットですが、でも本人はこんな顔)
コメント
コメント一覧 (4)
なんかキョーミそそられます。
今日の東京はすばらしく雪。やみそうにないですね。しんしんしん。
さっそくアマゾンを見たら、在庫切れ。残念であります。
ユニオンあたりで探してみます♪
ここにジャケ写とアルバム紹介が出てました。
http://www.sambinha.com/homefile/rice/ricepage15.html
このアルバムは間違いないですよ。
このところライトニン・ホプキンスばかり聞いてた反動か
ジェニー・ロバートソンといっしょに
白石かずこ 「ジョン・コルトレーンに捧ぐ」
富岡多恵子 「物語のように故郷は遠い」
ぺンタングル 「バスケット・オブ・ライト」
と女性ボーカルばかり買ったのですが
こればっかり聴いてます。
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ペンタングルは確認のために買ったんだけど
高校生のときに聴いた印象と変らずでした。
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こんな人と肩並する日本の歌手は、三上寛ですね。
私も何度聴いたことか。
実は、バックでチェロを弾いているアブダル・ワダドのファンでもあります。