jennたとえばポーランドの郵便配達が、あるいはマンハッタンの証券マン、ヒマラヤのチンパンジー、リスボンの高校教師、パリの貧乏絵描が、日本の常磐津や浄瑠璃の愛好者だとします。まだ、そんな人にお目にかかった事はありませんが、もしそんな事があれば、その外国人の能書きは素通り、「日本語も解らないケトウに何が解るか」という私は無知蒙昧のナショナル・キッドです。

Jeannie Robertson  「the great scots traditional ballad singer」

1959年発売の英国諸島が生んだ20世紀最大のトラッド歌手と評されるスコットランドの全曲無伴奏のフォーク・アルバムの再発。
私にはなにを歌ってるのかも解らないし、たんなる田舎の貧乏なおばさんの歌のようにも聞こえますが、伝わってくるそのソウルには全身身震い。

4曲目の「the gypsy laddies」はArchie Fisher の「will ya gang love」、
6曲目の「macCrimmon's lament」はDick Gaughanの「no more forever」
のなかでも歌われていた曲で、ブリティッシュ・トラッド・ファンにはお馴染の曲でもあります。

それにしても久々の宝物。

(写真は別のアルバムジャケットですが、でも本人はこんな顔)