かわもと文庫 〜その後〜

父の35年の著作物と1年10ヶ月に及ぶガン闘病記を掲載した「かわもと文庫」の著者の次男が がん患者の終末期日記「明日の風」の続編を購読者の方に向けブログ化しました。 父のホームページはこちらです。 http://www5a.biglobe.ne.jp/~katsuaki/

65歳のがん治療日記発売

P1000731大変ご無沙汰しております。
このたび父のがん闘病記を書籍にしたものが発売されることになりました。

佼成出版社様から昨年の春ごろからお話いただき母と進めてきました。
発刊にあたり鳥越俊太郎様、岸本葉子様より帯にコメントをいただき、岸本様にいたっては序文まで書いていただきました。

発売は4月20日を予定しております。


なお、当ブログの一部を「自宅で父を看取るまで」という章で掲載していただいております。

念願の北海道旅行

両親が父のリタイア後に念願だった車での犬連れ北海道旅行を企画していたのは父のHPでも御存じの方も多いと思う。ガンが発覚していなければ2年前の5月に行っていたはずだ。
父亡き後は母一人では長期の旅行も行くこともなく、北海道の壮大な自然はお預けとなっていた。
実家で旅行の話題が出たときに昨年我が家で行った旭山動物園の話で盛り上がり、娘と母がまず意気投合した。
「私が荷物を持ってあげるから大丈夫!」
という娘の嬉しい一言で一気にモチベーションが上がってきたようだ。

話はトントン拍子に進み、子どもと祖母の3人で行くプランが固まってきた。
つまり私と妻は除外されているわけだが、これは子供たちにも良い経験になることから暖かく送り出してあげたいと思っている。問題は息子だ。
母は首を縦に振りたがらない息子に訳を聞くと、どうやら温泉に一人で入るのが嫌らしい。
私がいれば男風呂に一人で入らなくて済むので強く誘われたのだが、普段一緒にいる親がいない旅行というのも子供たちの経験にも良いし、来年中学生の息子が行くのも最初で最後だろう。

話の進行が速いのには理由がある。父が9月に仕事をリタイアしてから北海道旅行は半年ほどプランを煮詰めて決行する手筈だった。それがガン発覚で北海道には行けなかった。
昨年の盆も旅行は最期だからと両親、私と妹の家族でキャンプに行くプランも運転が不安という理由で秋にしようと延期したのだが、体調の悪化でそれも夢と化した。
決まったらすぐ実行となったのはこういった苦い思い出があることは大きい。

結局息子も母への想いと、断っても行かされることが分かったためか渋々決断したようだ。
8月の後半に旭山動物園から北海道東部を周遊する旅となったがプランはすべて母任せにした。
恐らく私が計画しないような自然を満喫する内容が盛り込まれているのだろう。
4泊5日の60過ぎの母と小学生の孫の旅行。
母の言う通りにこれが最初で最後になると思う。
その期間ムックは再び我が家で過ごすことになる。

おばあちゃん塾

我が家には小学校6年の息子と4年の娘がいる。
実家に一番近い孫ということもあり、私同様頻繁に母とは顔を合わせる。
特に娘は算数が難しくなる4年生になってから塾に通うかどうか迷っていたところ、母から自分で教えてあげると
ありがたい申し出があったため、週末に「おばあちゃん塾」に通っている。

息子は自分で勉強する癖がついていたので4年生のハードルも難なくクリアしたが、娘は遊びの誘惑や新しいものへの興味が溢れるこの時代のため、勉強に関しては二の次になっていた。
私も家内も幼少期から両親に勉強を強要されなかったので、自分がされなかったことを強いることは気が引けたこともある。
娘が課題としているのは集中力だった。そのため両親が教えても緊張感がないためかどうしても集中することができないのが難点だった。

母が言うには集中力がない娘には忍耐をもって接しなければならない。それを日頃時間に追われている両親が時間をかけてゆっくりと教えるのは難しいのだと言う。確かに週末に教えていても娘だというだけで厳しく接してしまう。母は時間があるからじっくり教えてあげると言うが、娘が私たちに比べて母には礼儀や素直な対応をしているのも事実だったこともあり無責任とは思いながらお願いしたのがいきさつだ。

息子も自分のテキストを持って妹と一緒に実家に向かう。
週末の2時間程度の塾だが、私はその光景を目にすることはできない。
私が行くと娘の気が散るためだ。
一度開始そうそうに実家に行くと娘が帰ってくれと啖呵をきってきた。
それ以来終わる時間を見計らって実家に顔を出すようにしている。

子供たちは実家に行くと父にお線香をあげ、ムックをかわいがり勉強を始める。
昨年までは週末に母が家にいるか電話確認しないと出かけていることが多かったが、今では子供たちが「今日何時に行っていい?」と聞くと必ず「いつでもいいよ」と返ってくるようだ。
母も老いた。いつも自由に出かけている両親が自慢でもあったが、ふと「老いたな」と思うときがある。
老いた母の下には老いたムックがいる。
そういえばムックも歳をとったな。
今年で12歳。
近所の幼馴染も他界しており、近所ではムックもご長寿犬になっている。
livedoor プロフィール
カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
livedoor × FLO:Q
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ