2006年05月
2006年05月28日
ギブ・アンド・テイク
開田には、比較的高い木が多く、「ヤドリギ」が目につく。「ヤドリギ」ってアレ、歌に出てくる暗い火影の酒場のアレでしょ?って、あれは「止まり木」。
今日の話は「ヤドリギ」は「宿り木」。「ヤドリギ」は背の高い木に、まったく別の木が寄生するアレです。「ヤドリギ」は周りに一番高い木とか、そこから周りを見渡せるところにできる。
この辺りは、ホントに多くて、すごいのになると1本の木に10個(本?)以上もついているのがある。種の入った、鳥の糞が止まった木について育つという。
きっと甘い魅力的な実がなって、食べたら最後、強力接着剤みたいなウ○コになって、別の木に止まったら便意を催すようになっていると思う。
1個や2個なら我慢もするが、7〜8個もついたら、どんどん養分吸い取られる訳で・・・大変だネェ。
大抵寄生する時は、クマノミとイソギンチャクみたいに、寄生されたほうもギブアンドテイクで何かメリットあるものだけど、止まられたほうに何があるのかな?
西洋では、ヤドリギの下の男女はキスをするんだとか・・なんてロマンチックな話だけど、養分吸い取られる方は大変だ。(身につまされる・・)
2006年05月21日
ナスカの地上絵
南米ペルーにナスカの地上絵というのがある。ユネスコの文化遺産で、最低でも地上300mから見ないと判らない大きな絵がある。
動物や鳥、爬虫類などが描かれていて「宇宙船の誘導標説」「宗教儀礼説」「天体観測カレンダー説」などがあるんだと。
4月末から5月の小屋の周辺の地面は、冬の間に凍った土の氷が解けてふわふわになる。すると、地面のあちこちに幅5cm位のモコモコ盛り上がった線が続く。そして、時々、高さ5cmほどの土の山ができ、直径3cmの孔がぽこっと開く。
たぶん、モグラではないかと教えられたので、自分は見たことないのではっきりしないがモグラのトンネルということにする。
小さな石積みの中にユリの球根がある。これがモグラに食われてしまうというので、一つずつネットで囲って埋めてある。「モグラは球根なんか食べないよ」言われてみればその通りだ。
「犯人は誰だ」「野ネズミじゃないか?モグラのトンネルを通って悪さするかも知れない(ネズミは自分の仕事している)」
いずれにしても、モグラのトンネルはいろんな模様を描きだす。そのひとつが、この写真。左上をモグラの頭にした絵に見える。まるで、ナスカの地上絵だ!(オイオイ、むちゃくちゃ話が小さくないか?)
毎年、春に小屋の周辺にモグラの地上絵が現れ、6月に入ると消えてしまうという不思議な話。(と思ったけど、不思議でも、なんでもない長い話ダ)
2006年05月13日
ヒゲの山わさび
山ワサビをもっと食べたいと思って大切に食べたワサビを5cmほど残し、何本か水につけて窓際に置いたら、12日ほどで白いヒゲのような根が出てきた。
両端を切ったのも下の方から根が出てきた。一番上の部分、芽のような葉もかなりしっかりしてきた。これを、植えたいのだが、山ワサビはどんな場所を好むのかは知らない。
たぶん日当たりを好むだろう。水はけは良いところが良いか、平地が好きかなど考えて、4箇所に場所を変えて植えた。上にかける土はほんの少しにして、水をたっぷりやった。
開田の水は枯れない。なんたってバックに御嶽山がある。何年か前、周辺のキャンプ場が渇水のため制限されたことがあった。その時、開田村(当時)キャンプ場にキャンセルのキャンパーが押しかけた。溢れたキャンパーは舗装道路にまでテントを張った。キャンプ場横の道路の片側いっぱいに張られたテントのためにおまわりさんが交通整理をしていた。
開田高原には、たっぷりの上、とびきり上質の水がある。開田の水は、甘みがあって美味い。これが集まって木曽川の水となる。山ワサビも御岳の雪解け水をたっぷり飲む?ことになる。育て!
2006年05月09日
粉屋のおじさん
2006年のゴールデン・ウイークは忙しかった。5月6日の日記。6時起床。朝食のあと午前中は苗の植え替え、そのあと軒下に勝手に育った5年ものの白樺の植え替え。白樺は敷地の東側に植えた。
昼は簡易ダッジ・オーブン(最近は簡易が多いな)料理。ダッジ・オーブンは仕込んでしまえば、あとは待つだけだが、コールマンのツーバーナーを使った。外で作業のため、ストーブでオキを作るタイミング遅れ、最後の仕上げにストーブのドア開いて入れ、蓋の上にオキをおいた。
午後、お向かいのUさんと少し立ち話。Uさんは京都の方で、奥さまは夏の間、ログハウスですてきなレストランを開いている。話はログの塗料とカビの話。
話しているうちに、わが小屋のログが気になって、8段9段の塗装を終えたあと、10段11段のログのサンダーがけ。サンディングはいろいろ試したが、今はディスクサンダー。
ディスクサンダーは、1kg程度のダンベルの重量。結構、高いところの作業なので慎重にすすめる。梯子は下でPUが支えているから安心。時には、片手(本当はやってはいけない)作業で、腕と肩はパンパンになる。しばらく、ジムにいっていないけど、いい運動だ。削りカスで体中が粉だらけ。1本のログ磨きにおよそ30分。
4時過ぎに作業を終えたあと、小屋の裏の壊れた柵の杭打ち、カケヤで打ち込み、柵の付け替えをした。回りが薄暗くなったので作業を終えた。
まだある、夕食のダッジ・オーブン。今夜の料理はジャンバラヤだ。とっても美味かったけど、疲れた。ログハウスライフは、いくらでも仕事があるのだ。
明日は何をしよう・・
2006年05月07日
行者ニンニク
間違いなく暖かくなっているが、小屋のあたりは開田でもとくに寒い。以前、ブルーベリーを植えようとして「西野かア・・」と言われたことがある。
数年前に2本の行者ニンニクを森林組合の植木市で買って植えたもので、毎年春に一枚か二枚ナイフで茎を少し残しそっと切った。昔行者さんが修行中に食べるとすると、きっと生味噌つけて食べたと考え、そうやって食べた。辛くてニンニクの匂いがツンとしてうまい。これが、わが家の食べ方。
北海道では「アイヌネギ」という。最近では北海道でも「行者ニンニク」と呼ばれるらしい。「アイヌネギ」の呼び方も、私は好きだ。より野生っぽい響きが何かエネルギーが湧いてくるようだよね。
開田の行者ニンニクの話。なかなか増えないので、2年前に日のあたるこの場所に移植した。気のせいか、2年で2〜3倍に増えたように思う。なんとか、数えられないくらいに増やしたいものだ。その時は、摘み立ての行者ニンニクに生味噌で食べるほかにいろいろ試してみよう。
今日のところは、まだ18本、身長10cm。