2chオカルト板・怖い話・洒落怖怪談の厳選まとめ

2chのオカルト板・怖い話・洒落怖の怪談などをまとめたブログです。怖い話を厳選して掲載。閲覧注意。

2012年06月

高野山の噂

334 :333:04/02/02 00:59
俺が高野山に住んでいた時、こんな噂話を聞いた。
曰く、
「昔、坊主専用の廓が、山のどこかにあった」
「その廓は終戦後取り潰されて廃墟になったが、今でも形を保っている」
「そこはとんでもなくヤバイところで、何が出るかは知らないが、行ったら正気では帰って来れない」
と、ものすごく好奇心をそそる内容。
当時寮生だった俺は、ある夏の休日に、寮の後輩を無理矢理引き連れて、噂の廃墟へと向かったのさ。
と言っても、廃墟の場所は正確にわからないから、ちょっとしたピクニック気分で山の中に入っていったんだ。

それが甘かった。
高野山の山の中って、同じような木が同じように生えているばかりで、
一度迷ったらなかなか現在位置がわからなくなるんだよね。
面白がって細い獣道ばかり選んでた俺らは、それこそ一瞬にして迷った。
帰り道どころか、今どの山を歩いているのかもわからない。
歩けば歩くほど、より奥に迷い込んでいく感じだった。


335 :333:04/02/02 01:12
いよいよ日も翳りはじめてきた頃、誰かが「迷ったら尾根に出ろ」と言い出した。
多分どこかでの聞きかじりだったのだろうけど、一面槇の木に囲まれているよりは、回りが見渡せる方がましだ。
とにかく上に向かって上り始めた俺たち。

どのくらい上ったのか、尾根らしきところに出ると、やっと回りを見渡す事が出来た。
遠くに大きな町と、反対側の近くに小さな町。
あれは奈良で、反対側は九度山か?と推理しても、現在地は不明。
その時はもう、みんなつかれきった上空腹で、喉も渇いている。

とにかく尾根沿いに歩くしかないと、遠くに見える町のほうに歩き出した時、
後輩の一人が「水!水がありますよ○○さん!」と叫んだ。
立ち止まり耳を澄ますと、確かに水の流れる音がする。
水のにおいも漂っている。近くに沢があるのか。
とにかく乾いていた俺たちは、水の音に向かってダッシュした。


337 :333:04/02/02 01:24
5分ほど薮を踏み越えていくと、いきなり周囲の景色が開けて、驚くくらい大きな川が流れていた。
大きな川と言っても、幅は5~6mくらいだったのだけれども。
とにかく水があったことで、みんな激しく喜んだ。
まず靴を脱いで足を浸すもの、コンビニのビニールに水を汲もうとするものなどいたけれど、
俺はまず水が飲みたかったから、水を両手ですくって、そこで固まった。
「おい待ておまいら!この水飲むな!」
不信そうな後輩たちの視線をあびながら、俺は川底を指差した。
その川は、岩盤の上をずっと水が流れていたのだけれども、水底の岩の色が普通じゃなかった。
真っ赤。
これ以上ないくらい赤。
上流まで、ずっと鮮やかな赤。


338 :333:04/02/02 01:46
あまりに鮮やかな赤い川を見ながら、みんなが同時にある事を思い出していた。
昔々、丹紗とか丹とか呼ばれて、万能薬とされてた鉱物があったと授業で聴いた。
お大師さんも、高野山から京都にその薬を持ち込んでいたらしい。
でも実際は、人体にとって毒物でしかなかったと言う。
で、恐らく水に混じって流れてたのは、岩盤を赤く染めていたのは、その丹紗、万能薬、要するに硫化水銀。
硫化水銀の赤色。
毒も気持ち悪いけど、それ以上に、なにか触れてはいけないものに触れたようで、全員がそこで固まってしまった。
川底の岩盤は、上流に向かってより赤みを増しているようだった。
面白い論文が書ける、という誘惑は確かにあった。
でも、誰も川をさかのぼろうとは言わなかった。

登山の常識としては最悪だと聞いたけど、俺たちはそのまま沢を下る事に決めた。
二時間ほど歩いて、偶然にも小さな集落に出て、
俺たちは親切な農家のおじさんの軽トラで、最寄り駅まで送ってもらう事が出来た。

で、その後高野山に帰った俺たちは、また普段通りの日常に戻ったわけだ。

しばらくしてから、農家のおじさんにお礼に行ったら、既にそこは廃村になっていたり、
また、赤い川はもう見つからなかったりとかしたけど、
それはそれでいい体験だったと思う。

ミツ

321 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/02/01 20:56
先輩の話。

彼のお父さんの実家は山奥の小村で、すでに廃村となっている。
そこの村人の多くは、狩猟で生計を立てていたそうだ。
狩人たちは獲物を正式な名前で呼ばず、村独自の呼び名を付けていた。
鹿や兎などはヨツ、猿はフタツ。猪だけは別格で、クジラと呼ばれていたらしい。
鳥には特別な呼び名はなかったそうだ。

ある早朝、お父さんの家に村中の狩人が集まったのだという。
何やら深刻そうな顔で打ち合わせをし、皆で山に入っていった。
お父さんはまだ幼かったが、唯一つ憶えていることがあるそうだ。
「ミツが出た」
この台詞がくり返し述べられていた。

夕方、山に入った狩人が帰ってきた。
猟は成功したらしいが、なぜか獲物を誰も下げていなかった。
皆返ってくるなり、塩をまいてお清めをした。

それから間もなく、村人は村を離れ始めたという。
村が廃れるまで長い時間はかからなかった。

あの日、狩人たちが何を狩ったのか。
お父さんはずっと気になっているのだそうだ。


329 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/02/01 22:37
>>321
名前の由来は
鹿・兎→四本足→ヨツ
猿→二本足→フタツ
猪→おかくじら→クジラ
鳥→足をつかず飛ぶ→名前なし
ですかね?

これにのっとれば、ミツは三本足の何かなんでしょうが、一体なにやら・・・。
三本足といえば、日本神話の八咫烏や、中国神話の三本足の亀なんかが思い浮かびますが、
ミツは何か獣系の感じがしますね。

しっぽ

220 :もつお ◆2.80omBY0c :03/07/19 13:21
これは、俺の祖父の父(俺にとっては曾じいちゃん?)が体験した話だそうです。
大正時代の話です。大分昔ですね。曾じいちゃんを、仮に『正夫』としときますね。
正夫は狩りが趣味だったそうで、暇さえあれば良く山狩りに行き、イノシシや野兎、キジなどを獲っていたそうです。
猟銃の腕も大変な名人だったそうで、狩り仲間の間ではちょっとした有名人だったそうです。
『山』という所は、結構不思議な事が起こる場所でもありますよね。
俺のじいちゃんも、正夫から色んな不思議な話を聞いたそうです。
今日は、その中でも1番怖かった話をしたいと思います。

その日は、カラッと晴れた五月日和でした。
正夫は猟銃を担いで、1人でいつもの山を登っていました。愛犬のタケルも一緒です。(ちなみに秋田犬です)
山狩りの経験が長い正夫は、1人で狩りに行く事が多かった様です。
その山には正夫が自分で建てた山小屋があり、獲った獲物をそこで料理して、酒を飲むのが1番の楽しみでした。

その日は早朝から狩りを始めたのですが、獲物はまったく捕れませんでした。
既に夕方になっており、山中は薄暗くなってきています。
正夫は、「あと1時間くらい頑張ってみるか」と思い、狩りを続ける事にしました。

それから30分ほど経った時です。
正夫が今日の獲物をほぼ諦めかけていると、突然目の前に立派なイノシシが現れました。子連れです。
正夫は狙いを定め弾を撃とうとしましたが、
突然現れた人間にビックリしたイノシシは、急反転して山道を駆け上がって行きます。
正夫は1発撃ちましたが、外れた様です。
愛犬のタケルが真っ先にイノシシを追います。正夫もそれに続き、険しい山道を駆け登りました。


237 :もつお ◆2.80omBY0c :03/07/19 13:55
15分ほど追跡したでしょうか。とうとう正夫は、イノシシの親子を見失ってしまいました。
タケルともはぐれてしまって途方に暮れていた所、遠くでタケルの吠える声が聞こえます。
その吠え声を頼りに、正夫は山道を疾走しました。

さらに10分ほど走った所に、タケルはいました。深い茂みに向かって激しく吠えています。
そこは、左右に巨大な松の木がそびえており、まるで何かの入り口の様にも見えます。
正夫はそこを良く知っていました。
狩り仲間の、いえ、その周辺の土地に住む全ての人々の、暗黙のタブー、『絶対入ってはいけない場所』でした。
正夫は幼い頃から、何度も両親に聞かされていたそうです。
「あそこは山の神さんがおるでなぁ。迂闊に入ったら喰われてまうど」と。
しかし、何故かその禁断の場所からさらに奥へ進むと、獲物が面白い様に捕れるのだそうです。
ただ、掟を破り、そこに侵入した猟師などは、昔から行方不明者が後をたたないそうです。
しかし、タケルがその茂みに向かって果敢に吠えています。
あのイノシシ親子が近くにいることは間違いないのです。
正夫は誘惑に負け、禁断の地へと足を踏み入れてしまいました。

時刻は午後5時を過ぎており、まだ何とか周りは肉眼で見渡せますが、狩りをするにはもう危険な明るさです。
タケルも先程から吠えるのを止めています。
流石にもう諦めるかなと正夫が思っていた時、再びタケルが猛然と吠え出し、駆け出します。
正夫もそれを追い、50mほど走った所で、
タケルが唸り声を上げながら腰を落として、威嚇の体勢をとっていました。
とうとう見つけたかと正夫は思い、前方を見ると、そこは少し開けた広場のようになっていました。
そこに黒い影がうずくまって、何かを咀嚼する様な音が聞こえてきました。
凄まじいほどの獣臭が辺りに漂っています。
正夫は唾を飲み込み、地面に片膝をついて猟銃を構えました。


241 :もつお ◆2.80omBY0c :03/07/19 14:28
イノシシじゃないな。正夫はそう判断しました。
イノシシにしては体が細すぎるし、体毛もそんなには生えていません。狼か?一瞬そう思いました。
が、この山中に狼がいるなんて、聞いたことも見た事もありません。
良く見ると『それ』は、地面に横たわった先程のイノシシの子供を食べています。
獲物を横取りされた様に感じた正夫は、
『それ』に向かって猟銃の狙いを定め、撃とうとしましたが、引き金にかけた指が動かないのです。
それどころか、体が金縛りにあったかの様に動きません。奥歯だけは、恐怖のあまりにガチガチ鳴っています。

そして、正夫の気配に気がついたのか、『それ』は食事を止め、ゆっくりと正夫の方に顔を向けました。
どう見てもそれは、人間の顔だったそうです。しかも、2~3歳くらいの赤子の。
体長は1m50cm程で、豹の様な体、薄い体毛。
分かり易く言うならば、『豹の体に顔だけ人間の赤子』と言った風貌です。
「バケモンだ・・・」
正夫の恐怖は絶頂に達しました。
『それ』はイノシシの血でギトギトになった口を舌で舐め回しながら、正夫に近づいて来ます。
殺される。正夫がそう思った瞬間、タケルが『それ』に飛びかかりました。
タケルは『それ』の右前足に食らい付き、首を激しく振っています。
『それ』は人間の赤子そっくりの鳴き声をあげ、左足でタケルの鼻先を引っ掻いています。
暫く唖然としていた正夫ですが、我に返ると体が自由に動く事に気がつきました。
すぐさま1発撃ちます。不発でした。
「そんな馬鹿な」
正夫は猟銃の手入れを欠かさずやっており、今日も猟に出る前に最終確認をしたばかりです。
もう1度引き金を引きました。不発です。
正夫が手間取っている内に、『それ』はタケルの首筋に食らい付きました。タケルが悲壮な鳴き声を上げます。
正夫は無我夢中で腰に付けていた大型の山刀を振りかざし、
こちらに背を向けている『それ』の背中に斬りつけました。
「るーーーーーーあーーーーーー」
と、発情期の猫の様な鳴き声で『それ』は鳴きましたが、またタケルの首筋に喰らいついたままです。
正夫はもう一度山刀を振りかぶり、『それ』の尻尾を切断したのです。


244 :もつお ◆2.80omBY0c :03/07/19 14:51
尻尾を切断された『それ』は、
「あるるるるるるるるるる」と叫び声をあげ、森のさらに奥の茂みの中へと消えていきました。

正夫は暫くの間、呆然と立ち尽くしていましたが、
タケルの苦しげな「ハッハッハッ」という息づかいを聞いて、我に返りました。
タケルの首筋には、人間の歯形そっくりの噛み後がついていました。
出血はしていましたが、傷はそれほど深くなく、正夫は消毒薬と布をタケルの首に当て、応急手当をしてやりました。
何とか自力で歩ける様子です。モタモタしていると、またあのバケモノが襲ってこないとも限りません。
正夫はタケルと共に急いで山道を下りました。

やがて、正夫の山小屋が見えてきました。
ここからだと、正夫の村まで30分とかかりません。安堵した正夫は、さらに足を早めて村へと急ぎました。

変だなと正夫が思ったのは、山小屋から下って15分ほど経った時です。
同じ道をグルグル回っている様な錯覚を感じたのです。
この山は、正夫が幼少の頃から遊び回っている山なので、道に迷うなどという事は、まずありえないのです。
言いしれぬ不安を感じた正夫は、さらに足を早めました。

さらに15分経った時。
「そんな馬鹿な」
目の前に、さっきの山小屋があったのです。
正夫は混乱しましたが、あまりの出来事に気が動転し、道を間違えたのだろうと思い、
もう1度、いつもの同じ道を下りました。

しかし、すぐさま正夫は絶望感に襲われました。
どうしても山小屋に戻ってきてしまうのです。
タケルも息が荒く、首に巻いた布からは血が滲んでいます。
正夫は気が進みませんでしたが、今日は山小屋に泊まる事に決めました。


246 :もつお ◆2.80omBY0c :03/07/19 15:10
正夫が山小屋の中へ入ったときは、既に午後8時を過ぎていました。
急に安堵感、疲労感、空腹感が正夫を襲い、正夫は床に大の字になって寝転がりました。
そして、先程遭遇したバケモノの事を考えていました。
やっぱり、あれは山の神さんだったんじゃろか。
そう思うと体の震えが止まらなくなり、正夫は気付けに山小屋に保存してある焼酎を飲み始めました。
保存食用のイノシシの燻製もありましたが、あまり喉を通りませんでした。
タケルに分けてやると、喜んで食いつきます。
今日は眠れねぇな。そう思った正夫は、猟銃を脇に置き、寝ずの番をする事を決心しました。

「ガリガリ、ガリガリ」
何かを引っ掻くような音で、正夫は目が覚めました。
疲労感や酒も入っていたので、いつの間にか寝てしまっていた様です。
時計を見ると、午前1時過ぎでした。
「ガリガリ、ガリガリ」
その音は、山小屋の屋根から聞こえてきます。
タケルも目が覚めた様で、低く唸り声をあげています。
正夫も無意識の内に猟銃を手にとっていました。
まさか、あいつが来たんじゃなかろうか・・・
そう思った正夫ですが、山小屋の外に出て確かめる勇気も無く、
猟銃を握りしめて、ただ山小屋の天井を見つめていました。


250 :もつお ◆2.80omBY0c :03/07/19 15:29
それから10分ほど、天井を爪で引っ掻くような音が聞こえていましたが、やがてそれも止みました。
正夫にとっては、永遠に続く悪夢の様な時間でした。
音が止んでも、正夫は天井をじっと睨んだままでしたが、
やがて「ボソボソ」と、人間の呟く声の様な音が聞こえてきたのです。
「・・・っぽ・・・・っ・・・ぽ」
正夫は恐怖に震えながらも耳を澄まして聞いていると、急にタケルが凄い勢いで吠え始めました。
そして、何かが山小屋の屋根の上を走る様な音が聞こえ、何か重い物が地面に落ちる音がしました。
タケルは今度は、山小屋の入り口に向かって吠え続けています。
「ガリガリ ガリガリ」
さっき屋根の上にいた何かが、山小屋の入り口の扉を引っ掻いている様です。
タケルは尻尾を丸め、後退しながらも果敢に吠え続けています。
「だっ、誰だ!!」
思わず正夫は叫びました。猟銃を扉に向かって構えます。
すると、引っ掻く様な音は止み、
今度はその扉のすぐ向こう側から、ハッキリの人間の子供の様な声が聞こえてきました。
「しっぽ、しっぽ」
あいつだ。正夫は恐怖に震えました。ガチガチ鳴る奥歯を噛み締め、
「何の用だ!!」と叫びました。
タケルはまだ吠え続けています。
「しっぽ、しっぽ、わたしのしっぽを、かえしておくれ」
『それ』はハッキリと、人間の言葉でそう言ったのです。
正夫は堪らずに、扉に向かって散弾銃を1発撃ちました。


252 :もつお ◆2.80omBY0c :03/07/19 15:44
「きょっ」と奇妙な叫び声が扉の向こうから聞こえ、正夫は続けざまに2発、3発と撃ちました。
散弾銃に空けられた扉の穴から、真っ赤に血走った目が見えました。
「しっぽ、しっぽ、わたしのしっぽを、かえしておくれ」
人間の幼児そっくりの声で、『それ』は言いました。
「尻尾なんて知らん!!帰れ!!」
正夫は続けざまに引き金を引こうとしましたが、体が動きません。
「しっぽ、しっぽ、わたしのしっぽを、かえしておくれ」
『それ』は壊れたテープレコーダーの様に、ただそれだけをくり返します。
「し、知らん!!あっちにいってくれ!!」
「しっぽ、しっぽ、わたしのしっぽを、かえしておくれ」
再びガリガリと扉を引っ掻きながら、『それ』は扉の穴から怒り狂った赤い目で正夫を見ながらくり返し言います。
タケルも吠えるのを止めて、尻尾を丸めて縮こまっています。
「俺じゃない!!お前のしっぽなんて知らねぇ!!あっちにいけ!!」
正夫は固まったままの体で絶叫しました。
すると『それ』は、「いいや、おまえが、きったんだ!!!」と叫び、扉を破って中に入ってきたのです。


257 :もつお ◆2.80omBY0c :03/07/19 16:03
正夫の記憶は、それから途切れ途切れになっていました。
扉を破って現れた幼児の顔。怒りを剥き出しにした血走った目。
鋭い前足の爪。自分の顔に受けた焼けるような痛み。
『それ』に飛びかかるタケル。無我夢中で散弾銃を撃つ自分。
正夫が気がついた時は、村の病院のベッドの上でした。3日間昏睡状態だったそうです。
正夫の怪我は、左頬に獣に引き裂かれた様な裂傷、右足の骨折、体のあちこちに見られる擦り傷など、
かなりの重傷でした。
正夫は村人には、「熊に襲われた」とだけ言いました。
しかし、何となく正夫に何が起こったかを感づいた様で、次第に正夫は村八分の様な扱いをうけていったのです。

やがて正夫は東京に引っ越し、そこで結婚し、俺の祖父が生まれました。
ちなみに、この話は正夫が肺ガンで亡くなる3日前に、俺の祖父に話して聞かせたそうです。
地名は、和歌山県のとある森深い山中での出来事、とだけ言っておきます。

ちなみに、愛犬のタケルですが、まるで正夫を守るかの様に、正夫の上に覆い被さって死んでいたそうです。
肉や骨などは、ほぼ完璧な状態で残っていたそうですが、
何故か内臓だけが、1つも残らず綺麗に無くなっていたそうです。

ヨウコウ

309 :ぽたみがん:04/02/01 06:35

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?43

407 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/07/01 14:26
オレのじいちゃんは猟師なんだけど、昔そのじいちゃんについてって体験した実話。

田舎のじいちゃんの所に遊びに行くと、じいちゃんは必ずオレを猟につれてってくれた。
本命は猪なんだけど、タヌキや鳥(名前覚えてない)も撃ってた。
その日もじいちゃんは鉄砲を肩に背負って、オレと山道を歩きながら、
「今日はうんまいボタン鍋くわしちゃるからの!」と言っていた。(実際、撃ったばかりの猪は食わないが)

そのうち、何か動物がいるような物音がした。ガサガサって感じで。
オレは、危ないからすぐじいちゃんの後ろに隠れるように言われてて、
すぐじいちゃんの後ろに回って見てたんだけど、じいちゃんは一向に撃つ気配がない。
いつもならオレを放っておくくらいの勢いで、「待てー!」と行ってしまうのだが、
鉄砲を中途半端に構えて固まってしまっている。
オレはそのころは背が低くて、茂みの向こうにいる動物であろうものはよく見えなかった。

オレは気になって、じいちゃんに「何?猪?タヌキ?」って聞いた。
しかし、じいちゃんはしばらく黙っていて、茂みの向こうをじっ・・・と見ていた。

「あれは・・・」とじいちゃんが口を開いた瞬間、急に茂みがガサガサと音を立てた。
「やめれ!」と言い放ち、じいちゃんはその茂みに一発発砲した。
そしてオレを抱えて猛ダッシュで逃げ出した。


408 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/07/01 14:27
オレは何がなんだかわからずひたすら怖くて、今にも泣きそうになっていたが、
じいちゃんが撃ったのはなんなのか気になり、後ろを振り返った。
すると遠めに、毛のない赤い猿のような動物が、こちらに向かって走っている。
じいちゃんはオレをかかえて走りながらも、鉄砲に必死で弾を込めていた。
弾を込め終わると、じいちゃんはオレをかかえたまま振り向きざまに発砲した。
すぐとなりで発砲されたので、オレは耳が「キーン」ってなって、いろんな音が遠く聞こえた。
じいちゃんは走りながらまた新しい弾を込めている。オレは怖くてもう振り返ることはできなかった。
後ろで「ケタタタタタタ!ケタタタタタタタ!」という、その動物の鳴き声らしい声が聞こえ、
じいちゃんが小声で「助けてくれ・・・助けてくれ・・・この子だけでも・・・」とつぶやいていた。

山をおりきってもじいちゃんはとまらなかった。オレを抱えてひたすら家まで走った。

家につくなり、じいちゃんはばあちゃんに「ヨウコウじゃ!!」と叫んだ。
ばあちゃんは真っ青な顔で台所にとんでいき、塩と酒をもってきて、
オレとじいちゃんに、まるで力士が塩をまくように塩をかけ、
優勝した球団がビールかけやってるみたいに酒をあたまからあびせた。

その後、それについてじいちゃんもばあちゃんも何も話してくれなかった。
間もなくしてじいちゃんは亡くなってしまい、その時ばあちゃんがオレに『ヨウコウ』について話してくれた。
「●●ちゃん(オレ)が見たのはのー、あれはいわば山の神さんなんよ。
 わしらにとってええ神さんじゃないがの。
 じいちゃんはあんたのかわりに死んだんじゃ。お前は頼むから幸せに生きておくれよ」

じいちゃんが死んでから、ばあちゃんも後をおうように亡くなってしまい、オレは20代後半でピンピンしている。
オレが見たのは、村で言い伝えられる妖怪の類いだったのかもしれないけど、
今でも親戚の人にこの話をするとしかめっつらをされる。
福井県の某村の話。


514 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/02/07 00:17
ヨウコウについてちょっとぐぐってみました。

↓コピペ
ユウユウ…動物の怪。婦負郡桜谷村駒見のものが『越中旧事記』に紹介されている。
※ヨウユウ…動物の怪。狼の怪。野崎雅明『肯搆泉達録』(こうこうせんだつろく)に紹介されている。
ある山伏が夜更けて呉服(くれは)山の古阪を登ると、狼の群がつきまとった。
山伏が喬木によじ登ると、狼は打ち重なり、その上に姥が跨って彼を引き下ろそうとした。
山伏が短刀を抜いて姥の肘を切り落とすと、下の狼も散った。
翌朝、駒見村に入り、少し休もうとヨウユウの家に入ると、姥が傷の痛みに泣き叫んでいたが、
山伏の姿を見ると逃げ出して、行方不明になった。
柳田國男『山東民譚集』にも紹介。
↑コピペ

だと。富山県の山の怪らしいが、福井県とも近く北陸同志。
ヨウユウがヨウコウへと訛ったものかもしれない。
猿のような人型、それに山にでるという状況から、コレがヨウコウだと思われますが、いかがなものでしょう?


525 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/02/07 01:03
>>514
またマイナーな本から持ってくるなあ(笑

ヨウユウは鍛冶屋の婆系の話ですね。
似たような話は、中世説話なんかにも残っています。
ユウユウは筋が載っておらず、原書を読んでいないため詳細は不明ですが、ヨウユウと同じような話なんでしょうか。
この二者がヨウコウなのかはわかりませんが、関連してても不思議ではないですね。

変わった客

293 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/01/31 00:14
知り合いの話。

彼は、今はもう使われていない小さな火葬場で働いていたそうだ。
その火葬場は、小さな山を登りきった所にあり、訪れる者もそう滅多にいなかった。

それがいつの頃からか、変わった客が顔を出すようになったという。
仏が焼かれる時に、焼き場の周りを猫がぐるりと囲むようになったのだ。
そのうちに猫たちは、仏が出る前から集まってくるようになった。
猫の集まり具合で、近いうちに死人が出るなと判断できたくらいだったという。

火葬場が閉鎖されると、猫たちが集まることは無くなった。
「猫が死者を送っているように見えたのがとても不思議だった」と彼は言っている。

果たして本当に猫は、死者を送るために集まっていたのだろうか。
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