2chオカルト板・怖い話・洒落怖怪談の厳選まとめ

2chのオカルト板・怖い話・洒落怖の怪談などをまとめたブログです。怖い話を厳選して掲載。閲覧注意。

2012年11月

旅館の求人

466 名前:sage 投稿日:03/07/02 02:04
丁度2年くらい前のことです。旅行にいきたいのでバイトを探してた時の事です。
暑い日が続いてて汗をかきながら求人をめくっては電話してました。
ところが、何故かどこもかしこも駄目,駄目駄目。
擦り切れた畳の上に大の字に寝転がり、適当に集めた求人雑誌をペラペラと悪態をつきながらめくってたんです。

不景気だな、、、節電の為、夜まで電気は落としています。
暗い部屋に落ちそうでおちない夕日がさしこんでいます。
窓枠に遮られた部分だけがまるで暗い十字架のような影を畳に落としていました。 、、遠くで電車の音が響きます。
目をつむると違う部屋から夕餉の香りがしてきます。
「カップラーメンあったな、、」私は体をだるそうに起こし散らかった求人雑誌をかたずけました。
ふと、、偶然開いたのでしょうかページがめくれていました。

467 名前:sage 投稿日:03/07/02 02:04
そこには某県(ふせておきます)の旅館がバイトを募集しているものでした。
その場所はまさに私が旅行に行ってみたいと思ってた所でした。
条件は夏の期間だけのもので時給はあまり、、というか全然高くありません
でしたが、住みこみで食事つき、というところに強く惹かれました。
ずっとカップメンしか食べてません。まかない料理でも手作りのものが食べれて、しかも行きたかった場所。
私はすぐに電話しました。

「、、はい。ありがとうございます!○○旅館です。」
「あ、すみません。求人広告を見た者ですが、まだ募集してますでしょうか?」
「え、少々お待ち下さい。・・・・・・・・・・・・・・・・・・ザ、、、ザ、、ザザ、、、
・・い、・・・そう・・・・だ・・・・・・・・」
受けつけは若そうな女性でした。
電話の向こう側で低い声の男と(おそらくは 宿の主人?)小声で会話をしていました。
私はドキドキしながらなぜか正座なんかしちゃったりして、、待ってました。やがて受話器をにぎる気配がしました。
「はい。お電話変わりました。えと、、、バイトですか?」
「はい。××求人でここのことをしりまして、是非お願いしたいのですが」
「あー、、ありがとうございます。こちらこそお願いしたいです。いつからこれますか?」
「いつでも私は構いません」「じゃ、明日からでもお願いします。すみません
お名前は?」「神尾(仮名)です」「神尾君ね。はやくいらっしゃい、、、」


468 名前:sage 投稿日:03/07/02 02:04
とんとん拍子だった。運が良かった。。私は電話の用件などを忘れないように録音するようにしている。
再度電話を再生しながら必要事項をメモっていく。
住みこみなので持っていくもののなかに 保険証なども必要とのことだったのでそれもメモする。
その宿の求人のページを見ると白黒で宿の写真が写っていた。
こじんまりとしているが自然にかこまれた良さそうな場所だ。

私は急にバイトが決まり、しかも行きたかった場所だということもあってホっとした。
しかし何かおかしい。私は鼻歌を歌いながらカップメンを作った。何か鼻歌もおかしく感じる。
日はいつのまにかとっぷりと暮れ、あけっぱなしの窓から湿気の多い生温かい風が入ってくる。
私はカップメンをすすりながら、なにがおかしいのか気付いた。
 条件は良く、お金を稼ぎながら旅行も味わえる。女の子もいるようだ。
旅館なら出会いもあるかもしれない。だが、何かおかしい。
暗闇に窓のガラスが鏡になっている。その暗い窓に私の顔がうつっていた。

なぜか、まったく嬉しくなかった。。理由はわからないが私は激しく落ちこんでいた。
窓にうつった年をとったかのような生気のない自分の顔を見つめつづけた。

469 名前:sage 投稿日:03/07/02 02:06
次の日、私は酷い頭痛に目覚めた。激しく嗚咽する。風邪、、か?
私はふらふらしながら歯を磨いた。歯茎から血が滴った。
鏡で顔を見る。ギョッとした。目のしたにはくっきりと墨で書いたようなクマが出来ており、顔色は真っ白。、、、まるで、、、。
バイトやめようか、、とも思ったが、すでに準備は夜のうちに整えている。
しかし、、気がのらない。そのとき電話がなった。
「おはようございます。○○旅館のものですが、神尾さんでしょうか?」
「はい。今準備して出るところです。」
「わかりましたー。体調が悪いのですか?失礼ですが声が、、」
「あ、すみません、寝起きなので」
「無理なさらずに。こちらについたらまずは温泉などつかって頂いて構いませんよ。
初日はゆっくりとしててください。そこまで忙しくはありませんので。」
「あ、、だいじょうぶです。でも、、ありがとうございます。」
電話をきって家を出る。あんなに親切で優しい電話。ありがたかった。
しかし、電話をきってから今度は寒気がしてきた。ドアをあけると眩暈がした。
「と、、とりあえず、旅館までつけば、、、」
私はとおる人が振りかえるほどフラフラと駅へ向かった。

やがて雨が降り出した。
傘をもってきてない私は駅まで傘なしで濡れながらいくことになった。
激しい咳が出る。「、、旅館で休みたい、、、、」
私はびしょぬれで駅に辿りつき、切符を買った。そのとき自分の手を見て驚いた。。
カサカサになっている。濡れているが肌がひび割れている。まるで老人のように。
「やばい病気か、、?旅館まで無事つければいいけど、、」

470 名前:sage 投稿日:03/07/02 02:06
私は手すりにすがるようにして足を支えて階段を上った。何度も休みながら。
電車が来るまで時間があった。私はベンチに倒れるように座りこみ苦しい息をした。。ぜー、、、ぜー、、、声が枯れている。
手足が痺れている。波のように頭痛が押し寄せる。ごほごほ!咳をすると足元に血が散らばった。私はハンカチで口を拭った。
血がベットリ。。
私は霞む目でホームを見ていた。
「はやく、、旅館へ、、、」
やがて電車が轟音をたててホームにすべりこんでき、ドアが開いた。
乗り降りする人々を見ながら、私はようやく腰を上げた。腰痛がすごい。
フラフラと乗降口に向かう。体中が痛む。あの電車にのれば、、、、
そして乗降口に手をかけたとき、車中から鬼のような顔をした老婆が突進してきた。

どしん!私はふっとばされホームに転がった。老婆もよろけたが再度襲ってきた。私は老婆と取っ組み合いの喧嘩を始めた。
悲しいかな、相手は老婆なのに私の手には力がなかった。
「やめろ!やめてくれ!俺はあの電車にのらないといけないんだ!」
「なぜじゃ!?なぜじゃ!?」
老婆は私にまたがり顔をわしづかみにして地面に抑えつけながら聞いた。
「りょ、、旅館にいけなくなってしまう!」
やがて駅員たちがかけつけ私たちは引き離された。
電車は行ってしまっていた。私は立ち上がることも出来ず、人だかりの中心で座りこんでいた。
やがて引き離された老婆が息をととのえながら言った。
「おぬしは引かれておる。危なかった。」そして老婆は去っていった。

471 名前:sage 投稿日:03/07/02 02:06
私は駅員と2~3応答をしたがすぐに帰された。
駅を出て仕方なく家に戻る。
すると体の調子が良くなってきた。声も戻ってきた。
鏡を見ると血色がいい。
私は不思議に思いながらも家に帰った。

荷物を下ろし、タバコを吸う。
落ちついてからやはり断わろうと旅館の電話番号をおした。すると無感情な軽い声が帰ってきた。
「この電話番号は現在使われておりません、、」
押しなおす
「この電話番号は現在使われておりません、、」

私は混乱した。まさにこの番号で今朝電話が掛かってきたのだ。
おかしいおかしいおかしい。。。
私は通話記録をとっていたのを思い出した。
最初まで巻き戻す。

、、、、、、、、、キュルキュルキュル、、、、、     ガチャ

再生
「ザ、、、ザザ、、、、、、、、はい。ありがとうございます。○○旅館です。」
あれ、、?私は悪寒を感じた。若い女性だったはずなのに、声がまるで低い男性のような声になっている。


473 名前:sage 投稿日:03/07/02 02:11
「あ、すみません。求人広告を見た者ですが、まだ募集してますでしょうか?」
「え、少々お待ち下さい。・・・・・・・・・・・・・・・・・・ザ、、、ザ、、ザザ、、、
・・い、・・・そう・・・・だ・・・・・・・・」
ん??
私はそこで何が話し合われてるのか聞こえた。
巻き戻し、音声を大きくする。
「え、少々お待ち下さい。・・・・・・・・・・・・・・・・・・ザ、、、ザ、、ザザ、、、
・・い、・・・そう・・・・だ・・・・・・・・」
巻き戻す。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ザ、、、ザ、、ザザ、、、
、、むい、、、、こご、そう・・・・だ・・・・・・・・」
巻き戻す。
「さむい、、、こごえそうだ」
子供の声が入っている。さらにその後ろで大勢の人間が唸っている声が聞こえる。
うわぁ!!私は汗が滴った。。
電話から離れる。すると通話記録がそのまま流れる。

「あー、、ありがとうございます。こちらこそお願いしたいです。いつからこれますか?」
「いつでも私は構いません」、、、

記憶にある会話。しかし、私はおじさんと話をしていたはずだ。
そこから流れる声は地面の下から響くような老人の声だった。
「神尾くんね、、はやくいらっしゃい」

474 名前:sage 投稿日:03/07/02 02:11
そこで通話が途切れる。私の体中に冷や汗がながれおちる。
外は土砂降りの雨である。金縛りにあったように動けなかったが私はようやく落ちついてきた。
すると、そのまま通話記録が流れた。
今朝、掛かってきた分だ。
しかし、話し声は私のものだけだった。
、、、、、、

「死ね死ね死ね死ね死ね」
「はい。今準備して出るところです。」
「死ね死ね死ね死ね死ね」
「あ、すみません、寝起きなので」
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」
「あ、、だいじょうぶです。でも、、ありがとうございます。」

私は電話の電源ごとひきぬいた。
かわいた喉を鳴らす。な、、、、なんだ、、、なんだこれ、、
なんだよ!? どうなってんだ??

475 名前:sage 投稿日:03/07/02 02:12
私はそのとき手に求人ガイドを握っていた。
震えながらそのページを探す。
すると何かおかしい。      、、ん?
手が震える。。そのページはあった。
綺麗なはずなのにその旅館の1ページだけしわしわでなにかシミが大きく広がり少しはじが焦げている。
どうみてもそこだけが古い紙質なのです。まるで数十年前の古雑誌のようでした。
そしてそこには全焼して燃え落ちた旅館が写っていました。
そこに記事が書いてありました。
死者30数名。台所から出火したもよう。
旅館の主人と思われる焼死体が台所でみつかったことから
料理の際に炎を出したと思われる。泊まりに来ていた宿泊客達が逃げ遅れて炎にまかれて焼死。

これ、、なんだ。。求人じゃない。。
私は声もだせずにいた。求人雑誌が風にめくれている。
私は痺れた頭で石のように動けなかった。

そのときふいに雨足が弱くなった。。一瞬の静寂が私を包んだ。



電話がなっている

色街

947 946 sage 2007/05/07(月) 23:57:42 ID:GNRW9eX20
色街

この話は何年か前に他の板で書いた話に後日談を加えたものです。
過去スレが読めなくなっているので書き直しました。
時間が経ったのでディテールが若干変ってしまっているかもしれません。
それと、個人特定を避ける為に事実に手を加えた部分もあるので
以前書いたものと矛盾点もあると思います。

関東の某所に旧赤線地帯として有名な町が在った。
「在った」と過去形なのは、その町にあった売春街は数年前に行政の手に
よって完全に壊滅し、終戦から半世紀以上の歴史に幕を下ろしたからだ。
私はその地域にある某大学に通っていたが、卒業後、家業を継ぐために実家に戻って数年が経過していた。
事件は大学の同期と同窓会兼ツーリングクラブのミーティングで集まった時に起こった。

948 946 sage 2007/05/07(月) 23:58:25 ID:GNRW9eX20
私は長目に休暇が取れたので、同窓会の開催日よりも早目に上京し、当地に住む友人宅に逗留していた。
そして、当地に住むもう一人の悪友と3人で問題の売春街に繰り出す事になった。
期待に胸と股間を膨らませた我々3人は売春街の外れの私鉄のガード下に
バイクを停めると、遊び相手の女の子を物色する為に街を徘徊して回った。
壊滅前のその町は、燃え尽きる蝋燭の最後の輝きのように凄まじいばかりの活況だった。
所謂「裏風俗」であるのに、まるで縁日か初詣のような人出。
飾り窓?に立っている女の子も中国人、タイ人、台湾人、ロシア、コロンビアなど国籍・人種も様々でバラエティに富んでいた。

949 946 sage 2007/05/07(月) 23:59:08 ID:GNRW9eX20
街に着いたのは午後10時過ぎだったと思う。
あまりの人の多さに我々は終電の時間まで食事をしたり、店の娘を冷やかしたりして時間を潰した。
徘徊しているうちに妙に気になる娘がいた。
メインストリートから川側に一本外れた通りのコインパーキングの横の店にその娘は立っていた。
白いキャミソールを着た色白の黒髪の娘。
余り化粧気はなく、目が合うとニコッと微笑むだけだったが、キツ目の化粧で激しく
客寄せの声を掛けてくる女達の中では却って目に付いた。
終電の時間が過ぎ人通りも少なくなった(それでも結構な人数が歩いていたが)。
そこで、そろそろ行きますかということになった。
友人の一人が私に「どの子にするか決めた?」と聞いたので、
「コインパーキングの横の店にいた白いキャミの子にするわ」と答えた。
もう一人の友人は「そんな子いたっけ?」と言った。
「俺、ロシア」「俺はコの字の所にいたあやや似の子」
「それじゃあ皆、健闘を祈る。地雷を踏んでも泣かない。
終わったら川の向こうのミニストップで待ち合わせな!」
そう言うと我々はそれぞれ思い思いの女のいる店に向かって分かれた。

951 946 sage 2007/05/07(月) 23:59:48 ID:GNRW9eX20
目的の店に着くと目当ての白いキャミの子はいなくて、赤い服を着た工藤静香似の髪の長い女が立っていた。
私は女に「白い服の子は」と聞いた。
女は「えー、この店私一人だよ。今店を開けたところだから見間違いじゃない?
お兄さん遊ぼうよー、サービスするからさー」
他にめぼしい女はいなかったし、待ち合わせがあるので新しく物色する時間もないのでその店に上がる事にした。
店を開けたばかりというのは本当らしく、女は「ちょっと待ってて」と言って2階に用意のために上がって行った。
カウンターで女の出してくれたウーロン茶を飲みながら待っていると2階から女が「どうぞ」と声を掛けてきた。
階段の前で靴を脱いで、暗くて狭い階段を1段昇った。
その瞬間、全身の毛が逆立つような悪寒が足元からぞわっと上ってきた。
初風俗で緊張しているのかな?とも思ったが階段を一段昇る度に嫌な感じは強くなった。

952 946 sage 2007/05/08(火) 00:00:56 ID:GNRW9eX20
部屋の前に着くとおよそ霊感と言うものに縁がない私にも分るくらいに部屋からは嫌な空気が流れ出ていた。
全開にされたクーラーの冷気とは違う冷たさを感じた。・・・やばい!
しかし、ここまで来て引き返す訳にもいかず私は部屋に足を踏み入れた。
足を踏み入れた瞬間、体が重くなり下に引っ張られるような感覚とピキピキという軋みのような音が耳元で聞こえた。
冷たい汗がぞわっと出てきたが、私は女に諭吉を1人引き渡して、されるがまま服を脱いだ。
部屋は薄汚れた和室で、壁の下半分は鏡張りになっていた。
女は手コキしながら私の乳首をチロチロしばらく舐め続けると、下へ下へと舌を這わせ、そのままフェラを始めた。う、うまい!
私の息子が完全にオッキすると口でゴムを嵌めてその上に跨った。
女は騎乗位で巧みに腰を使い、演技臭い喘ぎ声を出した。
突き上げながら女の乳を揉んでいると、視界の外、女の背後に何かが動いたような気がした。
私はビクッとなって、視線を女の顔に移した。
女は「上になる?」と言ってきた。
私は今度は正常位で腰を振った。
腰を使っていると不意に髪の毛か何かで背中をなぞられる感覚がした。
恐る恐る背後を見たが何もいない。
しかし、視線を正面に向け、鏡を見た瞬間、確かに見た。
青白い女の顔を!
私は恐怖で固まって目の前の女にしがみ付いた。こわい!こわい!助けて!

953 946 sage 2007/05/08(火) 00:01:35 ID:GNRW9eX20
女にしがみ付いて固まっていると不意にピピピッとタイマーが鳴った。
女は「まだイッてないね。延長する?」と言ってきたが、私は逃げるように服を着て店を後にした。
とにかく怖くて、恐ろしくて、一刻も早く人のいる所、明るい所に行きたかった。
私は待ち合わせ場所のミニストップへと急いだ。
どれくらい経ったのだろうか、友人二人が待ち合わせのミニストップに来たとき
私は雑誌コーナーで全身に冷たい汗をかいて空ろな目をして座り込んでいたという。
声を掛けたり肩を揺すっても反応がなく、尋常ではない様子に友人は迎えの車を呼んで私を運んだ。
車中で私は大量に吐いたらしく、それを見た友人は夜食に食べた「蟹ラーメン」に当ったのだと思ったらしい。
逗留先の友人宅に運ばれベットに寝かされた時には私の意識は回復していた。
バイクを取りに行くと言う友人にキーを渡すと、私は友人の言葉に従って眠りについた。


954 946 sage 2007/05/08(火) 00:02:11 ID:GNRW9eX20
眠りについてどのくらい経ったのだろう?
私は顔を髪の毛でくすぐられるような感覚で目を覚ました。
目は覚めたけれども体は動かない。
声を出して人を呼ぼうとしても声が出ない。 金縛りだ。
金縛りの経験は何度かあるので私は落ち着きを取り戻した。
眼球は動かせるので部屋の中に視線を走らせた。その時だった。
突然目の前の空間に先ほどの青白い女の顔が浮かんでいた。
鼻の頭が触れ合いそうな至近距離に!
女は先ほどの店の前で見た白いキャミソールの女だった。
女の双眸は私の目を覗き込んでいた。
私は恐怖で発狂寸前だった。
目を閉じようとしても閉じられない。
恐怖に固まっていると唇に不意に冷たい感覚を感じた。
女の唇が私の唇に重ねられている!
そして、冷たい舌が口内に侵入してくる感覚・・・その冷たい舌に私の舌は
舐られた。口の中に鉄臭い血の匂いが広がった・・・
私は全身の骨が砕けてもいいと思って自分の体をベットから引きはがした。
友人が帰ってきて私を起こした時、私は鼻血を流しながらフローリングの床に横たわっていた。
夜が明け、朝日を浴びると前夜の事が嘘のように私の体調は元に戻った。
念のために医者にも掛かったが特に問題はなく予定どおり同窓会とツーリングに参加して私はまた忙しい日常へと戻って行った。

955 946 sage 2007/05/08(火) 00:02:48 ID:GNRW9eX20
あの恐怖の体験から2・3ヶ月が経った頃、私は偶然以前付き合ってた元カノと食事をすることになった。
取り留めのない会話をしていると元カノが突然真剣な目つきで私に言った。
「**ちゃん、あなた、物凄くイケナイ場所に行かなかった?」
私はどきっとして「えっ?」と答えた。
元カノは良く言えば「霊感の強い」女、所謂「電波」とか「不思議ちゃん」といった類の女だった。
おっとりとした美人で気立ても良く、正直未練もあったが、彼女の「電波」、それ以上に
彼女の母親の電波の出力に耐えかねて分かれることになった。
母娘揃って怪しげな宗教に嵌まり込んでおり、母親の方は拝み屋の真似事までしていた。
「早くお祓いした方がいいよ。お母さんに頼んであげようか?」
「いいよ。お前の家には絶対に行かないよ。分ってるだろ?」
「そう言うと思った。代わりにこれを身に付けていて。絶対に手放しちゃダメだよ」
そう言うと黒い石に何か文字のようなものが彫ってあるチョーカーを渡した。
元カノの言葉に従って私はそのチョーカーを身に付けた。
数々の逸話から元カノ母娘の力が「本物」なのは確かだったからだ。

956 946 sage 2007/05/08(火) 00:03:41 ID:GNRW9eX20
やがて年が開け新年を迎えた。
年明けのあいさつ回りで偶然に取引先の会社で私は中学時代の同級生と再会した。
何度か食事や遊びに行って、バレンタインデーに告白されて私と同級生は付き合うことになった。
GW私と彼女は二人で温泉旅行に出掛けた。
私はプライベートでは基本的にバイクにしか乗らない人間で、車は家のボロイ営業車しかない。
温泉旅行は彼女の車に乗って、彼女の運転で行った。
彼女と部屋でエッチしたあと、私は一人で露天風呂に入りに行った。
脱衣所で服を脱ぎ、元カノに貰ったお守りのチョーカーを外してバスタオルの上に置いた。
夜遅い時間だったので露天風呂に入っていたのは私だけだった。
風呂から上がって脱衣所に行くと籠の中のバスタオルの上に置いたチョーカーがない。
籠の中や脱衣所の中を一通り探したが見つからず、フロントにも頼んだが結局見つからなかった。


957 946 sage 2007/05/08(火) 00:04:22 ID:GNRW9eX20
部屋に戻ると少し飲んでほろ酔い加減の彼女がしな垂れかかって来て「エッチしよ」と
言うので布団の中でウフン・アハンとじゃれあっていた。
やがてマジモードに入り、そろそろイきそうになってきたところで不意に背筋をゾワゾワっと逆立てるような感覚が走った。
物凄く嫌な感覚だった。
そのまま果てると私は彼女に腕枕しながら眠りについた。
夜中に私は妙な感覚で目が覚めた。目が覚めたといってもかなり寝ぼけた状態だったが。
キスされたり体のあちこちに舌を這わされる感覚がした。
やがて彼女が体をを沈めて来る感覚がしたので起きようとしたが体が動かない。
ええ?っと思って目を開けると私の体の上で身を沈めていたのは彼女ではなく、例の白いキャミソールの女だった。
私は女と目が合ったまま視線を外す事ができない。
女の真っ赤な唇がニイッっと笑った。
私は悲鳴を上げようとしたが、その悲鳴は女の唇に塞がれた。
意識が遠くなり、私は気を失った。
帰りの車の中で私はグッタリしていた。
彼女は「車酔い?大丈夫」と心配したが「大丈夫」と答えるしかなかった。

958 946 sage 2007/05/08(火) 00:04:57 ID:GNRW9eX20
温泉旅行から帰ってきて私と彼女は忙しさもあって、遭ったり電話したりする機会がなかった。
2週間位経ったか?
週末、仕事が早く終わった私はバイクを車検に出す為にショップに向けてバイクを走らせていた。
すると対向車線に見慣れた赤い車が信号待ちしている。
私はクラクションを鳴らして手を振ったが彼女は気付かない。
やがて信号は青になった。
クラッチを握り、ギアをローに入れようとした瞬間、私は見た。
彼女の車の後部座席に例のキャミソールの女が座っていて、私の方を見て笑ったのだ!
ショップに着いてすぐに私は彼女の携帯に電話を入れた。
しかし、携帯は繋がらず「この電話は現在電波の届かない所に・・・」のアナウンスがあるだけ。
自宅に何度電話しても話し中。
私はショップで借りた代車を彼女の自宅へと飛ばした。
しかし、ガレージに車はなく、呼び鈴を鳴らしても誰も出てこない。
連絡が取れないまま月曜日になった。
残務を終え帰り支度をしていると携帯が鳴った。
携帯に出ると地元の友人が凄い剣幕で「お前何やってんだよ!##ちゃん事故ってヤバイって。
早く@@第一病院へ行け。急げ!」
私はタクシーを捕まえて病院に向かった。
病院に付くと彼女の両親と連絡をくれた友人がいた。
彼女が事故を起した現場が偶々友人の職場の目と鼻の先だったのだ。
事故った車はグチャグチャで、車外に救出された彼女は救急車でサイレンも鳴らさずに搬送されたのだという。

959 946 sage 2007/05/08(火) 00:05:43 ID:T7g4Ut760
放心状態の彼女の両親、その場のあまりに重たい空気に耐えられず私は友人に付き
添われて、タバコを吸いに待合室に向かった。
廊下で看護婦とすれ違った。
すれ違いざま、その看護婦がニヤッと哂ったように見えた。
2、3m進んだ所で私はハッとした。・・・今の看護婦、あの女だ!
すぐに振り返ったが、もうそこには看護婦はいなかった。

彼女の49日が過ぎてしばらくして私は元カノに呼び出された。
待ち合わせ場所に行くと予想はしていたが、やはり彼女の母親が待っていた。
私は流されるように、彼女らに全てを委ねた。

960 946 sage 2007/05/08(火) 00:06:24 ID:T7g4Ut760
それから数年、私は仕事で上京。
宿泊先のホテルから近い事もあり例の元売春街に足を運んだ。
夜桜でもと思ったが川沿いの桜はもう散ってしまっていた。
街は様変わりしていた。200店以上在ったという「売春宿」の半分くらいが取り壊されて
剣道場?やコインパーキングになっていた。
川の上では何やら規模の大きい工事をしており、川沿いの道は綺麗に整備されていた。
メイン通りの真ん中のガード下には仮設交番があった。
裏通りには古ぼけた地蔵があった。
なんとなく手を合わせているとかなり年を食った婆さんに声を掛けられた。
婆さんの飲み屋は私の上がった店の2軒隣にあった。
店の中には客らしい片腕の小汚い爺さんが1人いるだけだった。
婆さんに勧められるまま私はかなりの量のビールを飲んだ。
酔いのせいだろうか、私はそれまでの出来事を話した。
婆さんは「そういうこともあるさね。この街で命を落とした女は沢山いるからね。
薬の打ちすぎで部屋で冷たくなってた女。逃げ出そうとして見せしめに殺された
女。店の中で客に滅多刺しにされて死んだ女。あんたの言ってた店では確か
ガード下にまだ店があった頃に客に惚れた娘が散々貢がされた挙句に捨てられて首を括って死んでた事があったよ。
ここはそういう女の恨みの詰まった土地だよ。
全部ぶっ壊して更地にしたって消えやしないよ」と忌々しそうに語った。

後数年もすれば、あの街は跡形もなくなって、ああいう場所だった事も忘れ去られるのだろう。
あの街の「怨念」も人々の記憶と共に消え去るのだろうか。
私があの街に足を運ぶ事もないだろう。
私は酔いで重くなった足を引きずりながら今は無き色街を後にした。

おわり

自殺団地

心霊スポット好き、かつちょっと不良な友人のYが嬉しそうな顔で俺の所に来て話はじめた。

こんな顔する時は決まって新しい心霊スポットの情報を仕入れて来たに決まってる。

Y「おいwすげぇ情報仕入れたぞwww上物だ上物www」
俺「んな事言ってまた噂話程度の場所じゃねぇのか?この間の…」

そこでYが俺のはなしを遮って一言言った。

Y「N団地。」

俺は一瞬で顔が引きつった。。

そこは数年前に主婦が飛び降り自殺をしたと噂されてた団地なんだが、1年前に受験ノイローゼになって高校生が自殺し、更に今年女子中学生が自殺したという、言うなれば正真正銘の曰く付きの場所だった 。


今まで凸してきた場所はヤバいヤバい言われてても所詮うわさレベルや有名なだけで、実際行ってみるとただボロいだけ、暗いだけの印象しか無くだからこそ余裕で凸できたのだが3人、少なくとも2人は実際に死んでいる場所はやけに生々しく俺は尻込みをしていた。

俺は結局ヘタレ扱いされるのが悔しくて、あの後Yに

「ばーか余裕だわ」

なんて言って凸が決行された

Y「ビビってんだろwww」

俺を見透かした様にYはニヤニヤしながらこっちを見てたが、そこは本当に不気味だった 。

改めて思うんだが、場所の雰囲気っての建物のボロさや明るさだけじゃなく、自分の感性が作るんだなとつくづく思う。

その団地は別にボロいわけでも真っ暗なわけでも無く普通の団地だった。

だけど俺はここで何十人も死んだと言われてもおかしくない位の不気味さを感じていた。

Yの横顔を見ると多分同じ事を考えてるんじゃないかな…強がりながらも、明らかにそんな顔をしていた。

そんな俺の考えを察したんだろう

Y「なんだ思ったより普通じゃんかwちゃっちゃと済ましちまおうぜw」

なんて言いながら団地に入って行く

自殺の現場は多分屋上なんだろうが流石に屋上は入れなかった。
仕方なく団地をウロウロしていると

Y「お前好きな奴いるか?俺はこの前のコンパで1人喰ったぞw」
なんて話をしていた

Yが心霊スポットにいくのは周りのツレに自慢する事も勿論なんだが、一番はコンパで女を話に食いつかせる為だ。

俺「どうせまた心霊スポットの話で釣ったんだろ。不謹慎な奴だな…」
Y「ばーかwそんなんヤレればい…」
Yの話が急に終わり、顔色がみるみる変わっていく…

俺もそれに反応してYが見ている方を恐る恐る見る…

Y「嘘ぴーんガチャピンムック!」

その日結局なにも起きる事はなかった.
Yと「大したことねぇな」とか言いながら帰ったのを良く覚えてる。

Yの生きている姿を見たのはこの時が最後だった。

Yは次の日学校に来なかった。
まあ心霊スポットツアーは夜中から明け方まで続くので、次の日休むのは良くある事だった。

だが、Yは次の日もその次の日も来なかった。

携帯に電話してもメールしても返信が無い。おかしいなと思いつつも次の日が土曜日だったので直接会いに行こう。その程度で考えていた。

ふと気がつくと屋上に立っていた。
団地の屋上は遮る物が殆ど無く強い風邪が「…落ちろ…落ちろ」と誘っているようだった。
足は一歩、また一歩と柵へと向かう。

越えにくくもなんともない、申し訳程度の柵を越えて団地の屋上の縁に立つ。
その風景は現実では無いような風景でいきなり見知らぬ外国かなんかにポイッと放り込まれた様だった。

足はそんな考えも無視して団地の縁から足をまた一歩前に踏み出す。

フワッと身体が浮いたかと思うと物凄い速さで地面が迫る。

何階以上から飛び降りれば意識を失うとか痛みが無いなんて話を聞いたがあれは多分嘘だ。
飛び降りた人はこうやって最期まで自分が落ちて行く所を恐怖と絶望を噛みしめながら死んでいく。

グチャッ。



俺はベッドから飛び起きた。

物凄い汗をかいていて喉もカラカラだった。
余りにリアルな夢に恐怖で身体が少し震えている。まだ夜中みたいだ。

少し落ち着きを取り戻して、また寝ようとすると

 ドチャッ

自分の部屋の入り口の方から凄い音が聞こえた。

いつもなら何の音かわからずびっくりしていただろうが今は何となくわかる。飛び降りた人の音だ。

見てはいけないと本能がいっているのになぜか自然に音がした方をみてしまう。

薄暗くてよく見えないが、首が身体の下敷きになっていて腕が一本曲がってはいけない方に曲がっている「人間」みたいな物がそこにあった。

 ピク ピク

と、動きながら首は下敷きになってるのに少しずつ動きながらこっちに這いずってくる。目をつぶって消えてくれ消えてくれと何度も願う。

ペチャとかズルッとか湿った音をさせながら少しずつ俺のいるベッドに近付いてくる。

俺は恐怖でピクリとも動けなかった

ベッドの段差の死角に入ってその「人間みたいな物」は見えなくなった。

だけどベッドの下で湿った音がしているのでまだそこにいるがわかる。

バンッ

いきなりベッドの縁に手がつかみかかった。衝撃も伝わる。
もう俺は小便ちびりそうな位追い込まれてたと思う。

ベッドを掴んだ手に力が入るのがわかる

ゆっくり、ゆっくり、顔が視界にはいる

丁度首を真横に傾げるような角度で顔が見える。
顔は半分血まみれだったけど半分はやたら綺麗だった。
その顔はYの顏だった。

そこで俺は意識を失った。

気がつくと朝だった。リアルだけど夢だよな、と何回も自分に言い聞かせていると、母ちゃんが血相を変えて俺の部屋に飛び込んできた。

Yが自殺したと、母ちゃんは言った。

俺はなぜか、やっぱりと思った。

Yは飛び降りたんだ。Yは顔から落ちて顔半分つぶして腕も片方折れて苦しそうな顔しながら死んだ。

俺はお通夜の時も葬式の時も悲しくなかった。ただただ怖かった。

白状に聞こえるかもしれないけれど、正直、葬式に行くのも嫌な位怖かった。
棺からYが、またペチャとかズルッとか音出しながら俺の方に這いずって来そうだったから。

そんな俺を、母ちゃんも友達もYの両親も、俺がYが死んでショックを受けてると思ったんだろう、凄く気にかけてくれた。

Yの両親は最後に

「Yと沢山遊んでくれてありがとう、Yの分までしっかり生きて」

と言ってくれた。

俺はもういろんな感情に押し潰されて、Yの両親の顔も見れなかった。
ごめんなさい。

俺にはYの両親の顔が半分つぶれて不自然に曲がってる様にしか見えなかった。


絶対ふざけて行ってはいけない場所がある。殆どの場所は何もおこらないし何も出ないだろう。

でも、行ってはいけない場所も、必ずある。

そんなところに行った後では手遅れなんだ。

今日も俺はYの成仏を願う。毎晩のように現れるYを見ながら。

小倉黒人米兵集団脱走事件

1950年7月11日に小倉市で黒人のアメリカ軍兵士250人が城野補給基地から集団で脱走した。

完全武装した彼らは4、5人に分かれて繁華街や民家に侵入し、略奪、傷害、強姦を繰り返した。
カービン銃やライフルを手にした脱走兵の中には手榴弾をぶら下げている者もいた。

駐日アメリカ軍の憲兵と小倉警察はなすすべもなく、アメリカ陸軍二個中隊が鎮圧のために投入され市街戦となる。

翌日12日には終息に向かうが、市街戦の末15日に鎮圧したとも言われている。

彼らは前日10日に岐阜から城野補給基地第24連隊に移送され、近いうちに朝鮮戦争に送られる予定であり、その恐怖が脱走につながったとされている。
生き残った逮捕者は朝鮮戦争の最前線に送られ、ほとんどが戦死したと言われている。

大事件ではあったが、日本がアメリカ軍を中心とした連合国軍に占領されている状況下であったことから、GHQの情報規制のためほとんど報道されず、被害の詳細もわかっていない。

警察に届けられた被害は70数件だが、表ざたにならない強姦事件も多数あったと伝えられている。
当時の日本人の多くはこの事件を知らなかった。

女のイラスト

私にはイラストレーターの友人がいる。
事務所でもある自宅で彼は仕事をしているのだが、彼は必ず机を部屋の真ん中に置いて作業している。
インテリア云々の話ではないらしい。
ある時、何となくその理由を尋ねた私に、彼はこんな話をした。

数ヶ月前は窓際に置いて作業していた彼。
その頃は特に忙しく連日徹夜も続き、睡眠不足の日々だったそうだ。
作業中にうっかり居眠りをしてしまう事も結構あったらしい。

そんなことばかり繰り返す中、異変は起きた。
深夜、作業中に居眠りをしてしまった時、
次に目覚めると、必ず机の上に妙な絵が置いてあるのだという。
ペンを握ったまま寝てしまうと、ペン先が遊んで線を引いてしまうというのはよくある事だが、最早そんなレベルではなく、
乱雑なものだが、確かに『何か』を見て描いているような絵だそうだ。

最初はさほど気にはとめなかったものの、そんな事が何回も続くとやはり段々気味悪くなってくるもので、
ある深夜に彼は、休憩の合間にその絵をじっくり観察してみることにした。
乱暴な線ではあるが、やはりただ偶然描いてしまったものにしては出来過ぎている気もする。
色々角度を変えて見ているうちに、もしかしてこれは人の顔なのではないかと思った。
そういう目で見てみると、確かに目や鼻、口らしきものがある様に見える。
しかし人の顔となると、こんな所に目があるのは変だ、鼻も歪んでいる。
きちんと画用紙を十字で区切っているわりには妙なデッサンだなと思った時、ふと彼は窓を見た。そして気が付いた。
ああ、これは窓を見ながら描いたのかな。十字線は窓の桟なのではないか…
ぼんやりと考えているうち、急に背筋に寒いものを感じた。
待てよ…冷えた頭で考える。
ここは2階だ。窓を見て描いたのなら、こんな所に人がいるのはおかしい。無論ベランダ等はない。
もう一度絵に視線を戻す。
一瞬のうちに恐怖に襲われた彼は、絵を丸めて捨てようとしたその時、

ダンダンダンダンダンダン!!!!

驚いて顔を上げた彼の目に飛び込んできたのは、血まみれの顔を窓に押し付けながら激しく窓を叩く女の姿だった。
そのズタズタの顔は、まさに絵とそっくりだったそうだ。
そこで彼は気を失った。

朝目覚めると、仕事そっちのけで近くのお寺に相談しに走ったらしい。
そこで絵をお焚き上げして貰ったそうで、
お寺の人に言われた通り窓に御札と塩を配置したら、ぴたりとあの絵は描かなくなったという。
それでもなんとなく窓際に向かうのが怖くなった彼は、机を今の場所に動かしてそこで作業する事にしたそうだ。

「これが理由だよ」と彼は苦笑いした。
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