476 :本当にあった怖い名無し:2005/11/14(月) 01:34:16 ID:0NtQ4N/B0
数年前、山を歩いてたら変な人に会いました。
道の真ん中で40程の女性が震えてて、
通りかかると、「一緒に下山して下さい」って泣きながら頼むんです。
その様子が尋常じゃないので、何か事情があるのだろうと快諾しました。

歩きながら訳を聞いたのですが、私の言葉には反応してくれません。
山を下りるまで私の裾を掴んでいて、しきりに念仏(メチャクチャですが)を唱えているようでした。

山を下りきったとき、「大丈夫ですか?」と声をかけたら、
恐る恐る周りを見回して、「あぁーーー」といって崩れ落ちてしまいました。
肩を貸して、休憩所を兼ねてるみやげ物屋に入って、話を聞いてみました。

その女性があのあたりを通りかかったときに、
どこからともなく、わらべ歌のような歌声が聞こえたそうです。
見回しても誰もいなく、気のせいだと進んでいくと、
いつの間にかまた元の場所に戻っていて、再び歌が聞こえる。
歩くとまた戻る。だんだん歌声が近づいて来たとか。
しかも、だんだん相手の声に歓喜が混じってきた。
歌は数え歌らしく、近づいてくるごとに内容が聞こえるようになり、
「よっつ、よみじはぬけだせぬ。ひがくれ、たそがれ、いのちくれ」
と数えられたところで恐怖で動けなくなり、そこに私が通りかかったそうです。

私の知る限り、その山は特に変な言い伝えもなく、普通の観光名所です。
そのみやげ物屋の老いた店員さんも、そんな話は知らないと言います。
すると、一緒に下山してあげた女性は、
「以前、同じように立ちすくんで居る人を、助けてあげたことがある」とポツリと語りました。
私はちょっと嫌だな、と思いました。
それ以来、1人で山には入ってません。