204 :深い意味は無い:2005/10/26(水) 00:10:31 ID:qN4++7730
俺の兄貴が体験した怖い話。

俺の兄貴が結構心霊現象に出くわすのよ。
聞いてるこっちが怖くなるような体験をしてるのに、
「まあ長い人生こんなことがあってもいいでしょう」とか、のんきなこと言ってるんだよ。
でも俺は結構怖いと思うからとりあえず一話書き込んでみる。
許可は取ってないけど多分怒られないと思うし。


205 :深い意味は無い:2005/10/26(水) 00:12:53 ID:qN4++7730
冬の桟橋

俺の兄貴が高校生の頃の話。(確か2年だったかな?)
当時住んでいた場所が東北のほうで、毎年冬になると白鳥が越冬しにくる川があったんだ。
兄貴はその川に越冬しにきた白鳥の飛来数を数えるバイトやってた。
確か週末を利用したバイトだったらしいんだけど、朝が早いから、
川の近くに仮設住宅みたいのがあって、前日の夜はそこに寝泊りして次の日の早朝から仕事をする、
みたいなシステムだったらしい。
んで、日の出とともに調査を開始するらしいんだけど、
初日の朝に少し早く眼が覚めて、近くのコンビニまで朝飯を買いに行こうと思って、一人で着替えて外に出たんだって。
んで、まだ真っ暗な川べりを雪明りを頼りにテチテチ歩いて行くと、不自然な事に気がついたんだって。
その川には用途不明の桟橋があって、毎年白鳥たちはその桟橋を中心として集まっているらしいんだけど、
その日は白鳥が桟橋から離れて集まってたんだって。
不思議に思って桟橋に近づいてみると、
その日はよっぽど寒かったのか、桟橋の周りの流が無くなっている水面に氷が張ってたんだって。


206 :深い意味は無い:2005/10/26(水) 00:15:55 ID:qN4++7730
兄貴がその氷を見ていると、桟橋の右側の氷に大きな穴が開いていて、
よく目を凝らしてみると、子供が溺れてバタバタもがいてたんだって。
「きっと氷の上に乗ろうとして、氷が割れて落ちたんだろう」と兄貴は思ったらしく、
その桟橋まで走っていって、子供を助けようと真冬の川に飛び込んだんだって。(本当に馬鹿な兄貴だよ)
桟橋の近くだから足が着くと思ってやったらしいんだけど、それが普通に深くて、兄貴のほうが溺れかけたらしいのよ。
で、すぐに子供を助けようと探したんだけど、その子供が何処にもいないのよ。
寒さが尋常じゃ無かったからすぐに桟橋の上に戻って、もう一度川を見てみたんだけど、
氷には自分の落ちた穴しか無くなっている。
「おかしい!確かに子供が・・・」
そこまで思って、兄貴はドキッとしたんだ。
見えるはず無いんだよね。
日の出前のかろうじて道がわかる程度の明かりの中じゃ、誰かが溺れてても子供だなんてはっきりはわからない。
それ以前に、真冬のそんな朝早くに子供がいるわけないんだって。
そのあと兄貴は風邪引いてバイトはキャンセル。さんざんな週末になったらしい。

後で兄貴がそのバイトしている先輩に聞いたらしいんだけど、結構前にその桟橋から子供が落ちて死んでいたらしい。
兄貴は「俺って寒いよなw」とか言って笑ってたけど、
それは笑える話じゃねぇよ兄貴・・・って思った。