16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/03(日) 12:38:51.47 ID:AXXmbnGJ0 
あと10分ほどで真夜中になるという時間帯に、私は特急電車に乗っていた。 
やがて、途中の駅で一人の男が乗り込んできた。 
その男は、電車のドアが閉まると、突然我に返ったように乗客の顔を見回し始めた。 
「すみません。あなたの年齢は28歳ですか?」 
男が私に話しかけてきた。 
「そうですが、どうしてわかったんですか」 
私が聞き返しても、男は無視して、また別の人に話しかけた。 
「あなたの年齢は45歳ですか?」 
「そうですけど……」 
「あなたは62歳ですね?」 
「どうしてわかったんだ?」 
そんなやり取りを繰り返していく。 
どうやら、その男には、顔を見ただけで年齢を当てる特殊能力があるらしい。 
次の停車駅までは、まだ15分以上ある。 
私を含め、乗客たちは全員その男に注目し始めた。 
「あなたは50歳ですね?」 
「そうですが、あと5分で日付が変わったら、51歳になるんですよ」 
最後に質問された女性は、笑顔でそう答えた。 
年齢を当てていた男の顔が、その途端に青くなった。 
「凄いですね。百発百中じゃないですか」 
私は男に話しかけた。 
すると、男は青い顔を私に向け、こう言った。

「・・・私が見えているのは貴方がたの寿命です」